異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん

文字の大きさ
5 / 70

5話 獣騎士たちと、可愛い小鳥の報復攻撃

しおりを挟む
「私の団の者が申し訳なかった」

「本当に、このバカがすみません」

「まったく騎士団長ともあろ者が、いつも注意しているのだが」

「本当にすまなかった……、と、すまないはごめんなさいってことだ。本当にすまない」

「ああ、申し訳なかったも、ごめんなさいと同じですよ」

 『うん、分かるよ』と、『私は本当は大人です』とも言えず。でも今ここにいる人たちも、レーノルドさんやコンタンさんたちも、私が分かりやすいように話してくれている。みんな優しい獣人さんたちだ。
 
 今、私はある部屋にいて、数人の獣人たちが私に謝っているところだよ。特に真ん中の1人は、土下座しそうな勢いで謝っている。

 スープがひっくり返ってから何があったのか……。私が小さな子供だから熱々では危ないと、冷ましたスープを持ってきてくれていたみたいで。洋服にかかってもぬるいなぁ、と思ったでけだったんだけど。

 すぐにレーノルド先生が私の服を脱がして、私が火傷していないか診てくれて。慌てたコンタンさんは誰かを呼びに行き。その間に原因を作った獣人には、可愛いピンクの小鳥が突き攻撃をするという大騒ぎになったんだ。

 そして、コンタンさんが何人かの獣人と戻ってくると、レーノルド先生はその獣人さんに説明を始め、私はその間に別の部屋へ移動。ネコ獣人ぽいアリシアさんに新しい洋服を着せてもらった後、今いる部屋に連れてこられ、謝罪を受けることになったの。

 ちなみに今の可愛いピンクの小鳥は、突き攻撃から髪の毛引っ張り攻撃に変えて、今も攻撃を続けてくれているよ。怒ってくれて、ありがとうね。

 はぁ、この短期間に神のミスで死ぬは、大火傷をしそうになるは、一体私はどうなっているのか。

 でも、まぁ、今は結果として大怪我はしなかったし、なんだったらこの後の話しを早く聞きたいからなぁ、このまま謝られ続けてもね。それに謝罪はもう十分。そう思い、私は獣人さんたちの謝罪を止めることにしたよ。

 着替えている時にアリシアさんが、私がどうしてここにいるのか、これから私はどうなるのか、そんな話をするって教えてくれたの。

 それから簡単に、今ここにいる獣人さんたちのことも教えてくれて。まさかスープをひっくり返したのが、それ相応の地位の人物だったとは……。

「も、だいじょぶ。ごめんなしゃいちてもらった。だからもいい」

「そうか……。本当にすまなかった。これから話をするが、本当はまだ怒っているようなら、話の後存分に、これに怒ってくれてかまわない」

「ですから総団長。もう少し分かりやすく話してあげなければ。今から話をしますが、それが終わったら、またこのバカを怒って良いですからね」

「あい」

「いてぇっ」

 翼のある獣人さんの言葉に返事をすると、可愛いピンクの小鳥が原因の獣人の毛を思い切り引っ張り、私の足元に戻ってきたよ。

 そして姿勢を低くして、尾を上げ威嚇したあと。今度はステップを踏み、翼をパサパサと動かし、ボクシング選手のように軽いフットワークで、パンチを繰り出すような行動をとったんだ。まるで翼の獣人さんの言葉に、分かった、とでも言うようにね。

 この子、みんなの話が分かってる?

「やる気満々ですね」

 そう言いながら、翼のある獣人さんが私をソファーに座らせてくれて、獣人さん達も順番にソファーに座ったよ。

「いてて……はぁ、そろそろ許してくれないかね」

「おい、話を始めるぞ」

 1番偉いらしい獣人さんがそういうと、原因の獣人が静かになる。

「はぁ、まったく……。さぁ、まずはもう1度、きちんと自己紹介から始めよう。私はこの騎士団の総団長のブランデン。見ての通りラオンの獣人だ。よろしく頼む」

「ブランデン総団長は私たちの中で、1番偉い獣人なのですよ。私は第3獣騎士団団長のヒルドレッド、イーグの獣人です。総団長の次に偉いという感じでしょうか。こちらの2人も同じです」

「俺は第2獣騎士団団長のエディスン、ベアの獣人だ。よろしく頼む」

「で、俺が第1獣騎士団団長、アンドリューだ。タイガの獣人だぞ。さっきは本当にすまなかったな」

 アリシアさんによると、ここは獣人だけで構成されている、獣騎士たちが暮らしている宿舎らしい。だけど獣騎士だけでなく関係者も一緒に暮らしているから、大体100人くらいが暮らしているんだって。人も何人かいるらしいよ。

 その獣騎士団の総団長がブランデンさん。ラオンの獣人と言っていたけれど、私から見るとライオンの獣人さんって感じかな。
 それからイーグの獣人、ヒルドレッドさんはワシの獣人。ベア獣人、エディスンさんは熊の獣人。タイガの獣人、アンドリューさんはトラの獣人って感じ。

 そして、勢いよく入ってきてスープをひっくり返したのが、アンドリューさんだったんだ。私が目を覚ました場所は病室だったらしいけど、病室に、あの勢いで、団長が入ってくるってどうなのよ。

「さて、君の名前は」

 と、総団長さんたちの自己紹介が終わってすぐだった。総団長が私に名前を聞いてきたんだ。しまったと思いながら黙ってしまった私。バカ神の所で、名前は後で考えようと思っていたから、まだ決めていなかったの。

「どうした?」

「えちょ、えちょ」

「……」

「総団長、これはもしかしたら」

「あんな場所で気を失っていたんだからな、そうなってもおかしくないだろう」

「やはり、か」

 急いで名前を考えようとする私をよそに、気まずそうな顔をして、私を見てくる総団長さんたち。そして……。

「よし、名前は後でもう一度聞くとして、今はなぜ君がここにいるのか先に話そう」

 ん? よく分からないけど、とりあえず助かった? だけど、話を聞きながら名前も考えなくちゃ。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆1/19〜1/27まで、予約投稿を1話ずつ行います。 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

【完結】胃袋を掴んだら溺愛されました

成実
恋愛
前世の記憶を思い出し、お菓子が食べたいと自分のために作っていた伯爵令嬢。  天候の関係で国に、収める税を領地民のために肩代わりした伯爵家、そうしたら、弟の学費がなくなりました。  学費を稼ぐためにお菓子の販売始めた私に、私が作ったお菓子が大好き過ぎてお菓子に恋した公爵令息が、作ったのが私とバレては溺愛されました。

グラサン幼女の異世界とらべるっ! ~最強の【魔眼】を宿す転生幼女は、もふかわ神獣を連れてスローライフな旅路を楽しみます~

空戯ケイ
ファンタジー
社畜OL、水城愛璃(みずきあいり)は、女神のうっかりミスにより25歳の若さで死んだ。 お詫びとして女神が提案したのは、オッドアイの幼女ボディへの転生。 そうして幼女の姿で異世界転生を果たしたアイリだったが、 特異体質により『感情が高ぶると暴発する魔眼』が宿っていることが発覚! しかも両目!? それを封じるため、女神から与えられたユニークスキルは、『神のサングラス』。 このサングラスをかければ、魔眼の暴発を抑えられるらしいけど……常にグラサンかけてる幼女とか怪しすぎじゃない!? だけど、とある"激レア魔道具"があれば 、なんと魔眼を完治できるらしい。 ならばその魔道具を手に入れるため、異世界を巡るしかないっ! さらに旅の道すがら、もふもふフェンリルや忍者少女、特異スライムを仲間にし、珍道中はさらに加速していって――!! まったりのんびりをモットーに、たまに魔物や刺客に襲われちゃう。 【グラサン幼女】の破天荒な異世界旅が始まる! ※更新は不定期です。

【書籍化決定!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆皆様のおかげで、書籍化が決定致しました!3月中旬頃、発売予定です。よろしくお願い致します。 ※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

元社畜悪役令嬢、辺境のボロ城を全自動ボタニカル美容スパに大改造して引きこもる ~前世コスメで冷徹公爵を完治させたら溺愛されました~

季未
恋愛
「貴様のような悪逆非道な女は、極寒の辺境へ追放だ!」 建国記念の夜会で王太子から婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢シャルロッテ。 しかし、彼女の中身は前世でブラック企業に殺された過労で過労死したマーケターだった! (激務の王妃ルート回避!? しかも辺境は誰にも邪魔されないブルーオーシャン! 最高のフリーランス生活の始まりじゃない!) 理不尽な追放を究極のホワイト・スローライフへのパスポートだと歓喜した彼女は、あてがわれた辺境のボロ城を、前世の「DIY・スマートホーム知識」と「土・水魔法」を駆使して爆速で大改造! 隙間風の吹く部屋は、一瞬で「床暖房完備の全自動温水スパ」へ。 辺境に自生する雑草からは「極上ボタニカルコスメ」を開発し、自らも絶世の美女へと変貌していく。 さらに「お前には干渉しない」と白い結婚を突きつけてきたはずの、呪いで顔に火傷を負った氷の公爵に特製マッサージと美肌治療を施したところ……。 「お前が作ったこの空間と、お前自身が……俺のすべてだ」 冷徹だったはずの公爵様が、極上の癒やし空間と彼女の手技で完全に骨抜きにされ、異常なまでの過保護・溺愛モードに突入!? 現代マーケティングと美容チートで辺境を超高級スマート・リゾートへと再生させ、かつて自分を追放した王太子たちを大後悔させる! 爽快&極甘な、異世界リゾート経営×溺愛ファンタジー、堂々開幕!

ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!

沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。 それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。 失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。 アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。 帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。 そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。 再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。 なんと、皇子は三つ子だった! アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。 しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。 アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。 一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。

編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?

灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。 しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?

処理中です...