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299.スノーラ達の真剣な話し合い?
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魔獣が焼けるまで、お庭の片付けをしていた僕達。その間のローレンスさんはローレンスさん達で、スノーラ達はスノーラ達で、何か色々話しをしていました。今は片付けでとっても忙しいけど、それが終わってからもやる事はいっぱい。だから話し合う事もいっぱい。
ただスノーラ達は、さっきローレンスさん達と一緒に話し合っていた時と、なんか雰囲気が違いました。こう空気がピリピリしているっていうか。ローレンスさん達は気づいていなかったけど、僕達は気づいたよ。
『ねぇレン。スノーラ達、ピリピリ』
『なんかディアブナス達がいた時みたいなの』
『でも静かだよね。ディアブナス達がいた時はピリピリだったし、ザワザワだった』
『どうしたのかな、何かまた問題? でも逃げなくちゃいけないとかなら、今頃あっちで話し合ってる人間達に言ってるだろうし、僕達を逃すよね』
「にぇ、みんにゃピリピリ、にゃにかなぁ?」
ね、こうやってすぐにみんな気づいたんだよ。みんなの言う通り何かがあればスノーラ達はすぐにローレンスさん達に言うだろうし、僕達を連れて安全な場所に逃げるか、結界を張ってくれるとかしてくれるはず。
だからそんなに危ない事で、話し合いをしているんじゃないと思うんだけど。でもピリピリしてて、本当にどうしたのかな?
もしかして僕達が考えたような事じゃなくて、全然違う事でピリピリしてたりして!
スノーラ達は僕達を守るため、街の人達を守るため、そして世界を守るために、とっても頑張ってディアブナス達と戦いました。それがやっと終わっても、周りを確認しに行ったりとか片付けとか、まだまだ忙しく動いてくれてるスノーラ達。
そして今、向こうでは魔獣達が焼かれていて。あれだけ動いてくれてるんだから、すごくお腹が減っているはず。早く魔獣が焼けないか、誰がどれだけどの魔獣を食べるか、それの話し合いをしてるんじゃ。
だってスノーラ達は魔獣姿になろうが、人の姿だろうが、食べる量は変わりありません。
ただでさえお腹がとっても空いているんだから、もしかしたら今焼いている魔獣じゃ足りないんじゃ。僕達の分もあるし。だから今のうちにどれだけ食べるかを決めてる?
それからスノーラは美味しい魔獣がいっぱいって言ってたから、その美味しい魔獣を誰が食べるか、それを決めてるんじゃないの?
あんなに真剣な表情に、ピリピリしているスノーラ達。ディアブナス達の危険が関係ないとしとしたら、今考えられるのはご飯くらいなんだけど。時々スノーラとドラゴンお父さんは、ご飯のことでどっちがどれだけ多く食べたって喧嘩してたし。
僕がそう話したら、みんなもそうかもって。
『スノーラ達、いっぱい食べる』
『時々ボク達のお菓子も取ろうとするなの!』
『あんなに真剣な顔してるお父さん、確かにご飯やおやつの話しをしている時の、お父さんの真剣な顔と一緒かも』
『何々? レン達のおやつってそんなに美味しいの?』
うんうん、やっぱりそうだよね。あんなに真剣なスノーラ達、ご飯の話しをしてるんだよ!!
それからもずっと話し合いが続いたスノーラ達とローレンスさん達。魔獣が焼けたって、様子を見に行ったカースが伝えに来てくれたのは、焼き始めてから結構すぐでした。あれだけのゴミで一気に焼いたから、けっこう早く焼き上がったんだ。
みんなで焼けた魔獣を見に行ったら、綺麗にこんがりと焼けていました。スノーラ達が料理人さん達に何匹か焼けた魔獣を渡して、料理人さん達は僕達が食べやすいように、切り分けてくれるって、それを待つ事に。スノーラ達は…。
『おい、それはさっきの話し合いで、我のだと決まっただろう!』
『それをいうなら、そっちのは我のだろう』
『ちょっと、それは僕のだよ』
なんて事を話していました。
『…やっぱりご飯のお話ししてた』
『…みんな仲良く食べるなの』
『決めたなら、ちゃんと決めたものを食べれば良いのに』
『僕は美味しければ、何でも良いよ。でも強い大人の魔獣がご飯でケンカって、なんか変だよねぇ』
「みんにゃちゃべりゅ。にゃかよく、わけりゅ」
「ふっ」
ん? 僕達は後ろを振り返ります。誰か今笑った? 僕達の後ろにはローレンスさんとお兄ちゃん達、それからケビンさん、他にも何人か使用人さん達が、あっちに行ったりこっちに来たりと、忙しく動いていました。
「レン達の方が、これに関しては大人だな」
「スノーラ達を見る目が、ククッ」
「わぁ、美味しそうだな、魔獣の丸焼き!!」
ローレンスさん達が困った顔で笑ってたよ。どうしたの?
少しして料理人さん達が台に乗せて、ご飯を運んできてくれました。ちゃんとお皿に乗せて、野菜やソースもかかってて。どこでその料理作って来たの?
だってお屋敷は壊れちゃって何もないはずなのに。野菜だってダメになってるはずだし、ソースだって作れないはず。それにそのお皿は?
聞きたい事がいっぱいです。でもお腹も空いてるし。そんな事を考えていたら、料理人さん達が料理はそこに?って、ローレンスさんに確認をします。そこに?
その時使用人さんが僕達を呼びました。そしてローレンスさん達のさらに後ろを確認すればそこには。
いつの間にかテーブルと椅子が用意してあったんだ。いつの間に? さっきまでなかったよね?
「いしゅ、てぶりゅ、こわれちぇちゃ」
「ああ、これは今作ったんだよ。さ、レン、みんなも一緒に食べよう」
「まさかこんなにすぐ、普通にご飯は食べられるなんてな」
お兄ちゃん達と手を繋いでテーブルに。今作ったって、誰が作ったの? もう分からない事だらけで、頭に?が浮かんだまま、僕は椅子に座りました。
*・゜゚・*:.。..。.:* .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:* .。.:*・゜゚・*
いつもご愛読ありがとうございます。ありぽんでし。
お知らせがあります。
皆様もご存知かと思いますが、本日より、第3回次世代ファンタジーカップのエントリーが始まりました。
私もこのファンタジーカップにエントリーするため、新作を書きました。
もちろんもふもふが、たくさん登場する予定です。そしてまったりほっこり? 色々やらかし予定です。
良かったら、新作よろしくお願いします!!
新作『もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんな事は知りません!!』
です。
皆様よろしくお願いいたします。
ただスノーラ達は、さっきローレンスさん達と一緒に話し合っていた時と、なんか雰囲気が違いました。こう空気がピリピリしているっていうか。ローレンスさん達は気づいていなかったけど、僕達は気づいたよ。
『ねぇレン。スノーラ達、ピリピリ』
『なんかディアブナス達がいた時みたいなの』
『でも静かだよね。ディアブナス達がいた時はピリピリだったし、ザワザワだった』
『どうしたのかな、何かまた問題? でも逃げなくちゃいけないとかなら、今頃あっちで話し合ってる人間達に言ってるだろうし、僕達を逃すよね』
「にぇ、みんにゃピリピリ、にゃにかなぁ?」
ね、こうやってすぐにみんな気づいたんだよ。みんなの言う通り何かがあればスノーラ達はすぐにローレンスさん達に言うだろうし、僕達を連れて安全な場所に逃げるか、結界を張ってくれるとかしてくれるはず。
だからそんなに危ない事で、話し合いをしているんじゃないと思うんだけど。でもピリピリしてて、本当にどうしたのかな?
もしかして僕達が考えたような事じゃなくて、全然違う事でピリピリしてたりして!
スノーラ達は僕達を守るため、街の人達を守るため、そして世界を守るために、とっても頑張ってディアブナス達と戦いました。それがやっと終わっても、周りを確認しに行ったりとか片付けとか、まだまだ忙しく動いてくれてるスノーラ達。
そして今、向こうでは魔獣達が焼かれていて。あれだけ動いてくれてるんだから、すごくお腹が減っているはず。早く魔獣が焼けないか、誰がどれだけどの魔獣を食べるか、それの話し合いをしてるんじゃ。
だってスノーラ達は魔獣姿になろうが、人の姿だろうが、食べる量は変わりありません。
ただでさえお腹がとっても空いているんだから、もしかしたら今焼いている魔獣じゃ足りないんじゃ。僕達の分もあるし。だから今のうちにどれだけ食べるかを決めてる?
それからスノーラは美味しい魔獣がいっぱいって言ってたから、その美味しい魔獣を誰が食べるか、それを決めてるんじゃないの?
あんなに真剣な表情に、ピリピリしているスノーラ達。ディアブナス達の危険が関係ないとしとしたら、今考えられるのはご飯くらいなんだけど。時々スノーラとドラゴンお父さんは、ご飯のことでどっちがどれだけ多く食べたって喧嘩してたし。
僕がそう話したら、みんなもそうかもって。
『スノーラ達、いっぱい食べる』
『時々ボク達のお菓子も取ろうとするなの!』
『あんなに真剣な顔してるお父さん、確かにご飯やおやつの話しをしている時の、お父さんの真剣な顔と一緒かも』
『何々? レン達のおやつってそんなに美味しいの?』
うんうん、やっぱりそうだよね。あんなに真剣なスノーラ達、ご飯の話しをしてるんだよ!!
それからもずっと話し合いが続いたスノーラ達とローレンスさん達。魔獣が焼けたって、様子を見に行ったカースが伝えに来てくれたのは、焼き始めてから結構すぐでした。あれだけのゴミで一気に焼いたから、けっこう早く焼き上がったんだ。
みんなで焼けた魔獣を見に行ったら、綺麗にこんがりと焼けていました。スノーラ達が料理人さん達に何匹か焼けた魔獣を渡して、料理人さん達は僕達が食べやすいように、切り分けてくれるって、それを待つ事に。スノーラ達は…。
『おい、それはさっきの話し合いで、我のだと決まっただろう!』
『それをいうなら、そっちのは我のだろう』
『ちょっと、それは僕のだよ』
なんて事を話していました。
『…やっぱりご飯のお話ししてた』
『…みんな仲良く食べるなの』
『決めたなら、ちゃんと決めたものを食べれば良いのに』
『僕は美味しければ、何でも良いよ。でも強い大人の魔獣がご飯でケンカって、なんか変だよねぇ』
「みんにゃちゃべりゅ。にゃかよく、わけりゅ」
「ふっ」
ん? 僕達は後ろを振り返ります。誰か今笑った? 僕達の後ろにはローレンスさんとお兄ちゃん達、それからケビンさん、他にも何人か使用人さん達が、あっちに行ったりこっちに来たりと、忙しく動いていました。
「レン達の方が、これに関しては大人だな」
「スノーラ達を見る目が、ククッ」
「わぁ、美味しそうだな、魔獣の丸焼き!!」
ローレンスさん達が困った顔で笑ってたよ。どうしたの?
少しして料理人さん達が台に乗せて、ご飯を運んできてくれました。ちゃんとお皿に乗せて、野菜やソースもかかってて。どこでその料理作って来たの?
だってお屋敷は壊れちゃって何もないはずなのに。野菜だってダメになってるはずだし、ソースだって作れないはず。それにそのお皿は?
聞きたい事がいっぱいです。でもお腹も空いてるし。そんな事を考えていたら、料理人さん達が料理はそこに?って、ローレンスさんに確認をします。そこに?
その時使用人さんが僕達を呼びました。そしてローレンスさん達のさらに後ろを確認すればそこには。
いつの間にかテーブルと椅子が用意してあったんだ。いつの間に? さっきまでなかったよね?
「いしゅ、てぶりゅ、こわれちぇちゃ」
「ああ、これは今作ったんだよ。さ、レン、みんなも一緒に食べよう」
「まさかこんなにすぐ、普通にご飯は食べられるなんてな」
お兄ちゃん達と手を繋いでテーブルに。今作ったって、誰が作ったの? もう分からない事だらけで、頭に?が浮かんだまま、僕は椅子に座りました。
*・゜゚・*:.。..。.:* .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:* .。.:*・゜゚・*
いつもご愛読ありがとうございます。ありぽんでし。
お知らせがあります。
皆様もご存知かと思いますが、本日より、第3回次世代ファンタジーカップのエントリーが始まりました。
私もこのファンタジーカップにエントリーするため、新作を書きました。
もちろんもふもふが、たくさん登場する予定です。そしてまったりほっこり? 色々やらかし予定です。
良かったら、新作よろしくお願いします!!
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です。
皆様よろしくお願いいたします。
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