もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

文字の大きさ
111 / 213
連載

373帰ってきて起きた事件?と森のその後

しおりを挟む
 僕達が家に帰ってきて1週間が経ちました。あれからパパ達とグッシー達達は、3日くらいずっとお話し合いをしていました。けっこう長いお話し合い、大切なお話しって言っていたけど、どういう魔法を使ったとか、こういう風に戦ったとか、細かくお話ししてたのかな?

 でもそんな長いお話し合いの途中でも、ママが時々僕達の事を見に来ました。この前ママが怒って笑った原因のせいだよ。
 あの時僕達は、持って帰ってきた茎で遊んでいました。とっても面白い茎で、ペンみたいな茎なんだ。紙に書くとちゃんと文字が書けるんだよ。
 色は赤とか青とか。全部で20本くらい持ってきたんだけど、全部が違う色なんで、書くまでは何色か分からないの。それから茎は硬いから、僕がギュッと握っても、ドラック達が咥えても折れません。

 僕達はその茎でお絵描きをしていました。その時ちょうどニッカは、パパから渡されていた紙?を見るのに、僕達から目を離していて。僕達はいつもの通りに、その茎を持ったまま、あっちこっち移動したり、紙に描いた絵をぺたぺた触ったり。
 その時ママがお部屋に入って来て、怒って笑ったんだ。ニッカは叫んで。ニッカが叫ぶの初めて聞いたよ。

 僕もポッケ達も顔中、茎のペンの色だらけに。この茎で絵を描いた時はすぐに触っちゃいけなかったみたいです。それからこの茎が肌に着いたら、特別な石鹸じゃないと取れなくて。何とドラックパパ達の浄化でも取れないんだ。

 ニッカは僕達が遊ぶ前に注意して、それから僕が茎のペンの色だらけにならないように、見ているはずだったらしくて。でもニッカがパパからの紙を見ているうちに、僕達はお絵描きを始めちゃったからね。

「もう、嫌だわ! 一体何をしているの! ニッカ、確かにその書類は大切だけれど、今はジョーディ達を見ていてくれないと」

「も、申し訳ありません!」

「もう、ジョーディもみんなも、これからお風呂よ。石鹸があってよかったわ」

 そう怒りながら、僕達を見ると笑うママ。

「そのままお外に出たら、みんなに笑われちゃうわよ。ジョーディあなたは赤ちゃん大人になっているし、他のみんなもそれぞれ別の生き物に変身しちゃっているわ」

 ママと一緒にお風呂に向かった僕達。すれ違う使用人さんやメイドさん達がクスクス笑って。それからパパが騒いでどうしたんだって様子を見に来て、思いっきり笑って。お風呂に着いた僕達はすぐに鏡の前に立ってみました。そうしたら…。

 僕の顎とお鼻の下の所に、黒色が。それから眉毛のところは茶色が付いていて、太眉毛になっていました。ドラック達も凄かったよ。緑色の顔になってたり、黄色と青、しましま模様ができてたり。水玉とか足跡もついていて。僕達みんなで顔を見合わせて笑っちゃいました。

「おもちゃ! ちゃの! きゃっきゃっ!!」

 面白いって言ったんだよ。

『みんな変な顔!!』

『面白いなのぉ!!』

『別の色も付けてみたいんだな!』

「もう、笑い事じゃないのよ。クスクス」

 お母さん笑い事じゃないって言ったけど笑ってるよ。それから特別な石鹸で顔を洗って、手やどうしてそこについたのか、体にも色が付いていて。お風呂から出たらママとベルがとっても疲れてました。

 それからまたこんな事になったら大変って、ママが時々確認しに来たんだ。ニッカも僕達から目を離さないで。いつかまた顔にお絵描きできたら良いなぁ。面白かったもん。

 それから昨日、クルドお兄ちゃんのお父さんが来ました。新しい移動キノコが生えたか確認しに来たの。でもクルドお兄ちゃんは一緒じゃなくて。どうしてもクルドお兄ちゃんのお母さんと用事があって来れなかったんだって。残念。

 でも新しい移動キノコはちゃんと育っていて、これなら後2週間くらいで使えるようになるって。そうしたら古い移動キノコは採っちゃって、新しい移動キノコの肥料にするみたいです。
 僕のお家の移動キノコは全部ちゃんと育っていて、このまま育てばどれでも使えるから、もしあまったら食べて良いって。美味しいみたい。スープが良いって言っていました。

 後、森の移動キノコも全部ちゃんと育ったみたいです。少し前からその移動キノコを使い始めたって。それから空を飛ぶ魔獣さん達に手伝ってもらって、色々な場所に移動キノコを植えている所だって教えてもらいました。まだまだ、前と比べると全然足りないって言っていました。

『アイツはどうした?』

『彼はまだ森で、色々手伝ってくれています。それと彼が元々住んでいた森に、私の仲間が同行する事に。彼の森にも移動キノコを生やす事にしました。彼は飛んできても早いでしょうが、何か森にあったときに、素早く駆けつけたいと』

『そうか』

『彼の責任が全くないとは言えませんが、元々の原因は彼ではないのに』

『だがそうして他の森と繋がる事は良い事だ。今回のような事があった時、情報交換ができるからな』

 アースドラゴンさん元気だって。他の魔獣さん達もみんな元気。みんな元気になって良かったね。

「ジョーディ! 外で遊ぼう!!」

「ちゃ!!」

 お兄ちゃんが呼びに来て、僕は最初よちよち歩きだったけど、でも途中から高速ハイハイで階段まで行って、そこからベルに下ろしてもらいました。お兄ちゃんに続いて外に出ます。
 う~ん、良いお天気。1週間ずっと良いお天気。アンデッドが出ていた頃は雨が多かったってお兄ちゃんが。

「池で遊ぼう!」

「ちゃい!!」

『ホミュちゃん先頭なのぉ!』

『オレが先頭なんだな!!』

 みんなが競争を始めます。そしていつも通り僕が1番ビリ。もう少し高速ハイハイを頑張らないと。
しおりを挟む
感想 598

あなたにおすすめの小説

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~

鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!  詳細は近況ボードに載せていきます! 「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」 特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。 しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。 バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて―― こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

異世界ママ、今日も元気に無双中!

チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。 ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!? 目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流! 「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」 おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘! 魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!

にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。 そう、ノエールは転生者だったのだ。 そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。

ひとりぼっちの千年魔女、転生したら落ちこぼれ令嬢だったので、家族を守るために魔法を極めます! 〜新たな家族ともふもふに愛されました!〜

空月そらら
ファンタジー
千年の時を孤独に生き、魔法を極めた大魔女。 彼女は唯一の弟子に裏切られ、命を落とした――はずだった。 次に目覚めると、そこは辺境伯家の屋敷。 彼女は、魔力コアが欠損した「落ちこぼれ」の幼女、エルシア(6歳)に転生していた。 「魔力がすぐに切れる? なら、無駄を削ぎ落とせばいいじゃない」 エルシアは前世の膨大な知識を駆使し、省エネ魔法を開発。 サボり魔だが凄腕の騎士を共犯者に仕立て上げ、密かに特訓を開始する。 すべては、今世で初めて知った「家族の温かさ」を守るため。 そして、迫りくる魔物の脅威と、かつての弟子がばら撒いた悪意に立ち向かうため。 「おねえちゃん、すごい!」 可愛い弟デイルと、拾った謎の**黒猫に懐かれながら、最弱の令嬢による最強の領地防衛戦が幕を開ける!

もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜

双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」 授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。 途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。 ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。 駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。 しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。 毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。 翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。 使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった! 一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。 その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。 この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。 次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。 悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。 ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった! <第一部:疫病編> 一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24 二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29 三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31 四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4 五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8 六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11 七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。