文字の大きさ
大
中
小
170 / 213
連載
432ツルツル、ザラザラ?
『まったくお前達は、これは確かに城に見えるが、雪を凍らせてできているのだぞ。お前達も分かっているだろうに、何で急に走り出すんだ』
みんなそれぞれ誰かに咥えられたり、抱えられたまま、床や壁を見ます。滑って転ばなかったのは兄ちゃんだけ。しかもお兄ちゃんはもう、しっかりと雪の椅子に座っているよ。
うん、あんまりにも凄い、本物のお城みたいなかまくらお城。雪でできているって分かっていたのに。だってドアから入っての2、3歩は、はしっかりとゆっくり歩いていたもんね。
だけどあまりの凄さに立ち止まって、それからその驚いて、そして楽しくて、早くかまくらお城の中を見て回ろうと思ったら、雪の事が完璧に頭から抜けちゃったよ。
いつもの感覚で走った僕。みんなも僕と同じで、いつもみたいに走っていこうとしたんじゃない?
『雪のこと忘れてたんだな』
なんて思っていたら、一緒にローリーに咥えられていたミルクがそう言いました。そしてミルクがそう言ってから、みんなが僕達もって言い始めたんだ。
『僕も忘れてた』
『ボクも!』
『ホミュちゃんもそのまま走っちゃったなのぉ。飛べば良かったなの。失敗なのぉ!』
『床も雪、壁も雪、全部雪、忘れてた』
『みんな失敗。でも、みんな、この前のお部屋での氷滑りみたいに綺麗に滑った。だから成功?』
うん、確かにそうかも。滑って転んだのは失敗だけど、この前のスケートって思えば、滑るのは成功かも。みんな失敗したけど成功して、ニヤニヤして笑っています。
「みんな、確かに氷滑りは上手く滑ったみたいだけれど、ここではなるべく滑らないように、気をつけましょうね。慣れてくれば滑りながらささっと移動できるけれど、今はゆっくりよ」
滑りながらいそう? ニヤニヤ笑う僕達に、ママがちょっと困った顔で笑いながらそう言いました。うん、僕達この前初めて氷滑りやってばっかりだもんね。せっかくのかまくらお城、転んで怪我しちゃったら大変。今は病気や怪我を治してくれるグッシーもいないし。
僕達はみんなそれぞれ返事をして、それからその場にゆっくりと下ろしてもらいます。椅子に座っていたお兄ちゃんが、ゆっくり、でもサササッと戻ってきてくれて、僕と手を繋いで、ゆっくり歩いてくれるって。お兄ちゃん、ありがとう!!
他のみんなも手を繋いだり、それぞれのしっぽを絡ませたり、しっぽにくっ付いたりして、みんなでゆっくり歩くことに。
「ジョーディ、ゆっくりだよ。でもよくあんなに滑ったね。氷滑りよりも滑らないはずなのに」
少しずつ、確実に1歩ずつ進みながら、お兄ちゃんがそう言いました。え? そうなの? あの滑った感じ、氷滑りの時と同じように感じたんだけど。あれだけ綺麗に滑ったし。
「しゅ? しゅー、しゅっべよ?」
今のは、滑らない? シューッと綺麗に滑ったよ?って言ったんだよ。
「うん、ジョーディ達は綺麗に滑ってたね。でも滑ってもその場に転ぶだけで、あんなに綺麗に滑らないんだよ。僕も初めての時はたくさん転んだし、今も時々転んじゃうけど、その場に尻餅つくだけ」
「しゅー? みにゃ、しゅー」
「うん。みんな滑ったよね。だから僕ビックリしちゃったんだ。かまくらの中は…」
お兄ちゃんは前に聞いた事があって。かまくらの中の床は、もちろん雪を凍らせて、しっかりと作ってあるけど、氷滑りみたいに滑らないように、なるべく滑らないように作ってあるんだって。
中で遊んだり、お茶をしたりするのに、氷滑りみたいに、ツルツル滑ってたら危ないでしょう? だから滑るけど滑らないように作ってあるみたい。
その話が良く分からない僕。思わず止まって床を見ちゃいます。う~ん、見た感じは、氷滑りの時みたいに透明な氷じゃなくて、しっかりと雪が固まっているから、白いツルツルって感じ。でも滑るのは同じような?
「おにゃ、しゅーよぉ」
今のは、同じシューって滑るよ、って言ったんだよ。
「でも、ジョーディ。さっきは滑ったし、ツルツルに感じるかもしれないけど。でもゆっくりなら今歩けてるでしょう? 氷滑りの時はゆっくりでも滑ってた」
ん? あれ? そういえば。さっきは思いっきり滑っていったけど、今もゆっくり1歩ずつ歩いているけど、氷滑りをした時みたいに、動く度にツルツルしない? 僕はその場に止まって片方の足を、雪の床の上に擦り付けるみたいにしてみました。
うん、スッと足が床を滑るけど、氷滑りの時よりも全然滑らない。さっきはあんなに滑ったのに。
今度はそっとそっとしゃがんで、雪の床を触って確かめてみることにしました。だって気になるんだもん。凄く滑るのに滑らないなんて、一体どうなってるのかな?って思って。
お兄ちゃんとローリー僕を支えてくれて、そっと床を触る僕。おお!! おお!? なんか変な感じがするよ!
こう、すべすべツルツルに見える床だけど、触ったらビックリ! 確かに見た目通りだったんだけど、ザラザラもしていたんだ。ツルツル、ザラザラ、ツルツル、ザラザラって感じ。これどうなっててるの?
僕の様子に、かなり前に進んでいたドラック達が戻ってきました。
『ジョーディ、どうしたの? なんか変なの?』
『床がどうかしたなの?』
「あにょう、ちゅゆう! じゃあぁぁぁ!」
今のは、あのね、ツルツルでザラザラって言ったんだよ。
『ツルツルでザラザラ? でもツルツルに見えるよ?』
「でもみんな歩けてるでしょう?」
お兄ちゃんにそう言われて、みんなはじっと自分の足元を見ます。
『僕達歩けてる』
『氷滑りの時は、もっとツルツルしてた』
『うん、ずっと滑ってた』
『さっきも滑った』
『変なの!』
みんなもおかしいって、僕と同じ、床を調べてみることに。そしてみんながじっくり調べた結果。
『ジョーディの言った通りだよ!!』
『ツルツル、ザラザラなの!!』
『何で?』
みんなそれぞれ誰かに咥えられたり、抱えられたまま、床や壁を見ます。滑って転ばなかったのは兄ちゃんだけ。しかもお兄ちゃんはもう、しっかりと雪の椅子に座っているよ。
うん、あんまりにも凄い、本物のお城みたいなかまくらお城。雪でできているって分かっていたのに。だってドアから入っての2、3歩は、はしっかりとゆっくり歩いていたもんね。
だけどあまりの凄さに立ち止まって、それからその驚いて、そして楽しくて、早くかまくらお城の中を見て回ろうと思ったら、雪の事が完璧に頭から抜けちゃったよ。
いつもの感覚で走った僕。みんなも僕と同じで、いつもみたいに走っていこうとしたんじゃない?
『雪のこと忘れてたんだな』
なんて思っていたら、一緒にローリーに咥えられていたミルクがそう言いました。そしてミルクがそう言ってから、みんなが僕達もって言い始めたんだ。
『僕も忘れてた』
『ボクも!』
『ホミュちゃんもそのまま走っちゃったなのぉ。飛べば良かったなの。失敗なのぉ!』
『床も雪、壁も雪、全部雪、忘れてた』
『みんな失敗。でも、みんな、この前のお部屋での氷滑りみたいに綺麗に滑った。だから成功?』
うん、確かにそうかも。滑って転んだのは失敗だけど、この前のスケートって思えば、滑るのは成功かも。みんな失敗したけど成功して、ニヤニヤして笑っています。
「みんな、確かに氷滑りは上手く滑ったみたいだけれど、ここではなるべく滑らないように、気をつけましょうね。慣れてくれば滑りながらささっと移動できるけれど、今はゆっくりよ」
滑りながらいそう? ニヤニヤ笑う僕達に、ママがちょっと困った顔で笑いながらそう言いました。うん、僕達この前初めて氷滑りやってばっかりだもんね。せっかくのかまくらお城、転んで怪我しちゃったら大変。今は病気や怪我を治してくれるグッシーもいないし。
僕達はみんなそれぞれ返事をして、それからその場にゆっくりと下ろしてもらいます。椅子に座っていたお兄ちゃんが、ゆっくり、でもサササッと戻ってきてくれて、僕と手を繋いで、ゆっくり歩いてくれるって。お兄ちゃん、ありがとう!!
他のみんなも手を繋いだり、それぞれのしっぽを絡ませたり、しっぽにくっ付いたりして、みんなでゆっくり歩くことに。
「ジョーディ、ゆっくりだよ。でもよくあんなに滑ったね。氷滑りよりも滑らないはずなのに」
少しずつ、確実に1歩ずつ進みながら、お兄ちゃんがそう言いました。え? そうなの? あの滑った感じ、氷滑りの時と同じように感じたんだけど。あれだけ綺麗に滑ったし。
「しゅ? しゅー、しゅっべよ?」
今のは、滑らない? シューッと綺麗に滑ったよ?って言ったんだよ。
「うん、ジョーディ達は綺麗に滑ってたね。でも滑ってもその場に転ぶだけで、あんなに綺麗に滑らないんだよ。僕も初めての時はたくさん転んだし、今も時々転んじゃうけど、その場に尻餅つくだけ」
「しゅー? みにゃ、しゅー」
「うん。みんな滑ったよね。だから僕ビックリしちゃったんだ。かまくらの中は…」
お兄ちゃんは前に聞いた事があって。かまくらの中の床は、もちろん雪を凍らせて、しっかりと作ってあるけど、氷滑りみたいに滑らないように、なるべく滑らないように作ってあるんだって。
中で遊んだり、お茶をしたりするのに、氷滑りみたいに、ツルツル滑ってたら危ないでしょう? だから滑るけど滑らないように作ってあるみたい。
その話が良く分からない僕。思わず止まって床を見ちゃいます。う~ん、見た感じは、氷滑りの時みたいに透明な氷じゃなくて、しっかりと雪が固まっているから、白いツルツルって感じ。でも滑るのは同じような?
「おにゃ、しゅーよぉ」
今のは、同じシューって滑るよ、って言ったんだよ。
「でも、ジョーディ。さっきは滑ったし、ツルツルに感じるかもしれないけど。でもゆっくりなら今歩けてるでしょう? 氷滑りの時はゆっくりでも滑ってた」
ん? あれ? そういえば。さっきは思いっきり滑っていったけど、今もゆっくり1歩ずつ歩いているけど、氷滑りをした時みたいに、動く度にツルツルしない? 僕はその場に止まって片方の足を、雪の床の上に擦り付けるみたいにしてみました。
うん、スッと足が床を滑るけど、氷滑りの時よりも全然滑らない。さっきはあんなに滑ったのに。
今度はそっとそっとしゃがんで、雪の床を触って確かめてみることにしました。だって気になるんだもん。凄く滑るのに滑らないなんて、一体どうなってるのかな?って思って。
お兄ちゃんとローリー僕を支えてくれて、そっと床を触る僕。おお!! おお!? なんか変な感じがするよ!
こう、すべすべツルツルに見える床だけど、触ったらビックリ! 確かに見た目通りだったんだけど、ザラザラもしていたんだ。ツルツル、ザラザラ、ツルツル、ザラザラって感じ。これどうなっててるの?
僕の様子に、かなり前に進んでいたドラック達が戻ってきました。
『ジョーディ、どうしたの? なんか変なの?』
『床がどうかしたなの?』
「あにょう、ちゅゆう! じゃあぁぁぁ!」
今のは、あのね、ツルツルでザラザラって言ったんだよ。
『ツルツルでザラザラ? でもツルツルに見えるよ?』
「でもみんな歩けてるでしょう?」
お兄ちゃんにそう言われて、みんなはじっと自分の足元を見ます。
『僕達歩けてる』
『氷滑りの時は、もっとツルツルしてた』
『うん、ずっと滑ってた』
『さっきも滑った』
『変なの!』
みんなもおかしいって、僕と同じ、床を調べてみることに。そしてみんながじっくり調べた結果。
『ジョーディの言った通りだよ!!』
『ツルツル、ザラザラなの!!』
『何で?』
感想 599
あなたにおすすめの小説
世界樹を救ったのは転生幼児のハズレスキル【草むしり】でした〜ぐうたらおっさん精霊を更生させながら、もふ神獣たちと聖域生活始めます〜
神様のミスで死んでしまった高橋快晴(25)は、お詫びとして憧れの剣と魔法の異世界へ転生。魔法の名家として知られる、ヴァルディス侯爵家の3男、アルフレッドとして第2の人生を歩み始める。
だが、3歳で行われた魔法判定の儀で、歴代最高の魔力を持ちながら、属性魔法を一切使えない無能だと判明。さらに授かった固有スキルは、どう考えてもハズレスキルの【草むしり】で……。
そのため、実力至上主義の侯爵家では、アルフレッドが人々の目に留まることを恐れ、事故に見せかけて処分することを決定。『呪われた魔の森』と呼ばれる、誰も近寄ることのない森へ捨てられてしまう。
この状況に、死を覚悟するアルフレッド。しかしここで彼の前に現れたのは、敵意のない妖精たちで。なぜか彼らに気に入られたアルフレッドは、導かれるままにある場所へ向かうことに。そして連れられた先にあったのは、今にも枯れてしまいそうな『世界樹』だった。
するとそこで、ハズレスキルだと思っていた【草むしり】が、思いもよらない形で、世界樹を救うことになり?
この出来事をきっかけにアルフレッドは、ぐうたらなおじ守護精霊や、もふもふの神獣たちに囲まれながら、世界樹の元で新たな生活を送ることになるのだった。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
親に放置された四歳の末娘ですが、前世の知識で家のお金の使い込みを見つけて追放されました〜もふもふ聖獣と、おいしいものを食べる旅に出ます〜
子爵家の末娘リリア、四歳。家族の誰にもかまわれず、屋敷のすみで育ちました。
でも私には、前の人生の記憶があります。数字を見ると、勝手に計算してしまうんです。
ある日、お父様の帳簿のお金の使い込みを、うっかりその場で言ってしまいました。
返ってきたのは「出来損ない」の一言と、追放でした。持たされたのは銅貨23枚だけ。
いいでしょう。それなら、この銅貨23枚を開業資金にします。
森で助けた銀色のもふもふな子犬のフェンと一緒に、つぶれかけのお店を立て直しながら、おいしいものを食べる旅に出ます。
つぶれかけのパン屋さんは村一番の人気店に。ガラクタだらけの雑貨屋さんは町一番のお店に。
私はただの経理顧問。なのに、まわりが勝手に大騒ぎしていきます。
え? 今さら「家がつぶれそうだからお金を何とかして」?
……ふふ。数字は、うそをつきませんよ。
※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
もふもふ神獣の幼児が、私から離れてくれません。〜事務能力で完璧なお世話をしていたら、甘えん坊な溺愛っ子になってしまいました〜
事務官として「効率化の鬼」と呼ばれていた私、エリーゼ。
職を失った私が次に選んだ仕事は、呪いで獣の姿になったまま幼児退行してしまった公爵家跡取り・レオ様のお世話係だった。
「誰も懐かない」「凶暴で手に負えない」と噂されるレオ様。
――けれど、それはただの『管理不足』が原因では?
私は持ち前の事務能力と、魔獣の生活リズムに基づいた『完璧なスケジュール管理』で、彼のお世話をスタート。
適切な室温、栄養バランスの取れた食事、そして至高のブラッシング。
私が粛々と業務をこなすと、あんなに凶暴だったレオ様が、みるみるうちにトロトロの甘えん坊に変貌して……!?
「おねえちゃん、だっこぉ……」
気づけば、私の膝の上はふかふかの獣の公爵令息の定位置に。
完璧な管理を目指したはずが、今日も彼にべったり甘やかされる、癒やしと溺愛の(ちょっと困った)スローライフが幕を開ける。
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
王宮の雑用係を追放されたので、辺境の森で「もふっ子保育園」を開いたら、なぜか国中から溺愛が押し寄せてきました
「お前のような無能な雑用係は、今日から我が家の恥だ。出ていけ!」
理不尽な理由で実家を追い出され、王国から放り出された少女・コレット。
けれど彼女は絶望するどころか、「やった! これで朝早く起きなくていいし、のんびり暮らせる!」と心底清々した顔で辺境の森へと旅立つ。
寂れた村のはずれで古民家を借りたコレットは、そこで傷ついた「手のひらサイズの可愛いもふもふ(実は最強の神獣)」を拾う。
「うちの子になったからには、美味しいご飯をたくさん食べさせてあげるね!」
そう言って彼女が気ままに振る舞うお茶や料理、そして特製のスープは、なぜか世界の常識を覆す【神級のチート効果】を秘めていた。
コレット本人は「私なんてただの一般人ですよ?」と無自覚だが、
彼女の作るご飯と圧倒的な母性に惹かれ、村の子どもたちや魔獣の赤ちゃんたちが次々と集まってきて――気がつけば、自宅は賑やかな**「もふっ子保育園」**に!
さらに、噂を聞きつけて辺境までやってきた「冷徹と恐れられる最強騎士団長」や「訳ありの王族末っ子」までもが、子どもたちのお世話を手伝う名目で毎日通い詰めるようになり……?
「おい、今日も他の男を園に近づけるな」「俺以外の男の作った飯を食うな」と、外ではクールな男たちが神獣や子どもたちと低レベルな嫉妬のバトルを繰り広げ、裏では元実家の国が「あの雑用係がいないせいで王宮の子供たちが大号泣して手がつけられない!」と大パニックで自滅中!?
基本は1話完結で、美味しいご飯と可愛いもふっ子たちに癒やされる、安心のほのぼの日常をお届けします。
笑えて、キュンとして、お腹が空いて、最高に癒やされる、無自覚チートな辺境ほのぼの保育園ラブコメ、開幕!