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84話 誰もいませんでした……
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「……そうですか。見つかりませんでしたか」
「ああ、集まっている全員に試させたのだがな」
「何とか行ければと思ったんだがな。ルーパートが見つけた、せっかくのチャンスだったんだが」
『俺達も一応、もしも結界が弱くなり、外に出られるようになった時、誰かそれをできれば良いと思って、結界の中からやってみたのだが。やはりできた者は1匹もいなかった』
し~ん。みんなが黙っちゃって、周りがし~んと静まり返ったよ。それにみんなとっても残念な顔や、とっても厳しい顔をしています。
あのね、僕が近ずくと縄の手が逃げることが分かって、それからパパ達をちゃんと守ることができたから。もしも僕と同じことができる人がいれば、あの黒い場所に入っていけるって。パパ達は騎士さん達が待っている場所へ戻って、それでみんなで山に入りました。
そうしてすぐに、縄の手がみんなを襲ってきたんだけど……。誰からも縄の手は逃げていかなくて、全員襲われちゃったんだ。それに1人の騎士さんは掴まって、連れていかれそうになったみたい。
だからパパ達は捕まった騎士さんを助けて、急いで山から出たの。捕まった騎士さんは、まだ力を取られていなかったから、元気なままだったよ。無事で良かったぁ。
それから結界の中にいる強い魔獣さん達も、縄の手が逃げる魔獣さんがいないか確認しました。
今はまだ、結界を大きく開けることはできないけど。明日になれば、結界は弱くなって、大きな魔獣さんでも通れるくらいの、大きな穴を結界に開けられるようになるの。
だからもし、縄の手が逃げる魔獣さんがいれば、明日外に出て、パパ達と一緒に黒い場所へ行けるかも、って考えたんだ。
でも、魔獣さん達の中にも、縄の手が逃げてくれる魔獣さんはいませんでした。
それにね、他にも困ったことが起きちゃったの。フルール達が大切にしている木の中の2本が、枯れ始めちゃったんだ。フルール達のパパが生やしてくれた大切な大切な木と、フルールが生やしてくれた木だよ。
だから今、パパと魔獣さん達は、縄の手が逃げる人と魔獣さんがいなくて、とっても困ってて。フルールと妖精さん達は、木が枯れちゃって、とっても悲しんでいて、静かに泣いている子もいて、周りがし~んとなっちゃったの。
「……次の方法を考えなければな」
「誰か1人でもと思ったが、いなかったのだから、いつまでもここで沈んでいても仕方ないからな」
「とはいえ、おそらくこのまま、あの問題の場所へ力ずくで進むことになるだろうが」
パパ達がお話しを再開しました。そしてフルール達もお話しを始めたよ。
『僕達、父様の大切な木を、ぜんぜん守れなかった』
『父様の大切な木なのに』
『僕達と大好きな父様を繋ぐ、大切な木なのに』
『僕達が守れなかったから、父様ともお話しできなくなっちゃったんだよ』
『父様怒ってるかな?』
『みんなでごめんなさいすれば大丈夫かな?』
『どうかな?』
『その前に父様とまたお話しできるかな? 会えるかな?』
『そうだよね。残っている大切な木は、僕が生やしたものだから、また後で生やせば良いけど。父様の木は特別だもんね。他にどこに生えているか分からないし。……あの場所に生えている父様の木を救えたら良いのに』
『無理やり入っていって、石を取ってきちゃダメかな?』
『それは絶対にダメだよ!! 消えちゃうかもしれないんだよ!! うん、それは絶対にダメ!!』
『でも、僕父様に会いたいの』
『私も……』
『だからって、それは絶対にダメ!』
「では、最初に私達の団が」
「いや、俺達の方が良いだろう。あれを思い切り、一気に消せるのは、俺達の方だろうからな」
「お前達には。最初に伝えた通り、魔獣達の相手をしてもらう」
「いやいや、さっきの見ただろう。俺達が到着した時よりも酷い状況になっていたんだ。お前達は中に入らない方がいい」
「ダメだ。あれを消すことができる可能性があるのは、私とアルベリクくらいだろう」
「そうだな。俺とお前くらいだな」
「しかしだなぁ」
とっても悲しんで泣いている、フルールと妖精さん達。どうするかお話し合いが終わらないパパ達。パパ、あの黒い危ない場所に、そのまま入っていくみたい。パパ、危ないよ? でもフルールや妖精さん達、魔獣さん達のためにも石を消さないといけない……。
どうしたら良いのかな? 本当に縄の手が逃げる人も魔獣もいない? 1人で良いんだよ? ……ん? 1人? あっ!!
「ああ、集まっている全員に試させたのだがな」
「何とか行ければと思ったんだがな。ルーパートが見つけた、せっかくのチャンスだったんだが」
『俺達も一応、もしも結界が弱くなり、外に出られるようになった時、誰かそれをできれば良いと思って、結界の中からやってみたのだが。やはりできた者は1匹もいなかった』
し~ん。みんなが黙っちゃって、周りがし~んと静まり返ったよ。それにみんなとっても残念な顔や、とっても厳しい顔をしています。
あのね、僕が近ずくと縄の手が逃げることが分かって、それからパパ達をちゃんと守ることができたから。もしも僕と同じことができる人がいれば、あの黒い場所に入っていけるって。パパ達は騎士さん達が待っている場所へ戻って、それでみんなで山に入りました。
そうしてすぐに、縄の手がみんなを襲ってきたんだけど……。誰からも縄の手は逃げていかなくて、全員襲われちゃったんだ。それに1人の騎士さんは掴まって、連れていかれそうになったみたい。
だからパパ達は捕まった騎士さんを助けて、急いで山から出たの。捕まった騎士さんは、まだ力を取られていなかったから、元気なままだったよ。無事で良かったぁ。
それから結界の中にいる強い魔獣さん達も、縄の手が逃げる魔獣さんがいないか確認しました。
今はまだ、結界を大きく開けることはできないけど。明日になれば、結界は弱くなって、大きな魔獣さんでも通れるくらいの、大きな穴を結界に開けられるようになるの。
だからもし、縄の手が逃げる魔獣さんがいれば、明日外に出て、パパ達と一緒に黒い場所へ行けるかも、って考えたんだ。
でも、魔獣さん達の中にも、縄の手が逃げてくれる魔獣さんはいませんでした。
それにね、他にも困ったことが起きちゃったの。フルール達が大切にしている木の中の2本が、枯れ始めちゃったんだ。フルール達のパパが生やしてくれた大切な大切な木と、フルールが生やしてくれた木だよ。
だから今、パパと魔獣さん達は、縄の手が逃げる人と魔獣さんがいなくて、とっても困ってて。フルールと妖精さん達は、木が枯れちゃって、とっても悲しんでいて、静かに泣いている子もいて、周りがし~んとなっちゃったの。
「……次の方法を考えなければな」
「誰か1人でもと思ったが、いなかったのだから、いつまでもここで沈んでいても仕方ないからな」
「とはいえ、おそらくこのまま、あの問題の場所へ力ずくで進むことになるだろうが」
パパ達がお話しを再開しました。そしてフルール達もお話しを始めたよ。
『僕達、父様の大切な木を、ぜんぜん守れなかった』
『父様の大切な木なのに』
『僕達と大好きな父様を繋ぐ、大切な木なのに』
『僕達が守れなかったから、父様ともお話しできなくなっちゃったんだよ』
『父様怒ってるかな?』
『みんなでごめんなさいすれば大丈夫かな?』
『どうかな?』
『その前に父様とまたお話しできるかな? 会えるかな?』
『そうだよね。残っている大切な木は、僕が生やしたものだから、また後で生やせば良いけど。父様の木は特別だもんね。他にどこに生えているか分からないし。……あの場所に生えている父様の木を救えたら良いのに』
『無理やり入っていって、石を取ってきちゃダメかな?』
『それは絶対にダメだよ!! 消えちゃうかもしれないんだよ!! うん、それは絶対にダメ!!』
『でも、僕父様に会いたいの』
『私も……』
『だからって、それは絶対にダメ!』
「では、最初に私達の団が」
「いや、俺達の方が良いだろう。あれを思い切り、一気に消せるのは、俺達の方だろうからな」
「お前達には。最初に伝えた通り、魔獣達の相手をしてもらう」
「いやいや、さっきの見ただろう。俺達が到着した時よりも酷い状況になっていたんだ。お前達は中に入らない方がいい」
「ダメだ。あれを消すことができる可能性があるのは、私とアルベリクくらいだろう」
「そうだな。俺とお前くらいだな」
「しかしだなぁ」
とっても悲しんで泣いている、フルールと妖精さん達。どうするかお話し合いが終わらないパパ達。パパ、あの黒い危ない場所に、そのまま入っていくみたい。パパ、危ないよ? でもフルールや妖精さん達、魔獣さん達のためにも石を消さないといけない……。
どうしたら良いのかな? 本当に縄の手が逃げる人も魔獣もいない? 1人で良いんだよ? ……ん? 1人? あっ!!
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