短編BL

まこ

文字の大きさ
9 / 114
優しくて意地悪な恋人

優しくて意地悪な恋人②

しおりを挟む
嫉妬/拘束/擽り/焦らし/本番有

攻→香川
受→先輩/視点

◇ ◆

「おい!何する気だ!」

オレは先輩の部屋へ入るなり、服を剥がせてベッドへ押し倒すと、腰の辺りへ跨り、煩く暴れる体を押さえつけて腕をタオルで縛り付けた。そして下ろせない様に万歳の状態でベッドの枠へと括り付けた。

バタバタ暴れて怒る先輩に、オレは理由を告げる。

「この前、キスされてたでしょう」

「…!」

その言葉を聞くと、やばいという表情になった。

おそらくクラスの人だと思うが、先輩が男の人にキスされている現場を目撃した。周りに他の人もたくさんいて笑っていたので何かのノリだったのだろうが、正直かなり嫉妬した。

「ごめん香川、あの時は」

「男同士のノリなんでしょうけど、先輩にはオレがいるんだよ。何で簡単にキスされてんの」

本当に申し訳なさそうに謝ってくれているが、キスは浮気と見なされてもおかしくはない行為。

「本当にごめん。今後あんなことがない様に…」

「…身体に、覚えさせないとね?」

この時初めて、めちゃくちゃにしたいと思った。

「っく、ぅ…っひゃはは!やめろ!香川!!」

体をバタバタと動かして抵抗している先輩の体をくすぐってやった。

「前にちょっと触った時弱そうだったから。お仕置きは苦手なことをしないと、でしょ?」

「…あっ、く…っ、はぁ」

「先輩」

さわさわと脇腹をくすぐりながら、ちゅ、と耳へ口付け、ペロリと舐めた。先輩は耳が苦手で名前を呼ぶといつも反応する。

「あは、くすぐられて感じてるの?」

「違うに決まっているだろう!!お前の…っ」

きっと名前を呼んだことに感じたんだろうけど、恥ずかしくなったのかフィッと顔を背けた。

「んー?オレの?オレのなーに?」

怒りの感情は徐々に薄れ、今は先輩をとことんいじめたくなった。きっと顔もニヤけてるはず。

「~~っ!!なんでもない!早く解け!」

「言ってくれないなら、くすぐられて感じたってことだよね。じゃあいっぱい感じさせてあげるね」

ニヤニヤしながら脇腹や腹部をくすぐると、体がのけ反った。腕を拘束され、オレが上に乗ってるおかげで抵抗も虚しくほとんどオレの手から逃れることができない。それをいいことに苦手な部分を攻め立てる。

「あっ!はははっ、もう!やめ…っ無理!」

「だって感じてるんでしょ?それならやめたらもったいないでしょう」

くるくると動いている指が乳首に軽く触れる。

「ゃぁ…っ」

「主張してますよ?やっぱり気持ち良かったんでしょう。くすぐったいところって性感帯にもなるみたいですよ。この際開発するのも面白そうだよね」

「しなくていい…っ!オレが悪かった!本当に反省してるから許して…っ」

「んー」

ツツー、と乳首から鎖骨、首筋、脇の下等に指を滑らせる。

「…ッぅ、ァッ!」

「えいっ」

「ふあぁっ」

脇腹を突くと情けない声が出ている。イヤイヤ、と首を振るがもちろん指は止めない。元々縛ったことも嫌がることをしたこともなかったから、今のこの状況に耐えれないようで、目には涙を浮かべていた。

その表情が可愛くて、もっといじめたくなる。オレってSなのかもしれない。

「…これからあんなのことがないようにするから」

「そんなことしたらノリ悪いって思われるんじゃないですか?」

「構わんよ。香川を不安にさせる方が嫌だし」

「不安っていうか…隙を見せてほしくないだけなんですよねぇ。先輩がオレのこと好きって分かってるし」

「わかった。香川にしか触れさせないよ」

「ん…」

そう言われたらもうやめなくてはならなくなる。
でもこんな美味しい状態の先輩を解放したくない。

「今回は許します。でも、こんな可愛い状態の先輩を解放したらもったいないでしょう?なんで、続けますね。たまにはこういうプレイもいいでしょう」

「な…っお前なぁ。……まぁ確かにこういうプレイもたまにはいいが」

モゴモゴとしながら目を逸らす先輩もまた可愛い。

「抵抗出来なくて体を好きにされるの気に入ったの?」

「ちが…っ」

カァッと顔を赤くすると、再び解け解けと暴れ出す。
それが可愛くて、耳を舐め、ぷくりと主張を続けている乳首をピンと弾いた。

「ぁ…っ」

「先輩可愛い」

わざと音が出る様に耳を舐めると、力が抜けていくのが分かる。耳を攻め立てながら、脇腹を突くと、ビクッと体が跳ねた。感じるようにわざとゆっくりを指を滑らせる。

「ぁぁぁ…っ」

少し体を移動させ、足を開かせた。かなり主張している先輩自身は素通りして、足の付け根や内股を指でゆっくりなぞる。

足の間に体を入れ、閉じれない様にさせると両方の内股や付け根をくすぐる様に撫でた。

「香川ぁ…」

「なんですか?先輩」

焦らされているのが嫌なのか足をもじもじとさせている。よし。今日はとことん焦らしてみよう。

「も…っ触って…っ」

「え~まだ早いですよ」

ニッコリ微笑むと継続して指を滑らせる。時折可愛く反応する二つの玉を触ると更に焦ったいのか、嫌だと言いながら体を捩っている。

それを無視して玉を揉みしだき、軽くだけ裏筋をなぞった。

「ぁぁっ!もぅ…ッ」

決定的な刺激にはならないのでイけはしないだろう。初めての焦らしプレイにボロボロと涙を流す。

「もうこれ無理…っおかしくなりそう!」

「なればいいじゃないですかぁ」

「香川…っ、本当に…お願い」

「今日は鬼になるって決めたんで」

「許してくれたろっ!」

「あは、そうでしたっけ。そんなに焦ったいのが嫌なら激しくしてあげますね」

こちょこちょ、と激しく足の付け根をくすぐる。

「ちがっぁぁぁ!!!」

あぁ、可愛い。
構わず続けると顔は涙でぐちゃぐちゃに。先輩自身は先走りでぐちゃぐちゃに。

「触って…もうっ無理だから」

このまま焦らし続けたら、この人は壊れてしまうんだろうか。そんな黒い考えが頭を過り、ボロボロ泣いている先輩に軽くキスをした。

「んぅ…」

舌を捻じ込み、深く口付ける。

「ふぅぅ…」

キスで更にむくむくと先輩自身は元気になり、オレの身体に当たる。それも刺激になるのか、動かせる範囲で擦り付ける様に腰を振っている。

「オレに擦り付けてきてるけど、気持ちい?」

「…っ気持ちい。早く触ってほしい」

キスでトロンとした表情は美しくて、本当に綺麗だなぁと思った。

「たくさん触ってあげる」

先輩自身を握り、親指の腹で先端を刺激する。

「あぁぁっ!!!」

たったそれだけで簡単に達してしまう。

「あは、早すぎません?」

くるくると先輩の液で溢れた先端を継続して擦ってやる。

「ぁぁぁ!!香川っ!今はだめ…っ」

達しても気にせず続けるオレに、先輩は高い声で懇願した。

「えー?さっきたくさん触ってあげるって言ったんで、まだまだやめませんよぉ」

「ぁぁっ今はやめっ!!」

ピクピクと体を反応させる姿に、見惚れてしまう。
可愛い可愛い可愛い。でもさすがにオレが限界になりそう。顔を足の間に埋め、後ろを慣らす準備をする。

「力抜いててね」

ローションを指に絡めて後孔へゆっくりと入れる。普段は痛くない様に優しくを心がけているけど、今日は余裕がない。

嫉妬も全部吹き飛んで、今はただ可愛い先輩が愛しくて、早く繋がりたい。

「香川ぁ…早く、ほし…」

「もぉ、そんな可愛い声で言われるとオレも我慢できないよ。痛かったらごめんね」

指を引き抜くと、オレ自身を当てがい、先端を挿入する。先輩自身を撫でながら少しでも痛みがないように。

「あっ!!あーーーっ!」

進めていくと、いいところに当たったのか、ブンブン頭を振りながら締め付けてくる。

「ちょ、先輩締めすぎ」

反応した辺りを容赦なく突くと、体をのけぞらせて大きく声を上げる。キツく締めてつけてくるので、オレもやばい。

「…っあ、やば、イキそう」

「香川…っ中、出して」

「…っ」

自分でもカァッと顔が赤くなるのが分かった。いつもは中に出させることはしないのに。中に出してとの言葉に嬉しさと恥ずかしさが込み上げた。

「お腹痛くなっちゃうから、ダメだよ…」

「あっあ、ぁ…香川…好き。っ大好き…好き」

キュウ、ときつく締め付けられると我慢出来ずに中で達してしまった。あとでしっかりと掻き出さないとなぁ、なんて思いながら自身を抜いた。

すぐに拘束していた手を解き、こちらへ抱き寄せた。

「ごめんね。途中から可愛くて止まんなくなった」

「……」

くたっとこちらへ体重をかけぼんやりした目をしている。やばい、やりすぎた。

「…平気?お腹痛くなっちゃう前に中の出しておくけど頑張れる?」

「…いい、ちょっとこのまま居させて」

力なくぎゅ、と抱きついてくる先輩を優しく抱き締める。

「香川」

「…は、はい」

「今回は本当にごめんな。オレの所為で香川に嫌な思いをさせて」

「え…いや、オレが余裕なさすぎて。先輩がオレを好きなの知ってるのに抑えられなくて」

「そりゃ恋人のキスシーンを見たら余裕も何もないよ」

「オレこそ激しくしてごめんね。途中からただ…」

そこまで言うと先輩はこちらを見てニヤリと笑う。

「激しかったけど香川の性癖が知れて良かったよ。これからはたまには付き合ってやる」

性癖って。どんだけ変態なんだオレは。そう思うとなんだか恥ずかしくなる。

「変態みたいに言わないでよー」

顔が見えないようにぎゅうと強く抱きしめた。

「先輩、大好きだからね」

「あぁ、オレもだ」

ちゅ、とキスをして、お互い優しく微笑んだ。

ピロン。

「ん?松山か」

先輩の携帯が鳴りメールを開くと、隣の部屋の生徒で先輩のクラスメイトでもある松山という人からのメッセージ。因みにオレも知ってる人。

『お前らうるさすぎ。さっさと寝ろ』

「「あ……」」

そのメッセージを見て、オレと先輩は青ざめた。



◆翌日◆(先輩視点に変わります)
 

「「あ」」

香川からお仕置きをくらった翌日、部屋を出るとバッタリと松山に遭遇した。

行為を終えた後に早く寝ろとメールがあったという事は、おそらく全て聞こえていたのだろう。

気まずさと恥ずかしさで目を逸らして通り過ぎようとすると、腕を掴まれた。

「お前、随分可愛い声出すんだな」

「…っ!!」

一気に顔が熱くなる。

「うるさくしたのは謝る。けどその事には触れるな」

「香川はまだ部屋に居んの?」

「…うん」

「昨日何されたの?」

「…うるさい」

真っ赤な顔のまま腕を振り解こうとしたが、ニヤニヤ顔の松山は離してはくれなかった。その時、ガチャっとオレの部屋の扉が開いた。もちろん香川だ。

「…先輩。松山先輩に触られてますけど」

「「え?」」

明らかに激怒しているオーラを見て、オレも松山も間抜けな声が出た。昨日、香川以外には触れさせないと言ったばかりだったのに。

「ち、違うぞ香川これは」

「なーに勘違いしてんのー?」

「二人ともこっち来てもらっていいですか?」

「「……」」

あまりのオーラに従うことにしたオレ達は部屋へと入る。

「昨日オレ以外に触れさせないって言ったばっかりだよね?日常生活で仕方ない時は我慢するけど今のは振り解けたでしょう」

何故か二人で正座をさせられ、冷静に注意された。

「勘違いすんなって。昨日お前らがあんまりうっせーから何してたんだってからかっただけだよ」

「昨日夜にうるさくしたのは謝りますけど、オレの先輩に触れることはないでしょう?」

「…ッチ、めんどくせーな」

そこから香川の長い長い説教タイムは続いたのだった。

end.
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

捜査員達は木馬の上で過敏な反応を見せる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

処理中です...