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まこ

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オリジナル

週末同棲

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一人でしていたら恋人に見つかっちゃう話。

攻→
受→凪/視点

◇ ◆

「んじゃまた週末な」

「うん!またねー今週も頑張ろー」

週末同棲している恋人を見送った後、ゴロンとベッドへ寝転んだ。

週末は幸せで堪らないが、帰って行くのを見送る時、とても淋しい気持ちになる。お互い一人暮らしで、会社に近い所に住んでいるので本格的な同棲となるとどうしても通勤時間が増えてしまうため、週末同棲に落ち着いた。

会える楽しみが倍増するけど、本音を言うと毎日ずっと一緒に居たい。仕事が終わってお帰りなさいと言いたいし、言って欲しい。

恋人が使っていた布団を抱き締めると微かに残る香り。

「…ん、」

恥ずかしくて毎回スキンシップを取ってるわけじゃない。恋人がいい雰囲気を出してくれた時だけそれに応えるだけ。今回は少し頭を撫でられた位で終わってしまった。

本当は毎回したい。ぎゅってしてほしいしキスしたい。エッチしたい。いっぱい好きって言って欲しい。

「そんなの言えるわけねぇぇ」

恋人用の布団に顔を埋めて悶えながら、匂いを嗅いで元気になった下半身をシーツへ擦り付けた。

「…っ、はぁ……」

毎週毎週『今日はするのかな』なんて期待しながら過ごす。誘ってもらえた日は嬉しくて、何もないと落ち込む。けどそれを伝える事も出来ない。

下着へ手を入れ、元気になった自分自身を扱きながら布団をスンスン嗅いだ。

(…包まれたい)

布団を被り、いい香りに包まれながら手を動かした。

「ん…っ、」

あったかい。布団を被って恋人の香りが広がるだけで、抱き締められてる感じがして気持ち良い。

絶頂に近づくにつれて心拍数が上がり、布団の熱と自分自身が熱くなる。このまま続けてると暑さでやられそうだが、そんなの気にならない。

(今度は、いっぱいしたい…求めて欲しい)

恋人の顔を思い浮かべて、絶頂に備えて近くに置いていたティッシュを取ろうとしたら。

バサっと布団が俺の体から離れた。

「……?」

暑さと昂った感覚に一瞬何が起こったか分からずに居ると、じっと俺を見つめる恋人と目が合った。

ティッシュを取ろうとした手が虚しく伸びたまま、俺と恋人の間に流れる時間はとてつもなく気まずい。

(え?)

お互いの部屋の合鍵は所持しているので入ってくるのは不思議なことではないが、玄関のドアが開いたらいつも音で気付くはずなのに。

一人で慰める事に必死だった俺は全く気付くことが出来なかった。状況を理解した俺は、身体中から血の気が引いた。

「楽しいことしてんね、凪クン?」

「あ……あ、えっと…」

脱いではいなかったものの、ズボンの中に手を突っ込み顔を赤らめていたらすぐに何をしていたかは分かるんだろう。

見られた事により、顔は先程よりも更に染まり、ティッシュに伸ばした手は恋人繋ぎで掴まれた。

「俺が帰ったら毎回オナニーしてたの?凪から誘ってくれた事なかったから、少し俺から誘うの控えてたんだけど」

「…っ、」

恥ずかし過ぎて手を振り払おうとしても、恋人は離してくれなくて。片方の手は先走りで濡れているので股間に留まったままで顔を隠す事も出来ない。

「…なぁ、そっちの手どうなってんの?出してみ?」

「や、…やだ……っ」

羞恥から溢れる涙で少しずつ視界が歪み出すと、楽しそうに笑いながらもう片方の手も捕えられた。

下着の中から出てきた手はびっしょりと濡れており、それも羞恥を加速させる。

「すっげ、びしゃびしゃじゃん」

「な、っ、何!?」

先走りで濡れた部分をペロリと舐められると、体が小さく反応した。

「は、離し…っ」

「えっろい味」

「!」

手首を捕まれて振り解けないようにした恋人は、嬉しそうに笑いながら手の平に舌を這わせ、濡れていない指にまで舌がやってきた。

舌先で中指、人差し指と順番に舐められるとゾクリとした快感が背筋に駆けた。

「ぁ…っ、」

「指、好き?可愛い。ビクビクしてる」

いつの間にかベッドの上にやってきては、俺を押し倒して指を舐め続ける恋人。下着が湿り、少しずつズボンにも伝わっていくシミに気付いて足を閉じようとすると、恋人の足が割り込んできた。

「閉じんな」

「やっ、…やめ…!足…っ、退けて…」

「さっきイク寸前だった?じゃあ一回出しとけば?」

グリグリと足で股間を刺激されると、恥ずかしさと気持ち良さで目の前がチカチカと光る。抱き付いて顔を隠したくても腕を掴まれているので隠せなくて。

(やばい…イクっ)

イク時の顔を見られたくなくて顔を背けようとすると、ガッと顎を掴まれた。

「俺見てイケ」

「…っ、」

初めて向けられた強い眼差しに抵抗する事は出来ずに、俺はしっかりと恋人の目を見ながら射精した。

「へぇ。イク時の顔も可愛いな。いつも見れてなかったから」

「ちょっ…待て、イッたから…!」

未だに足の間にある恋人の足が動き続けると、ビクンと体が跳ねた。

「うん、知ってる。はは、体やば。すげー跳ねんじゃん。気持ちい?」

「んん…っ、」

パクリと人差し指を咥えられて指の間までしっかりと舌を這わされるとゾクゾクして、必死に逃げようと体を捩った。

「逃げれるもんなら逃げろよ。けど暴れた分だけこっち動かしてやるから」

「ひっ…!あッ、」

グリグリと足を動かされると力が抜け、されるがままに愛撫されると、再び訪れる絶頂感。

「イク時こっち見ろって言ったよな」

「ぁ…っ、やっ…め、…イク、足やめ…っ、ぁ……っ、---ぅ、ぁ…」

「はい、いい子にイケましたね~」

クタリとベッドに身を預けると、唇へキスが落ちてきた。解放された手を恋人の背中へ回して抱き付くと、舌を入れた深いキスへ変わっていった。

「んっ、ん……」

口内を掻き回すようなキスに酔いながらしがみつくと、二度も達した後なのにまた元気になり始めた。

(気持ちい……)

ずっと願っていた快感に蕩けながら体を求めると、恋人は俺のズボンを脱がし始めた。

二度も下着の中で射精したので、粘り気のある液体がまとわりついた俺自身。恥ずかしいが、気持ち良さとずっと欲しかった刺激に抵抗する事は出来なかった。

汚れた自身を見た恋人は、下半身へ顔を持っていくと、ゆっくりと咥えた。

「あ……ッ」

「いっぱい出したな。綺麗にしてやるよ」

裏筋や玉にまで付着した液体を綺麗に舐め取る恋人に舌の動きに腰が跳ねた。

「やぁ…や…っ、あ…」

(気持ち良い。恥ずかしい。もっとして)

音を立てて先端を吸い上げられると、折角綺麗になったにも関わらず再び汁が溢れ出る。

「…ふっ、…んん、…はぁ、気持ち良い……」

「良かった。さっきの質問に戻るけどさ、俺が帰った後いつもオナニーしてたの?」

「今日、初めてしたぁ…本当は、エッチしたかった…けど、出来なかったから…布団抱き締めたらお前の匂いしたから…つい」

「じゃあなんでいつも求めてくんないの?俺からばっかりだったから、したくねーのかと思って俺も我慢してたんだよ」

「ど、どうやって誘えばいいかわかんないから…っ、言えなかった……でも本当は、毎回エッチしたい……それに、週末だけじゃなくて…ずっと一緒に暮らしたい…会社遠くなってもいいからぁ…毎日、お前に会いたいぃ……」

想いが溢れ出ると、何故か涙まで溢れ出た。ポロポロと頬を伝う涙を拭いながら、今まで言いたかった思いを全て伝えると、恋人は足元から口を離すと俺の体を起こして優しく抱き締めた。

「……えー何それぇ…可愛い。俺もずっと同じこと思ってた。でも通勤時間とか、色々負担になるかもとか思ったり…一人の時間も大事なのかと思って言えなくてさぁ…」

「すっ、住みたいぃ…ずっと一緒がいいっ…」

ぎゅっとしがみつくと、優しくポンポンと背中を撫でてもらえた。それが嬉しくてボロボロ泣きながら甘えると恋人はクスクスと笑っていた。

「お前可愛すぎ…もっと早く言ってよ。もー…ていうか可愛すぎて我慢出来ない。今からしない?」

「したい…したぃぃ…っ」

「いいよ」

優しくベッドに戻されると、解しやすいように足を開き、自ら恥ずかしい箇所を晒した。

「…わぉ、今日は随分大胆だな。…なぁ、今から俺が入る所もっと広げて?」

「ん……んっ…。ここに、入れて、下さい…っ」

尻を掴んで左右に開き、繋がる部分がよく見えるように拡げると、恋人は途端に目の色が変わった。

「…力抜いてて」

あまり慣らしていないそこに入ってきた恋人の自身は、とても熱くて苦しかった。けれど、痛みを感じない程に嬉しくて、激しく身体を重ね合わせた。


◇ ◆


「凪って実はめちゃくちゃエロかったんだな」

ピロートーク中、恋人の言葉に自分のした事が蘇り、死にたくなる程に恥ずかしくなった。

「……エロくねーよ」

「尻広げながら「ここに入れて下さい」は中々の破壊力だっ……いでぇぇっ」

近くにあった枕をぶん投げると、痛そうにしながらも何処か嬉しそうな恋人。

「二度と言うなバカ」

「あはは、でもすげー嬉しかった。あんまエッチとか好きじゃないと思ってたからさ」

「…うん。それは俺も。あんまり誘ってくんないから魅力ねーのかと思ってた…。そういや何で戻ってきたの?」

「あー、忘れ物したから戻ってきたんだけど声かけても反応ねーからさ。なんか布団がもっこりしてハァハァしてたからまさかと思って。まぁそしたら真っ赤な顔で致してるお前を見つけて鼻血出かけたわ」

「…忘れてマジで」

「でももう一人でさせねーから安心して。それより、部屋探しに行こうよ。今の俺ん家とここの中間地点位にしたいよな」

「…うん。また予約して不動産行ってみよ」

「善は急げだ。今から飛び込みで行こうぜ」

「えぇ…今から?」

「うん。はいはい、服着て着て~」

服を着せられ、気怠い体を引きずって近くの賃貸不動産屋へ出かけると、トントン拍子でいい物件が見つかった。

恋人の行動力に感心しながらも、一緒に住める喜びが勝る。

「引越しとか大変かもだけど、お前と一緒に住めるならどんだけ忙しくてもいけるわ」

そう言って笑う恋人を見て、俺も同じように微笑んだ。

end.
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