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第65話.屋敷の裏側への攻撃。ダメな事? ダメな人?
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「ふむ、少し人数を増やした方がよさそうだ。待機している者を屋敷の後ろへ。数人で良いだろう。それと必ず交代して戦うようにと」
「はっ!!」
みんなでジュースを選んで、飲み始めて少しして。ユースタスさんが急に廊下へ出て行った。それから足音だけが聞こえていたんだけど、何をしているのかと思って。急いでジュースを飲んでハイハイで廊下の方へ。
『ああ、ダメですよ坊っちゃまぁ』
リズが俺を止めようとしたけど、アトウットさんが気分転換に、ちょっとだったら廊下に出ても良いでしょうって言ってくれて。俺はそのまま廊下へ。そんな俺を追って、後から来たモコモコ達と小さいフルフル。
さっさと俺を追い抜いた後は、ドアから出てみんな同じ方向へ。やっとドアの所へ着いた俺は、みんなが歩いて行った方を見てみると、ユースタスさんが別の部屋を入っていく所だった。ユースタスさんが部屋へ入ると、それに続くみんな。
何とかハイハイでそこまで移動して中を覗いたら、ユースタスさんは窓から外を見ていた。しかもかなり真剣な顔をして。でもそれもすぐに終わって、また廊下へと出てきて。その後はエルフを呼んで、最初の会話だ。
廊下でそのまま遊びながら、ユースタスさん達を見ていたんだけど、屋敷の裏の方での攻撃が、少し強くなったらしい。それで待機している人達を呼んだんだ。
今、待機している人達はかなりいるみたいで。でもみんなずっと待機しているわけじゃなく、きちんと交代して戦っているんだ。その中から何人かお屋敷の裏へ行ってもらうらしい。
俺はモコモコ達と小さいフルフルにボールを投げてあげながら、屋敷の裏が見える、ドアが開いていた別の部屋の中を覗いて、窓を見てみる。
ちょっと見にくいがドームと結界は何とか見えたから、シードラゴンが裏に移動したか確認しようと思ったんだ。
でも、シードラゴンの濃い白色は見えず、いつもの光景に見えた。それでまた俺は見間違えているのかと、再度確認してみたけど、やっぱりいつも通りで。
裏の方の攻撃が強くなっているんだろう? いくらシードラゴンが大きいとはいえ、この国だって大きいからな。全体的に攻撃するなんてことはできないと思うんだ。
もし裏を攻撃するなら、裏に移動してきてから攻撃るすはずだろう? だけどシードラゴンは見えず。まぁ、魔法なら出来るかもしれないけど。
ユースタスさんが間違うはずないだうし。シードラゴンはどうやって攻撃してきているのか。それを考えながら、ボールを投げ続ける俺。
と、その時。何故かモコモコ達と一緒に、俺の投げたボールを追いかけていた姉さんが、アトウットさんにある質問をした。
『わるいこと、いけないこと、ダメなことしたひと、いっぱい?』
って。誰のことだ? それにいっぱいって。
『そうですね、集まっていますね。この前よりも多いです』
『う~ん、このまえよりもおおい。おしおきいっぱい』
『ええ、おしおきいっぱいですよ』
『シードラゴンはダメなひとのおともだち? それでいっしょにおしおき?』
『どうでしょうか。もしかしたらお友達かもしれませんし、お友達ではなく、ここへ来たのがたまたま一緒だっただけかもしれません』
『でも、みんなをこうげきしたから、ママのおしおきだよね』
『もちろんです。お仕置きですよ』
『だめなひとたちも、シードラゴンもおしおき。みんなおしおき!!』
おしおきって言った後、やたら嬉しそうに、にっこりを笑った姉さんは、またボールを追いかけ始めて。そうしたらエルフに指示したユースタスさんが、姉さんと交代で俺達の方へ来た。
「向こうへ到着して、今来ていた者達は半分消した。それにしてもお仕置きか。シェリアーナの仕置きは大変だろうな」
『それは自業自得ですからね。お仕置きされても仕方がないかと。それで更生し、迷惑をかけずに生きて行ってもらいたいのですが』
「それができれば苦労はないな」
「あぅ~」
俺はアトウットさんを呼んだ。俺の知らないことは聞いておかないとな。
『どうされましたか坊っちゃま』
「わりゅう? いちゃ?」
今のは、悪い人? いっぱい? と聞いたんだ。分かるだろうか?
『わりゅう? 何でしょうか』
おっと、悪い人じゃなくて、姉さんが言った『悪いこと』や『ダメなこと』できちんと聞いた方が良いか? 『人』じゃなく『ダメ』で聞いてみるか。ほとんど同じだが、姉さんの言った通りに言った方が良いだろう。
「だぁ~、めちゃぁ」
『ああ、今のお嬢様のお話ですか? わりゅは悪いで、だぁはダメですね』
「たぁ!!」
「……何故分かる?」
『お嬢様がおっしゃった、悪いこと、いけないこと、ダメなことをした人ととは、街でやってはいけないこと、とっても悪いことをした人達のことなのです。そしてそういう人々は、奥様がお仕置きをされるのですよ』
ああ、犯罪者ってことかな? で、そういう人達に母さんは罰を与えると。というか、母さんの仕事って何だ? 今までそんなことしているなんて聞いてなかったけどな。
「おい、おまず仕置きが分からんだろう」
『説明するというのが大切ですので。まだ分からなくとも、なるべく分かりやすいように説明する。そうすれば自然と知識として、坊っちゃまの備わっていくのですから。エルフも同じなのでは?』
「私達か? ……どうだかな。そういえば私の子と、最後の話したのはいつだったか。それに内容は何だったか」
ユースタスさん、子供いたのか。いや、そうじゃなくて。それ、まずいんじゃ? 最後に話した内容を覚えていないって、しかもいつ話したか分からないって。コミュニケーションが取れていないだろ。
話しの続きを聞こうとする俺。でもその時使用人さんがアトウットさんを呼びにきて、話しは一旦終了。俺はその後、色々考えながら、モコモコ達と小さいフルフルと遊び、ユースタスさんも、いつだった? と考えていた。
ユースタスさん、帰ったらきちんと話したい方が良いぞ。子が何歳か分かんないけどさ。コミュニケーションは大事だ。
「はっ!!」
みんなでジュースを選んで、飲み始めて少しして。ユースタスさんが急に廊下へ出て行った。それから足音だけが聞こえていたんだけど、何をしているのかと思って。急いでジュースを飲んでハイハイで廊下の方へ。
『ああ、ダメですよ坊っちゃまぁ』
リズが俺を止めようとしたけど、アトウットさんが気分転換に、ちょっとだったら廊下に出ても良いでしょうって言ってくれて。俺はそのまま廊下へ。そんな俺を追って、後から来たモコモコ達と小さいフルフル。
さっさと俺を追い抜いた後は、ドアから出てみんな同じ方向へ。やっとドアの所へ着いた俺は、みんなが歩いて行った方を見てみると、ユースタスさんが別の部屋を入っていく所だった。ユースタスさんが部屋へ入ると、それに続くみんな。
何とかハイハイでそこまで移動して中を覗いたら、ユースタスさんは窓から外を見ていた。しかもかなり真剣な顔をして。でもそれもすぐに終わって、また廊下へと出てきて。その後はエルフを呼んで、最初の会話だ。
廊下でそのまま遊びながら、ユースタスさん達を見ていたんだけど、屋敷の裏の方での攻撃が、少し強くなったらしい。それで待機している人達を呼んだんだ。
今、待機している人達はかなりいるみたいで。でもみんなずっと待機しているわけじゃなく、きちんと交代して戦っているんだ。その中から何人かお屋敷の裏へ行ってもらうらしい。
俺はモコモコ達と小さいフルフルにボールを投げてあげながら、屋敷の裏が見える、ドアが開いていた別の部屋の中を覗いて、窓を見てみる。
ちょっと見にくいがドームと結界は何とか見えたから、シードラゴンが裏に移動したか確認しようと思ったんだ。
でも、シードラゴンの濃い白色は見えず、いつもの光景に見えた。それでまた俺は見間違えているのかと、再度確認してみたけど、やっぱりいつも通りで。
裏の方の攻撃が強くなっているんだろう? いくらシードラゴンが大きいとはいえ、この国だって大きいからな。全体的に攻撃するなんてことはできないと思うんだ。
もし裏を攻撃するなら、裏に移動してきてから攻撃るすはずだろう? だけどシードラゴンは見えず。まぁ、魔法なら出来るかもしれないけど。
ユースタスさんが間違うはずないだうし。シードラゴンはどうやって攻撃してきているのか。それを考えながら、ボールを投げ続ける俺。
と、その時。何故かモコモコ達と一緒に、俺の投げたボールを追いかけていた姉さんが、アトウットさんにある質問をした。
『わるいこと、いけないこと、ダメなことしたひと、いっぱい?』
って。誰のことだ? それにいっぱいって。
『そうですね、集まっていますね。この前よりも多いです』
『う~ん、このまえよりもおおい。おしおきいっぱい』
『ええ、おしおきいっぱいですよ』
『シードラゴンはダメなひとのおともだち? それでいっしょにおしおき?』
『どうでしょうか。もしかしたらお友達かもしれませんし、お友達ではなく、ここへ来たのがたまたま一緒だっただけかもしれません』
『でも、みんなをこうげきしたから、ママのおしおきだよね』
『もちろんです。お仕置きですよ』
『だめなひとたちも、シードラゴンもおしおき。みんなおしおき!!』
おしおきって言った後、やたら嬉しそうに、にっこりを笑った姉さんは、またボールを追いかけ始めて。そうしたらエルフに指示したユースタスさんが、姉さんと交代で俺達の方へ来た。
「向こうへ到着して、今来ていた者達は半分消した。それにしてもお仕置きか。シェリアーナの仕置きは大変だろうな」
『それは自業自得ですからね。お仕置きされても仕方がないかと。それで更生し、迷惑をかけずに生きて行ってもらいたいのですが』
「それができれば苦労はないな」
「あぅ~」
俺はアトウットさんを呼んだ。俺の知らないことは聞いておかないとな。
『どうされましたか坊っちゃま』
「わりゅう? いちゃ?」
今のは、悪い人? いっぱい? と聞いたんだ。分かるだろうか?
『わりゅう? 何でしょうか』
おっと、悪い人じゃなくて、姉さんが言った『悪いこと』や『ダメなこと』できちんと聞いた方が良いか? 『人』じゃなく『ダメ』で聞いてみるか。ほとんど同じだが、姉さんの言った通りに言った方が良いだろう。
「だぁ~、めちゃぁ」
『ああ、今のお嬢様のお話ですか? わりゅは悪いで、だぁはダメですね』
「たぁ!!」
「……何故分かる?」
『お嬢様がおっしゃった、悪いこと、いけないこと、ダメなことをした人ととは、街でやってはいけないこと、とっても悪いことをした人達のことなのです。そしてそういう人々は、奥様がお仕置きをされるのですよ』
ああ、犯罪者ってことかな? で、そういう人達に母さんは罰を与えると。というか、母さんの仕事って何だ? 今までそんなことしているなんて聞いてなかったけどな。
「おい、おまず仕置きが分からんだろう」
『説明するというのが大切ですので。まだ分からなくとも、なるべく分かりやすいように説明する。そうすれば自然と知識として、坊っちゃまの備わっていくのですから。エルフも同じなのでは?』
「私達か? ……どうだかな。そういえば私の子と、最後の話したのはいつだったか。それに内容は何だったか」
ユースタスさん、子供いたのか。いや、そうじゃなくて。それ、まずいんじゃ? 最後に話した内容を覚えていないって、しかもいつ話したか分からないって。コミュニケーションが取れていないだろ。
話しの続きを聞こうとする俺。でもその時使用人さんがアトウットさんを呼びにきて、話しは一旦終了。俺はその後、色々考えながら、モコモコ達と小さいフルフルと遊び、ユースタスさんも、いつだった? と考えていた。
ユースタスさん、帰ったらきちんと話したい方が良いぞ。子が何歳か分かんないけどさ。コミュニケーションは大事だ。
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