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第78話.急に現れたシードラゴンの攻撃
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この凄い攻撃はシードラゴンの攻撃だった。いつの間にシードラゴンが? だって後ろに下がっていたんだろう? だから今のうちに色々するって。父さん達だって、少しだけど休憩しにこられたし。
あ、でも今、いきなり現れたって。それに転移魔法って言っていたよな。転移魔法って言葉通りの、そしてシードラゴンが急に現れたことを考えると。俺の知っている転移魔法と同じか?
何だよ、シードラゴンは転移魔法まで使えるのかよ。でも、それならここへ始めて来た時、わざわざ泳いでこなくても良かっただろう。
だってそうじゃないか。こんなに一気に移動できるんだから。まぁ、俺達の方は来るまでに、色々と準備ができたから良かったけど。それでもおかしいだろう。
『まさか転移魔法が使えるとは。あれだけ難しい魔法をよく。だがあれは1回使うだけで、かなりの魔力を消費するからな。今まで使わずにとっておいたか』
「だろうな。下手えをたら次の魔法は何時間も経ってからになる」
どうやたら転移魔法は、かなり難しい魔法らしい。そして1回使うと、魔力の消費? が凄過ぎすぎて、使った人はなかなか次の魔法が使えないと。
前に父さん達が話しているのを聞いたんだけど。魔法を使うには魔力が必要で、魔法のレベルによって、その魔力の消費も変わるらしいんだ。
簡単な魔法はちょっとの魔力の消費で、何回も使えて。どんなものかって言うと、生活魔法だな。ほら手を洗ったり、ちょっと火を付けるのに使ったり。だから問題ないんだけど。
難しい魔法になればなるほど、消費量はどんどん増えていく。俺は難しい魔法をまだよく知らないけれど。今聞いた転移魔法みたいに、1度使うと膨大な魔力を使ってしまい、次の魔法がすぐに使えなくなるほどの魔法があるんだ。
そして、魔力が少なくなって、魔法が使えんくなる、だけが問題じゃない。下手をすると魔力を消費し過ぎて、気を失うことがあるらしい。その場合は薬で回復するか。あるいはゆっくりと休んで、自然に回復をするかで、対処されるんだけど。
完璧に魔力がなくなってしまうと、最悪死ぬ場合が……。そうならにために、普段からみんな魔力回復薬を持ち歩いている。
今回の戦いでも、魔力回復薬はかなり用意されていて、ギリギリになる前に、しっかりと回復するように、父さんが指示を出していた。
転移魔法を敵の誰かが使ったか、それは分からないけれど。ユースタスさんが言ったように、使った人はすぐに魔法を使えないなら、シードラゴンは今の凄い攻撃はできないはず。
ということは、使ったのはシードラゴンじゃなく、他の誰かって事で。そしてその他の誰かは、それだけの魔法を使える、かなり厄介な人物って事だよな。魔法が使えない今のうちに、そいつどうにかできないか?
爆発音と揺れが収まらない中、俺がそんなことを考えているうちに、いつの間にかリュックを背負っていたモコモコ達と小さいフルフル。この状況でどうやって背負ったんだ? 転がったり、リュックを投げたりなんてできなかっただろう。
『よし、かなり揺れが収まって来たな。もう少し収まったら……』
急に父さんが言葉を切った。そして天井を見上げて。ユースタスさんも、アトウットさん、リズもだった。その時何故か、周りが静かになって揺れが一瞬おさまった。と、次の瞬間。大きな音と、体が浮き上がる感覚が。
気づいた時俺は、何故か廊下に転がっていた。俺の洋服には俺のモコモコ達とフルフルが、がっしりとくっ付いている。
少し向こうを見れば父さんが倒れていて、何とか起きあがろうとしていたけど、途中で止まってしまっていた。
反対側を見れば、姉さんを抱いて倒れているアトウットさんが。ただアトウットさんはすぐに立ち上がって、すぐに姉さんも立ち上がらせ。姉さんのルーちゃんもしっかりと立ち上がっていた。
「大丈夫か!?」
何が起こったか分からずに、ぼけっと周りを見ていた俺だったけど、もふもふ達と小さいフルフルが俺の洋服にくっ付いたまま、急に抱き上げられ。俺を抱き上げたのはユースタスさんだった。
「あう?」
「向こうの影に移動するぞ」
そう言ったユースタスさんは、ささっとドアの影に移動。そうして俺の体を調べて。
「よし、問題はいな。キュリス!! グレンヴィルは無事だ! 問題ない!!」
『旦那様! お嬢様も問題ございません!!』
『旦那様ぁ~、ブルー達も無事ですぅ』
『……そうか、良かった』
「待っていろ! 良いかグレンヴィル、お前達も。すぐに戻るからここから動くんじゃないぞ」
と、俺達が返事をする前に、目の前からシュッ!! と消えたユースタスさん。と、向こうからユースタスさんの声が。
ドアの隙間から見てみると、ユースタスさんは父さんの所にいて、そしてまたまた次の瞬間には、もの凄く近くからユースタスさんの声が。
ユースタスさんが父さんを、俺達が居る場所まで運んでくれたんだ。そうしてすぐに、俺の隣に父さんを座らせた。
「大丈夫か?」
『……ああ。回復薬ですぐに治る』
「薬草も飲んでおけ」
父さんが回復薬を飲む。その間に上を見た俺。俺達の上には今、いつもの天井じゃなくて、国を包んでいるドームと、そのドームを包んでいる結界が見えていた。そうしてある1箇所では、たくさんの人達が集まっていて、何かをしていて。
たぶんドームと結界を直しているんだ。あそこだけ色が違っているし、人同士が戦っている姿も見える。おそらく今の攻撃で入られたんだろう。
「にゃう、しょねぇ」
今のは、何で、外が見えてるんだ、って言ったんだ。一体何がどうなって、こんなことに?
あ、でも今、いきなり現れたって。それに転移魔法って言っていたよな。転移魔法って言葉通りの、そしてシードラゴンが急に現れたことを考えると。俺の知っている転移魔法と同じか?
何だよ、シードラゴンは転移魔法まで使えるのかよ。でも、それならここへ始めて来た時、わざわざ泳いでこなくても良かっただろう。
だってそうじゃないか。こんなに一気に移動できるんだから。まぁ、俺達の方は来るまでに、色々と準備ができたから良かったけど。それでもおかしいだろう。
『まさか転移魔法が使えるとは。あれだけ難しい魔法をよく。だがあれは1回使うだけで、かなりの魔力を消費するからな。今まで使わずにとっておいたか』
「だろうな。下手えをたら次の魔法は何時間も経ってからになる」
どうやたら転移魔法は、かなり難しい魔法らしい。そして1回使うと、魔力の消費? が凄過ぎすぎて、使った人はなかなか次の魔法が使えないと。
前に父さん達が話しているのを聞いたんだけど。魔法を使うには魔力が必要で、魔法のレベルによって、その魔力の消費も変わるらしいんだ。
簡単な魔法はちょっとの魔力の消費で、何回も使えて。どんなものかって言うと、生活魔法だな。ほら手を洗ったり、ちょっと火を付けるのに使ったり。だから問題ないんだけど。
難しい魔法になればなるほど、消費量はどんどん増えていく。俺は難しい魔法をまだよく知らないけれど。今聞いた転移魔法みたいに、1度使うと膨大な魔力を使ってしまい、次の魔法がすぐに使えなくなるほどの魔法があるんだ。
そして、魔力が少なくなって、魔法が使えんくなる、だけが問題じゃない。下手をすると魔力を消費し過ぎて、気を失うことがあるらしい。その場合は薬で回復するか。あるいはゆっくりと休んで、自然に回復をするかで、対処されるんだけど。
完璧に魔力がなくなってしまうと、最悪死ぬ場合が……。そうならにために、普段からみんな魔力回復薬を持ち歩いている。
今回の戦いでも、魔力回復薬はかなり用意されていて、ギリギリになる前に、しっかりと回復するように、父さんが指示を出していた。
転移魔法を敵の誰かが使ったか、それは分からないけれど。ユースタスさんが言ったように、使った人はすぐに魔法を使えないなら、シードラゴンは今の凄い攻撃はできないはず。
ということは、使ったのはシードラゴンじゃなく、他の誰かって事で。そしてその他の誰かは、それだけの魔法を使える、かなり厄介な人物って事だよな。魔法が使えない今のうちに、そいつどうにかできないか?
爆発音と揺れが収まらない中、俺がそんなことを考えているうちに、いつの間にかリュックを背負っていたモコモコ達と小さいフルフル。この状況でどうやって背負ったんだ? 転がったり、リュックを投げたりなんてできなかっただろう。
『よし、かなり揺れが収まって来たな。もう少し収まったら……』
急に父さんが言葉を切った。そして天井を見上げて。ユースタスさんも、アトウットさん、リズもだった。その時何故か、周りが静かになって揺れが一瞬おさまった。と、次の瞬間。大きな音と、体が浮き上がる感覚が。
気づいた時俺は、何故か廊下に転がっていた。俺の洋服には俺のモコモコ達とフルフルが、がっしりとくっ付いている。
少し向こうを見れば父さんが倒れていて、何とか起きあがろうとしていたけど、途中で止まってしまっていた。
反対側を見れば、姉さんを抱いて倒れているアトウットさんが。ただアトウットさんはすぐに立ち上がって、すぐに姉さんも立ち上がらせ。姉さんのルーちゃんもしっかりと立ち上がっていた。
「大丈夫か!?」
何が起こったか分からずに、ぼけっと周りを見ていた俺だったけど、もふもふ達と小さいフルフルが俺の洋服にくっ付いたまま、急に抱き上げられ。俺を抱き上げたのはユースタスさんだった。
「あう?」
「向こうの影に移動するぞ」
そう言ったユースタスさんは、ささっとドアの影に移動。そうして俺の体を調べて。
「よし、問題はいな。キュリス!! グレンヴィルは無事だ! 問題ない!!」
『旦那様! お嬢様も問題ございません!!』
『旦那様ぁ~、ブルー達も無事ですぅ』
『……そうか、良かった』
「待っていろ! 良いかグレンヴィル、お前達も。すぐに戻るからここから動くんじゃないぞ」
と、俺達が返事をする前に、目の前からシュッ!! と消えたユースタスさん。と、向こうからユースタスさんの声が。
ドアの隙間から見てみると、ユースタスさんは父さんの所にいて、そしてまたまた次の瞬間には、もの凄く近くからユースタスさんの声が。
ユースタスさんが父さんを、俺達が居る場所まで運んでくれたんだ。そうしてすぐに、俺の隣に父さんを座らせた。
「大丈夫か?」
『……ああ。回復薬ですぐに治る』
「薬草も飲んでおけ」
父さんが回復薬を飲む。その間に上を見た俺。俺達の上には今、いつもの天井じゃなくて、国を包んでいるドームと、そのドームを包んでいる結界が見えていた。そうしてある1箇所では、たくさんの人達が集まっていて、何かをしていて。
たぶんドームと結界を直しているんだ。あそこだけ色が違っているし、人同士が戦っている姿も見える。おそらく今の攻撃で入られたんだろう。
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