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第1章・始まりの森
六話・ボルドー薬草、オレほぼ毒草
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ボルドーと森を探索している
薬草を採取しようと思って探すが
見つけた植物は、っと言うと
「ボルドー~これは?」
目の前にある植物を指差しながら聞いてみるが
『アイ様、それは、違います。ボルポ草ですよ。』
目的の薬草でないが何かの植物だろう
「ボルポ草って何?何に使えるの?」
『アイ様、ボルポ草は、毒草ですよ?麻痺毒を有する為に麻痺薬を作れるんですが、単体で加工したら、間違いなく死にます。』
「!!」
は⁉︎毒草?
しかも、麻痺毒?
人が死ぬレベルの毒草。
オレは指差していた指を引っ込めた。
「猛毒?」
『そうですね。触れるだけで軽く、呼吸困難になりますから、アイ様は、触らないで下さいね。』
がっかりした。
今度こそ、薬草だと思ったのに
「はぁー、さっきから、毒草しか見つけてない」
『構いませんよ。これはこれで、麻痺薬を作りますからね。』
触れるだけで、呼吸困難って、明らかにヤバイ奴でしょコレ⁉︎
それが、目の前に青々と茂っている。
オレは、少し前のことを思い出した。
~~・~~・~~・~~・~~
祠をボルドーがしまい、旅支度を済ませた後
森の中を見て歩いた。
何故って?
そりゃ~、ボルドーが薬草とかをこの森の中で採取してた
って話してたから、気になったからだ。
「ボルドー、薬草ってこの辺りにも有るの?」
『有ると思いますよ?待って下さい。今調べますから』
そう言うと、目の前に地図を出している。
『そうですね。この先にも群生してるようですよ?行って見ますか?』
確かに地図になりやら表示が出てるな
「群生してるんだったら、探しやすいし行ってみようよ」
すると、ボルドーが鞍を身につけた。
『アイ様、私に乗って下さい。アイ様には、ちょっと遠いですから』
「ありがとう。ボルドーじゃあ、お願いするよ。」
そうして、森の中をボルドーに乗って移動する。
さっきの場所から、数分くらいかな?
森の中に光が届く場所に出た。
木々の合間になりやら植物が生い茂っている。
「ありがとう。ボルドー」
ボルドーに乗ったまま、ボルドーの首や頭の上を撫でる。
撫でられて、ボルドーは尻尾を振ってくれている。
「それじゃ、早速採取しようよ」
オレは、ボルドーから降りて、植物の前に歩いて行く。
見覚えある植物があった。
日本にも生えてた、ヨモギに似てる。
「これがそうかな?」
ボルドーは鞍をしまっていたが、オレが目の前の植物に手を伸ばしているのを見るや否や
大声を出した。
『アイ様!!植物に触れちゃダメです!!』
「え⁉︎」
ボルドーの制止の声で、後少しの所で、手を止めた。
「どうしたの⁉︎ボルドー?」
振り返って、ボルドーの言葉を聞く
『アイ様!!それに触れちゃいけません!!』
え?何⁉︎この植物がどうしたの?
『それは、猛毒の毒草バッタリ草です。人間が葉に触れただけで即死です!!』
そう言われて、植物の前から飛び退いた。
「猛毒⁉︎コワ!!」
『危なかった。アイ様、私に確認せずに触れてはダメです。』
びっくりした!
薬草の群生してる所って、話だったから
オレは、不用意に目についた植物に手を出そうとしたのだ。
しかし、実際は、毒草。
それも、人間が触れただけで即死級の危険物!!
『申し訳ありませんでした。アイ様は異世界のお方、この世界の常識を知らないのを失念していました。』
ボルドーがオレに頭を下げて謝る
しかし、オレにも責任がある。
知らないモノに不用意に手を出そうとしたのだから
「オレの方こそ、ゴメンな。異世界…そうだったよ」
オレが知っている植物は前の世界の物…
この世界では、当然…存在しない。
二人で頭を下げあった。
『あ、そうだ!』
そう言うとボルドーが何やらゴソゴソとアイテムボックスを探している
『アイ様、これをどうぞ!』
そう言うと何やら口にくわえていた。
それをオレに渡してくれた。
受け取ると確認する
見慣れた物だった。
「これは、手袋?それも革製の奴?」
黒色の革手袋。
『コレをはめて下さい。そうすれば、多少のことなら大丈夫です。』
「ありがとう。ボルドー貰っておくよ」
手袋を手に嵌める
お!ぴったりだ。
手に嵌めたら、黒色の皮がテカテカしてる。
『アイ様、薬草は、こっちの奴ですよ。』
ボルドーの鼻先に、白い小さな花をつけた植物があった。
「アレ?さっきの毒草に似てない?」
バッタリ草によく似てる。
花がついてなかったら、全く分からない。
『そうですね。ただ、この薬草は、この花を常につけるのが特徴ですよ。あの毒草は赤い花を一時だけつけます。しかし、その花が咲いている時は特に危険です。』
バッタリ草って、触れただけでもヤバイのに
花つけたら更に危険度が上がるの?
「花をつけるのが危険なの?」
『そうです。花の花粉が飛んでいるんですが、その花粉で人だけではなく、高ランクの魔獣も簡単に死にます。』
花粉…
花粉なんて目に見えないじゃん!!
コワ!さっきのバッタリ草には、蕾も無かったから平気だろうが
オレは、もう近寄らない。
「この薬草は、どうするんだ?そのまま抜くのか?」
『いいえ、この鋏で、根元から切るって下さい。』
銀色の金属のようだが、光沢の光にほんのりとピンク色が見える。
「この鋏、普通の鋏じゃないよね?」
『よく、お分かりですね。そうですよ、この薬草専用の加工が施された物です。』
この薬草専用の鋏か、って事は普通の鋏で切ったりしたら
どうなるんだろう。
「ボルドー、この鋏で採取しなかったら、どうなるんだ?」
『簡単ですよ。効能が殆ど無くなります。』
効能が無くなるのか?
やっぱり、ならば鋏で採取せねば
「この鋏のピンク色が重要なんだな?」
『ええ、この薬草の効能は、金属を嫌うのです。ゆえに、特殊な膜で表面を覆うんです。』
へ~~
この世界には、特殊加工があるんだな
ちなみにこの薬草は、ポシ草と言うそうだ。
オレとボルドーは、他に誰も居ない森の中で、ひたすら植物を見つけては、採取していったのだ。
ボルドーは、薬草をすぐに見つけるが
オレが見つけては、気になってしまう植物は、ほぼ毒草…。
ボルドー薬草、オレ毒草…。
軽く凹む、森の探索だった。
薬草を採取しようと思って探すが
見つけた植物は、っと言うと
「ボルドー~これは?」
目の前にある植物を指差しながら聞いてみるが
『アイ様、それは、違います。ボルポ草ですよ。』
目的の薬草でないが何かの植物だろう
「ボルポ草って何?何に使えるの?」
『アイ様、ボルポ草は、毒草ですよ?麻痺毒を有する為に麻痺薬を作れるんですが、単体で加工したら、間違いなく死にます。』
「!!」
は⁉︎毒草?
しかも、麻痺毒?
人が死ぬレベルの毒草。
オレは指差していた指を引っ込めた。
「猛毒?」
『そうですね。触れるだけで軽く、呼吸困難になりますから、アイ様は、触らないで下さいね。』
がっかりした。
今度こそ、薬草だと思ったのに
「はぁー、さっきから、毒草しか見つけてない」
『構いませんよ。これはこれで、麻痺薬を作りますからね。』
触れるだけで、呼吸困難って、明らかにヤバイ奴でしょコレ⁉︎
それが、目の前に青々と茂っている。
オレは、少し前のことを思い出した。
~~・~~・~~・~~・~~
祠をボルドーがしまい、旅支度を済ませた後
森の中を見て歩いた。
何故って?
そりゃ~、ボルドーが薬草とかをこの森の中で採取してた
って話してたから、気になったからだ。
「ボルドー、薬草ってこの辺りにも有るの?」
『有ると思いますよ?待って下さい。今調べますから』
そう言うと、目の前に地図を出している。
『そうですね。この先にも群生してるようですよ?行って見ますか?』
確かに地図になりやら表示が出てるな
「群生してるんだったら、探しやすいし行ってみようよ」
すると、ボルドーが鞍を身につけた。
『アイ様、私に乗って下さい。アイ様には、ちょっと遠いですから』
「ありがとう。ボルドーじゃあ、お願いするよ。」
そうして、森の中をボルドーに乗って移動する。
さっきの場所から、数分くらいかな?
森の中に光が届く場所に出た。
木々の合間になりやら植物が生い茂っている。
「ありがとう。ボルドー」
ボルドーに乗ったまま、ボルドーの首や頭の上を撫でる。
撫でられて、ボルドーは尻尾を振ってくれている。
「それじゃ、早速採取しようよ」
オレは、ボルドーから降りて、植物の前に歩いて行く。
見覚えある植物があった。
日本にも生えてた、ヨモギに似てる。
「これがそうかな?」
ボルドーは鞍をしまっていたが、オレが目の前の植物に手を伸ばしているのを見るや否や
大声を出した。
『アイ様!!植物に触れちゃダメです!!』
「え⁉︎」
ボルドーの制止の声で、後少しの所で、手を止めた。
「どうしたの⁉︎ボルドー?」
振り返って、ボルドーの言葉を聞く
『アイ様!!それに触れちゃいけません!!』
え?何⁉︎この植物がどうしたの?
『それは、猛毒の毒草バッタリ草です。人間が葉に触れただけで即死です!!』
そう言われて、植物の前から飛び退いた。
「猛毒⁉︎コワ!!」
『危なかった。アイ様、私に確認せずに触れてはダメです。』
びっくりした!
薬草の群生してる所って、話だったから
オレは、不用意に目についた植物に手を出そうとしたのだ。
しかし、実際は、毒草。
それも、人間が触れただけで即死級の危険物!!
『申し訳ありませんでした。アイ様は異世界のお方、この世界の常識を知らないのを失念していました。』
ボルドーがオレに頭を下げて謝る
しかし、オレにも責任がある。
知らないモノに不用意に手を出そうとしたのだから
「オレの方こそ、ゴメンな。異世界…そうだったよ」
オレが知っている植物は前の世界の物…
この世界では、当然…存在しない。
二人で頭を下げあった。
『あ、そうだ!』
そう言うとボルドーが何やらゴソゴソとアイテムボックスを探している
『アイ様、これをどうぞ!』
そう言うと何やら口にくわえていた。
それをオレに渡してくれた。
受け取ると確認する
見慣れた物だった。
「これは、手袋?それも革製の奴?」
黒色の革手袋。
『コレをはめて下さい。そうすれば、多少のことなら大丈夫です。』
「ありがとう。ボルドー貰っておくよ」
手袋を手に嵌める
お!ぴったりだ。
手に嵌めたら、黒色の皮がテカテカしてる。
『アイ様、薬草は、こっちの奴ですよ。』
ボルドーの鼻先に、白い小さな花をつけた植物があった。
「アレ?さっきの毒草に似てない?」
バッタリ草によく似てる。
花がついてなかったら、全く分からない。
『そうですね。ただ、この薬草は、この花を常につけるのが特徴ですよ。あの毒草は赤い花を一時だけつけます。しかし、その花が咲いている時は特に危険です。』
バッタリ草って、触れただけでもヤバイのに
花つけたら更に危険度が上がるの?
「花をつけるのが危険なの?」
『そうです。花の花粉が飛んでいるんですが、その花粉で人だけではなく、高ランクの魔獣も簡単に死にます。』
花粉…
花粉なんて目に見えないじゃん!!
コワ!さっきのバッタリ草には、蕾も無かったから平気だろうが
オレは、もう近寄らない。
「この薬草は、どうするんだ?そのまま抜くのか?」
『いいえ、この鋏で、根元から切るって下さい。』
銀色の金属のようだが、光沢の光にほんのりとピンク色が見える。
「この鋏、普通の鋏じゃないよね?」
『よく、お分かりですね。そうですよ、この薬草専用の加工が施された物です。』
この薬草専用の鋏か、って事は普通の鋏で切ったりしたら
どうなるんだろう。
「ボルドー、この鋏で採取しなかったら、どうなるんだ?」
『簡単ですよ。効能が殆ど無くなります。』
効能が無くなるのか?
やっぱり、ならば鋏で採取せねば
「この鋏のピンク色が重要なんだな?」
『ええ、この薬草の効能は、金属を嫌うのです。ゆえに、特殊な膜で表面を覆うんです。』
へ~~
この世界には、特殊加工があるんだな
ちなみにこの薬草は、ポシ草と言うそうだ。
オレとボルドーは、他に誰も居ない森の中で、ひたすら植物を見つけては、採取していったのだ。
ボルドーは、薬草をすぐに見つけるが
オレが見つけては、気になってしまう植物は、ほぼ毒草…。
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