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63.みんなお家に帰って来るよ
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「ママ、きょうはおそうじない?」
「ええ、昨日掃除をしたから今日は良いのよ。だから最初から遊べるわ」
「やたっ!!」
「昨日アルフが掘ってくれた、ニニンを持って行くんでしょう?」
「うん!! あのねぇ、おおきなニニンをほったの。だから、みんないっぱいたべられるよ」
「あら、そうなのね。これから荷馬車に荷物を乗せるから、ニニンもしっかり乗せましょう」
ママと畑の方に行って、昨日掘ったニニンをママに見せます。
「あらあら、本当に大きなニニンなのね。あなたの顔より大きいじゃない。よくこんな大きなニニンを5本も掘れたわね」
「グララがてつだってくれたの」
「あの子達、また来ていたの?」
「うん、きのうは5ひきできてた」
「今度あの子達の居場所も作った方が良いかしら? こう何回も会いに来るんじゃね。まぁ、後で考えましょう。そうね、じゃあママがこっちの重い方を運ぶから、アルフは小さなカゴ車に他のニニンを乗せて、運んできてくれる?」
「うん!!」
あのね、昨日小鳥さん達とニニンを掘ってたら、グララっていう、モグラさんに似ている魔獣さん5匹が、ニニン掘りをお手伝いしにきてくれたの。
時々どこからか来てくれる魔獣さんで、前は1匹で遊びに来てくれてたんだけど、今は5匹になったんだ。
昨日はとっても大きな、僕の顔よりも大きなニニンがいっぱいだったから、グララがお手伝いしてくれて良かったです。だってグララ達は土を掘るのがとっても上手なんだ。だからニニンを掘るのもとっても上手。
僕と小鳥さん達は1本掘るのにとっても時間がかかって困ってたの。だから掘った後、グララにいっぱいありがとうをしました。
あと、カゴ車はパパが作ってくれました。この前ワイバーンのせいで、色々な物がいっぱい壊れちゃったでしょう? でも壊れてもちょっと大きな板とか、他にもまだ他のことで使える物は、みんなとっておいたんだ。
その中から材料を持ってきたら、木の板に木のタイヤをつけて。それから長い紐を付けてね。あと他に木でカゴを作ってもらって。
その木のカゴを、タイヤのついてる板に乗せて紐を引っ張ったら、カラコロ、簡単に運べるんだ。
だからカゴにニニンを入れたり、他の物を入れたり、普通に運ぶよりもいっぱい運べるようになったし、籠をずるずる引っ張るのが減ったよ。
「カラコロ、カラコロ」
「ふふ、良い物を作ってもらったわね」
「ふへへ、あのねぇ、こんどまたつくってくれるって」
「そうなの?」
「うんと、ヒットベアーとキックモンキーのこや、なおしたらつくってくれるって」
「あそこはまだ修理の途中だものね」
そのままニニンを荷馬車の所まで運んで、カゴのまま荷馬車に乗せたら、カゴ車も荷馬車に乗せます。ニニンを出してから、向こうで何かに運ぶのに使うかもしれないから。
「それじゃあママは、残りの準備をしちゃうから、ここで待っていてね。今日は向こうでお昼を食べましょう」
「奥様、坊っちゃまは私が」
「ええ、アイラ、よろしくね」
「ねぇアイラ、アイラのおやすおわり?」
「たくさんお休みをもらいましたから、今日からまたいっぱい働きますよ」
「おうち、ひとがいっぱい」
「そうですね。皆そろそろ戻って来る頃ですから、もっとお家の中が賑やかになりますよ」
「アレンおじいちゃんもかえってくる?」
「ええ、もうすぐですよ」
「そか!!」
僕のお家の魔獣園ではいっぱい人が働いているけど、お家の中でもいっぱい働いているんだ。でもみんな少し長いお休みで、お家にいなかったの。昨日、アイラは帰って来たんだよ。
それからアレンおじいちゃんは、本当の名前は、えっと……。アレンズ、アレンズワースおじいちゃん!! パパやママのお仕事をお手伝いしてくれて、お家のことも魔獣園のことも、何でも知ってるんだよ。アレンおじいちゃんももうすぐ帰って来るって。
「そういえば今度、料理人が特別なおやつを用意すると言っていましたよ」
「とくべつ!?」
「はい。今頑張って作っているみたいです、どんなおやつかは内緒だと」
「とくべつ、ないしょ、ふわあぁぁぁ!!」
ふふふ、楽しみだなぁ。ママのご飯もとっても美味しいけど、ご飯を作ってくれるマルティのご飯もとっても美味しいんだよ。だからおやつ楽しみ!!
ママとお家で働いてる人が、どんどん荷馬車の荷物を乗っけていって、荷馬車はすぐに荷物でいっぱいに。でも僕が座る所にはちゃんとクッションが置いてあるよ。
それから今日は、いつもパパのお仕事をお手伝いしてくれるトロイが、荷馬車を運転してくれます。
「トロイもいっぱいおやすみ! おやすみあそんだぁ? ぼくもおそうじのあとはおやすみなの。それでいっぱいあそぶんだよ」
「ええ、たくさんお休みを頂きましたよ。ですがやはり、もう少し早く帰ってくるべきでした」
「おやすみ、たのしくない?」
「いいえ、お休みはゆっくりやりたい事ができたので、ともて楽しかったですよ。ですが、その後が問題でした」
「もんだい~?」
「さぁ、荷物は全部乗せたわ。ウササの所へ行きましょう!」
お話しをしていたら、ママの準備が終わって。お話しが途中だったけどウササ達の所に出発!! ママはトロイの隣に座ったよ。
「おはよございます!!」
『おはようアルフ!!』
「おはよございます!!」
『おう、おはよう!!』
「アルフ坊っちゃまは、本当に魔獣達と話しを?」
「ええ、そうよ」
「たぶんではなかったのですね。たぶんも本当は聞こえていた声だった」
「でしょうね。私達もまさかそれが本当に、聞こえていた声だとは思わなかったわ。……アフルのこと、しっかり見ていてね」
「勿論でございます。それと、修復作業がひと段落つきましたら、旦那様の監視もきちんと。せっかくお休みをいただきましたが、やはりもう少し早く帰って来るべきでした。あの書類の山は何です」
「今回はワイバーンのこともあったから」
「それにしては溜めすぎです!! 普段からちゃんと処理していけば、少し何かがあっても、ああはなりません」
「まぁ、そうなのだけど。はぁ、また日常が戻って来るのね」
「おはよございます!!」
『アルフ、おはよー!!』
「ええ、昨日掃除をしたから今日は良いのよ。だから最初から遊べるわ」
「やたっ!!」
「昨日アルフが掘ってくれた、ニニンを持って行くんでしょう?」
「うん!! あのねぇ、おおきなニニンをほったの。だから、みんないっぱいたべられるよ」
「あら、そうなのね。これから荷馬車に荷物を乗せるから、ニニンもしっかり乗せましょう」
ママと畑の方に行って、昨日掘ったニニンをママに見せます。
「あらあら、本当に大きなニニンなのね。あなたの顔より大きいじゃない。よくこんな大きなニニンを5本も掘れたわね」
「グララがてつだってくれたの」
「あの子達、また来ていたの?」
「うん、きのうは5ひきできてた」
「今度あの子達の居場所も作った方が良いかしら? こう何回も会いに来るんじゃね。まぁ、後で考えましょう。そうね、じゃあママがこっちの重い方を運ぶから、アルフは小さなカゴ車に他のニニンを乗せて、運んできてくれる?」
「うん!!」
あのね、昨日小鳥さん達とニニンを掘ってたら、グララっていう、モグラさんに似ている魔獣さん5匹が、ニニン掘りをお手伝いしにきてくれたの。
時々どこからか来てくれる魔獣さんで、前は1匹で遊びに来てくれてたんだけど、今は5匹になったんだ。
昨日はとっても大きな、僕の顔よりも大きなニニンがいっぱいだったから、グララがお手伝いしてくれて良かったです。だってグララ達は土を掘るのがとっても上手なんだ。だからニニンを掘るのもとっても上手。
僕と小鳥さん達は1本掘るのにとっても時間がかかって困ってたの。だから掘った後、グララにいっぱいありがとうをしました。
あと、カゴ車はパパが作ってくれました。この前ワイバーンのせいで、色々な物がいっぱい壊れちゃったでしょう? でも壊れてもちょっと大きな板とか、他にもまだ他のことで使える物は、みんなとっておいたんだ。
その中から材料を持ってきたら、木の板に木のタイヤをつけて。それから長い紐を付けてね。あと他に木でカゴを作ってもらって。
その木のカゴを、タイヤのついてる板に乗せて紐を引っ張ったら、カラコロ、簡単に運べるんだ。
だからカゴにニニンを入れたり、他の物を入れたり、普通に運ぶよりもいっぱい運べるようになったし、籠をずるずる引っ張るのが減ったよ。
「カラコロ、カラコロ」
「ふふ、良い物を作ってもらったわね」
「ふへへ、あのねぇ、こんどまたつくってくれるって」
「そうなの?」
「うんと、ヒットベアーとキックモンキーのこや、なおしたらつくってくれるって」
「あそこはまだ修理の途中だものね」
そのままニニンを荷馬車の所まで運んで、カゴのまま荷馬車に乗せたら、カゴ車も荷馬車に乗せます。ニニンを出してから、向こうで何かに運ぶのに使うかもしれないから。
「それじゃあママは、残りの準備をしちゃうから、ここで待っていてね。今日は向こうでお昼を食べましょう」
「奥様、坊っちゃまは私が」
「ええ、アイラ、よろしくね」
「ねぇアイラ、アイラのおやすおわり?」
「たくさんお休みをもらいましたから、今日からまたいっぱい働きますよ」
「おうち、ひとがいっぱい」
「そうですね。皆そろそろ戻って来る頃ですから、もっとお家の中が賑やかになりますよ」
「アレンおじいちゃんもかえってくる?」
「ええ、もうすぐですよ」
「そか!!」
僕のお家の魔獣園ではいっぱい人が働いているけど、お家の中でもいっぱい働いているんだ。でもみんな少し長いお休みで、お家にいなかったの。昨日、アイラは帰って来たんだよ。
それからアレンおじいちゃんは、本当の名前は、えっと……。アレンズ、アレンズワースおじいちゃん!! パパやママのお仕事をお手伝いしてくれて、お家のことも魔獣園のことも、何でも知ってるんだよ。アレンおじいちゃんももうすぐ帰って来るって。
「そういえば今度、料理人が特別なおやつを用意すると言っていましたよ」
「とくべつ!?」
「はい。今頑張って作っているみたいです、どんなおやつかは内緒だと」
「とくべつ、ないしょ、ふわあぁぁぁ!!」
ふふふ、楽しみだなぁ。ママのご飯もとっても美味しいけど、ご飯を作ってくれるマルティのご飯もとっても美味しいんだよ。だからおやつ楽しみ!!
ママとお家で働いてる人が、どんどん荷馬車の荷物を乗っけていって、荷馬車はすぐに荷物でいっぱいに。でも僕が座る所にはちゃんとクッションが置いてあるよ。
それから今日は、いつもパパのお仕事をお手伝いしてくれるトロイが、荷馬車を運転してくれます。
「トロイもいっぱいおやすみ! おやすみあそんだぁ? ぼくもおそうじのあとはおやすみなの。それでいっぱいあそぶんだよ」
「ええ、たくさんお休みを頂きましたよ。ですがやはり、もう少し早く帰ってくるべきでした」
「おやすみ、たのしくない?」
「いいえ、お休みはゆっくりやりたい事ができたので、ともて楽しかったですよ。ですが、その後が問題でした」
「もんだい~?」
「さぁ、荷物は全部乗せたわ。ウササの所へ行きましょう!」
お話しをしていたら、ママの準備が終わって。お話しが途中だったけどウササ達の所に出発!! ママはトロイの隣に座ったよ。
「おはよございます!!」
『おはようアルフ!!』
「おはよございます!!」
『おう、おはよう!!』
「アルフ坊っちゃまは、本当に魔獣達と話しを?」
「ええ、そうよ」
「たぶんではなかったのですね。たぶんも本当は聞こえていた声だった」
「でしょうね。私達もまさかそれが本当に、聞こえていた声だとは思わなかったわ。……アフルのこと、しっかり見ていてね」
「勿論でございます。それと、修復作業がひと段落つきましたら、旦那様の監視もきちんと。せっかくお休みをいただきましたが、やはりもう少し早く帰って来るべきでした。あの書類の山は何です」
「今回はワイバーンのこともあったから」
「それにしては溜めすぎです!! 普段からちゃんと処理していけば、少し何かがあっても、ああはなりません」
「まぁ、そうなのだけど。はぁ、また日常が戻って来るのね」
「おはよございます!!」
『アルフ、おはよー!!』
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