もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

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414朝、外を見たら?

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 結局その日、僕達が寝るまで雪は降っていて、しかも僕の足首くらいまで雪が積もっていたんだけど。朝起きてすぐに、ドラックパパに窓まで連れて行ってもらってお外を見たら、一面雪景色で、僕が考えていた以上に雪が積もっていました。

「みー! きちぇ!!」

 まだ寝ているみんなに、僕は起きてって声をかけます。むくりと最初に起きたのはフェニック、それからミルクが起きて、のろのろみんなが続いて起きました。みんな雪が積もってるよ! ほら見てみて!!

 僕の言葉にハッ!!とするみんな。急いで飛んできたりドラッホパパに運んでもらったりして、みんなが窓にへばり付きました。僕も一緒に窓にべちゃと張り付いて。

『わぁ!! 本当だ!!』

『昨日も積もってたけど、こんなに積もるなんて!』

『僕達、雪に埋もれちゃうんじゃない?』

『飛び込んでみたいんだな!!』

 あっ! それやってみたいかも! こう、とおっ!!てジャンプして、バシャッ!!と。噴水はいつもパパに止められちゃうけど、雪なら大丈夫なはず。ミルクの言葉に、みんなもやってみたいって、一気に部屋の中が騒がしくなりました。

 と、その時、ドアをバンバン叩く音が。このドアの叩き方は、急いでる時にお兄ちゃんの叩き方だ。それからすぐにベルの声が聞こえて来て。お兄ちゃんに走ってはダメですとか、もう少し静かにノックしてくださいとか言われてたよ。
 それから今度は静かなノックが聞こえて、僕は返事をします。

「ちゃ!!」

『ジョーディの声では聞こえんだろう。皆起きているぞ!!』

 ドラッホパパが返事をするとすぐにドアが開いて、お兄ちゃんが勢いよく部屋に入って来ました。お兄ちゃんとってもニコニコだったよ。それにもう、しっかりと洋服も着ていて、一直線に僕達の所に。

 それからベルとニッカが中へ入って来て、2人は僕におはようございますをした後、クローゼットをガサゴゾしたり、ベットをささっと簡単に綺麗にして、ほかの窓のカーテンを開けたり。

「ジョーディ、みんなも、急いでお洋服着て。それから急いで朝のご飯を食べてお外に行くよ!」

『外、雪で遊ぶ!』

「うん!! ママが遊んでも良いって、でも部屋の中へ入ってって言ったら、すぐに入るのよって。遊べる時に遊んでおかないと、ビッキー達が帰ってきたら、もしかしたら遊べなくなっちゃうかも!」

 あれ? そう言えばグッシー達は? いつも僕が起きると気配で分かって、すぐに窓の所に来ておはようをしてくれるのに。もしかして昨日調べに行ってから、まだ帰ってきてないの? 

 グッシー達の事を考えてながらも、僕達は急いでソファーの方へ。うん、グッシー達のことは心配だけど、雪でも遊びたいし。お兄ちゃんの言う通り、もしかしたらこの雪に何かあって、遊べなくなるといけないもんね。
 う~ん、たとえばこの雪が、魔獣さんが降らせた魔法の雪で、その魔獣さん達が街を襲ってきたりとか?

 ベルが僕にお洋服を着せてくれて、ニッカは顔を洗う準備をしてくれます。全部の準備が終わったら、急いでご飯を食べるお部屋に移動。
 お兄ちゃんは僕達の所に来る前に、ママにお外で遊んで良いか確認をしてくれたでしょう? それから料理人さんに、ちょっと早いけど、朝のご飯を頼んできてくれたんだって。

 ご飯のお部屋に行ったら、すぐに朝のご飯が運ばれてきました。今日の朝のご飯は、くたくたのパンが入っている温かいスープと、ホークでホロホロほぐれるお肉。それから果物です。

 あむ、あむ、なるべく早く食べようと頑張って食べる僕。だっていつもみんなを待たせちゃうんだもん。それに早く外へ行って、雪にジャンプしたいし。ドラック達もいつも以上に、パク、パクと、ご飯を食べていたよ。

 それでね食べている時に、グッシー達のことを聞いたら、グッシー達は1度夜中に帰って来て、それからパパやスチュアートさんを連れて、もう1回森へ行ったって、教えてもらいました。パパ達大丈夫かな? 何でもないと良いけど。

 一生懸命食べたけど、結局いつも通り1番最後に食べ終わった僕。みんな待たせてごめんね! 僕達は部屋から飛び出そうとしました。でもママに止められちゃって。

「まだダメよ。もうみんなそんなに慌てて」

 今度はゆっくりする部屋へ移動した僕達。ママ、どうして止めたの、早く早く。みんなあっつこっち、ふらふらと歩きます。そんな事をしていたら、ベルがたくさん洋服を持ってきました。

「雪遊びをするのに、そんな薄着じゃダメ。さぁ、みんなこれを着て」

 僕はマフラーに分厚い厚手の洋服を着せられて、靴も長靴に交換。最後に毛糸の帽子をかぶって、手袋をしました。あ、熱い。お部屋の中は元々暖かかったから、厚着をしたらとっても熱くなっちゃって。しかも洋服が重くて、僕はよたよた。
 慣れるまで時間がかかりそう。これでちゃんと遊べる? 雪にジャンプどころか、歩けるかどうかも分からないよ。

 ドラック達は昨日と一緒、マフラーをして。それからママがいつのまにか、冬用のみんなの洋服を用意していてくれて、着たい子はそれを着ました。みんなそれぞれ、自分達の姿が刺繍してある可愛い洋服だったよ。
 それでね、みんなとっても気に入ったみたい。結局全員が洋服を着る事に。みんなとってもニコニコだったよ。

 全員洋服を着終わったら、僕はニッカに抱っこしてもらって玄関ホールに。玄関ホールに置いてある鏡を見たら、僕の体は洋服で2倍に膨れていました。まだ雪で遊んでいないのに、僕が雪だるまみたいになってたよ。

 使用人さんが玄関を開けてくれて、みんなが思いっきり外へ出ました。僕は玄関の階段を降りるまで、ニッカに抱っこだって。早く降りたいけど、階段で転んだら危ないもんね。あと少し我慢我慢。

 そして玄関を出た瞬間、僕は叫びました。

「にょおぉぉぉ!!」



      *・゜゚・*:.。..。.:*・.。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・.。.:*・゜゚・*

いつもご愛読ありがとうごさいます。ありぽんです。

ただいま作業中につきまして、明後日の更新をお休みさせていただきます。
28日には更新しますので、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。
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