4 / 41
04.破滅への舞台
しおりを挟む
「お嬢さまが……お嬢さまが殺された!」
「侯爵家も取り潰しだというぞ!」
「王太子殿下の暗殺を企んだなど、そんな恐ろしいことを……!」
混乱する使用人たちの叫びが響き渡る。
突然の出来事を、アイリスは悪夢だとしか思えなかった。
朝にジゼルと会ったばかりだ。お茶を淹れるのが上手になったと褒めてもらい、次はもっと上達しているように頑張ると答えれば、ジゼルは笑ってくれた。
その優しいジゼルが殺されたとは、どういうことだろうか。姉が死んだなど信じられず、アイリスは呆然とする。
これはきっと、何かの間違いだ。いや、夢だろう。そう思い、アイリスは早く夢から覚めることを願う。
だが、あれよあれよという間に兵たちが侯爵家に乗り込んできて、離れにいたアイリスまで取り押さえられてしまった。
「反逆者は全員処刑だ! 王太子殿下のお命を狙った娘ジゼルは、すでに王太子殿下御自ら処断された! お前たちも、後を追うといい!」
フォーサイス侯爵家は敵国と通じ、王太子の首を手土産にするべく暗殺を企んだというのが、罪状だった。
侯爵家からは敵国との密書が発見された。重罪であるとして、侯爵家の取り潰しと、直系の処刑が言い渡されたのだ。
何も知らぬ若干十四歳のアイリスも、処刑されるはずだった。
「その娘は、卑しい娼婦の子よ! 我が家の血など引いていないわ! 誇り高きフォーサイス家の一員に、あのような娘など存在しない!」
ところが、侯爵夫人はアイリスの存在を拒絶した。
連行されるアイリスをまっすぐに見つめる瞳には、憤りと悔しさ、そして懇願が宿っていた。
「しかし……」
アイリスを連行しようとする兵士が、侯爵夫人の剣幕に押されて怯む。
どう見ても良い扱いを受けていないであろうアイリスに、戸惑った視線を向ける。その目には哀れみが宿っていたが、同時に諦めのようなものもあった。
たとえ内心がどうであろうと、一介の兵士にアイリスの処遇を決める権限などない。
「何の騒ぎだ」
そこに、堂々とした声が響いた。
さほど大きくないにも関わらず、はっきりと通る存在感のある声だ。
茫然自失となり俯いていたアイリスも、のろのろと顔を上げる。
アイリスの目に映ったのは、輝かしい黄金色の髪を持つ青年だった。まだ少年の域を抜けたばかりに見えるにも関わらず、背筋の伸びた立ち姿には風格が漂う。
一目で、姉ジゼルと同じ世界の人間だとアイリスは気付いた。いわば神に選ばれた、特別な存在だ。思わず、ぽかんとして見とれてしまった。
しかし、すぐにみすぼらしい自分の姿がみじめになり、アイリスは地面に視線を落とそうとする。
「王太子殿下!」
しかし、兵士が彼を呼ぶのを聞き、アイリスの動きは止まった。
いつかお会いしたいと思っていた王太子が彼なのかと、アイリスは唖然とする。
そしてすぐに、彼こそが姉ジゼルを手にかけた張本人かと、心が怒りで赤く染まっていく。
このような輩に憧れ、会いたいと思っていたのかと、アイリスは己が情けなくなる。見とれてしまったことも、許せない。
「王太子殿下! これは冤罪でございます! 罪を着せられ、さらにフォーサイス家の血を引かぬ卑しい孤児を私と同列に扱うなど、この上ない侮辱……!」
「黙らせろ」
王太子が一言命じると、侯爵夫人は兵士によって口に布を押し込まれた。
それでも侯爵夫人は訴えかけるような眼差しを送るが、王太子は冷淡に一瞥しただけで無視する。
そして、王太子はアイリスを見下ろした。
鮮やかな濃い青色の目がアイリスを映し、それをアイリスは真正面から受け止める。視線で人が殺せるのならば殺してやると、姉の仇を睨み付けた。
もしかしたら、処刑など待たずに今すぐ殺されるかもしれない。そう思いながらも、アイリスは止められなかった。
「……フォーサイス家の血を引かぬというのなら、処刑する理由もない。放り出せ」
ところが、王太子は素っ気なく兵士に命じただけだ。
無礼な真似をしたアイリスに向ける目には、慈しみのようなものが宿っていて、アイリスは混乱する。
そして、混乱が冷めやらぬまま、アイリスは兵士によってフォーサイス家の邸宅から連れ出された。
しかも連れて行かれた先は、孤児院だった。
アイリスの命は助かったのだ。
だが、アイリスの心には喜びも悲しみも、何もわき上がってこない。胸を覆うのは、これは現実なのかと、信じられない気持ちだけだ。
いっとき王太子に向けた激情も、すっかり消え失せてしまった。アイリスは抜け殻のように呆然としたまま、時間だけが流れていく。
「悔しいか?」
孤児院で数日過ぎた頃、アイリスの元を訪れた者がいた。
顔をローブのフードで隠した、長身の男性だ。いかにも怪しい姿だが、今のアイリスにとってはどうでもよかった。
答える気にもなれず、アイリスはただ俯く。
「お前の姉を殺し、家を潰させた者は王太子だ」
続く声で、アイリスは顔を上げた。
あの慈愛にあふれ、毅然とした姉が、何故殺されなければならなかったのか。
ここ数日、殻に閉じこもっていた心を刺激され、知らず知らずのうちにアイリスの目から涙が流れていく。
「王太子が自らの地位を守るため、お前の姉や家を利用して始末したのだ。罪のないお前の姉を無惨に殺したのは、王太子だ。そうと聞いて、お前はどう思う?」
「……許せない」
ぼそりと、憎悪のにじんだ声がアイリスの口から漏れる。
心の中が怒りで真っ赤に染まっていく。
姉を殺したのは王太子、それも身勝手な理由で殺したのかと、アイリスの心に殺意が刻まれる。
「もしお前が王太子に復讐したいというのなら、手伝ってやろう」
こうして差し出された手を、アイリスは取った。
声をかけてきた者の顔を見ることもなく、誰かもわからない。それでも、アイリスはすがるしかなかった。
心の殻は殺意によって破られ、復讐心として孵化したのだ。
「お姉さまの仇を討つためなら……何でもするわ……」
アイリスはヘイズ子爵家の養女として迎えられ、教育を受けた。
一般的な淑女としての教養だけではなく、武器の扱い方、人体の急所など、多岐にわたって学ぶこととなる。
何度も吐き、気を失うような厳しい訓練も、アイリスは泣き言一つこぼすことなく、耐えた。
全ては唯一自分のことを認めてくれた、姉の仇を討つためだ。
やがて十六歳になり、アイリスは社交界に出た。
美貌を武器に、奔放な振る舞いで貴公子たちの心を惑わせていく。
「アイリス嬢、どうか私にあなたをエスコートする栄誉を……」
「おい、僕が先だ。どいていろ……」
「いや、僕が……」
アイリスに群がる令息たちを眺め、令嬢たちは冷ややかな視線を送る。
「どうして、あのような女に……」
「卑しい真似をして、たぶらかしたに決まっていますわ……」
「どうして、あの女に身の程をわきまえさせられないの……?」
悪女との呼び声高く、後ろ指を差されることになっても、何故か誰もアイリスの行動を制限することはできなかった。
ヘイズ子爵家にはたいした力はない。それなのに、アイリスは伯爵家と揉めたときも、咎められることがなかったのだ。
この頃になると、アイリスは自分も駒として動かされていることに気付いていた。
おそらく、最初にアイリスに復讐を手伝うと声をかけてきた相手は、かなりの権力を持っているのだろう。ヘイズ子爵家も手駒の一つなのだ。
「私も利用されているだけ……きっと、最後は私も始末される……」
アイリスの予想としては、権力闘争で王太子を始末したい者に利用されているのだろう。
それもアイリスが悪女として名を馳せることを歓迎する様子から、悪女と王太子の醜聞でも狙っているのかもしれない。無理心中か、痴情のもつれからの殺し合いか、共倒れを狙っているように感じられる。
何にせよ、最後にはアイリスを生かしておくとは思えなかった。
「それでも、構わない……」
だが、目的を果たせるのならば、自分の命などどうなろうとよかった。
誰かの手のひらで利用され、破滅に向かうことを知りながら、それでもアイリスは上がった舞台で踊り続ける。
「侯爵家も取り潰しだというぞ!」
「王太子殿下の暗殺を企んだなど、そんな恐ろしいことを……!」
混乱する使用人たちの叫びが響き渡る。
突然の出来事を、アイリスは悪夢だとしか思えなかった。
朝にジゼルと会ったばかりだ。お茶を淹れるのが上手になったと褒めてもらい、次はもっと上達しているように頑張ると答えれば、ジゼルは笑ってくれた。
その優しいジゼルが殺されたとは、どういうことだろうか。姉が死んだなど信じられず、アイリスは呆然とする。
これはきっと、何かの間違いだ。いや、夢だろう。そう思い、アイリスは早く夢から覚めることを願う。
だが、あれよあれよという間に兵たちが侯爵家に乗り込んできて、離れにいたアイリスまで取り押さえられてしまった。
「反逆者は全員処刑だ! 王太子殿下のお命を狙った娘ジゼルは、すでに王太子殿下御自ら処断された! お前たちも、後を追うといい!」
フォーサイス侯爵家は敵国と通じ、王太子の首を手土産にするべく暗殺を企んだというのが、罪状だった。
侯爵家からは敵国との密書が発見された。重罪であるとして、侯爵家の取り潰しと、直系の処刑が言い渡されたのだ。
何も知らぬ若干十四歳のアイリスも、処刑されるはずだった。
「その娘は、卑しい娼婦の子よ! 我が家の血など引いていないわ! 誇り高きフォーサイス家の一員に、あのような娘など存在しない!」
ところが、侯爵夫人はアイリスの存在を拒絶した。
連行されるアイリスをまっすぐに見つめる瞳には、憤りと悔しさ、そして懇願が宿っていた。
「しかし……」
アイリスを連行しようとする兵士が、侯爵夫人の剣幕に押されて怯む。
どう見ても良い扱いを受けていないであろうアイリスに、戸惑った視線を向ける。その目には哀れみが宿っていたが、同時に諦めのようなものもあった。
たとえ内心がどうであろうと、一介の兵士にアイリスの処遇を決める権限などない。
「何の騒ぎだ」
そこに、堂々とした声が響いた。
さほど大きくないにも関わらず、はっきりと通る存在感のある声だ。
茫然自失となり俯いていたアイリスも、のろのろと顔を上げる。
アイリスの目に映ったのは、輝かしい黄金色の髪を持つ青年だった。まだ少年の域を抜けたばかりに見えるにも関わらず、背筋の伸びた立ち姿には風格が漂う。
一目で、姉ジゼルと同じ世界の人間だとアイリスは気付いた。いわば神に選ばれた、特別な存在だ。思わず、ぽかんとして見とれてしまった。
しかし、すぐにみすぼらしい自分の姿がみじめになり、アイリスは地面に視線を落とそうとする。
「王太子殿下!」
しかし、兵士が彼を呼ぶのを聞き、アイリスの動きは止まった。
いつかお会いしたいと思っていた王太子が彼なのかと、アイリスは唖然とする。
そしてすぐに、彼こそが姉ジゼルを手にかけた張本人かと、心が怒りで赤く染まっていく。
このような輩に憧れ、会いたいと思っていたのかと、アイリスは己が情けなくなる。見とれてしまったことも、許せない。
「王太子殿下! これは冤罪でございます! 罪を着せられ、さらにフォーサイス家の血を引かぬ卑しい孤児を私と同列に扱うなど、この上ない侮辱……!」
「黙らせろ」
王太子が一言命じると、侯爵夫人は兵士によって口に布を押し込まれた。
それでも侯爵夫人は訴えかけるような眼差しを送るが、王太子は冷淡に一瞥しただけで無視する。
そして、王太子はアイリスを見下ろした。
鮮やかな濃い青色の目がアイリスを映し、それをアイリスは真正面から受け止める。視線で人が殺せるのならば殺してやると、姉の仇を睨み付けた。
もしかしたら、処刑など待たずに今すぐ殺されるかもしれない。そう思いながらも、アイリスは止められなかった。
「……フォーサイス家の血を引かぬというのなら、処刑する理由もない。放り出せ」
ところが、王太子は素っ気なく兵士に命じただけだ。
無礼な真似をしたアイリスに向ける目には、慈しみのようなものが宿っていて、アイリスは混乱する。
そして、混乱が冷めやらぬまま、アイリスは兵士によってフォーサイス家の邸宅から連れ出された。
しかも連れて行かれた先は、孤児院だった。
アイリスの命は助かったのだ。
だが、アイリスの心には喜びも悲しみも、何もわき上がってこない。胸を覆うのは、これは現実なのかと、信じられない気持ちだけだ。
いっとき王太子に向けた激情も、すっかり消え失せてしまった。アイリスは抜け殻のように呆然としたまま、時間だけが流れていく。
「悔しいか?」
孤児院で数日過ぎた頃、アイリスの元を訪れた者がいた。
顔をローブのフードで隠した、長身の男性だ。いかにも怪しい姿だが、今のアイリスにとってはどうでもよかった。
答える気にもなれず、アイリスはただ俯く。
「お前の姉を殺し、家を潰させた者は王太子だ」
続く声で、アイリスは顔を上げた。
あの慈愛にあふれ、毅然とした姉が、何故殺されなければならなかったのか。
ここ数日、殻に閉じこもっていた心を刺激され、知らず知らずのうちにアイリスの目から涙が流れていく。
「王太子が自らの地位を守るため、お前の姉や家を利用して始末したのだ。罪のないお前の姉を無惨に殺したのは、王太子だ。そうと聞いて、お前はどう思う?」
「……許せない」
ぼそりと、憎悪のにじんだ声がアイリスの口から漏れる。
心の中が怒りで真っ赤に染まっていく。
姉を殺したのは王太子、それも身勝手な理由で殺したのかと、アイリスの心に殺意が刻まれる。
「もしお前が王太子に復讐したいというのなら、手伝ってやろう」
こうして差し出された手を、アイリスは取った。
声をかけてきた者の顔を見ることもなく、誰かもわからない。それでも、アイリスはすがるしかなかった。
心の殻は殺意によって破られ、復讐心として孵化したのだ。
「お姉さまの仇を討つためなら……何でもするわ……」
アイリスはヘイズ子爵家の養女として迎えられ、教育を受けた。
一般的な淑女としての教養だけではなく、武器の扱い方、人体の急所など、多岐にわたって学ぶこととなる。
何度も吐き、気を失うような厳しい訓練も、アイリスは泣き言一つこぼすことなく、耐えた。
全ては唯一自分のことを認めてくれた、姉の仇を討つためだ。
やがて十六歳になり、アイリスは社交界に出た。
美貌を武器に、奔放な振る舞いで貴公子たちの心を惑わせていく。
「アイリス嬢、どうか私にあなたをエスコートする栄誉を……」
「おい、僕が先だ。どいていろ……」
「いや、僕が……」
アイリスに群がる令息たちを眺め、令嬢たちは冷ややかな視線を送る。
「どうして、あのような女に……」
「卑しい真似をして、たぶらかしたに決まっていますわ……」
「どうして、あの女に身の程をわきまえさせられないの……?」
悪女との呼び声高く、後ろ指を差されることになっても、何故か誰もアイリスの行動を制限することはできなかった。
ヘイズ子爵家にはたいした力はない。それなのに、アイリスは伯爵家と揉めたときも、咎められることがなかったのだ。
この頃になると、アイリスは自分も駒として動かされていることに気付いていた。
おそらく、最初にアイリスに復讐を手伝うと声をかけてきた相手は、かなりの権力を持っているのだろう。ヘイズ子爵家も手駒の一つなのだ。
「私も利用されているだけ……きっと、最後は私も始末される……」
アイリスの予想としては、権力闘争で王太子を始末したい者に利用されているのだろう。
それもアイリスが悪女として名を馳せることを歓迎する様子から、悪女と王太子の醜聞でも狙っているのかもしれない。無理心中か、痴情のもつれからの殺し合いか、共倒れを狙っているように感じられる。
何にせよ、最後にはアイリスを生かしておくとは思えなかった。
「それでも、構わない……」
だが、目的を果たせるのならば、自分の命などどうなろうとよかった。
誰かの手のひらで利用され、破滅に向かうことを知りながら、それでもアイリスは上がった舞台で踊り続ける。
6
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
【完結】二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました
三園 七詩
恋愛
私は一人娘の優里亜の母親だった。
優里亜は幼い頃から体が弱く病院でほとんどの時間を過ごしていた。
優里亜は本が好きでよく私にも本の話をしてくれた。
そんな優里亜の病状が悪化して幼くして亡くなってしまう。
絶望に打ちひしがれている時事件に巻き込まれ私も命を落とした。
そして気がつくと娘の優里亜が大好きだった本の世界に入り込んでいた。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
〘完結〛ずっと引きこもってた悪役令嬢が出てきた
桜井ことり
恋愛
そもそものはじまりは、
婚約破棄から逃げてきた悪役令嬢が
部屋に閉じこもってしまう話からです。
自分と向き合った悪役令嬢は聖女(優しさの理想)として生まれ変わります。
※爽快恋愛コメディで、本来ならそうはならない描写もあります。
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件
水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」
結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。
出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。
愛を期待されないのなら、失望させることもない。
契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。
ただ「役に立ちたい」という一心だった。
――その瞬間。
冷酷騎士の情緒が崩壊した。
「君は、自分の価値を分かっていない」
開始一分で愛さない宣言は撤回。
無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。
以後、
寝室は強制統合
常時抱っこ移動
一秒ごとに更新される溺愛
妻を傷つける者には容赦なし宣言
甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。
さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――?
自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。
溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる