転生モブ貴族は旅先で聖水製造器になった。そう、エロ同人みたいにね(^^)

音無野ウサギ

文字の大きさ
4 / 17

4 教会のお膝元 ※サイラー視点

しおりを挟む
馬を乗り継ぎ五日間、俺が愛し子がいるという教会のある町にたどりついたのは夕暮れ時。
一階に食堂、上階に宿のある一般的な宿屋に適当な部屋をとり旅の汚れをおとす。こざっぱりとすると若干の眠気がやって来た。さすがに今日くらいはゆっくり休みたいと思いあくびをかみ殺す。今すぐ教会にいっても出来ることはない、食事をとるついでに階下の食堂で噂話を聞きこむことにした。

既に夕食のピーク時を少しすぎたそこはまずまずの混雑具合で食堂内では食事を終えてカウンターで立ち飲みをしている男達が大勢いた。
席に着きパンと肉と麦酒を頼めばすぐに陶器製の杯が供された。回りにいる何人かに「女神の愛し子」について話をふれば、その人物が現れて以来町にも旅人が増え金回りがよくなり皆幸せだという。どのような人物かと聞いても教会の上層部に囲いこまれて金持ちしか会えないという。初対面の俺とも気軽に話をする様子に、なるほどこれが微笑みの町とよばれる所以かとなっとくする。

ここにいる大半が旅人相手に商売をしているらしく他国人に警戒心が強い我が国との違いを感じる。
愛し子に会ってみたいという俺に少し離れたカウンターに立つ男が声をかけてきた。

「愛し子に会いたいのかぁ?兄ちゃん金持ってるか?え?金貨で財布がいっぱいなら味わえるかもなぁ。」

げへへと下品な笑いかたをする男はかなり酔っているらしい。ニマニマと笑いながら隣の赤髪の男に耳打ちをしたとたん彼はカウンターから突き落とされて床に転がった。

「余計なこといってんじゃねえぞ。酔っぱらいが!愛し子様をおとしめるんじゃねえ!」

赤髪の男は床に転がった男を見下ろしながら吠えた。

「愛し子様のことを悪く言うやつは完全復活したダン様が相手してやるよ!かかってきな!!」

赤髪の男が雄叫びをあげると回りの酔っぱらい達も拳を突き上げてさわぎはじめる。

「おうおう、ダンのやつ威勢がいいな」
「なんか古傷までまとめて治ったらしい。で、害獣退治で三ツ目狼を狩ってきたんだと」
「ひゅー!じゃあ、あいつの懐あったけえだろうなぁ」
「一晩中飲みあかしても余るだろうなぁ」
「よーダン!復活祝いだ!飲もうぜ!!」

あっという間に食堂中が騒ぎ出す。あまりの騒がしさにこれも国民性の違いというやつかと熱気にのまれていれば
「な、あんたも愛し子様に会いに来た口だろ?飲もうぜ!!」右からがしりと肩を組まれ、左からも同じようにされた。

「ダンが皆に一杯ふるまうってよ!!」

誰かが叫べば皆が杯を掲げた。

「愛し子に乾杯!ダンに乾杯!!」
「乾杯!」

静かに眠るにはどうやら間違った宿屋をえらんでしまったらしい。と俺も目の前にある杯を掲げた。

★★★

まずは正攻法でと教会に出掛けた俺は憮然とすることになった。

女神の愛し子に面会を申し込むために浄罪をと入り口で金の無心をされ愛し子が待つ広間に通された(どうやら金額によって場所が変わるらしく俺は愛し子から遠い後ろの方に通された)後に身なりの良い外国人たちと良く分からない聖水の話をされ更に金を求められた。

広間の奥に座るベールを被った愛し子の姿は遠く女か男さえ分からない。ぺらぺらと上位の聖職者が女神の威光について語る間静かに椅子にかける姿には暗殺に対する警戒心なども感じられずまだ何も起きていないのだと推し量られた。

(ことが起こる前に何とか注意喚起をしたいが)

そもそも警備体制もなにもなっていない。これではマリアの刺客が魔法使いでなくても簡単に愛し子を害することをゆるしてしまうだろう。

(女神の愛し子を害するような不届き者がいない前提での警備なのだろうが……)

どこから見ても隙だらけのこの環境をどうすればいいのか考えていれば、いつの間にか愛し子も聖職者もいなくなった広間では今後の愛し子との面会について暗に更に金を積め、と教会の者が俺達に話しかけてきた。
こちらは愛し子の一大事について提言をしたいと言っているのに直接話したければ誠意を示せといわれ話が通じない。では誰に言えと言うのかと尋ね何人かに金を握らせ続けたが手持ちの金が尽きた時に帰り道を示された。

やはり俺は世間知らずの貴族の若造ということなのだろう。穏便にと思い国の名前を出さずにたせいで金だけむしりとられてしまった。苦い気持ちで宿に戻り食堂で食事をとりながら果実酒を飲み干せば昨日も見かけた赤い頭が食堂にはいってきた。

(見事な赤髪だな。ダンという冒険者だったか?三ツ目狼を狩ったと言っていたな。手練れということか)

凶暴で狩ることが難しい三つ目狼を狩るほどの実力者だという彼をついまじまじと見てしまった。すると俺の視線が気になったらしく彼はカウンターで麦酒を頼むとこちらに来た。

「なんだなんだ、しけた顔してんなぁ兄ちゃん。あんた昨日も飲んでたよな」

どうやら俺のことを覚えていたらしい。親しげに声をかけてきた彼の表情は明るくどうやら今日も懐が暖まるほどしっかり稼いできた様子だ。

「あんたと違って愛し子に会う前に路銀がつきそうでな」

思わず愚痴るとニヤリと笑われた。ドスンと隣の席に腰をおろし機嫌よく俺に盃を持ち上げ、グビリと喉を鳴らして麦酒を飲む。

「くぅーうまい!!まぁ俺は絶好調だけどよ!怪我もすっかり治って前より調子がいいぜぇ。剣だけでなくこっちもなぁ。ははは。兄ちゃんもその辺で一発どーんと決めてきなって。辛気臭い顔してっと女神様にそっぽ向かれちまうぞ」

下品にも股ぐらをさしてにやにやと笑われれば景気づけにその辺で女を買って来いと言われてるのは流石の俺でもわかる。

「笑い事じゃない。今日有り金を吸い付くされるところだった。余計な金はない」

庶民だからなのかあまりにもあけすけな下品さに俺は閉口した。

「金は天下の回りものってな。また稼げばいいんだよ。って言っても兄ちゃんは自分で稼いだこと無さそうだなぁ」

「なぜそう思う?」

「いいとこのぼっちゃんだろう?あんた。隣の国あたりから来ただろう?まだ学生なんじゃないか?」

「どうして?」

「知り合いに似てんだな。なんか世間知らずな感じが」

「そうか」

「なんであんたみたいな外国人が女神様の愛し子に会いたいんだい?女神信仰はしてないだろう」

「バカを言うな女神様を信じている!なんて言ってもしょうがないか。あぁ、そうだ。女神信仰についてさっぱりわからんが人の命については割と重く感じているんだ。あんたに言ってもしょうがないかもしれないが愛し子を守るためだ。危険が迫っていると教えたい」

「手紙でも書くんじゃダメなのか?」

「今日の感じではまともに取り合ってもらえる気がしないな。悠長にしている時間もおそらくない」

「ふーん」

ダンは少し考え込んだが麦酒を煽ると俺の目を覗き込んだ。

「愛し子に危険が、ねぇ」

剣呑な視線に負けぬように睨み返し俺も頷く。

「冗談や酔狂で五日も馬を飛ばして来ない」

そういえばダンは軽く肩をすくめた。

「ま、いいか。愛し子様のためってんなら……だが俺が乗り込んでいくにゃあ今はちょっとタイミングが悪いんだ。兄ちゃんに行ってもらうしかねぇな」

じろじろと俺を上から下まで眺め回してブツブツと言い出す。

「顔もよし、ガタイもよし。まぁ、兄ちゃんならなんとかなるか?」

だがやたらとその視線が俺の股間に向けられるのは理解しかねる。

(一体何なんだ)

「ただ……できるんかなぁ?あんた童貞じゃぁないよな?」

「な!違う!!」

「できっかなぁ。汚れ仕事になるんだけどな。いや俺みたいなのにはご褒美だけどもな。あんたにはなぁー」

「バカにするな。俺だって多少の汚れ仕事はやるつもりだ」

(俺だってトラウム国の貴族。国難を避けるために手段は選ばない)

ふーん。と俺を見るダンの目が言っている。『おぼっちゃんには無理だろ』と。

「しょうがねぇな。金はない。こねもない。じゃあその身体を使うしかないだろう?出来るかなぁ?」

「やってやる!と言っている!!」

そう啖呵をきった俺は食堂から路地裏にある小汚い宿に連れてこられた。

「なぁにちょっと路銀かせぎついでに愛し子にも会いにいけるって」

顔なじみらしい店主に話をしていたダンは俺を小部屋に押し込めて「女神様の加護がありますようにってな」にかっと笑って出ていってしまった。

(意味がわからない)

妙になよなよした男だらけの小部屋に押し込められてしばらくすると、宗教家の服装をした神経質そうな痩せぎすの男と用心棒だろうかがたいのいい男がやってきた。

売春の免許証を出せと言われそんなものはないと言えばじゃあ教会での奉仕活動だ。とひったてられる。逃げないように他の男たちと腰に紐を結わえられたが多少歩きにくいくらいで教会の人間たちは反撃をされるとか考えていないのだろうかと不可思議に思った。

(我が国なら抵抗しないように両手を封じるくらいはするはずだが。女神信仰のお陰で暴力沙汰が少ないのかもしれないな。だから愛し子の警備もゆるいのか)

「お前たちは女神様の許しを得ずに仕事をした不届き者だ。その罪を女神様に償うように」

宗教家らしき男が教会の入口でしかつめらしく宣言し俺達は教会の奥へと連れて行かれた。

(なるほどこれで大っぴらに潜入できるということか)

石造りの部屋の中には一人の男が待っていた。

「小汚いものは身を清めておくように。奉仕は明日からだ」

下働きらしき男が俺達に部屋の隅を指差した。水場と寝床らしきものがいくつかあるのが見えた。

(身体を使う汚れ仕事とは。農作業か?工場か?)

不思議に思いながら俺は適当な寝床に潜り込んだ。簡素だが石鹸の香りがし汚れをきらう宗教施設らしいと頭の片隅で思いながら眠りについた。

★★★

翌日見張られながら教会の裏庭で畑仕事に駆り出されていると下働きの男が俺を呼びに来た。

「背の高い新入りのお前。こっちに」

教会の内部に入る手前の井戸で土汚れを落としたあと下働きにつれられて教会の奥へと向かった。
連れてこられたひんやりとしたの半地下の部屋の一つに女神の愛し子がいるらしい。「余計なことをせず聖水の回収を手伝うこと。お前は初めてだから私も側にいます」言葉少なに下働きが告げる内容からどうやらダンのいったとおり愛し子に会えるらしいと心構えをする。

(初対面の俺に命の危険があると言われて信じてくれるだろうか。警備体制の不備を本人から上層部に伝えるように言ったほうが確実か?)

「ここだ。愛し子様入ります」

軽くノックをした下働きの男がドアを開くとひんやりとした空気が頬を撫でる。どこかで窓が空いているのだろうと入口から室内を一瞥するとあまりの殺風景さに戸惑いを覚える。

(なんだこの調度品は。愛し子の部屋というより罪を犯した貴族たちの部屋のようではないか?)

最低限のベッドに机、部屋の真ん中を仕切るように渡されたカーテンにおかしな形の椅子。仮にも女神の愛し子と呼ばれる者の住まいとしては相応しくない簡素な部屋。驚きを隠せない俺は早く入ってこいと言われてようやく足をすすめた。

「今日はこの者がお手伝いいたします。お前、ご挨拶を」

乱暴に引っ張られ頭を下げさせられ裸足が視界に入った。傷などはないが寒々とした色白の肌、大きくはないが男の足だと思った。

「よろしくお願いいたします」

そう言って顔を上げるとどこかで見たような薄い青の瞳が俺を捉えた。

「え?サイラー様?」

戸惑いを顕にした懐かしい声が俺の耳をうった。

「フィル……?」

俺の顔を見つめたまま急速に青白くなっていく顔色、わなわなと震え出した彼に本人フィルだと確信する。

(なぜここに?いつからここに?ここで何をしている?)

問いたいことは山のように出てくる、が、口に出す前にそれを遮ったのは今まで彼から一度も聞いたことのないような大声だった。

「チェンジで!!」

突然身を翻し下がっていたカーテンをひき、脱兎のごとく部屋の奥へと逃げ込んだフィルに下働きの男も俺もただ立ち尽くす。

(ちぇんじ、とは)

「愛し子様。ちぇんじ……とは?」

「……」

どうやら下働きの男も同じ気持ちだったようだ。
だがカーテンの向こうからの返事はない。どこからか吹いた風がひらりとカーテンを揺らした。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

シナリオ回避失敗して投獄された悪役令息は隊長様に抱かれました

無味無臭(不定期更新)
BL
悪役令嬢の道連れで従兄弟だった僕まで投獄されることになった。 前世持ちだが結局役に立たなかった。 そもそもシナリオに抗うなど無理なことだったのだ。 そんなことを思いながら収監された牢屋で眠りについた。 目を覚ますと僕は見知らぬ人に抱かれていた。 …あれ? 僕に風俗墜ちシナリオありましたっけ?

温泉旅館の跡取り、死んだら呪いの沼に転生してた。スキルで温泉郷を作ったら、呪われた冷血公爵がやってきて胃袋と心を掴んで離さない

水凪しおん
BL
命を落とした温泉旅館の跡取り息子が転生したのは、人々から忌み嫌われる「呪いの沼」だった。 終わりなき孤独と絶望の中、彼に与えられたのは【万物浄化】と【源泉開発】のスキル。 自らを浄化し、極上の温泉を湧き出させた彼の前に現れたのは、呪いにより心と体を凍てつかせた冷血公爵クロード。 半信半疑で湯に浸かった公爵は、生まれて初めての「安らぎ」に衝撃を受ける。 「この温泉郷(ばしょ)ごと、君が欲しい」 孤独だった元・沼の青年アオイと、温もりを知らなかった冷血公爵クロード。 湯けむりの向こうで出会った二人が、最高の温泉郷を作り上げながら、互いの心の傷を癒やし、かけがえのない愛を見つけていく。 読む者の心まですべて解きほぐす、極上の癒やしと溺愛のファンタジーロマンス、ここに開湯。

【完結】召喚された勇者は贄として、魔王に美味しく頂かれました

綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
BL
美しき異形の魔王×勇者の名目で召喚された生贄、執着激しいヤンデレの愛の行方は? 最初から贄として召喚するなんて、ひどいんじゃないか? 人生に何の不満もなく生きてきた俺は、突然異世界に召喚された。 よくある話なのか? 正直帰りたい。勇者として呼ばれたのに、碌な装備もないまま魔王を鎮める贄として差し出され、美味しく頂かれてしまった。美しい異形の魔王はなぜか俺に執着し、閉じ込めて溺愛し始める。ひたすら優しい魔王に、徐々に俺も絆されていく。もういっか、帰れなくても……。 ハッピーエンド確定 ※は性的描写あり 【完結】2021/10/31 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、エブリスタ 2021/10/03  エブリスタ、BLカテゴリー 1位

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?

米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。 ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。 隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。 「愛してるよ、私のユリタン」 そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。 “最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。 成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。 怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか? ……え、違う?

災厄の魔導士と呼ばれた男は、転生後静かに暮らしたいので失業勇者を紐にしている場合ではない!

椿谷あずる
BL
かつて“災厄の魔導士”と呼ばれ恐れられたゼルファス・クロードは、転生後、平穏に暮らすことだけを望んでいた。 ある日、夜の森で倒れている銀髪の勇者、リアン・アルディナを見つける。かつて自分にとどめを刺した相手だが、今は仲間から見限られ孤独だった。 平穏を乱されたくないゼルファスだったが、森に現れた魔物の襲撃により、仕方なく勇者を連れ帰ることに。 天然でのんびりした勇者と、達観し皮肉屋の魔導士。 「……いや、回復したら帰れよ」「えーっ」 平穏には程遠い、なんかゆるっとした日常のおはなし。

処理中です...