筋肉ゴリラな俺が料理上手な幼なじみを食べちゃった話

音無野ウサギ

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いただきますからごちそうさままで

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 料理上手な女の子から部屋に誘われたら『めしあがれ』ってことだと男は思うと思うんだよな。

 それが料理上手な男だった場合、同じ理論が通用するかは、ちょっと自信がない。



 けど、まぁ『いただきます』ってしちまったんだから最後までキレイに食べなさいって、ほら母さんも言ってたし・・・・



 くたりとベッドの上に沈み込んだ幼馴染の唇にキスをおとして「ごちそうさまでした」と囁いた。



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 その日俺は幼馴染のカイトの家に来ていた。カイトの姉が社会人になってから始めたワインボトルのラベルの収集のせいでやたらとワインが家にあるから飲みに来いよと誘われたんだ。



 どうやらラベルだけが目的らしくラベルさえ汚さなければ好きにのんでいい、とカイトのうちに着いた時にすれ違いに出かけていったカイトの姉のミツキさんからも言われた。



「すっごく効いちゃうやつもあるかもだから、気をつけて」とも。

 その時の表情が意味深で、何かたくらんでんじゃないかって勘繰りたくなったのは姉二人持つ弟の性ってやつだろうな。



 ちなみに姉どもは目付き悪い筋肉ゴリラな俺と違ってかわいいカイトを弟にしたいらしい。「嫁にしろ」っていっつも叫んでるけど、カイトが男ってこと忘れてんのかよ。自分より背が高い男をかわいい呼ばわりって姉ってのはホントにわからん。やつら弟をオモチャにして楽しむ癖があるからな。カイトのこともオモチャにしたいんだろうな。



 昔はボーイッシュな人だったのに、社会人になって急にキレイになったミツキさんの後ろ姿を眺めながら男ができたんだろうなぁ・・・って羨ましい気持ちがこみ上げてくる。



 俺だってこの前までは夏休みに向けて彼女とのデートの計画を練って毎日楽しく過ごしていたんだけど、突然友達に戻ろうってラインでふられたんだよな。



 あーぁ。どっかに俺好みの色白美人、落ちてねーかなぁ・・・・



 そんなことを思いながらカイトに勧められるままダイニングキッチンで昼間っから手作りの料理をつまみにワインを飲み始めたんだった。海老のアヒージョだとかアボガドサラダだとかコジャレた西洋風なのはやっぱりワインに合うつまみを作ってくれたんだよな。



二人で「いただきます」して、一口食べては、うまい。天才だ!と褒め称えてたら「黙ってくえよ」って。昔からテンション低いんだ。照れ屋なんだよな。こいつ。



 両親共働きで姉のミツキさんが料理が壊滅的だったからカイトはなるべくして立派な料理男子になった。今ではプロ並みの腕前で、飯食わせてもらう度にほんとこいつが女だったら結婚したいって思う。



 昔は小柄で色白で目が大きくて女の子みたいって言われていたカイトだけど、今ではいわゆる流行りの細マッチョってやつで、普通に喉仏の出てる男だ。大学でもそれなりにもててそうなのに彼女がほしくないのかってきいたらへんな顔して「別に」だって。



 目は相変わらずでかい。たぬき系の顔でまぁ今でもかわいい系だ。学祭で女装コンテストに出て優勝しちまうくらい可愛かった。周りから手を出すな、って言われたんだけど、女なら誰でもいいって思われてる性欲過多な俺でも男の幼馴染相手に盛ったりはしない。当たり前だろ。俺は普通に女の子が好きだし、彼女らのやわらかくてすべすべの肌を味わえるセックスだって大好きだ。



 そう言えば、小学校の調理実習でカイトの作った卵焼き、俺が好きだったユリちゃんよりうまくて褒めたら、なんでか女子からしばらくホモよばわりされたんだよな。



 うまいものはうまいって褒めるののどこが悪いんだよ。小学生女子ってまじでわけわかんねー



 中学の時も女子にもらった手作りのチョコまじでうまくて付き合うことになって、実はカイトがくれたやつと勘違いしてたってバレた途端に振られたんだよな。



 包装紙同じだったら青リボンかけたのがカイトので赤リボンが女子がくれたやつと思うだろ。情熱の赤なんだから。



 あれ、カイトの料理上手のせいで俺ってけっこう割食ってねぇか?



 そんなことを思いながら振られた元彼女のグチをこぼしつつ飲んでいたら、カイトの料理がうますぎてどうやらワインを飲みすぎたらしい。俺の気分はふわふわとしながらぼやけていった。



「おい、ヤマト。お前寝るなら俺のベッド貸してやるから、ほら部屋いくぞ」



 どうやら食卓に伏して寝てしまっていたらしい。

 カイトに揺り起こされて一瞬自分がどこにいるのかわからなくて混乱する。目をあけるとなぜかカイトの顔がドアップで、睫毛が長くてなんだかいい匂いがする。



「あーあ、姉さんに怒られるぞ」



 ペリリと何かが頬から剥がされる。



「エリクシエア デア リーベ?リーベってドイツ語だよな。こんなの飲んでたっけか?あーあ、ラベルの絵がうつっちゃってるよ」



 ゴシゴシとカイトが俺の頬をこするけど、取れない。窓ガラスにうつった頬にはハートに羽が生えてるような何かが。



「ほんとにとれないなぁ。ま、いいかヤマトだし。ハートが付いて多少はとっつきやすくなるんじゃない?」



 そういったカイトの唇がやけに赤く見えて、こくりとつばをのんだ。



 なんかいい匂いがする。これってカイトからか?



 なんだかふわふわとした気分のまま立ち上がるとくらりとした、肩をかされて二階の部屋へと向かう。



 俺より少し背の低いカイトが俺に肩をかすと鼻先にカイトのつむじがくる。



(やっぱり何だかいい匂いがする)



 くんくんと髪の匂いをかぐと嫌がられた。でも俺の体の中できゅうっとなる匂いなんだけどな。



「お前、男の匂いなんてかいでどうすんだよ!キモ!」



 振りほどくようにベッドに放り投げられて、下からカイトを見上げる形になる。ちょっと顔をしかめて俺を見下ろすカイトの耳が赤くなってる。



(なんていうんだ、これ?・・・・色っぽい?)



 ずくんと体の真ん中に興奮があつまってくる。やけに口の中が乾く。



 さっきかいだカイトの匂いが鼻に残って離れない。

 なんていうのかな、オスとしての本能がたぎるっていうか、まぁありていに言ってしまえば・・・・



 子種を注いで孕ませたいって気分にさせられる、匂い。



 あれ?



「お前、ひょっとして、女?」



「はぁぁ?馬鹿かよ!ワインの飲み過ぎで頭おかしくなったのか?」



 だよなぁ。普通に男だよなぁ。なんでだろう。今の俺、女の子とお酒のんだときみたいに好きあらばベッドに連れ込みたい気持ちでいっぱいなんだが。



「お前の匂いかいでから、なんかスゲーエロい気分なんだけど、気のせいだよな」



「はぁぁぁぁあ?え?なんだよ。彼女に振られたばっかりだからってふざけんなよ?」



 なんか顔真っ赤にしておこられた。涙目だし、そんなに怒ることなくない?



 えっと俺が彼女にふられたから?

 誰でもいいって思われてる?

 いやーそもそもカイト男だし、誰でもよくはないな。



「誰でもいいとかそういうんじゃなくて。カイトだからだぞ、多分」



「多分ってなんだよ!!」



「他のやつをベッドに連れ込みたくはないってこと」



 あ、言っちゃった。だまって連れ込めばよかった。

 ん、そうか、ベッドに連れ込まずとも俺はすでにベッドの上だな。



「カイト、水飲みたい。持ってきて」



「はぁ・・・・お前はそういうやつだよ」



 なんだかんだいいながら世話焼きなカイトは水を取りにキッチンへと戻っていった。



 さぁこのすきに、と勝手知ったるカイトの部屋のエロ引き出しを漁って目的の物を見つけ出す。

 カイトって貧乏性だから絶対捨ててないって思ったんだ。ミツキさんから何年か前にもらった童貞脱出セット。うちの姉たちもそうだけどやたら弟を性的に応援してくる姿勢はどうなんだろう。もうちょっと娘さんらしくおとなしくしてほしい。



 まあどこまでできるか分かんないけど、俺としては準備万端。



 水をもってきてくれたカイトをあっさりベッドに転がすことに成功した俺は首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぐ。



「うん、いい!」



「いいじゃねーよこの変態!!」



 泣きそうな顔で怒る顔もかわいいと思ってしまった。ホントになんで、俺は男相手にこんな気持になってるんだ?柔らかそうな唇も必死に俺を押し戻そうとするけど冗談みたいに力が足りないところも愛しく思う。



「ちょっとだけだから、な?確認させて?」



「確認ってなにを、むーーー!!」



 言葉の途中で美味しそうな唇を俺の唇で塞いだら目を白黒させてびっくりしてやんの。こいつまじで可愛い。



 キスされてるのに目を開けっ放しって、なれなさすぎだろ。

 あれ?こいつからそういう話聞いたことないな。

 やべー、ひょっとしてファーストキスってやつじゃね?じゃあ俺のキスがカイトのキスの基準になるってことだよな。これはあとで殴られるかもしれないけど俺の本気を見せねば!



 がぜんやる気にもえた俺はカイトの唇をペロリとなめた。ぴくんとカイトの肩がはねる。首筋を指で撫で下ろすとぶるりと震える。相変わらず大きな目で俺をみてるカイトがかわいくてもっともっと感じさせたくなる。

 ゆっくりゆっくり味わうように唇を食むとだんだんとムガムガ言っていたのが大人しくなってくる。



 すこしずつまぶたが落ちてきてもうほぼ目を閉じてる?これって気持ちよくなってるってことでいいよな?



 くふん。とかわいい鼻息が漏れたから、今なら舌を入れても噛みつかれることはないか。そう判断した俺は甘く熟れてきたカイトの唇をあむあむぺろり。はふんとかわいい吐息が出て口が軽くあく。これはいける!トントンと舌先で歯列をノックして入れてくれと頼むとあっけなく俺の舌の侵入を許した。



 それからはもう夢中だった。今まで何度も女の子とキスをしてきたけど唾液がこんなに甘いなんて知らなかった。カイトの口の中を堪能してたら、何でだか分かんないけどどんどんどんどん盛り上がる、『もうむしゃぶりたい!』って気持ちにしたがって素肌に舌を這わせ、ちゅうっと音を立ててキスマークを残す。やたら反応がいいカイトの乳首をつまんでひぃひぃ言わせてたら俺の知らない顔をするカイトが許せない気持ちになって、もっともっと哭かせたい、欲しがらせたい、それだけで頭が一杯で。



 絶対にカイトの中に入って俺の一物でいかせたいし、いきまくりたい。

 俺はやるぜ!

 俺はやるぜ!

 俺の中の狼犬が雄叫びを上げる。



 幼なじみの男の後ろの処女を奪うって変態以外の何者でもないんだけど、その時の俺は男相手は初めてだし、カイトがやたらとかわいいしもう夢中で前も後ろもなめほぐした。途中カイトが真っ赤な顔してやめろって叫んだけど俺のもやつのもギンギンに勃ってたし、いやこれ本気じゃないやつ!って思うだろ。



 どうしても今すぐカイトと一つになりたくて、ミツキさんがカイトにくれた童貞脱出セットの中にあったローションをこれでもかってくらい塗り込んで指を少しずつ侵入させる。

 

 固く閉じてた蕾がほぐれてカイトがひぅひぅ言い出した頃、実はカイトは本気でいやがってたらどうしよう。って一瞬ひやりとした。そうっと前に手を回したらカイトのちんこばっきばきだわ先走りでとろとろだわで俺のもさらにさらに暴れん坊大将軍に!!



 女の子と違って男の体は正直だからさ。手に伝わる硬さは喜んでくれてるってことだから。カイトが俺相手におっ勃ててるってもう大興奮。鼻血出るんじゃないかと思いながら背中にキスしてそれだけじゃ足りなくて首の後ろに噛みついたり。



 クチクチと音を立てつつ尻の中の前立腺を探ってたらカイトがいっちまったからトプトプこぼれ続ける精液を手で受けてやる。しっかりそれを後ろに塗り込んで、興奮しながら腰を振り立てたい自分を押さえつつ侵入。あっつく締め付けられて俺もあっけなく果て、挿れたまま賢者タイム。



 お尻を高く上げて息を荒く付きながら俺を見てるような見てないようなぼんやりとしたカイトを俺もじっくりと眺める。



 白い肌に赤く残る鬱血痕っていいよな。バラの花弁を散らされたみたいなやたらと淫靡な姿になっちまったカイトの肢体が夕日に照らされて、赤く染まっていくのを見てムラムラしちまってもう一戦。



 俺の手で包まれたカイト自身が直ぐに大きくなる。涙目で「お前なんて大嫌いだ!!」って叫んでたけど、その後さらに白濁を吐き出してたんだからやっぱり説得力ないよな。



 ひくひく震えながら息を切らしてるからいれたまま「かわいい。もう一回だけ」っておねだりしたらキュウッってしめられたんで更に抜かずの3発やっちまったんだけど、これって俺はわるくないだろ?



 カイトがかわいいのが悪い。



 でもってどこもかしこも甘くて美味しかったからまた食べたいな。って気持ちを込めて「ごちそうさまでした」とキスを落とした。



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 その頃 ミツキ 飲み会中



「恋の秘薬って胡散臭いレビューのドイツワイン、ラベルが欲しくて買っちゃったんだ」

「どんな味かわかんないのにバカ高いワインよく買うよね」

「好きな人と飲むと両思いになれるらしいよ」

「またまた、乙女かよ!」

「なんとラベルのデザインが淫紋!」

「やっだーエロ中二病?」



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