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3.ご対面
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当日朝、
「おはようございます!今日着いたら電話しますねー」
「おはようございます!はい よろしくお願いします。」
30分前に到着した。
駅のどの辺で待っていればいいのかわからないのでとりあえずラインした。
「早めに着いたから駅の近くのカフェでコーヒー飲んでます。」
「早いですね!50分くらいには着きます」
「想定内で本持ってきてるから 全然ゆっくりでいいよ 気を付けてね~」
電話がかかってきた。
どえらい関西弁であった。
(あれ?関西出身だっけ?ちゃんとプロフ予習してなかったな。)
「あと5分くらいで着くと思うんですけど、
そちらのカフェに行った方がいいですか?
それとも駅で待ち合わせのがいいですか?」
「どっちでもいいですけど、じゃあ駅に行きますよ。」
「じゃあまた着いたら電話しますので。あと5分ほどで着きますので。」
(え、まだコーヒー半分以上残ってるのに。。。)
「それはもう店出て駅向かった方がいいってこと?」
「はい。」
「わかりました。」
とは言いつつも、やっぱり外で待つのは寒いのでコーヒーを全部飲んでから店を出た。
待ち合わせ場所の手前の信号にひっかかった。
電話がかかってきた。
「あ、すいません、今信号待ちで。」
「わかりました。黒い服着てるので。」
「はい。私も黒です。」
人通りは少なく、信号を渡るとすぐに彼だとわかった。
先日のようながっかり感はなかったが、どことなくイライラ感が伝わった。
(あれ?待たされたことに不機嫌なのかなあ?
まあいいや。信号待ちだったんだし、そんなこと気にしても仕方ない。)
ただマスクをしていても自信たっぷりのイケイケ感は感じられた。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
挨拶を交わして、彼の誘導するビルに向かった。
彼のウキウキ感は全く感じず、緊張感もなさそうな感じに
むしろがっかり感があるのではないかと思った。
しかしそんなことを気にしても仕方ないので
気負わず自分のペースで話した。
同じ関西出身ということで話しているとたまたま彼の実家と近いことが判明し、
少し打ち解けた。
「久々に走りましたわ。」
「あ、私が早く着いたせいで?走ってきたの?
それはすみません。ありがとうございます。」
(だからやっぱり不機嫌だったんだ。
ちょっと恩着せがましくない?走ってきた割に待たせやがっての嫌味かな。)
「今からカフェに行こうと思ってるのに、コーヒー飲んでたんでしょ?」
「はい、でもコーヒー好きなんで大丈夫です。」
(あれ?ご飯じゃないんだ。こんな時間なのに。)
しかもビルに入ると大手チェーン店の中でも一番価格帯の低いカフェであった。
カウンターで注文した。
「僕はホット。。。」
「じゃあ私もホットで。」
「ホット2つ。」
彼は淡々とスマホ会計した。
(げ、これで「初デート費用:男が全て払う」なんか?
めちゃせこいし、いつもこの手使ってそうだな。)
面接に来たみたいな段取りの良さで、窓側のソファ席に通された。
「おはようございます!今日着いたら電話しますねー」
「おはようございます!はい よろしくお願いします。」
30分前に到着した。
駅のどの辺で待っていればいいのかわからないのでとりあえずラインした。
「早めに着いたから駅の近くのカフェでコーヒー飲んでます。」
「早いですね!50分くらいには着きます」
「想定内で本持ってきてるから 全然ゆっくりでいいよ 気を付けてね~」
電話がかかってきた。
どえらい関西弁であった。
(あれ?関西出身だっけ?ちゃんとプロフ予習してなかったな。)
「あと5分くらいで着くと思うんですけど、
そちらのカフェに行った方がいいですか?
それとも駅で待ち合わせのがいいですか?」
「どっちでもいいですけど、じゃあ駅に行きますよ。」
「じゃあまた着いたら電話しますので。あと5分ほどで着きますので。」
(え、まだコーヒー半分以上残ってるのに。。。)
「それはもう店出て駅向かった方がいいってこと?」
「はい。」
「わかりました。」
とは言いつつも、やっぱり外で待つのは寒いのでコーヒーを全部飲んでから店を出た。
待ち合わせ場所の手前の信号にひっかかった。
電話がかかってきた。
「あ、すいません、今信号待ちで。」
「わかりました。黒い服着てるので。」
「はい。私も黒です。」
人通りは少なく、信号を渡るとすぐに彼だとわかった。
先日のようながっかり感はなかったが、どことなくイライラ感が伝わった。
(あれ?待たされたことに不機嫌なのかなあ?
まあいいや。信号待ちだったんだし、そんなこと気にしても仕方ない。)
ただマスクをしていても自信たっぷりのイケイケ感は感じられた。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
挨拶を交わして、彼の誘導するビルに向かった。
彼のウキウキ感は全く感じず、緊張感もなさそうな感じに
むしろがっかり感があるのではないかと思った。
しかしそんなことを気にしても仕方ないので
気負わず自分のペースで話した。
同じ関西出身ということで話しているとたまたま彼の実家と近いことが判明し、
少し打ち解けた。
「久々に走りましたわ。」
「あ、私が早く着いたせいで?走ってきたの?
それはすみません。ありがとうございます。」
(だからやっぱり不機嫌だったんだ。
ちょっと恩着せがましくない?走ってきた割に待たせやがっての嫌味かな。)
「今からカフェに行こうと思ってるのに、コーヒー飲んでたんでしょ?」
「はい、でもコーヒー好きなんで大丈夫です。」
(あれ?ご飯じゃないんだ。こんな時間なのに。)
しかもビルに入ると大手チェーン店の中でも一番価格帯の低いカフェであった。
カウンターで注文した。
「僕はホット。。。」
「じゃあ私もホットで。」
「ホット2つ。」
彼は淡々とスマホ会計した。
(げ、これで「初デート費用:男が全て払う」なんか?
めちゃせこいし、いつもこの手使ってそうだな。)
面接に来たみたいな段取りの良さで、窓側のソファ席に通された。
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