63 / 106
訓練シリーズ
桃瀬にお仕置き②
タイトル②にしてますが、話に繋がりはありません。
濁点/拘束/くすぐり
攻→栗原
受→桃瀬/視点
◇ ◆
俺が作ったものの中でもかなり難易度が高かったのは感度を数値化するものだった。
Irisへプレゼントした拘束台にも設置し、後日Irisから素晴らしいと評価されるほど。
そんな優れたものを備え付けた拘束台に俺は何故か括り付けられていた。
「で? 何で俺が?」
括り付けた張本人・栗原さんに質問すると、俺の言葉を無視して準備を始めている。
「あの、聞いてんですけど。何で俺が拘束されてんです?」
「Irisの塞原さんから言われたんだよ。桃瀬の訓練が実施出来ないなら、せめてこの拘束台での数値を教えてくれって。そうじゃなきゃ俺が自ら訓練する~!ってうるさかったんだよ」
「あの人本当やばいですね。…まぁ、塞原さんに比べたら機械と栗原さんの方が何倍もマシですけど…あなたからの刺激なら反応しちゃうかもですが、俺マジックハンドとかに触られても効果ないと思いますよ」
「あぁ、マジックハンドは使わない。俺の刺激でもちゃんと機能するか見る」
「えぇ…やです。やだやだ。無理です」
「一時間だけだから我慢しろ。俺がどんだけ塞原さんにしつこく声かけられたか分かってんのかよ」
「想像はつきますけど。それならあなたの数値を記録して提出すれば良いじゃないですか。頭使えよ」
「てめぇいい加減黙れ。最近生意気が過ぎんだよ。おら、準備出来たぞ」
「ちっ…」
栗原さんが相手なら一時間でもまずい。
風見さんとの訓練や、千隼くんたちにも反応を示して以来、心を許した相手や相当なテクニックがある人を前にすると自分も普通に反応してしまう。
(…しかも栗原さんが相手だと、なんか恥ずかしい)
そんな俺の気持ちに気付くはずもない栗原さんは、数値の機械を取り付けた後、俺の傍へやってきた。
「まぁお前全然感じねーもんな?一時間くらい余裕だろ?」
「煽ってくんな」
「はいはい。いつも自分がすることされてキレんなよ」
栗原さんの手が服の中に侵入して直接肌に触れ、優しくくすぐり出した。
「…」
しかし、特に何も感じない。感度は今までと同じで皆無と言っていいほどだ。
(数値出てるなら効いてる反応しても無意味だし、きっと俺の演技くらいすぐ見抜くだろうな。あーーだるい。このまま終わるはずもないし…)
わざとらしく俺の弱点がある脇腹ばかり狙ってくるのはむかつく。どうせどう頑張っても追い詰めてくるはずなので今の内に睨みつけてみるも、数値が表示された機械ばかり見ていて俺の視線には気付いていない。
「んー、やっぱり普通に触ると全然なんだな」
その後も、何故か栗原さんは俺が効かない触り方をしてきた。
(あれ…俺、風見さんにどこをどう触られるのがダメだったって言ったはずなのに。前も触ってきたのに。何で?もしかしてツボの場所忘れた?)
開始から一時間が経とうとした頃、少しずつ余裕が生まれてきた。
しかし終わる前に余裕をぶっ放して残り数分でも攻撃されるとキツイので、とにかく終わるまでは大人しくしておこうと誓うと、ピピピ、と終了を知らせるアラームが鳴った。
「はい。終わり」
「…? ありがとうございました」
「これで一時間分のお前のデータ取れたから塞原さんも満足だろ。思いっきり泣かせてやろうかと思ったけどデータ見て再訓練するとか言われても嫌だし。やっぱり俺にとってお前は可愛い後輩だからな。他の人に意味もなく辛い思いさせられんのは嫌だ」
「…」
栗原さんはいつも俺を守ってくれる。だから俺もこの人に何かありそうな時は必ずついていって、自分がどうなってもいいから守ると決めている。
だけどもちろん素直にお礼を言うのも恥ずかしいし、今更栗原さんも俺のそんな言葉は不要だろう。
「んじゃ、提出用のデータは取れたし、見せろよ」
「は?見せろって何を?」
「お前がどれくらいの数値叩き出すのか」
「…今結構いいムードで終わるはずだったんですけど?」
「あぁ?何の話だよ。誰にもお前のことは傷つけさせねーし、これからも守っていくけどさ。色々と今までの恨みもあるからお返しな?」
「俺が何したってんですか」
「色々してんだろうが!特に旅行。俺も行きたかったんだぞ」
「塞原さんと二人で行ってませんでした?」
「気が休まらなかったんだよバカ。ってことで、スタート」
「──っ!?」
栗原さんが脇腹をピンポイントでくすぐり出した瞬間、自分でも驚く程に体が跳ねた。
「っふあっ、あ、…っんはっ、ちょ、」
「へぇ。他の子達の半分以下くらいだけど、随分効いてんじゃん」
「っ、ざ、ぃなぁ…っんん、ふっ、…んんん、ッ」
「あー?うざいっつったの?俺に?」
「ひっ、あ゙ぁぁあ!!」
「はっ、いい声出せんじゃん」
暫くピンポイントに指を食い込ませた後は、くすぐり方が変わった。こちょこちょと一般的にみんなが苦手とする動きでもくすぐったさを感じるほどに感度が上がり、ガタガタと拘束台が揺れた。
「ぁははっ、あはっ、あ…!はははっ、やめて、やめてっ、下さい…!やめて…!」
「んじゃ次は脇な」
「ひゃあっ、ぁはっ、ぁあ…!やめ…っ!!」
こちょこちょと指が動く度にビクビクと体が跳ねてしまい、恥ずかしさもあって暴れていると、栗原さんは数値を見ながら上半身を中心にくすぐり続けた。
「あはは…!くすぐったい…!!やめっ、て、下さいっ、栗原さっ、ぁはッ」
「お前がもっと可愛くなるまで続けるわ」
素直にやめて下さいと伝えたのに。一時間経過した後も続けるなんて鬼だ。
「…っ、ざけ、んな…!やめっ…」
悔しくてバタバタ暴れながら睨みつけると、ニヤッと口角を上げて笑う栗原さんと目が合った。次の瞬間、脇腹に強いくすぐったさが襲い、拘束台が激しく音を立てて揺れた。
「んあ゙っ、ははは!!それ…っ、やめて、やめっ、やめて…!栗原さっ、…」
「あー。これ弱いよな。可愛い」
「黙れ…っそんなの、いいから…!離して…っ」
「ちゃんと数値見てくすぐってやるから安心しろよ」
体を捩っても離れてくれない指に激しく反応しながら必死で暴れても、栗原さんは刺激を止めてくれない。
くすぐったい。やばい。おかしくなる。
とにかく今すぐやめてもらわないとどうにかなってしまいそうで、恥を忍んで謝ろうとしても、指の動きが激しくて言葉も出せない。
「ぁはははは!…っくる、しっ、それやだ…!やだっ、て、言って…!お願いっ、やめ…!無理無理!あ゙はははははは!」
「人並み程度に数値上がってきたんじゃね?良かったな」
「良く、なっ、い…!!外して…!もっ、無理、む゙り!!…ひっ、ひゃははははは!!」
「本当に息出来なくなったらやめてやるから安心しろ」
こんなに長時間くすぐられるのは初めてで、逃げれない状況にパニックになりながら叫んでも中々動きはかわらなかった。
「くすぐられて泣いてんの?可愛いな」
「…っるさぃ、覚えとけよ…っ」
「まだまだ元気そうだな。前はあんまり長く出来なかったし、徹底的にやるか」
「っ~~ん゙ーーーー!!」
脇腹を中心のくすぐり攻撃はその後、約一時間程続いた。
◇ ◆
「最後珍しく泣きながら素直に謝ってきたの可愛かったわ」
「ぶっ飛ばす………」
「そんな元気あんなら続けるか?」
「あっ、!?あー本当うざい!!触んな!」
拘束を解かれ、ベッドで脱力していると脇腹を揉んできたので思いっきりパンチを繰り出すも、あっさりと受け止められた。
「まぁたまにはいいだろ」
「良くねーよバカ栗原」
ポンポンと頭を撫でてくる手を払いのける力はないし、そんなに嫌じゃなかったので大人しく寝転んでいると、栗原さんは小さい時に見せてくれた優しい笑顔を見せてくれた。
「俺以外にはあんまり調子乗んなよ。これ以上のことされるだろうし」
「……気を付けますけど、こういう性格なんで約束は出来ません。まぁ俺栗原さん以外にあっさり捕まることないですし」
「それもそうか。ま、俺はお前の性格も全部好きだし無理して変わらなくていいから。じゃあ、ゆっくり休めよ」
「……はい」
頭を撫でる手が離れると、少しだけ物足りなさを感じた。
end.
濁点/拘束/くすぐり
攻→栗原
受→桃瀬/視点
◇ ◆
俺が作ったものの中でもかなり難易度が高かったのは感度を数値化するものだった。
Irisへプレゼントした拘束台にも設置し、後日Irisから素晴らしいと評価されるほど。
そんな優れたものを備え付けた拘束台に俺は何故か括り付けられていた。
「で? 何で俺が?」
括り付けた張本人・栗原さんに質問すると、俺の言葉を無視して準備を始めている。
「あの、聞いてんですけど。何で俺が拘束されてんです?」
「Irisの塞原さんから言われたんだよ。桃瀬の訓練が実施出来ないなら、せめてこの拘束台での数値を教えてくれって。そうじゃなきゃ俺が自ら訓練する~!ってうるさかったんだよ」
「あの人本当やばいですね。…まぁ、塞原さんに比べたら機械と栗原さんの方が何倍もマシですけど…あなたからの刺激なら反応しちゃうかもですが、俺マジックハンドとかに触られても効果ないと思いますよ」
「あぁ、マジックハンドは使わない。俺の刺激でもちゃんと機能するか見る」
「えぇ…やです。やだやだ。無理です」
「一時間だけだから我慢しろ。俺がどんだけ塞原さんにしつこく声かけられたか分かってんのかよ」
「想像はつきますけど。それならあなたの数値を記録して提出すれば良いじゃないですか。頭使えよ」
「てめぇいい加減黙れ。最近生意気が過ぎんだよ。おら、準備出来たぞ」
「ちっ…」
栗原さんが相手なら一時間でもまずい。
風見さんとの訓練や、千隼くんたちにも反応を示して以来、心を許した相手や相当なテクニックがある人を前にすると自分も普通に反応してしまう。
(…しかも栗原さんが相手だと、なんか恥ずかしい)
そんな俺の気持ちに気付くはずもない栗原さんは、数値の機械を取り付けた後、俺の傍へやってきた。
「まぁお前全然感じねーもんな?一時間くらい余裕だろ?」
「煽ってくんな」
「はいはい。いつも自分がすることされてキレんなよ」
栗原さんの手が服の中に侵入して直接肌に触れ、優しくくすぐり出した。
「…」
しかし、特に何も感じない。感度は今までと同じで皆無と言っていいほどだ。
(数値出てるなら効いてる反応しても無意味だし、きっと俺の演技くらいすぐ見抜くだろうな。あーーだるい。このまま終わるはずもないし…)
わざとらしく俺の弱点がある脇腹ばかり狙ってくるのはむかつく。どうせどう頑張っても追い詰めてくるはずなので今の内に睨みつけてみるも、数値が表示された機械ばかり見ていて俺の視線には気付いていない。
「んー、やっぱり普通に触ると全然なんだな」
その後も、何故か栗原さんは俺が効かない触り方をしてきた。
(あれ…俺、風見さんにどこをどう触られるのがダメだったって言ったはずなのに。前も触ってきたのに。何で?もしかしてツボの場所忘れた?)
開始から一時間が経とうとした頃、少しずつ余裕が生まれてきた。
しかし終わる前に余裕をぶっ放して残り数分でも攻撃されるとキツイので、とにかく終わるまでは大人しくしておこうと誓うと、ピピピ、と終了を知らせるアラームが鳴った。
「はい。終わり」
「…? ありがとうございました」
「これで一時間分のお前のデータ取れたから塞原さんも満足だろ。思いっきり泣かせてやろうかと思ったけどデータ見て再訓練するとか言われても嫌だし。やっぱり俺にとってお前は可愛い後輩だからな。他の人に意味もなく辛い思いさせられんのは嫌だ」
「…」
栗原さんはいつも俺を守ってくれる。だから俺もこの人に何かありそうな時は必ずついていって、自分がどうなってもいいから守ると決めている。
だけどもちろん素直にお礼を言うのも恥ずかしいし、今更栗原さんも俺のそんな言葉は不要だろう。
「んじゃ、提出用のデータは取れたし、見せろよ」
「は?見せろって何を?」
「お前がどれくらいの数値叩き出すのか」
「…今結構いいムードで終わるはずだったんですけど?」
「あぁ?何の話だよ。誰にもお前のことは傷つけさせねーし、これからも守っていくけどさ。色々と今までの恨みもあるからお返しな?」
「俺が何したってんですか」
「色々してんだろうが!特に旅行。俺も行きたかったんだぞ」
「塞原さんと二人で行ってませんでした?」
「気が休まらなかったんだよバカ。ってことで、スタート」
「──っ!?」
栗原さんが脇腹をピンポイントでくすぐり出した瞬間、自分でも驚く程に体が跳ねた。
「っふあっ、あ、…っんはっ、ちょ、」
「へぇ。他の子達の半分以下くらいだけど、随分効いてんじゃん」
「っ、ざ、ぃなぁ…っんん、ふっ、…んんん、ッ」
「あー?うざいっつったの?俺に?」
「ひっ、あ゙ぁぁあ!!」
「はっ、いい声出せんじゃん」
暫くピンポイントに指を食い込ませた後は、くすぐり方が変わった。こちょこちょと一般的にみんなが苦手とする動きでもくすぐったさを感じるほどに感度が上がり、ガタガタと拘束台が揺れた。
「ぁははっ、あはっ、あ…!はははっ、やめて、やめてっ、下さい…!やめて…!」
「んじゃ次は脇な」
「ひゃあっ、ぁはっ、ぁあ…!やめ…っ!!」
こちょこちょと指が動く度にビクビクと体が跳ねてしまい、恥ずかしさもあって暴れていると、栗原さんは数値を見ながら上半身を中心にくすぐり続けた。
「あはは…!くすぐったい…!!やめっ、て、下さいっ、栗原さっ、ぁはッ」
「お前がもっと可愛くなるまで続けるわ」
素直にやめて下さいと伝えたのに。一時間経過した後も続けるなんて鬼だ。
「…っ、ざけ、んな…!やめっ…」
悔しくてバタバタ暴れながら睨みつけると、ニヤッと口角を上げて笑う栗原さんと目が合った。次の瞬間、脇腹に強いくすぐったさが襲い、拘束台が激しく音を立てて揺れた。
「んあ゙っ、ははは!!それ…っ、やめて、やめっ、やめて…!栗原さっ、…」
「あー。これ弱いよな。可愛い」
「黙れ…っそんなの、いいから…!離して…っ」
「ちゃんと数値見てくすぐってやるから安心しろよ」
体を捩っても離れてくれない指に激しく反応しながら必死で暴れても、栗原さんは刺激を止めてくれない。
くすぐったい。やばい。おかしくなる。
とにかく今すぐやめてもらわないとどうにかなってしまいそうで、恥を忍んで謝ろうとしても、指の動きが激しくて言葉も出せない。
「ぁはははは!…っくる、しっ、それやだ…!やだっ、て、言って…!お願いっ、やめ…!無理無理!あ゙はははははは!」
「人並み程度に数値上がってきたんじゃね?良かったな」
「良く、なっ、い…!!外して…!もっ、無理、む゙り!!…ひっ、ひゃははははは!!」
「本当に息出来なくなったらやめてやるから安心しろ」
こんなに長時間くすぐられるのは初めてで、逃げれない状況にパニックになりながら叫んでも中々動きはかわらなかった。
「くすぐられて泣いてんの?可愛いな」
「…っるさぃ、覚えとけよ…っ」
「まだまだ元気そうだな。前はあんまり長く出来なかったし、徹底的にやるか」
「っ~~ん゙ーーーー!!」
脇腹を中心のくすぐり攻撃はその後、約一時間程続いた。
◇ ◆
「最後珍しく泣きながら素直に謝ってきたの可愛かったわ」
「ぶっ飛ばす………」
「そんな元気あんなら続けるか?」
「あっ、!?あー本当うざい!!触んな!」
拘束を解かれ、ベッドで脱力していると脇腹を揉んできたので思いっきりパンチを繰り出すも、あっさりと受け止められた。
「まぁたまにはいいだろ」
「良くねーよバカ栗原」
ポンポンと頭を撫でてくる手を払いのける力はないし、そんなに嫌じゃなかったので大人しく寝転んでいると、栗原さんは小さい時に見せてくれた優しい笑顔を見せてくれた。
「俺以外にはあんまり調子乗んなよ。これ以上のことされるだろうし」
「……気を付けますけど、こういう性格なんで約束は出来ません。まぁ俺栗原さん以外にあっさり捕まることないですし」
「それもそうか。ま、俺はお前の性格も全部好きだし無理して変わらなくていいから。じゃあ、ゆっくり休めよ」
「……はい」
頭を撫でる手が離れると、少しだけ物足りなさを感じた。
end.
あなたにおすすめの小説