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愛撫
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しおりを挟む「汚くなんかないから、だからそんなに強く擦るなよ……」
須田はどこまでこの子は苦しめば気が済むんだと、心の中で居もしない神仏に思わず悪態をつくと、彰人の手からタオルを取り上げた
「俺が洗ってやるよ、体触られても怖くない?」
確認するようにそう聞いてきた言葉に彰人は涙を堪えて震えながら頷くと、タオルではなく直接手にボディソープを垂らして首筋から順番に洗い始めてくれた
「……ねぇ、須田さん?」
体を洗ってもらいながら小さい声で名前を呼ぶと、手を止めて顔を覗き込んできた
「どした?」
「翔くんにつけられた、Collar……外して欲しい……」
弱々しい声でそう呟く彰人の左腕に視線を移すと、ベルトによって擦れて赤くなっている腕が見えた
「……もちろん」
すぐに頷いて、ベルトの留め具に指をかけるとあっという間にそれは石造りの床に小さな音を立てて落ちた
Subの自分にとってあまりにも重い枷として5年間巻き付いていたそれが外れると、心の中にずっと淀んでいた何かが晴れる気がした
「もう僕、翔くんたちのCommand聞かなくていいの?」
「当たり前、これからは俺とのPlayだけ考えてればいい」
「もう無理やり犯されたりしない?」
「もちろん、ずっと俺が守ってやるから」
「ねぇ、須田さん……僕のこと大切にしてくれる?」
「当然……っ!彰人はもうずっと前から俺の大切な人だよ」
ぼろぼろと大粒の涙を流しながら何度も確認をする度に、須田は大きく頷いて返事をしてくれた
「大好きだよ彰人、仮じゃなくて俺とちゃんとしたClaimしよう」
「っ……!う、ん……うん!僕も須田さんとちゃんとしたパートナーになりたい……っ!」
幸せすぎる須田の言葉に何度も頷くと、一回り以上大きい体で抱きしめてくれた
「夏合宿終わったらちゃんとCollar渡すな?」
「うん!」
須田の大きな手で全身を洗ってもらった後、抱っこされて温泉に浸かると、強く擦った腕が少しだけヒリヒリした
「染みてない?」
「ちょっぴり痛い」
腕を撫でながら心配そうな声を上げる須田に小さく笑って返すと困った顔を見せた
「のぼせない程度にゆっくりするか、おいで」
貸切の露天風呂にも関わらず、彰人は須田の膝の上に座るように抱き抱えられお湯に浸かりながらお互いの顔を眺めていた
「重くない?」
「彰人、浮力ってものをご存じない?」
「知ってるよ!!もう!」
努めて明るく振る舞ってくれる須田にぷくりと頬を膨らませて見せてから、首に腕を回して抱きつくと須田も彰人の肩に顎を乗せて抱きしめ返してくれた
「これすぐのぼせそう」
そう言って笑うと、少ししてから2人は露天風呂を後にしてエアコンのかかった室内に戻った
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