6 / 67
悪夢
5
しおりを挟む地獄のような毎日はその後も続き、学年が変わり卒業するまで毎日翔たちの虐めはエスカレートしていった
中学を卒業し、彼らとは別のSub専用高校に通ったにもかかわらず休日になると呼び出しを受け、彼らのうちの誰かの家で中学から続く辱めを受けた
「山本ってさ、パートナーいるの?」
「え?……なんで?」
「この間Domの人たちと駅前歩いてるの見かけて……」
「……っ!違う!!パートナーなんかじゃ……!」
高校の同級生から突如質問を受け、否定しようとすると縛られているかのように左腕が疼いた
「そう、なんだ……」
彰人の返答を聞いて、そう言った同級生はその場を離れると教室の隅でちらちらとこちらを見ながら何人かで噂話を始めた
「……もう、嫌だ……」
自宅のベッドの上で自分の第二次性を呪う言葉を呟きながらぐったりと眠りにつく日々
それでもなんとかして地獄から逃れるために、授業だけは人一倍に取り組み常に成績上位を保っていた
「山本の学力なら、東應大学でも全く問題ないな」
高3に上がり進学先を決めるにあたって、Subだからと志望校を落としたくなく、国内最高難易度と言われる大学を志望すると、担任からはすぐにそう言われた
「実家から離れるけどいいのか?」
「……はい、遠くの大学に行きたいので」
「そうか、このまま気を抜かずに勉強すればきっと合格できるよ」
少しでも彼らから離れるために選んだ志望校へ受験するため、彰人はより一層勉強に時間を費やしていった
ーー人となんか関わらなくてもいい、まずはここから抜け出したいーー
そう思い続け休み時間も誰とも関わらずに受験勉強に取り組んだ結果、大きなミスをすることなく志望校である東應大学への進学が決まった
県外への進学を機に、携帯の番号やアドレス、SNSと言った翔たちを繋いでいたものを全て変え、高校の卒業式が終わるとすぐに逃げるように引っ越しをした
「これで、ようやく……」
一人暮らしを始めた夜、新居のベッドの上で横たわりながら6年も続いた地獄の日々をうっすらと思い出す
「……誰か……僕を守って……」
引っ越し疲れで意識が遠のく中、ポツリとそう呟きながら彰人は一人涙を流し眠りに落ちていった
0
あなたにおすすめの小説
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
隠れSubは大好きなDomに跪きたい
みー
BL
ある日ハイランクDomの榊千鶴に告白してきたのは、Subを怖がらせているという噂のあの子でー。
更新がずいぶん遅れてしまいました。全話加筆修正いたしましたので、また読んでいただけると嬉しいです。
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
脱落モブ男が人気アイドルに愛されるわけがない
綿毛ぽぽ
BL
アイドルを夢見るも、デビューできずオーディション番組に出演しても脱落ばかりの地味男、亀谷日翔はついに夢を諦めた。そしてひょんなことから事務所にあるカフェで働き始めると、かつて出演していた番組のデビューメンバーと再会する。テレビでも引っ張りだこで相変わらずビジュアルが強い二人は何故か俺に対して距離が近い。
━━━━━━━━━━━
現役人気アイドル×脱落モブ男
表紙はくま様からお借りしました
https://www.pixiv.net/artworks/84182395
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
不器用な僕とご主人様の約束
いち
BL
敬語のクラブオーナー×年下のやんちゃっ子。遊んでばかりいるSubの雪はある日ナイトクラブでDomの華藍を知ります。ちょっと暑くなってくる前に出会った二人の短編です。
🍸カンパリオレンジのカクテル言葉は初恋だそうです。素敵ですね。
※pixivにも同様の作品を掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる