もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん

文字の大きさ
162 / 213
連載

424パパお帰り! 僕達の雪だるま紹介!

しおりを挟む
「なかなか個性的な雪だるまだな」

 みんなで雪だるまの周りで遊んでいたら、僕達の上からパパの声が。バッ!と上を見たら、グルグルとグッシー達が空を旋回していて、それから向こうの木の所にはドラック達の姿が見えました。お外の確認から戻って来たんだ。

 グッシー達が慌ててお庭に降りてこないから、きっと何もなかったはず。だって何かが起こってるなら、こんなにゆっくりと下に降りてこないもん。ヒュッ!!と降りて来て、レスターに人を集めろとか、ママに会議室へとか。

 僕達にもお部屋に戻って、良いって言うまで外に出るなとか、静かにしてるんだぞとか。色々言って来て、一気に周りがバタバタするもん。
 だから今すぐにヒュッ!!と降りてこないから、大丈夫なはず。大丈夫だよね? みんなに僕達の雪だるま見てほしいの。だってお揃いの僕達の雪だるま、とっても上手にできたんだよ。

 先にドラックパパとドラッホパパが僕達の所に。それで雪だるまを見て、上手にできてるけど、何でこんな変な顔をしているんだって言ったんだ。変な顔じゃないよ。みんなで『にょおぉぉぉっ!!』ってやってる顔だよ。

 説明しようとしたんだけど、その前にグッシー達が下に降りて来ました。パパとレスターがグッシー達から降りて、僕とお兄ちゃんはパパの方に走って行って抱きつきます。うん、僕はよたよただけどね。

 やっとパパの所について、ギュッとパパに抱きついて。

「ぱ~ぱ、りゃのぉぉぉ!!」

「マイケル、ジョーディただいま」

「あなた、お帰りなさい」

「ああ、ただいま。こっちは何もなかったか?」

「ええ、ジョーディ達が楽しく雪遊びしていただけよ。そっちはどう? 今の様子だと、何もなかったのかしら?」

「今のところはな。また後で話そう。今すぐに何かが起きると言う問題はなさそうだからな。ただ後でグッシーから話しがあると。まぁ、グッシーも、急ぎじゃないと言っているからな、大丈夫だろうけどな」

「そう、なら良かったわ」

「それにしても、ずいぶん個性的な雪だるまができたな。もともと体の部分や手の部分なんかは、それぞれ違って個性的になるが。表情は大抵笑っているか、ただ石をつけるだけの、簡単なものだろう」

 うん、パパの話しを聞いた感じ、やっぱり大丈夫だったみたい。良かったぁ、これならゆっくり雪だるまを見てもらえるね。パパはもう雪だるまを見てるし。パパ、もっと近くで雪だるまを見て。

 僕とお兄ちゃんはパパの手を引っ張って雪だるまの所に。途中で転びそうになった僕は、そこから抱っこしてもらったよ。

「何でこんな変な顔をしているんだ? しかもみんな同じ顔をして。大きさや形、飾りなんかで、どの雪だるまが誰の雪だるまかは分かるが。それにしてもそっくりの作ったな」

「これを聞けば、もっとそっくりに見えてくるわよ。この表情はみんなで『にょおぉぉぉぉ』と叫んでいる時の顔なんですって。楽しい時の『にょおぉぉぉ』ね。私それを聞いてから、完璧にそれにしか見えなくなってしまったわ」

「なるほど!! そうか『にょおぉぉぉ!』の顔か!! だから口がこうなっているのか。本当だ、その表情にそっくりだな。ルリエット、君の言う通りそれにしか見えない」

「パパ、みんなお洋服とか、ちゃんと自分のを考えて作ったんだよ。ジョーディも自分で考えたんだよ」

「そうなのか。凄いじゃないかジョーディ、そっくりに作れたな!」

 ガシガシ、僕の頭を撫でてくれるパパ。えへへ、そっくり雪だるまにできたでしょう。ほらここ見て、ポケット代わりに付けたワッペン。その上にね、小鳥さんと石魔獣のワッペンもあったから付けたんだよ。ポケットにホミュちゃんやポッケが入ってるみたいでしょう?

 僕がポケットの部分を指さすと、パパがそこまでそっくりに作ったのかって、ちょっとビックリしていました。それに下の方にはサウキーのワッペンも付けてるし。だってせっかくなら、なるべく僕に似せたいもんね。

「ジョーディは凄いな。こんな細かいところまで自分で考えたのか?」

「ええ、色々道具を持って来て、細かく作ってたわよ、ブツブツ言いながら。私も少しビックリしたわ」

『あのねぇお父さん、僕はねぇ…』

『ホミュちゃんはなの…』

『パパ、僕はここをね…』

 みんながパパやグッシー達、それからドラックパパ達に、自分がこだわった部分や、頑張って作った部分。それから難しかった部分に、失敗しちゃって直した部分なんかを説明します。

 それでね、さっきみんなで雪だるまを見ながら、お話ししてたんだけど。ママがね、これだけ積もってるから、外が暑くてもあと少し雪は残るって言ったから、明日はパパやグッシー達の雪だるまを作ろうってお話ししてたんだ。

 僕達の雪だるまは一応グッシー達に魔法で冷やしてもらって、すぐの溶けないようにしてもらって。他の雪も冷やしてもらって、パパ達の雪だるまを作るの。だってせっかくならみんなの雪だるまがなくちゃ。家族全員だよ。

『我の雪だるまを作ってくれるのか! ありがとうジョーディ!』

『俺の雪だるまか、楽しみにてるぞマイケル。なら、すぐに魔法で冷そう。この屋敷内の雪を冷やせば良いな』

『ああ、それで良いだろう。この屋敷の雪だけでもかなり量があるからな。ビッキー行くぞ』

 すぐにグッシー達が飛んでいって、お庭の雪全部を冷やしてくれました。それから結界も張ってくれて、これで当分雪は溶けいって。ありがとうグッシー達、明日頑張って雪だるま作るからね!!
しおりを挟む
感想 598

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!

にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。 そう、ノエールは転生者だったのだ。 そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。 享年は25歳。 周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。 25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~

御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。 十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。 剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。 十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。 紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。 十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。 自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。 その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。 ※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。

「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい

夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。 彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。 そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。 しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。