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39.逆転劇
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謁見室が騒然となる。
死にかけているはずのレオナルドが元気な姿で現れたのだ。本当に本人なのかといった囁きがあちこちで交わされる。
だが、レオナルドは貴族たちのざわめきなど気にすることなく、堂々と歩いて行く。そして、一人で立ち続けていたアイリスの隣までやって来ると立ち止まる。
「今、私が目を覚ますことはないと言い切ったが、それは何故だ?」
王妃に向けて、レオナルドは冷たく問いかける。
「それは……長恨花の毒は解毒薬もなく、助からないと聞いたからよ。助からないと言うのなら、目を覚ますことがないのは当然でしょう。それなのに、何故……」
やや怯みながらも、王妃はしっかりと答えた。
王妃は反撃の手段を探るように、レオナルドを睨み付けている。
「おや、レオナルド殿下がどのような毒に侵されたかなど、明らかになっていないはずですが」
そこに、意外なところから声が上がった。
今までずっと影のように潜んでいたはずのブラックバーン公爵だ。
王妃は一瞬だけ、しまったというように顔を歪めた。だが、すぐに表情を取り繕う。
「……何かと勘違いしたようね。こうしてレオナルド殿が回復したということは、長恨花の毒ではなかったのでしょう」
平静を装って、王妃は答える。
しかし、レオナルドはゆっくりと首を横に振った。
「いや、私は長恨花の毒に侵された。緩やかに死に向かっていく感覚は、忘れられそうにない。本来はそのまま、長い時間をかけて命を奪っていく毒だそうだな。だが、私は助かった」
「そんな……何故……」
穏やかに語るレオナルドの言葉で、王妃から平静の仮面がはがれる。
愕然とした表情で、王妃はレオナルドを眺める。
「ただ一人、解毒薬を作れる薬師がいる。かつて、フォーサイス侯爵夫人にも毒杯を渡した者だ」
レオナルドはそう言って、斜め後ろを振り返る。
そこには、いつの間にかヘイズ子爵が飄々とした顔で立っていた。
「薬師……!」
王妃の形相が憎悪に歪む。殺意を込めた眼差しをヘイズ子爵に向けるが、当の本人はどこ吹く風だった。
「僭越ながら、王太子殿下に解毒薬をご用意いたしました。お命を取り留めることができて、幸いに存じます。その功をもって、国王陛下に申し上げたいことがございます」
「よい、申してみよ」
ヘイズ子爵が述べると、国王は面白がるように即答した。
「フォーサイス侯爵夫人に毒杯を渡した際、預かった物がございます。庶子アイリスを正式にフォーサイス侯爵家の娘と受け入れ、相続権を認める証明書でございます。どうか、ご査収のほどお願い申し上げます」
そう言ってヘイズ子爵が証明書を掲げると、周囲がどよめく。
だが、最も驚いたのはアイリスだ。
フォーサイス侯爵夫人は、かつてアイリスの存在を無視し、フォーサイス家の血を引かぬ卑しい孤児と言い放った。それなのに、どうしてアイリスを娘として、相続権を認めたのか。
まさか、証明書を偽造したのだろうかと、アイリスは背筋に冷たいものを覚える。
「安心しろ、あれは本物だ」
アイリスの心情を察したのか、レオナルドが小さな声で囁く。呆然としながら、アイリスはレオナルドを見つめた。
憂いは晴れたが、疑問は残る。アイリスを憎んでいたはずのフォーサイス侯爵夫人の行いとは思えない。
だが、そのことについて考えるのは後回しだ。
「う……嘘よ! そ……それに、たとえそれが本物だったとしても、フォーサイス家といえば反逆者の……」
「私からも告発すべきことがある。フォーサイス侯爵家の反乱は、ストレイス伯爵が仕組んだものだ」
デラニーが反撃しようとしたところで、レオナルドが遮った。
その途端、謁見室が驚愕の声に満たされる。
これまで散々口出ししてきたデラニーは、ストレイス伯爵家の娘だ。人々は、デラニーに疑念の眼差しを向ける。
「そ……そのようなこと、卑しい女が偽りを申しているだけですわ! どうか、そのような女に騙されないでください! そもそも、その証明書だって怪しいものですわ! その女は詐欺師の娼婦でしてよ!」
周囲の視線に耐え切れず、デラニーはレオナルドに向けて懇願の叫びを上げる。
「そうだな、アイリスには調査が必要だ」
真剣な表情でレオナルドが頷くと、デラニーの顔に希望の色が差す。
「アイリスが王太子妃としてふさわしいか、フォーサイス侯爵家の事件について調査が必要だ。本当に反逆者の娘ならば、王太子妃になどできぬ。徹底的に調査が必要だ」
だが、続くレオナルドの言葉で、デラニーは愕然としてその場に崩れ落ちる。
その姿は調査をすれば都合が悪いと言っているようなものだ。何が真実かを、雄弁に物語っていた。
「陛下、どうか調査の許可をお願いいたします」
「よい、許可しよう。調査の結果、問題がなければフォーサイス家を復興させよう。もしそうなり、証明書も本物であれば、ヘイズ子爵令嬢がフォーサイス侯爵となるな。王太子妃として、十分な身分だ」
レオナルドの願いに対し、国王は鷹揚に頷いて笑う。
その言葉に、思わずアイリスとレオナルドが顔を見合わせる。国王が二人の仲を認めたようなものだろう。
「さて王妃、ストレイス伯爵家に容疑がかかっているが、どう思う?」
ずっと反撃の糸口がつかめず、唇を噛んでいた王妃に対して、国王が声をかける。
王妃はびくりと身をすくませて、夫である国王を怯えたような眼差しで見つめた。
「もしかしたら、レオナルドに毒を盛ったのも、ストレイス伯爵家かもしれぬなあ。そうだ、長恨花の毒というのは誰から聞いたものだったかな?」
いささかわざとらしい国王の言葉に、王妃はかすかに震える。
王妃は目を閉じて大きく息を吐き出す。そして目を開けると、口元に微笑みを浮かべた。
「そうでしたわ……ストレイス伯爵から長恨花の毒について聞いたような気もいたします。どうやら、騙されていたようですわね。あらぬ疑いをかけてしまって、アイリス嬢には申し訳ないことをしたわ。ごめんなさいね。後ほど、正式に謝罪させていただくわ」
「王妃殿下……」
王妃がストレイス伯爵家を切り捨てた瞬間だった。
愕然とした顔で、デラニーが王妃を見上げて呟きを漏らす。
アイリスは白けた顔で王妃を見ただけで、何も言わなかった。冷ややかな逆転劇だ。
「ストレイス伯爵家には取り調べが必要だわ。早く、その者たちを連れていってちょうだい」
一刻も早く彼らを遠ざけたい王妃の命により、兵士がデラニーたちストレイス伯爵家の者を連行していく。
ご丁寧に、何も喋ることができないよう口に布を押し込められているのが、あの日のフォーサイス侯爵夫人を彷彿させる。
アイリスは黙ったまま、それを見送った。
これで、ジゼルへの弔いができるだろうか。
やりきれない思いもあるのだが、ひとまず最大の目的は達したのだ。それでよいことにしよう。
「……欲を出しすぎたな」
嘲笑う国王の声は、ストレイス伯爵家に向けられたものか、王妃に向けられたものか。
王妃はきまり悪そうに国王から視線をそらす。
ジョナスとカトリーナは流れについていけないといったように唖然としていて、ブラックバーン公爵はすまし顔で国王の側に控えている。
「さて、レオナルドも無事だったようだし、今日はもうおしまいだな。その前に、レオナルド。こちらに来い」
国王の言葉に従い、レオナルドは国王に近付いていく。
玉座の前までたどり着くと、国王は立ち上がってレオナルドの顔を覗き込む。
「……少しはマシな面構えになったか。ここ二年ほどのお前は、死に憑りつかれている顔をしていたからな。どうやら、死神は心変わりしたようだ」
そう言って唇の端をつり上げると、国王は再び玉座に腰掛けた。
「もうよいぞ。これから忙しくなるな、レオナルド。お前にとって良い結果となるよう、頑張るのだな」
死にかけているはずのレオナルドが元気な姿で現れたのだ。本当に本人なのかといった囁きがあちこちで交わされる。
だが、レオナルドは貴族たちのざわめきなど気にすることなく、堂々と歩いて行く。そして、一人で立ち続けていたアイリスの隣までやって来ると立ち止まる。
「今、私が目を覚ますことはないと言い切ったが、それは何故だ?」
王妃に向けて、レオナルドは冷たく問いかける。
「それは……長恨花の毒は解毒薬もなく、助からないと聞いたからよ。助からないと言うのなら、目を覚ますことがないのは当然でしょう。それなのに、何故……」
やや怯みながらも、王妃はしっかりと答えた。
王妃は反撃の手段を探るように、レオナルドを睨み付けている。
「おや、レオナルド殿下がどのような毒に侵されたかなど、明らかになっていないはずですが」
そこに、意外なところから声が上がった。
今までずっと影のように潜んでいたはずのブラックバーン公爵だ。
王妃は一瞬だけ、しまったというように顔を歪めた。だが、すぐに表情を取り繕う。
「……何かと勘違いしたようね。こうしてレオナルド殿が回復したということは、長恨花の毒ではなかったのでしょう」
平静を装って、王妃は答える。
しかし、レオナルドはゆっくりと首を横に振った。
「いや、私は長恨花の毒に侵された。緩やかに死に向かっていく感覚は、忘れられそうにない。本来はそのまま、長い時間をかけて命を奪っていく毒だそうだな。だが、私は助かった」
「そんな……何故……」
穏やかに語るレオナルドの言葉で、王妃から平静の仮面がはがれる。
愕然とした表情で、王妃はレオナルドを眺める。
「ただ一人、解毒薬を作れる薬師がいる。かつて、フォーサイス侯爵夫人にも毒杯を渡した者だ」
レオナルドはそう言って、斜め後ろを振り返る。
そこには、いつの間にかヘイズ子爵が飄々とした顔で立っていた。
「薬師……!」
王妃の形相が憎悪に歪む。殺意を込めた眼差しをヘイズ子爵に向けるが、当の本人はどこ吹く風だった。
「僭越ながら、王太子殿下に解毒薬をご用意いたしました。お命を取り留めることができて、幸いに存じます。その功をもって、国王陛下に申し上げたいことがございます」
「よい、申してみよ」
ヘイズ子爵が述べると、国王は面白がるように即答した。
「フォーサイス侯爵夫人に毒杯を渡した際、預かった物がございます。庶子アイリスを正式にフォーサイス侯爵家の娘と受け入れ、相続権を認める証明書でございます。どうか、ご査収のほどお願い申し上げます」
そう言ってヘイズ子爵が証明書を掲げると、周囲がどよめく。
だが、最も驚いたのはアイリスだ。
フォーサイス侯爵夫人は、かつてアイリスの存在を無視し、フォーサイス家の血を引かぬ卑しい孤児と言い放った。それなのに、どうしてアイリスを娘として、相続権を認めたのか。
まさか、証明書を偽造したのだろうかと、アイリスは背筋に冷たいものを覚える。
「安心しろ、あれは本物だ」
アイリスの心情を察したのか、レオナルドが小さな声で囁く。呆然としながら、アイリスはレオナルドを見つめた。
憂いは晴れたが、疑問は残る。アイリスを憎んでいたはずのフォーサイス侯爵夫人の行いとは思えない。
だが、そのことについて考えるのは後回しだ。
「う……嘘よ! そ……それに、たとえそれが本物だったとしても、フォーサイス家といえば反逆者の……」
「私からも告発すべきことがある。フォーサイス侯爵家の反乱は、ストレイス伯爵が仕組んだものだ」
デラニーが反撃しようとしたところで、レオナルドが遮った。
その途端、謁見室が驚愕の声に満たされる。
これまで散々口出ししてきたデラニーは、ストレイス伯爵家の娘だ。人々は、デラニーに疑念の眼差しを向ける。
「そ……そのようなこと、卑しい女が偽りを申しているだけですわ! どうか、そのような女に騙されないでください! そもそも、その証明書だって怪しいものですわ! その女は詐欺師の娼婦でしてよ!」
周囲の視線に耐え切れず、デラニーはレオナルドに向けて懇願の叫びを上げる。
「そうだな、アイリスには調査が必要だ」
真剣な表情でレオナルドが頷くと、デラニーの顔に希望の色が差す。
「アイリスが王太子妃としてふさわしいか、フォーサイス侯爵家の事件について調査が必要だ。本当に反逆者の娘ならば、王太子妃になどできぬ。徹底的に調査が必要だ」
だが、続くレオナルドの言葉で、デラニーは愕然としてその場に崩れ落ちる。
その姿は調査をすれば都合が悪いと言っているようなものだ。何が真実かを、雄弁に物語っていた。
「陛下、どうか調査の許可をお願いいたします」
「よい、許可しよう。調査の結果、問題がなければフォーサイス家を復興させよう。もしそうなり、証明書も本物であれば、ヘイズ子爵令嬢がフォーサイス侯爵となるな。王太子妃として、十分な身分だ」
レオナルドの願いに対し、国王は鷹揚に頷いて笑う。
その言葉に、思わずアイリスとレオナルドが顔を見合わせる。国王が二人の仲を認めたようなものだろう。
「さて王妃、ストレイス伯爵家に容疑がかかっているが、どう思う?」
ずっと反撃の糸口がつかめず、唇を噛んでいた王妃に対して、国王が声をかける。
王妃はびくりと身をすくませて、夫である国王を怯えたような眼差しで見つめた。
「もしかしたら、レオナルドに毒を盛ったのも、ストレイス伯爵家かもしれぬなあ。そうだ、長恨花の毒というのは誰から聞いたものだったかな?」
いささかわざとらしい国王の言葉に、王妃はかすかに震える。
王妃は目を閉じて大きく息を吐き出す。そして目を開けると、口元に微笑みを浮かべた。
「そうでしたわ……ストレイス伯爵から長恨花の毒について聞いたような気もいたします。どうやら、騙されていたようですわね。あらぬ疑いをかけてしまって、アイリス嬢には申し訳ないことをしたわ。ごめんなさいね。後ほど、正式に謝罪させていただくわ」
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一刻も早く彼らを遠ざけたい王妃の命により、兵士がデラニーたちストレイス伯爵家の者を連行していく。
ご丁寧に、何も喋ることができないよう口に布を押し込められているのが、あの日のフォーサイス侯爵夫人を彷彿させる。
アイリスは黙ったまま、それを見送った。
これで、ジゼルへの弔いができるだろうか。
やりきれない思いもあるのだが、ひとまず最大の目的は達したのだ。それでよいことにしよう。
「……欲を出しすぎたな」
嘲笑う国王の声は、ストレイス伯爵家に向けられたものか、王妃に向けられたものか。
王妃はきまり悪そうに国王から視線をそらす。
ジョナスとカトリーナは流れについていけないといったように唖然としていて、ブラックバーン公爵はすまし顔で国王の側に控えている。
「さて、レオナルドも無事だったようだし、今日はもうおしまいだな。その前に、レオナルド。こちらに来い」
国王の言葉に従い、レオナルドは国王に近付いていく。
玉座の前までたどり着くと、国王は立ち上がってレオナルドの顔を覗き込む。
「……少しはマシな面構えになったか。ここ二年ほどのお前は、死に憑りつかれている顔をしていたからな。どうやら、死神は心変わりしたようだ」
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