2 / 3
職業は猫????
しおりを挟む
「どうやら、光の子、と呼ばれる子供が、伯爵家に誕生したらしいの?」
王様は、髭を撫でながら隣に控えていた事務官に言う。
「は、申し上げます。もう生まれてからすぐにレベルが5もあったとか!」
「なんと。現在の勇者でも生まれた時はレベルは1であったというのにの。」
「運命の子でしょうか。」
「わからぬ。今世では、勇者、賢者、聖女は見つかっておるが・・・・もしかしたら、英雄、剣聖、魔導師あたりかの?まあ、伯爵を呼び寄せ、こちらで詳しく鑑定した方がよいの。もしかしたら、魔王を倒す切り札になるやもしれん。」
今世の魔王はおとなしいが、まだ小さいと聞く。成長して、人の世に牙を向く可能性も否定できない。すでに、勇者などが生まれているので、勇者パーティーになる可能性すらあるのだ。
一方、伯爵家では嫡男が、光の子とかわけのわからない名前で呼ばれ戸惑っていた。伯爵といっても、5代前までは、戦で手柄を立てた先祖のおかげで伯爵までに上り詰めたが、子孫達は、どちらかというとのんべんだらりんとした性格の人が多く、それで、神様もここに転生させたと思われるが、伯爵であったこと、レベルが高かったことが裏目に出て、注目されることになった。
ただ、太一改めマルセリアは、結構のんびりと過ごしていた。周りが優秀なためか、ぐんぐん彼の経験値も溜まっていく。そしていろいろな技能も発現し出した。ほとんどは、掃除とか、片付けとか意味のないものであったが、これは、周りがメイドだらけなので、仕方がないといえた。
「あーあ、呼び出し、きちゃったよ。胃がいたい。」
当主であり、マルセリアの父のバルセリアは、胃がシクシク痛んだ。できれば、王なんかには1年に一度、ちらっと謁見すればいいと思っていたのに、これだ。
「大丈夫ですわ。旦那様。王様は、マルセリアに興味があるだけで、バルセリア様は、全く気にしなくてもいいんですよぉ。」
父が父なら母も母。二人とも伯爵家の人間とは思えないほどおっとりとした性格だった。周りもそんな彼らを愛す人たちが揃っているので、権力老僧なんかとは無縁である。そのかわり華々しいことも1つもないのだが。
そして、王宮へ行く日が来てしまった。登城なんていやだ、と最後までだだをこねていたが、最後は、執事に馬車に押し込まれいやいやの登城となったのだった。
「面を挙げるが良い。久しいの、バルセリア伯爵。」
「陛下におかれましては、いつまでも永遠に、王家の栄光が続かれんことを」
そういって、去ろうとする感じだったので慌てて周りが押しとどめた。
「今日来てもらったのは、そちの息子についてじゃ。光の子と呼ばれているらしいの。」
その光の子は、ワクワクしていた。いるだけでグングン経験値が溜まっていく。しかも見たことのない技能も顕現して、これはすごいと思っていた。
「申し訳ないが鑑定させてもらう。」
みんな驚いたが、太一が驚いたのは職業の名称であった。
職業が・・・・・猫???????
王様は、髭を撫でながら隣に控えていた事務官に言う。
「は、申し上げます。もう生まれてからすぐにレベルが5もあったとか!」
「なんと。現在の勇者でも生まれた時はレベルは1であったというのにの。」
「運命の子でしょうか。」
「わからぬ。今世では、勇者、賢者、聖女は見つかっておるが・・・・もしかしたら、英雄、剣聖、魔導師あたりかの?まあ、伯爵を呼び寄せ、こちらで詳しく鑑定した方がよいの。もしかしたら、魔王を倒す切り札になるやもしれん。」
今世の魔王はおとなしいが、まだ小さいと聞く。成長して、人の世に牙を向く可能性も否定できない。すでに、勇者などが生まれているので、勇者パーティーになる可能性すらあるのだ。
一方、伯爵家では嫡男が、光の子とかわけのわからない名前で呼ばれ戸惑っていた。伯爵といっても、5代前までは、戦で手柄を立てた先祖のおかげで伯爵までに上り詰めたが、子孫達は、どちらかというとのんべんだらりんとした性格の人が多く、それで、神様もここに転生させたと思われるが、伯爵であったこと、レベルが高かったことが裏目に出て、注目されることになった。
ただ、太一改めマルセリアは、結構のんびりと過ごしていた。周りが優秀なためか、ぐんぐん彼の経験値も溜まっていく。そしていろいろな技能も発現し出した。ほとんどは、掃除とか、片付けとか意味のないものであったが、これは、周りがメイドだらけなので、仕方がないといえた。
「あーあ、呼び出し、きちゃったよ。胃がいたい。」
当主であり、マルセリアの父のバルセリアは、胃がシクシク痛んだ。できれば、王なんかには1年に一度、ちらっと謁見すればいいと思っていたのに、これだ。
「大丈夫ですわ。旦那様。王様は、マルセリアに興味があるだけで、バルセリア様は、全く気にしなくてもいいんですよぉ。」
父が父なら母も母。二人とも伯爵家の人間とは思えないほどおっとりとした性格だった。周りもそんな彼らを愛す人たちが揃っているので、権力老僧なんかとは無縁である。そのかわり華々しいことも1つもないのだが。
そして、王宮へ行く日が来てしまった。登城なんていやだ、と最後までだだをこねていたが、最後は、執事に馬車に押し込まれいやいやの登城となったのだった。
「面を挙げるが良い。久しいの、バルセリア伯爵。」
「陛下におかれましては、いつまでも永遠に、王家の栄光が続かれんことを」
そういって、去ろうとする感じだったので慌てて周りが押しとどめた。
「今日来てもらったのは、そちの息子についてじゃ。光の子と呼ばれているらしいの。」
その光の子は、ワクワクしていた。いるだけでグングン経験値が溜まっていく。しかも見たことのない技能も顕現して、これはすごいと思っていた。
「申し訳ないが鑑定させてもらう。」
みんな驚いたが、太一が驚いたのは職業の名称であった。
職業が・・・・・猫???????
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
8
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる