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第二十七話【決意。】
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私は王都に移り住む事になった。と、言っても賢者の石を持つ私にとっては瞬間移動し放題なのわけだが。
「リア、仕事をし過ぎないようにね。」とお母様からきつく言われ、「リア、男性でも寂しいと感じてしまう瞬間があるんだ。それを忘れないように。」と父様に言われてた。両親から良くわからないお見送りの言葉を頂き、深夜玄関を出て瞬間移動で王都の王城近くの空き地に出た。
かなり広いスペースに黒い大きな物体が堂々と鎮座していた。この黒い物体はプレジャデス王子が自ら用意してくれた家を建てる為の材料だ。サノアルを匿って住まわせてくれたお礼だそうだ。
しかし、王城の裏?というか、この敷地もしかして離宮に位置するんじゃないの!?
待って、待って、そんなところに住まわしてもらっていいの?明らかに不自然な土地だけれど注文しておいた家の材料がしっかりと目の前にあって間違いでない事を思い知らされる。
シーンとした空気。ヒト気がない事を確認したので、さっさと錬金術で家を建ててしまおうと思い黒い物体に近づこうと一歩踏み出せば、ゆらりと背後から光が差して振り向いた。
「ジェイド!?」
後ろに立っていたのはランプを持ったジェイドだった。
「すまない。公務で遅れてしまって、出迎える事ができなかった。」
「出迎えなんて、ただの瞬間移動ですよ。お気になさらないで下さい。」
「いや、こんな真夜中に婚約者を1人にしておく方が問題だと思わないかい?」
「う…まぁ。そうですね。ジェイド、本当にこの土地であってるの?」
「うん。間違えないよ。」
「でも、ここ…離宮があったところじゃないの?」
「離宮?そんなものここにあったかな?」
離宮をわざわざ壊したの?
「えーっと。とりあえず家を建てます。」
「うん。」
そう、ジェイドが側にいると家を錬成する時どこかぶつけてしまうかもしれない。なので敷地の外へ一旦でてもらうか、密着してもらうしか方法がないのだが、どう伝えたものか。
敷地の外へといえば嫌だと言われそうな気がしてならない。前に家を建てた時は護符で錬金術を発動させたから、外でも大丈夫だったけれど今回は賢者の石を使って建築をするからここに中心に立っていないといけない。仕方がないわね。決して邪な思いがあるわけでない、密着しないといけないからお願いしないといけないのだ。
「あの~、その~。」
「どうかした?」
「ラ、ランプを消して、私を抱きしめて下さい!」
顔がカァァっと熱くなるのを感じた。恥ずかしすぎてクルっと背を向けてしまった。もっと他に言い方があったはずなのに、直球すぎる言葉を選んでしまった。恥ずかしい。
すると、ジェイドは無言で私を抱きしめてくれた。同時に真っ暗で何も見えなくなった。
吐息が首筋にかかって「ひっ」と声を出してしまった。
「これでいい?」
「は、はいっ!し、しっかり捕まってて下さいね。」
「うん。」
心臓がバクバクと煩いけれど、目を閉じて精神世界へ入り込んだ。
「いらっしゃい。リア。」
優しい雰囲気の髪の毛の長い年配の男性が優しく微笑んで迎えてくれた。クルス・リスメギス先生。クルス先生の笑みは私をとても温かい気持ちになる。先程までのドキドキ感が正常になっていくのを感じた。
「クルス先生。建築をしに来ました。」
「仰っていたものですね。既に錬成陣は構築済みです。今すぐに始められます。」
「では、よろしくお願いします!」
目を開けて大きな黒い塊に触れれば魔法のようにクルクルと景色が変わっていく。
しばらくすると大理石の床に足がつき、目の前には大きな暖炉があった。
「終わりましたよ。」とクルス先生の声が聞こえた。
「これは驚いた。錬金術による建築というのは素晴らしいな。」
賢者の石が輝きぼんやりと周囲のみが見えた。床は大理石。天井をチラリと見れば宝石でできたシャンデリアのようなものが微かに見えた。
「そうですね。大理石を用意してもらっていたなんて、他にも高級な素材が沢山…。もう家というより立派な宮殿になっちゃいましたね。」
「その、実は、二人の家になるかもしれないから、一応ちゃんとしたものを用意させてもらった。」
「やっぱり、そうでしたか。」
「ごめん。でも、どうしても僕との未来を考えて欲しかったんだ。」
ジェイドは私を抱きしめたまま離してくれなかった。むしろギュッと力を込められた。
「リア、彼にも彼の気持ちがあるんです。しっかり汲み取って素直にやれることをすれば良いのではないですか?彼の真っ直ぐな気持ちに失礼ですよ。」とクルス先生の声が聞こえた。
そうだよね。ジェイドにもちゃんと自分の意志や気持ちがあって、私が良いって言ってくれていて…私が何もしないのは失礼だよね。嘘の神託で縛り付けるだけ縛り付けて用が済んだらバイバイは酷すぎる。私もちゃんと向き合わないといけない時が来ているのかもしれない。
「分かりました。願掛け程度ですけど、聖女様に天命を貰いにいきましょう。」
「リア!本当に?」
「はい。そうでも言わないと今日は離してもらえそうにないので。」
「わっははっ!リア!」
腰を掴まれたと思えばフワッと体が宙に浮いてクルクルッと何回か回転させられた。それからスタッと降ろされたと思えば、くるりと向きを変えられて再びギュッと抱きしめられた。
本当にいつの間にジェイドはこんなに成長したのか、しっかりとした胸板に顔を埋めた。
「出会った時は、もっと小さかったのに。」
「出会った頃か。あの頃はダンスが終わった後に少し後悔した。君に恥をかかせたのではないかと。」
「そんな…来て下さるとは思ってませんでしたし。」
「僕はそういうキャラなのかい?」
「はい。そういうキャラです。」
ジェイドはゆっくりと離れて、手の中に優しい光を灯した。
「実は…少し細工をしたんだ。」
「はい?細工?」
ジェイドがスッと手をかざしてスライドさせればキラキラと電気がついてゆき、美しい大理石のメインホールが視界に映った。本当に宮殿だ。
しかし、これが前世の世界なら凄い電気代になっていた事だろう。とんでもない広さにふんだんに設置されたシャンデリア。これはもう私の想像を超えた建築だ。細工され過ぎている。
そんな事を考えていると、フワリと体が浮いた。今度はお姫様抱っこをされて宮殿の中を歩き始めた。
「リアの賢者の石がわざわざ僕に話しかけてきてくれてね。少し手を加えさせてもらったんだ。」
「もぅ。どうして私の賢者の石は勝手に行動しちゃうの。」
「ふふ。僕にとってはありがたいけどね。」
どうやら、私の自室の位置が少し動いている事に気が付いた。
左に私の自室、真ん中に寝室、その右にジェイドの自室が加えられていた。
「僕はまだ流石に一緒に寝室を使う事はできないけれどいずれね。」
「そういう事ですか。」
顔がカァッと熱くなったのを感じて手で顔を隠した。
どうしても本音は嬉しいと思ってしまう。いつの間に彼の事をこんなに好きになっていたのか不思議なくらいだ。ダメだダメだと思っているせいだろうか。絶対に好きにはならないだろうなと思っていたのに。そもそも生涯独身で前世を終えた私は男性に対する耐性が無さ過ぎたのかもしれない。
いや、無いに等しい。それだ。それのせいだ。こんな顔の良い男性に抱きしめられたり、容赦なくキスされたり甘い言葉を吐かれれば誰だって好きになってしまうに違いない。
でも、心のどこかでは手紙を交換しているうちに少し好きになっていたような気がする。いつも私を気遣ってくれる優しい文。私の為に全力を尽くしてくれていたのが分かって、いつも嬉しかった。
うん。ジェイドはいつも真剣に私に向き合ってくれた。その気持ちを私はできる限り全力で守っていこうと思った。
「リア、仕事をし過ぎないようにね。」とお母様からきつく言われ、「リア、男性でも寂しいと感じてしまう瞬間があるんだ。それを忘れないように。」と父様に言われてた。両親から良くわからないお見送りの言葉を頂き、深夜玄関を出て瞬間移動で王都の王城近くの空き地に出た。
かなり広いスペースに黒い大きな物体が堂々と鎮座していた。この黒い物体はプレジャデス王子が自ら用意してくれた家を建てる為の材料だ。サノアルを匿って住まわせてくれたお礼だそうだ。
しかし、王城の裏?というか、この敷地もしかして離宮に位置するんじゃないの!?
待って、待って、そんなところに住まわしてもらっていいの?明らかに不自然な土地だけれど注文しておいた家の材料がしっかりと目の前にあって間違いでない事を思い知らされる。
シーンとした空気。ヒト気がない事を確認したので、さっさと錬金術で家を建ててしまおうと思い黒い物体に近づこうと一歩踏み出せば、ゆらりと背後から光が差して振り向いた。
「ジェイド!?」
後ろに立っていたのはランプを持ったジェイドだった。
「すまない。公務で遅れてしまって、出迎える事ができなかった。」
「出迎えなんて、ただの瞬間移動ですよ。お気になさらないで下さい。」
「いや、こんな真夜中に婚約者を1人にしておく方が問題だと思わないかい?」
「う…まぁ。そうですね。ジェイド、本当にこの土地であってるの?」
「うん。間違えないよ。」
「でも、ここ…離宮があったところじゃないの?」
「離宮?そんなものここにあったかな?」
離宮をわざわざ壊したの?
「えーっと。とりあえず家を建てます。」
「うん。」
そう、ジェイドが側にいると家を錬成する時どこかぶつけてしまうかもしれない。なので敷地の外へ一旦でてもらうか、密着してもらうしか方法がないのだが、どう伝えたものか。
敷地の外へといえば嫌だと言われそうな気がしてならない。前に家を建てた時は護符で錬金術を発動させたから、外でも大丈夫だったけれど今回は賢者の石を使って建築をするからここに中心に立っていないといけない。仕方がないわね。決して邪な思いがあるわけでない、密着しないといけないからお願いしないといけないのだ。
「あの~、その~。」
「どうかした?」
「ラ、ランプを消して、私を抱きしめて下さい!」
顔がカァァっと熱くなるのを感じた。恥ずかしすぎてクルっと背を向けてしまった。もっと他に言い方があったはずなのに、直球すぎる言葉を選んでしまった。恥ずかしい。
すると、ジェイドは無言で私を抱きしめてくれた。同時に真っ暗で何も見えなくなった。
吐息が首筋にかかって「ひっ」と声を出してしまった。
「これでいい?」
「は、はいっ!し、しっかり捕まってて下さいね。」
「うん。」
心臓がバクバクと煩いけれど、目を閉じて精神世界へ入り込んだ。
「いらっしゃい。リア。」
優しい雰囲気の髪の毛の長い年配の男性が優しく微笑んで迎えてくれた。クルス・リスメギス先生。クルス先生の笑みは私をとても温かい気持ちになる。先程までのドキドキ感が正常になっていくのを感じた。
「クルス先生。建築をしに来ました。」
「仰っていたものですね。既に錬成陣は構築済みです。今すぐに始められます。」
「では、よろしくお願いします!」
目を開けて大きな黒い塊に触れれば魔法のようにクルクルと景色が変わっていく。
しばらくすると大理石の床に足がつき、目の前には大きな暖炉があった。
「終わりましたよ。」とクルス先生の声が聞こえた。
「これは驚いた。錬金術による建築というのは素晴らしいな。」
賢者の石が輝きぼんやりと周囲のみが見えた。床は大理石。天井をチラリと見れば宝石でできたシャンデリアのようなものが微かに見えた。
「そうですね。大理石を用意してもらっていたなんて、他にも高級な素材が沢山…。もう家というより立派な宮殿になっちゃいましたね。」
「その、実は、二人の家になるかもしれないから、一応ちゃんとしたものを用意させてもらった。」
「やっぱり、そうでしたか。」
「ごめん。でも、どうしても僕との未来を考えて欲しかったんだ。」
ジェイドは私を抱きしめたまま離してくれなかった。むしろギュッと力を込められた。
「リア、彼にも彼の気持ちがあるんです。しっかり汲み取って素直にやれることをすれば良いのではないですか?彼の真っ直ぐな気持ちに失礼ですよ。」とクルス先生の声が聞こえた。
そうだよね。ジェイドにもちゃんと自分の意志や気持ちがあって、私が良いって言ってくれていて…私が何もしないのは失礼だよね。嘘の神託で縛り付けるだけ縛り付けて用が済んだらバイバイは酷すぎる。私もちゃんと向き合わないといけない時が来ているのかもしれない。
「分かりました。願掛け程度ですけど、聖女様に天命を貰いにいきましょう。」
「リア!本当に?」
「はい。そうでも言わないと今日は離してもらえそうにないので。」
「わっははっ!リア!」
腰を掴まれたと思えばフワッと体が宙に浮いてクルクルッと何回か回転させられた。それからスタッと降ろされたと思えば、くるりと向きを変えられて再びギュッと抱きしめられた。
本当にいつの間にジェイドはこんなに成長したのか、しっかりとした胸板に顔を埋めた。
「出会った時は、もっと小さかったのに。」
「出会った頃か。あの頃はダンスが終わった後に少し後悔した。君に恥をかかせたのではないかと。」
「そんな…来て下さるとは思ってませんでしたし。」
「僕はそういうキャラなのかい?」
「はい。そういうキャラです。」
ジェイドはゆっくりと離れて、手の中に優しい光を灯した。
「実は…少し細工をしたんだ。」
「はい?細工?」
ジェイドがスッと手をかざしてスライドさせればキラキラと電気がついてゆき、美しい大理石のメインホールが視界に映った。本当に宮殿だ。
しかし、これが前世の世界なら凄い電気代になっていた事だろう。とんでもない広さにふんだんに設置されたシャンデリア。これはもう私の想像を超えた建築だ。細工され過ぎている。
そんな事を考えていると、フワリと体が浮いた。今度はお姫様抱っこをされて宮殿の中を歩き始めた。
「リアの賢者の石がわざわざ僕に話しかけてきてくれてね。少し手を加えさせてもらったんだ。」
「もぅ。どうして私の賢者の石は勝手に行動しちゃうの。」
「ふふ。僕にとってはありがたいけどね。」
どうやら、私の自室の位置が少し動いている事に気が付いた。
左に私の自室、真ん中に寝室、その右にジェイドの自室が加えられていた。
「僕はまだ流石に一緒に寝室を使う事はできないけれどいずれね。」
「そういう事ですか。」
顔がカァッと熱くなったのを感じて手で顔を隠した。
どうしても本音は嬉しいと思ってしまう。いつの間に彼の事をこんなに好きになっていたのか不思議なくらいだ。ダメだダメだと思っているせいだろうか。絶対に好きにはならないだろうなと思っていたのに。そもそも生涯独身で前世を終えた私は男性に対する耐性が無さ過ぎたのかもしれない。
いや、無いに等しい。それだ。それのせいだ。こんな顔の良い男性に抱きしめられたり、容赦なくキスされたり甘い言葉を吐かれれば誰だって好きになってしまうに違いない。
でも、心のどこかでは手紙を交換しているうちに少し好きになっていたような気がする。いつも私を気遣ってくれる優しい文。私の為に全力を尽くしてくれていたのが分かって、いつも嬉しかった。
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