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300.ぼろぼろの中での美味しいご飯
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「こちら、倉庫の野菜が無事でしたので、それを使いました。それと先程畑を確認しに行きましたが、ほとんど被害はなく問題はございません」
「そうか、それは良かった」
「魔獣舎の方も問題はございませんし、冒険者ギルドの魔獣倉庫も問題はないようなので、流通にも問題はないかと。後で確認をお願いします」
「分かった。しかしディアブナス達に攻撃されたにしては、被害が私の屋敷だけで、他はほとんどなくて良かった。スノーラ達のおかげだな」
「あなた、話しは後にして、先にご飯を食べましょう。レン達が待てなくて、今にも飛びつきそうよ」
「あ、ああ、すまない」
料理人さんが魔獣肉を持って行ってすぐに、戻って来たフィオーナさん達やスチュアートさん達。フィオーナさんは取り敢えずの確認作業と、指示は終わったみたいで、このままご飯を食べる事に。
スチュアートさん達にはローレンスさんが、順番に食事をするように言いました。それから街で、片付けや色々作業をしてくれている人達にも、魔獣を持って行くように言ってたよ。
スノーラ達なら、すぐにこの大きな魔獣の山を食べちゃうかもしれないけど、街の人達にもお肉を分ないとね。みんなで美味しいお肉を食べて力をつけて、これからの作業を頑張らなきゃ。
『そっちの魔獣の山は触らないでくれ。そっちは我等が食べるからな』
『そうそう、この魔獣は僕達にとって必要だからね』
『食べるのが楽しみだな』
スノーラ達がスチュアートさんに、持って行っても良い魔獣を教えています。何? 何かあるの? 自分達に必要ってどう言うことかな? 後でご飯を食べ終わったら聞いてみよう。
僕達の前には今、豪華な料理の数々が。サラダにスープにステーキに、それから後でデザートもあるって。まさかディアブナス達を倒してすぐ、こんなに豪華なご飯が食べられるなんて思ってなかったよ。
料理人さんがいつものご飯みたいに、このサラダの味付けはとか、スープにはどの食材を使ってとか、ステーキのソースは何々ソースですとか。普通に説明していて。
確かに今、ケビンさんや料理人さんが話していたけど。お屋敷以外、ほとんど被害がなかったとはいえ、すぐにこんなに豪華な料理が作れるものなの?
「ごはん、いぱいにぇ」
『お腹いっぱい食べられる!』
『美味しそうな匂いなの、早く食べるなの!』
みんなでいただきますをして、まずはサラダから。うん、いつも通りとっても美味しい。この世界の野菜は、地球の野菜よりもとってもみずみずしくて、味も濃くて、とっても美味しんだよ。
施設で出ていた野菜が、あまり良い野菜じゃなかったのもあるけど、小学生の時に出ていた学校給食の野菜よりもぜんぜん美味しくて。僕ねトマト嫌いだったんだけど、トマトに似ている野菜を食べられるようになったんだ。
「うん、いつも通りとても美味しいな。これもマサキ様、スノーラ達、皆がディアブナスを封印したおかげだ」
「そうね、まさかこんなにゆっくりと食事ができるなんて」
「おいち!!」
『うん、とっても美味しい! 早くフーリにも食べさせてあげたいなぁ』
『お肉が柔らかくてふわぁっとほぐれちゃう。ただ焼いて食べるだけと何が違うのかな? だってこのお肉だって焼いただけでしょう?』
どんどんご飯を食べる僕達。本当に美味しい! そう言えばラウンドさん見ていないけど、まだデザートもあるし、どこかで作っているのかな?
ラウンドさんはローレンスさんのお家で、料理の事で全てをまとめている人です。厨房も食材の保存も、農作業、魔獣のお世話も。全部を指揮しているんだよ。
もちろん他の作業でも、それぞれ担当の人はいて。例えば農作業にしてもそれだけの担当で、指示を出す人がいます。でもその人達をいっぺんにまとめて、色々管理しているのがラウンドさん。ラウンドさんは料理に関する事は、何でも分かっているんだ。
それからラウンドさんは元冒険者です。確かAランクの冒険者さんで、結婚して少ししてから、上級魔獣にやられそうになって、それで冒険者を引退したんだって。奥さんと可愛い子供を残して死ねないって。
ただ魔獣のせいで街に危機が迫っている時や。街の周辺で魔獣が暴れて、住民が外に出られない時。それを対処できる冒険者さん達が不在の時は、魔獣を倒しに行ってくれるんだ。
ラウンドさんの得意なものは剣。前に1度剣を見せてもらったら、とっても大きな剣で。ドッグさんが持っている剣よりも、もう少しだけ大きな剣だったよ。それを軽々と、ぶんぶん振り回しちゃうんだ。
それにラウンドさんは剣だけじゃなくて魔法も得意だから、色々な攻撃ができます。魔獣の中には魔法が効かなくて、剣だけで対抗できる魔獣。剣は使えなくて、魔法だけが効く魔獣達がいて。どっちの攻撃もできるラウンドさんは、どんな魔獣の相手もできちゃうんだ。
そんな何でもできちゃうラウンドさん。みんながバタバタしている中、こんなに美味しいご飯を作ってくれるなんて、ありがとう言いたかったんだけど。もしデザートの時もいなかったら、後でみんなでありがとうを言いに行こうっと。
そう思っていたのは僕だけじゃありませんでした。
『ラウンドさんに、後でありがとう』
『うん! とっても美味しいなの。だからありがとうなの。そうしたらプリンがもらえるかもなの』
『ラウンドのプリン美味しいもんね』
『プリン? それ美味しいの? 僕も食べてみたい。ありがとうを言ったらもらえるの?』
『今お屋敷はない。どこでご飯作ってるか分かんない。だからプリン作れるか分かんない』
『でも、ありがとう言ったら、どうにか作ってもらえるかもなの。ラウンドさん何でもできちゃうなの』
『うんうん。その場で作ってくれるかも』
『そっか、じゃあ後でありがとうをしに行こう!』
…何か違う気がする。
「そうか、それは良かった」
「魔獣舎の方も問題はございませんし、冒険者ギルドの魔獣倉庫も問題はないようなので、流通にも問題はないかと。後で確認をお願いします」
「分かった。しかしディアブナス達に攻撃されたにしては、被害が私の屋敷だけで、他はほとんどなくて良かった。スノーラ達のおかげだな」
「あなた、話しは後にして、先にご飯を食べましょう。レン達が待てなくて、今にも飛びつきそうよ」
「あ、ああ、すまない」
料理人さんが魔獣肉を持って行ってすぐに、戻って来たフィオーナさん達やスチュアートさん達。フィオーナさんは取り敢えずの確認作業と、指示は終わったみたいで、このままご飯を食べる事に。
スチュアートさん達にはローレンスさんが、順番に食事をするように言いました。それから街で、片付けや色々作業をしてくれている人達にも、魔獣を持って行くように言ってたよ。
スノーラ達なら、すぐにこの大きな魔獣の山を食べちゃうかもしれないけど、街の人達にもお肉を分ないとね。みんなで美味しいお肉を食べて力をつけて、これからの作業を頑張らなきゃ。
『そっちの魔獣の山は触らないでくれ。そっちは我等が食べるからな』
『そうそう、この魔獣は僕達にとって必要だからね』
『食べるのが楽しみだな』
スノーラ達がスチュアートさんに、持って行っても良い魔獣を教えています。何? 何かあるの? 自分達に必要ってどう言うことかな? 後でご飯を食べ終わったら聞いてみよう。
僕達の前には今、豪華な料理の数々が。サラダにスープにステーキに、それから後でデザートもあるって。まさかディアブナス達を倒してすぐ、こんなに豪華なご飯が食べられるなんて思ってなかったよ。
料理人さんがいつものご飯みたいに、このサラダの味付けはとか、スープにはどの食材を使ってとか、ステーキのソースは何々ソースですとか。普通に説明していて。
確かに今、ケビンさんや料理人さんが話していたけど。お屋敷以外、ほとんど被害がなかったとはいえ、すぐにこんなに豪華な料理が作れるものなの?
「ごはん、いぱいにぇ」
『お腹いっぱい食べられる!』
『美味しそうな匂いなの、早く食べるなの!』
みんなでいただきますをして、まずはサラダから。うん、いつも通りとっても美味しい。この世界の野菜は、地球の野菜よりもとってもみずみずしくて、味も濃くて、とっても美味しんだよ。
施設で出ていた野菜が、あまり良い野菜じゃなかったのもあるけど、小学生の時に出ていた学校給食の野菜よりもぜんぜん美味しくて。僕ねトマト嫌いだったんだけど、トマトに似ている野菜を食べられるようになったんだ。
「うん、いつも通りとても美味しいな。これもマサキ様、スノーラ達、皆がディアブナスを封印したおかげだ」
「そうね、まさかこんなにゆっくりと食事ができるなんて」
「おいち!!」
『うん、とっても美味しい! 早くフーリにも食べさせてあげたいなぁ』
『お肉が柔らかくてふわぁっとほぐれちゃう。ただ焼いて食べるだけと何が違うのかな? だってこのお肉だって焼いただけでしょう?』
どんどんご飯を食べる僕達。本当に美味しい! そう言えばラウンドさん見ていないけど、まだデザートもあるし、どこかで作っているのかな?
ラウンドさんはローレンスさんのお家で、料理の事で全てをまとめている人です。厨房も食材の保存も、農作業、魔獣のお世話も。全部を指揮しているんだよ。
もちろん他の作業でも、それぞれ担当の人はいて。例えば農作業にしてもそれだけの担当で、指示を出す人がいます。でもその人達をいっぺんにまとめて、色々管理しているのがラウンドさん。ラウンドさんは料理に関する事は、何でも分かっているんだ。
それからラウンドさんは元冒険者です。確かAランクの冒険者さんで、結婚して少ししてから、上級魔獣にやられそうになって、それで冒険者を引退したんだって。奥さんと可愛い子供を残して死ねないって。
ただ魔獣のせいで街に危機が迫っている時や。街の周辺で魔獣が暴れて、住民が外に出られない時。それを対処できる冒険者さん達が不在の時は、魔獣を倒しに行ってくれるんだ。
ラウンドさんの得意なものは剣。前に1度剣を見せてもらったら、とっても大きな剣で。ドッグさんが持っている剣よりも、もう少しだけ大きな剣だったよ。それを軽々と、ぶんぶん振り回しちゃうんだ。
それにラウンドさんは剣だけじゃなくて魔法も得意だから、色々な攻撃ができます。魔獣の中には魔法が効かなくて、剣だけで対抗できる魔獣。剣は使えなくて、魔法だけが効く魔獣達がいて。どっちの攻撃もできるラウンドさんは、どんな魔獣の相手もできちゃうんだ。
そんな何でもできちゃうラウンドさん。みんながバタバタしている中、こんなに美味しいご飯を作ってくれるなんて、ありがとう言いたかったんだけど。もしデザートの時もいなかったら、後でみんなでありがとうを言いに行こうっと。
そう思っていたのは僕だけじゃありませんでした。
『ラウンドさんに、後でありがとう』
『うん! とっても美味しいなの。だからありがとうなの。そうしたらプリンがもらえるかもなの』
『ラウンドのプリン美味しいもんね』
『プリン? それ美味しいの? 僕も食べてみたい。ありがとうを言ったらもらえるの?』
『今お屋敷はない。どこでご飯作ってるか分かんない。だからプリン作れるか分かんない』
『でも、ありがとう言ったら、どうにか作ってもらえるかもなの。ラウンドさん何でもできちゃうなの』
『うんうん。その場で作ってくれるかも』
『そっか、じゃあ後でありがとうをしに行こう!』
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