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Chapter.3
Episode.18
しおりを挟むガチャッ
「ひゃあ~終わったぁ~!」
「おっつかれ~!」
「うぇ~い!」
パチンッ
バタンッ
「ふうぅうぅ」
「お疲れさまー!」
「中西さん、今日もありがとう!」
「取りあえず乾杯しよ、乾杯!」
「あれ?健ちゃんは?」
「なんかサイン責めにあってたよ 笑」
「主役より人気のサポート 笑」
ガチャッ
「ふえ~~」
「よ!モテ男!」
「健ちゃん、モテモテ~」
バタンッ
「健治さんのサイン、見たことない 笑」
「僕も書いたことないから
普通に『落合健治』って書いた 笑」
ガチャッ
「ふっ、ウケる 笑」
「ビール持って来ました~」
「佳奈ちゃん、あんがと~ 笑」
「で岩井さんはノンアル」
「そっか、車だもんね」
「1番飲むのにね~ 笑」
バタンッ
「男はツラいね~」
爆笑
「今日も楽しい時間、ありがとう!」
かんぱーい!
「はい、撤収作業~!」
「ほーい 笑」
「私も着替えなぁ~」
カチャッ
パタンッ
「そういえば今日暢子さんは?」
「観に来てるとは思うけどこっちには来ない」
「なんで?」
「しょっちゅう楽屋来るとバレちゃうから笑」
「あ、そっか 笑」
「狙い通り話題になってるもんね」
ガチャッ
「健治さ~ん、
お客さまが上でお待ちです!」
「あ、はーい」
バタンッ
「じゃMikaちゃんまた~」
「はーい!また曲作ろうね!」
「ほーい!」
ガチャッ
カチャッ
バタンッ
パタンッ
「ふぅ~楽になったぁ」
「メイクメイク」
「・・・」
「ん?」
佳奈ちゃん、暢子さんのこと知ってるよね
…お客さまってなんだろ
「まいっか 笑」
「お待たせ!…」
「しました…」
「ひさしぶり^^」
「えっと…」
「まさか忘れちゃった…とか?」
「えっと」
「…すんません」
「え…」
「あ!前バイトしてたとこの
…人、とか?」
「…そうです、そうです!」
「偶然テレビ観てビックリして」
「…それで来ちゃいました^^」
「すんません、ど忘れしちゃって」
「いえいえ、もう結構前の事ですもん」
「…結構まえ」
「あ、今は私、法律事務所で働いてて」
「一応名刺渡しておきますね^^」
「あ、ありがとうございます」
「…杉下さん」
「これからお時間ってあります?」
「話したい事色々あるんで、飲みながらでも」
「あ、あのぉ」
「あ、健治さんここにいた
…って
お取り込み中?」
「今日は先約があるんで、すんません」
「また改めてご連絡しますね」
「了解です^^」
「ちなみにそちらの方は彼女とか…」
「えっと彼女、というか」
「…僕の『大切なひと』です^^」
「!?」
「!」
「では失礼します」
ぎゅっ
「!」
「・・・」
「ご飯もう食べた?」
「う、うん」
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