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54.王暗殺と偽りのアリバイ
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サクレティアはそれから毎日、片時もクレノースのそばを離れず、献身的に看病を続けた。彼が目を覚ますのを一心に願い、何度も祈りながら、少しでも快適に過ごせるように心を尽くしていた。日の光が差し込む窓辺には新鮮な花々を置き、部屋がささやかな香りに包まれるように工夫をこらした。朝と夜には、彼の手を握り、心からの言葉を囁いては、彼の眉が少しでも動かないかと希望を込めて見守る。
そして、細心の注意を払って彼の体を拭き、清潔を保つよう努めた。ぬるめのお湯で湿らせたタオルを優しく絞り、顔や手を拭いてあげながら、彼の表情が穏やかに変わる瞬間があるたび、何か言いたいことがあるのかと耳を傾ける。その沈黙の中で、小さな微笑みが彼の口元に浮かぶことがあると、自分がそばにいるだけでも彼を安心させられるのだろうか、と安堵するのだった。
彼が一度も動かず眠り続けるのを見守る夜も、サクレティアは気を緩めなかった。夜通し彼のそばに寄り添い、体温を確認したり、時々口元に水を含ませるためのスポンジを当てたりする。ときには、気づかぬ間に眠りに落ちてしまい、ふと目を覚ましてはクレノースの顔を覗き込んで、また眠りにつくという日々が続いた。
ある日、少し疲れていたサクレティアはクレノースの手をそっと握り、「早く元気になって、また一緒に過ごしたいわ…」と囁いた。彼に届いているのかどうかはわからないが、心からの願いを込めたその言葉が彼の意識に触れることを願って、彼の頬に軽く触れた。
ふと溜まった新聞に目を通すサクレティアの視線は、まず大見出しに据えられた「王、何者かに暗殺される」という衝撃的な一文に釘付けになった。王の暗殺など前代未聞の事件に、サクレティアは静かに新聞を握りしめ、ページをめくり続けた。間違いなく、この暗殺にはクレノースが関与している――その確信が彼女の中で揺るぎなく広がったが、その証拠はどこにもなく、ただ状況がそう語っているようだった。
新聞の記事には、「王は夜間に何者かの手によって暗殺され、王宮周辺には緊急体制が敷かれた」とあり、さらに「現在、暗殺者の正体は捜査中だが、いまだに具体的な情報は発表されていない」とのこと。王家が徹底して情報を秘匿しているようで、真相は闇の中だと記されていた。
そんな中、視線を下にずらすと、別の記事が妙に目を引いた。「バレンティル公爵、妻への贈り物のためカジノで高額の賭けに挑む」という小見出しが添えられ、写真付きで大きく掲載されている。記事によると、クレノースが夜のカジノに現れ、大金をかけて豪華な景品を狙い、周囲の注目を一身に集めたという内容だった。しかしその白黒写真に写る「クレノース」の顔をよく見ると、サクレティアにはすぐにそれが彼自身ではなく、バルドが変装しているとわかった。
《まさか、アリバイ作りのためにこんな大胆な手を……》
サクレティアは驚きつつも、その周到さに苦笑を漏らし、再びページをめくった。カジノの様子について克明に書かれた文章は、「公爵は夜遅くまで豪華な景品を賭けてプレイに臨み、幸運の女神に微笑まれて高額の賞金を手にした」とあり、詳細な勝敗の経緯が、まるでそこに彼がいたかのように生々しく書き連ねられていた。
《……徹底しているわね。これなら確かにクレノが王の暗殺に関わったとは誰も思わないでしょうね。》
サクレティアが新聞を静かに畳んだその時、玄関から控えめに「王太子様がお見えになりました」と報告が入った。彼女は一瞬、戸惑いながらも気持ちを整え、王太子の訪問に備えるために立ち上がった。
サクレティアは表情に一切の動揺を見せずに、微笑を湛えたまま王太子の出迎えをした。だが、王太子は会うなり周囲を見渡し、切迫した様子で訊ねてきた。
「公爵は……クレノースは、無事なのか?生きているのか?」
その尋常ではない口調に、サクレティアは軽く首を傾げてから、穏やかな微笑を浮かべた。「ご心配には及びません、殿下。クレノースはとても元気で、数日前もカジノで楽しんでおりましたわ。」
その言葉に、王太子は一瞬、警戒心を和らげたように見えたものの、すぐに目を細めて彼女の表情を探るように見つめた。「……確かに、新聞にもそのように書かれていた。しかし、私が知りたいのはその場にいなかった貴女の意見ではなく、公爵ご本人の姿を確認することだ。」
「殿下、もちろんお会いさせて差し上げたいのですが……」サクレティアは一息置き、言葉を慎重に選んだ。「クレノースは少々お疲れがたまっておりますの。たくさんの賭けに臨んだ後、彼も久しぶりに長くお休みしたいと申しておりました。」
「……なるほど。疲れがたまるほどに豪遊されていたと?」
「お察しの通りですわ、殿下。新聞にもあったように、あの夜の彼は誰よりも目立っておりました。王が亡くなられた時刻も同じ頃だったと聞いておりますし、さぞかし周囲の視線も多かったことでしょう。」
王太子は眉を潜めたまま、サクレティアの言葉をじっと聞き入っていた。彼の目には微かな疑念が残っているように見え、何かを探ろうとしているのが明らかだったが、サクレティアは表情を崩さず、さらに言葉を重ねた。
「クレノースは自らの娯楽のために大金を使ったことを、少々気まずく感じているようですの。おそらくその気恥ずかしさも手伝って、しばらく姿を見せないのでしょう」
「では、彼がここ数日姿を現さない理由は、ただの気恥ずかしさだというわけか?」
「ええ、そうですとも。殿下にしても、仮に長い一晩を過ごして散財なさった後、翌日には少々お顔を伏せたいと感じられるのではなくて?」
「ふむ……」
王太子は、さらに質問を重ねるつもりでいたかもしれないが、ふと視線を伏せて考え込むと、しばらくの間、沈黙が続いた。サクレティアはその沈黙を崩さぬよう、優雅な笑みを絶やさずに彼を待った。彼の頭の中で、クレノースのアリバイについて思案が巡っていることは明白だった。
「……わかった。貴女の説明はよく理解しました、サクレティア公爵夫人。しかし、何かおかしいと感じた場合は、その際にはすぐに知らせていただきたい。特に今後は、公爵が何をしているのか、私にも把握させてほしい」
「もちろんです、殿下。ですが、もし私どもが何らかの報告を怠っていたとすれば、それはきっと誤解によるものですわ。」サクレティアはふっと微笑んで見せた。
「クレノースが必要以上にご心配をおかけしないよう、できる限りお伝えしますが、あの方も自分で何かを進めるのが好きなもので……少し自由にして差し上げるのも、公爵夫人としての務めですから」
「……そのようなご厚意ならば、私も心配は無用ということですね」
王太子が執務室から退室すると、サクレティアはほっと小さなため息をつき、静かにその場を後にした。彼が訪問してきた理由も、その裏に潜む意図も薄々わかっていたものの、やはりその場でクレノースの容態を隠し続けるのは気を張るものがある。
彼女は廊下を歩きながら、自然とクレノースの眠る部屋へと足を向けていた。長い間、片時も離れることなく寄り添ってきた彼だが、彼が今回深手を負ったことで、いつも以上に彼の存在が愛おしく感じられる。少しずつ回復の兆しを見せているが、まだ完全に安心できる状況ではない。
重厚な扉の前に立ち、ほんの一瞬だけ深呼吸をしてから、サクレティアはそっと扉を開けた。柔らかな光が差し込む薄暗い部屋の中、ベッドに横たわるクレノースの穏やかな顔が見え、彼が少しの間でも安らかな眠りについていることに安堵する。
「クレノ…」
小さな声で彼の名前を呼びながら、彼の傍らに静かに腰を下ろし、優しくその額に手を当てた。心の中では、彼が無事に帰ってきてくれたことへの感謝と、彼の危険な行動を見過ごせなかった自分の複雑な思いが渦巻いている。
そして、細心の注意を払って彼の体を拭き、清潔を保つよう努めた。ぬるめのお湯で湿らせたタオルを優しく絞り、顔や手を拭いてあげながら、彼の表情が穏やかに変わる瞬間があるたび、何か言いたいことがあるのかと耳を傾ける。その沈黙の中で、小さな微笑みが彼の口元に浮かぶことがあると、自分がそばにいるだけでも彼を安心させられるのだろうか、と安堵するのだった。
彼が一度も動かず眠り続けるのを見守る夜も、サクレティアは気を緩めなかった。夜通し彼のそばに寄り添い、体温を確認したり、時々口元に水を含ませるためのスポンジを当てたりする。ときには、気づかぬ間に眠りに落ちてしまい、ふと目を覚ましてはクレノースの顔を覗き込んで、また眠りにつくという日々が続いた。
ある日、少し疲れていたサクレティアはクレノースの手をそっと握り、「早く元気になって、また一緒に過ごしたいわ…」と囁いた。彼に届いているのかどうかはわからないが、心からの願いを込めたその言葉が彼の意識に触れることを願って、彼の頬に軽く触れた。
ふと溜まった新聞に目を通すサクレティアの視線は、まず大見出しに据えられた「王、何者かに暗殺される」という衝撃的な一文に釘付けになった。王の暗殺など前代未聞の事件に、サクレティアは静かに新聞を握りしめ、ページをめくり続けた。間違いなく、この暗殺にはクレノースが関与している――その確信が彼女の中で揺るぎなく広がったが、その証拠はどこにもなく、ただ状況がそう語っているようだった。
新聞の記事には、「王は夜間に何者かの手によって暗殺され、王宮周辺には緊急体制が敷かれた」とあり、さらに「現在、暗殺者の正体は捜査中だが、いまだに具体的な情報は発表されていない」とのこと。王家が徹底して情報を秘匿しているようで、真相は闇の中だと記されていた。
そんな中、視線を下にずらすと、別の記事が妙に目を引いた。「バレンティル公爵、妻への贈り物のためカジノで高額の賭けに挑む」という小見出しが添えられ、写真付きで大きく掲載されている。記事によると、クレノースが夜のカジノに現れ、大金をかけて豪華な景品を狙い、周囲の注目を一身に集めたという内容だった。しかしその白黒写真に写る「クレノース」の顔をよく見ると、サクレティアにはすぐにそれが彼自身ではなく、バルドが変装しているとわかった。
《まさか、アリバイ作りのためにこんな大胆な手を……》
サクレティアは驚きつつも、その周到さに苦笑を漏らし、再びページをめくった。カジノの様子について克明に書かれた文章は、「公爵は夜遅くまで豪華な景品を賭けてプレイに臨み、幸運の女神に微笑まれて高額の賞金を手にした」とあり、詳細な勝敗の経緯が、まるでそこに彼がいたかのように生々しく書き連ねられていた。
《……徹底しているわね。これなら確かにクレノが王の暗殺に関わったとは誰も思わないでしょうね。》
サクレティアが新聞を静かに畳んだその時、玄関から控えめに「王太子様がお見えになりました」と報告が入った。彼女は一瞬、戸惑いながらも気持ちを整え、王太子の訪問に備えるために立ち上がった。
サクレティアは表情に一切の動揺を見せずに、微笑を湛えたまま王太子の出迎えをした。だが、王太子は会うなり周囲を見渡し、切迫した様子で訊ねてきた。
「公爵は……クレノースは、無事なのか?生きているのか?」
その尋常ではない口調に、サクレティアは軽く首を傾げてから、穏やかな微笑を浮かべた。「ご心配には及びません、殿下。クレノースはとても元気で、数日前もカジノで楽しんでおりましたわ。」
その言葉に、王太子は一瞬、警戒心を和らげたように見えたものの、すぐに目を細めて彼女の表情を探るように見つめた。「……確かに、新聞にもそのように書かれていた。しかし、私が知りたいのはその場にいなかった貴女の意見ではなく、公爵ご本人の姿を確認することだ。」
「殿下、もちろんお会いさせて差し上げたいのですが……」サクレティアは一息置き、言葉を慎重に選んだ。「クレノースは少々お疲れがたまっておりますの。たくさんの賭けに臨んだ後、彼も久しぶりに長くお休みしたいと申しておりました。」
「……なるほど。疲れがたまるほどに豪遊されていたと?」
「お察しの通りですわ、殿下。新聞にもあったように、あの夜の彼は誰よりも目立っておりました。王が亡くなられた時刻も同じ頃だったと聞いておりますし、さぞかし周囲の視線も多かったことでしょう。」
王太子は眉を潜めたまま、サクレティアの言葉をじっと聞き入っていた。彼の目には微かな疑念が残っているように見え、何かを探ろうとしているのが明らかだったが、サクレティアは表情を崩さず、さらに言葉を重ねた。
「クレノースは自らの娯楽のために大金を使ったことを、少々気まずく感じているようですの。おそらくその気恥ずかしさも手伝って、しばらく姿を見せないのでしょう」
「では、彼がここ数日姿を現さない理由は、ただの気恥ずかしさだというわけか?」
「ええ、そうですとも。殿下にしても、仮に長い一晩を過ごして散財なさった後、翌日には少々お顔を伏せたいと感じられるのではなくて?」
「ふむ……」
王太子は、さらに質問を重ねるつもりでいたかもしれないが、ふと視線を伏せて考え込むと、しばらくの間、沈黙が続いた。サクレティアはその沈黙を崩さぬよう、優雅な笑みを絶やさずに彼を待った。彼の頭の中で、クレノースのアリバイについて思案が巡っていることは明白だった。
「……わかった。貴女の説明はよく理解しました、サクレティア公爵夫人。しかし、何かおかしいと感じた場合は、その際にはすぐに知らせていただきたい。特に今後は、公爵が何をしているのか、私にも把握させてほしい」
「もちろんです、殿下。ですが、もし私どもが何らかの報告を怠っていたとすれば、それはきっと誤解によるものですわ。」サクレティアはふっと微笑んで見せた。
「クレノースが必要以上にご心配をおかけしないよう、できる限りお伝えしますが、あの方も自分で何かを進めるのが好きなもので……少し自由にして差し上げるのも、公爵夫人としての務めですから」
「……そのようなご厚意ならば、私も心配は無用ということですね」
王太子が執務室から退室すると、サクレティアはほっと小さなため息をつき、静かにその場を後にした。彼が訪問してきた理由も、その裏に潜む意図も薄々わかっていたものの、やはりその場でクレノースの容態を隠し続けるのは気を張るものがある。
彼女は廊下を歩きながら、自然とクレノースの眠る部屋へと足を向けていた。長い間、片時も離れることなく寄り添ってきた彼だが、彼が今回深手を負ったことで、いつも以上に彼の存在が愛おしく感じられる。少しずつ回復の兆しを見せているが、まだ完全に安心できる状況ではない。
重厚な扉の前に立ち、ほんの一瞬だけ深呼吸をしてから、サクレティアはそっと扉を開けた。柔らかな光が差し込む薄暗い部屋の中、ベッドに横たわるクレノースの穏やかな顔が見え、彼が少しの間でも安らかな眠りについていることに安堵する。
「クレノ…」
小さな声で彼の名前を呼びながら、彼の傍らに静かに腰を下ろし、優しくその額に手を当てた。心の中では、彼が無事に帰ってきてくれたことへの感謝と、彼の危険な行動を見過ごせなかった自分の複雑な思いが渦巻いている。
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