もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

文字の大きさ
112 / 213
連載

374戻ってきた日常と、今回の事件が起きた原因を知るために(ラディス視点)

しおりを挟む
 ジョーディ達が帰ってきて少し経ち、ようやく落ち着きを取り戻して来た頃。私がいつも通り仕事をしていると、外からジョーディ達の笑い声が聞こえてくるようになり。騒がしいと思いながらも、やっと日常が戻ってきたと、嬉しく思っていたのだが。

 が、そんな私にレスターは、これで安心して仕事がはかどりますねと、今日も大量の書類を私の机に運んできた。まだ今回の事件のまとめをしている所なのだが? 父さん達とも連絡を取り合い、最終的には陛下へ報告する事になっている。

 今回の事件、ボルフィスには何も被害がなかったようだが、私が思っていたよりも、他の街や村に被害が出ていたようで。1番事件に関わった私達の報告は、どの街や村からの報告よりも、重要な物だ。
 スーはもう少しジョーディ達と遊びたがっていたが、それでも仕事だと。今一生懸命私達の連絡を運んでくれている。もう少ししたら、ゆっくりと私の家で泊まる予定だ。

 それにしても今回の事件、どこまで人間、それとも獣人、いやその両方が関わっているのか。また事件が起こり始める前に、たまたまそこへ現れたのか。
 ジョーディ達が帰って来た次の日。私達はグッシーから森で何があった事以外、その他の報告を受けた。

 グッシーがアースドラゴンに聞いた話では、どうもアースドラゴン達の森で、アンデッド達が溢れ出す前に、人間と獣人が森の奥まで。そうアースドラゴン達のような強い魔獣が住んでいる森、の奥まで入って来たらしい。

 人間達がそんな森の奥まで来るなどおかしいと、森の魔獣達、特に森を守っていたアースドラゴンは彼らを見張っていたのだが。
 彼らは森の奥までくると、色々な場所を掘り始めたと。そして何をするわけでもなくその掘った穴を元に戻し。
 ただ時々、その掘った穴に向かって、何か呪文のようなものを唱えていた時もあったらしい。全ての穴にではないが。

 そんな変な様子が5日ほど続き、彼らは森から出て行った。その後魔獣達が集まって確認をしたところ、穴は洞窟、湖の中など、他でも穴が掘られている事が分かった。そしてあの呪文だ。

 何かあってはいけないと、すぐに掘られた場所を確認した魔獣達。何かおかしな物が埋められていないか、それとも呪いなどかけられていないか。全ての穴を確認したようだ。その結果何も見つける事は出来なかったのだが。

 それからすぐだったらしい、森の魔獣がアンデッドになり始めたのは。最初は弱い魔獣達がアンデッドになっていたが、そのうち強い魔獣達もアンデッドになり始め。これはまずいと、アンデッドになってしまった魔獣達は全て倒したのだが。それは起こった。

 一気にアンデッドが溢れて出したのだ。かなりのアンデッドがいきなり現れてしまったようで、アースドラゴンもすぐに対処できなかったと。
 そしてその頃アースドラゴンにも変化が起きた。そう、アースドラゴン自体がアンデッドへと変わり始めてしまったのだ。

 アンデッドの力に全てが飲み込まれそうになりながら、それでもそれに抗い、なんとか自分を保っていたアースドラゴン。そして変化が起きて数日後、それに気づいた。お腹に何か埋まっていると。そう、ジョーディ達が気付き、そして破壊した石だ。その石がいつの間にかお腹に埋まっていたらしい。
 だが覚えているのはここまでだった。そこからアースドラゴンはアンデッドになり、ジョーディ達の話につながるのだが。

 アースドラゴンの話に出てきた人間達が、森に何かをした。それが原因で魔獣達がアンデッドに? しかしアースドラゴン達は何も見つけられなかったと。それにいつの間にかアースドラゴンのお腹に埋まっていた石。アンデッドになる原因は分かっていないが、その石が原因でアンデッドになる? 今まで倒したアンデッド達の体の中から、石が出てきたと言う話しは聞いた事がないが。

 アースドラゴンの言っていた通り、たまたま今回のアンデッドが溢れ出したタイミングと人間や獣人達が森へ来たのが重なっただけかもしれないが。あまりにもタイミングが良すぎるだろう。それに穴をただ掘って埋め直す? 何のためにそんな事を? それに呪文だ。どんな呪文だったか、アースドラゴンに直接聞いてみたいが。

 実はグッシーの報告を聞いてからすぐに、森に行ってアースドラゴと話せないかグッシーに聞いてみた。すると移動キノコが機能すれば良いし。クルド君のお父さんがアースドラゴンに聞いてみて私と会っても良いと言うのならと。それの報告が先日届き、もう少ししたら森へ行く事になっている。
 アースドラゴンが少しでも力になれればと、すぐに了承してくれたようだ。ありがたい。より詳しく話しを聞かなければ。その話しを聞き、最終的な報告を陛下にするつもりでいる。

 まったく分からない事ばかりだ。これでよく事件を鎮める事ができた。そしてジョーディ達は無事に戻ってくる事ができ。

 私は立ち上がり外の様子を見ると、ちょうど下の所でジョーディ達が遊んでいた。ジョーディ達が戻って来てくれて本当に良かった。まぁ色々と、ジョーディはやらかしたようだが。それでも無事に帰ってきた。それが大事なことだと。

「ん? 何だ?」

 ジョーディ達が散らばった。
 
「くちゃ」

『ミルクがうんち踏んだ!!』

『くしゃい、逃げろ!!』

『また踏んじゃったんだな。今度はキッツーのウンチなんだな! 助けてなんだな!!』

 どうもまたミルクがうんちを踏んだらしい。それで皆が逃げているようだ。はぁ、本当に日常が戻って来たな。
しおりを挟む
感想 598

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。 ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。 国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。 「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町
恋愛
登場人物紹介 ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢  17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。 ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。 シェーン・ロングベルク公爵 25歳 結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。 ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳 優秀でシェーンに、こき使われている。 コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳 ヴィヴィアンの幼馴染み。 アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳 シェーンの元婚約者。 ルーク・ダルシュール侯爵25歳 嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。 ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。 ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。 この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。 ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳 ロミオ王太子殿下の婚約者。 ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳 私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。 一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。 正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

転生幼子は生きのびたい

えぞぎんぎつね
ファンタジー
 大貴族の次男として生まれたノエルは、生後八か月で誘拐されて、凶悪な魔物が跋扈する死の山に捨てられてしまった。  だが、ノエルには前世の記憶がある。それに優れた魔法の才能も。  神獣の猫シルヴァに拾われたノエルは、親を亡くした赤ちゃんの聖獣犬と一緒に、神獣のお乳を飲んで大きくなる。  たくましく育ったノエルはでかい赤ちゃん犬と一緒に、元気に楽しく暮らしていくのだった。  一方、ノエルの生存を信じている両親はノエルを救出するために様々な手段を講じていくのだった。 ※ネオページ、カクヨムにも掲載しています

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。