死に戻り能力家系の令嬢は愛し愛される為に死に戻ります。~公爵の止まらない溺愛と執着~

無月公主

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シーズン1

24.嫉妬に駆られるキスの嵐

「前の相手はアジャール王子だったのですね。」

低く冷え切った声が耳元に届いた瞬間、体がピクリと反応した。ユリの声は静かで落ち着いているが、その裏に潜む怒りが感じ取れた。彼の顔をちらりと見上げると、冷静な表情の奥に隠しきれない嫉妬が燃え上がっているのが分かった。

(どうして分かったの?)

頭の中が混乱する。まさか、こんなに早くアジャール王子の名前を出されるなんて思ってもみなかった。驚きと恐怖が入り混じり、胸が締め付けられる。

「えっ…。」

かすれた声しか出せない私に、ユリがもう一歩近づく。その瞳が鋭く私を射抜き、声がさらに低くなる。

「分かりやすい反応をしないで下さい。全ての説明がつきます。あらゆる分野の書類処理ができることや、王族式の作法。そして、アジャールを見た時のあのこわばり…。いえ、今ここで話すべきではありませんね。誰が聞いているかわからない。」

ユリの瞳はまるで心をえぐり取るような鋭さを帯びている。私は思わず目を逸らし、ぎこちなく頷くしかなかった。

「続きはベッドの上です。」

その言葉に、冷たい汗が背中を伝う。ユリの声には、冷静を装っているものの抑えきれない感情が滲んでいる。

「う、うん…。」
(ユリの顔が怖いよ~。)

私の声は震え、その場の空気がさらに重くなる。彼に腕を引かれるようにしてベッドに向かう足取りは、自然と重くなった。

「メイ。」

名前を呼ばれた瞬間、心臓が跳ねた。彼の声は静かだが、抑えきれない感情が隠れているのが分かる。

「どんなことをしたのか、全て話してください。」

その言葉に、全身が硬直する。彼の問いかけは決して大声ではないが、その迫力と冷たさに息が詰まる。

「何も…何もないよ。」

なんとか声を絞り出すが、ユリの瞳は微動だにしない。そのまま私をベッドに押し倒し、私の両手をしっかりとシーツの上に固定する。

「嘘をつかないでください。」

彼の息遣いが耳元にかかり、その音だけで胸がざわつく。彼の顔が私の顔のすぐ近くまで寄り、囁くように続けた。

「アジャールと…どこまで行ったんですか。」

(どうしてこんなに怖いのに…優しくも感じるの?)

彼の体温が伝わり、冷静ではいられない。答えようとするたびに、胸の奥が詰まってしまう。彼が近づくたび、ベッドのスプリングがかすかにきしむ音が部屋に響く。

「ユリ、本当に何もないって…。」

私の声が震えるのを聞いて、彼が一瞬だけ目を細めた。その後、彼はゆっくりと息を吐き、私の唇に触れるような距離で囁く。

「そうやって逃げ続けるつもりですか。」

その言葉の後、彼の唇が私の額に触れ、ゆっくりと頬、そして首筋へと降りていく。触れるたびに、彼の息遣いが肌にかかり、それが異様なほどに熱を帯びているように感じられる。

彼が身を引いた瞬間、視線が絡み合う。彼の目には苦しさと怒り、そして独占欲が入り混じっていた。

「この人生では、あなたは全て俺のものです。メイ。」

彼の声には抑えきれない感情がこもっており、その一言で全てを表現していた。

ユリドレは私の肩に唇を押し当てると、そのまま唇を鎖骨のあたりに滑らせた。その動きには執拗なまでの丁寧さがあり、肌に触れるたびにその場所に彼の熱が伝わってくる。

「ここは…触れられましたか?」

低く囁くような声に、全身が震える。ユリドレの問いに返事をしようとするが、声が出ない。唇が動くだけで、何も言葉にならないまま、彼の手がそっと私の腕を撫でる。その目には、答えを求めるような鋭い光が宿っていた。

「メイ、答えてください。」

彼の声がさらに低くなり、その響きが胸の奥を揺らす。そのまま唇が腕から手首へと移動し、肌に触れるたびに緊張が走る。

「ここは…どうでしたか?」

彼の瞳が私をじっと見つめ、息遣いが近くで感じられる。私は必死に首を横に振るが、その動きに彼の目が鋭く細められる。

「そうですか…。では、ここは?」

彼はゆっくりと私の手を取り、その指先に唇を落とす。その触れ方は優しくもあり、どこか執念深いものを感じさせる。指先に感じる彼の唇の柔らかさが、私の理性をさらに遠ざけていく。

「本当に何もないと言い切れるのですか?」

彼の言葉には疑念が含まれ、その言葉に胸がぎゅっと締め付けられる。彼はさらに唇を滑らせ、私の手首から肩、首筋へと戻る。

「ここも、何もされていない…?」

彼が再び尋ねるたび、心の中で何度も否定するが、そのたびに彼の目がどんどん冷たく、鋭さを増していく。その目に見つめられると、まるで逃げ場がないような気持ちになる。

「…ユリ、本当に…何もないの…。」

絞り出すように答えるが、彼の目は私を見つめたまま動かない。その後、彼の唇がさらに下がり、鎖骨の中心から胸元へと触れそうなほどに近づく。そのたびにベッドのきしむ音が静かな部屋に響き渡る。

「ここも、誰にも触れられていない…?」

彼の唇が肌に触れ、柔らかなキスが降り注ぐ。その音がかすかに響くたびに、胸がざわつき、全身に熱が広がっていく。彼の質問は次々と続き、私の体のあらゆる場所に唇が触れるたび、私の心はその重みと熱に押しつぶされそうになる。

「俺だけのものだと、証明してください。」

ユリドレの声には切実な願いが込められている。その瞳には、嫉妬と独占欲が混ざり合い、彼自身もその感情に翻弄されているようだった。

彼の問いかけが続く中、私の心には彼の愛と嫉妬の重みが刻まれていく。そして、彼の唇がまた新たな場所に触れ、私の体中に彼の熱が染み込んでいくたびに、彼の言葉の意味が深く胸に突き刺さるのを感じた。


「き…基本的な王族のしきたり通りの房事しかしていません。彼も私に子ができないプレッシャーで、すぐに浮気を…なので、本当に形式的で、愛のない房事しか…」

震える声で答えると、ユリドレの動きが止まった。唇を押し当てていた私の肩からゆっくりと顔を上げ、彼の目がじっと私を見つめる。その瞳には、激しい嫉妬と深い憂いが入り混じった複雑な感情が浮かんでいた。

「形式的な房事…?」

彼の声が低く響き、まるでその言葉を噛み締めるかのように繰り返す。その声に含まれる冷たさと苛立ちが、部屋の静寂をさらに重くした。

ユリドレの手がそっと私の顔に触れ、頬を包み込む。その手は温かいはずなのに、今の彼の目がその温もりを感じさせない。

「では、聞かせてください。」

彼の唇が再び私の耳元に近づき、低い囁きが耳に触れる。

「その形式的な房事とやらが、どんなものだったのか。」

言葉と同時に、彼の手が私の肩から胸元へと滑り落ちる。その動きは丁寧で慎重だが、その奥に隠された感情の激しさを感じ取れる。

「ここには触れたのか?」

彼の指先が私の秘所にある突起のあたりをなぞりながら問いかける。私は慌てて首を振り、何とか否定しようとするが、言葉がうまく出てこない。その姿を見て、彼の唇が微かに歪んだ。

「触れていないのなら、それを証明してください。」

彼はさらに体を近づけ、私の乳房にそっと唇を触れさせる。その瞬間、ベッドの軋む音が静かな部屋に響いた。

「ここはどうだ?」

次の言葉とともに、彼の手が貢壺に入って行く。その問いかけが続くたびに、私の心臓が早鐘を打ち、全身に緊張が走る。

「んんっ!!」

「きっと、どこも形式的だったのでしょうね。」

彼の声には皮肉が混ざり、鋭い目つきが私を貫く。私は視線を逸らしながら、小さく「そうよ…」と答えるが、その答えに彼が満足する様子は全く見られなかった。

「形式的…形式的であっても、彼があなたに触れたという事実は変わらない。」

彼の言葉が重く胸に響く。その感情の深さに、私の心が苦しくなった。

「メイ。」

彼が再び名前を呼び、その声が耳元に響く。彼の手が再び私の顔に触れ、まっすぐに見つめてきた。その瞳には、嫉妬と愛情が入り混じり、彼の中で理性と感情がせめぎ合っている様子が見て取れた。

「この人生では…俺以外、誰にも触れさせない。」

その言葉の強さに、胸が締め付けられるようだった。彼の唇が再び私の額に触れ、そこから頬、首筋へと降りていく。そのたびに感じる彼の熱が、私を彼の愛情の中に深く引き込んでいくようだった。

「ユリ…。」

私が彼の名前を呼ぶと、彼の動きが一瞬だけ止まる。そして再び、私の唇に深くキスを落とし、その感情を言葉以上に伝えてきた。

彼の言葉と行動が交差する中、私は彼が抱える感情の重さと真剣さを改めて感じ取るのだった。
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