短編BL

まこ

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◆短編(1話)

毛繕いの練習をするケモ耳兄弟

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ファンタジー/兄×弟/擽り/耳+乳首+尻尾

攻→時雨しぐれ/視点
受→琥珀こはく

◇ ◆

「お水、気持ち良い!つめたぁい!」

そう楽しそうにはしゃぐのは、二つ年下の可愛い弟。衣類を纏わずに素っ裸で水遊びをする無邪気な姿は見ていて癒される。

「時雨お兄ちゃんも、一緒に入ろっ!」

「俺は見てる方が好きだからここでいいよ」

一緒に水に入って遊ぶより、弟の可愛い姿を見ている方が楽しい。川のほとりに腰掛けながらそう返事すると、少し残念そうにしながらも再びパチャパチャと水を弾かせながら泳いだり潜ったりを繰り返して一人で遊び始めた。

頭まで潜ったことで、ぐっしょりと濡れた耳。普段は可愛らしくピンと立っている大きなフワフワの耳は、水に濡れて垂れ下がっていて、それもまた可愛い。

「えへへ、時雨お兄ちゃん!びっしゃりしちゃった」

暫くしてびしょ濡れのままこちらへやってきた弟の琥珀は、ブルブルと体を震わせて水を飛ばした。

「ふぅ。気持ち良かったぁ」

「ほら、琥珀。ちゃんと耳と尻尾も拭かないと風邪引くぞ」

「えぇ、面倒くさい」

「こっちおいで。俺が拭いてあげるから」

「えへへ、お願いします」

ちょこんと俺の前に来た琥珀の頭にタオルを被せて丁寧に水気を落としていく。水の重みで垂れていた耳が、少しずつ元のピンとした形に戻り始めた。

「そういえば、そろそろ琥珀も俺と毛繕い出来るように覚えていかなきゃならないね」

「あぁ、お父さんとかお母さんがいつもやってるやつ?」

「うん。俺達ネコ科には必ず必要な事なんだって」

この世界には様々な種族が存在するが、俺達はネコ科の獣人に分類される。まだ外の世界をよく知らないので他の種族の人に会った事はないが、学校や両親から簡単には教えてもらった。

俺達獣人は、体格的にも一人で毛繕いをする事は難しいので必ず誰かとお互いを綺麗にする必要がある。

「そろそろ両親からの毛繕いは卒業して、兄弟や仲間内で出来るようにしていけって言われたから早速試してみようか。教えてあげるから一回お家帰ろう」

「はぁい」

川の近くにある家へ帰って床に寝転ばせると、琥珀は期待したように耳をピコピコと動かした。

「お母さんにしかしてもらった事ないから、楽しみ!あれ、すっごい気持ち良いから好きぃ」

「うん。俺も最近じゃ学校の友達としてるけど気持ち良いよね」

寝転んだ琥珀の体に跨って覆い被さると、まだ少し濡れている耳に舌を這わせた。

「ひゃっ!?」

「?」

「ゃぁぁ…擽ったい!!」

「え?いつもお母さんの時は普通じゃん」

「そこで喋んないでぇぇ!!お母さんのと違うっ、お兄ちゃん下手っぴ!!」

「…友達には上手いって言われるんだけど?」

琥珀の言葉にむっとした俺は、抵抗してパンチを食わらせてくる腕を掴んだ。

「あっ!おてて離して!」

「ダメ。ちゃんと毛繕いしてからな」

「ひゃぁぁ!」

ぺろ、ともう一度耳に舌を這わすと俺の体の下で琥珀の体が小さく跳ねた。押さえつけている手にグッと力が入るが、体勢的にも逃げることが出来ないようでプルプルと目を閉じて耐えている。

「ひゃぁ…っ!擽ったぃ…!いつもと違ぅ…」

明らかにビクビクしている姿を見て、一人クラスの子で敏感な人が居たのを思い出した。

その子も誰かに毛繕いをされる度に琥珀と同じような声を出して真っ赤に染まっていて、みんなに揶揄われていたっけ。

(…来年琥珀も学校に通うことになるし、あの子みたいにみんなから揶揄われたら可哀想)

そう思って慣れるためにも普段よりしっかりめに舌を這わせると、どんどんと息が上がってきた。

「お兄ちゃんっ……だめ、だめぇぇ!」

「だーめ。ちゃんと慣れないと来年みんなにバカにされちゃうよ」

「そ、そうなの……?」

「うん。クラスにも琥珀みたいな子が居るけど、反応が面白いからってみんなに毛繕いされてたんだ。そんなの嫌でしょ?」

「や、やだぁ……」

「じゃあ俺で慣れてね。しっかりと教えてあげるから」

耳の奥まで舌を伸ばすとピクンと小さく跳ねる体。学校でそんな目に遭いたくないのか、抵抗していた手は次第に力が弱まっていった。

「お兄ちゃん…俺、頑張る…だから、いっぱい、してぇ…」

「うん。じゃあたくさんしてあげるから、おてては腕に上げて抵抗はしないでね?」

「うん…」

素直に万歳して無防備な姿を晒す琥珀の体を見て、あまりの可愛さに鼻から出血しそうになった。家の近くで川遊びをする時、面倒なので服は脱いでから外に出るので今の姿は全裸。暴れて少しだけ汗をかいた体はキラキラ光って見えてとても綺麗だった。

(…こんな姿、他の人には見せたくないなぁ)

そう思いながらも、毛繕いを再開されると、ピクピクと頭上に伸ばした手が震えているのが見えた。

本来毛繕いは耳と尻尾だけだが、少しの好奇心が湧いて首筋を舐めると、また体が跳ねた。

「そ、そんなとこっ、お母さんに、してもらったこと、なぃぃ……」

「学校に通うようになったら全部毛繕いするように言われるよ」

「おけけ、そこにないもん…っ!耳と、尻尾、だけだもんっ」

「いいから静かにしなさい」

「…んっ、んん……お兄ちゃん、擽ったいぃ……」

「本当に擽ったい?」

「え?うん……」

「擽ったいってさ、こういうのを言うんだよ?」

「っ!?ひゃッ、---ぁはははははッ!!」

万歳してオープンになった脇に手を置いてこちょこちょと擽ってやると、すぐさま手を下ろして体をくねらせた。

しかし一度入ってしまった手はそのまま滞在しているので、腕を下げられても普通に動かすことが出来る。

「きゃあああああ!あははははは!お兄ちゃん!お兄ちゃんっやだぁぁ!ひゃははっ」

「ほら、さっきと全然反応違うじゃん。耳とか首を舐めてる時こんなに笑わなかっただろ?」

「ひゃははは!ごめっ、なさいっっ!手ぇぇっ、抜いてよっ、ひゃはっ、あはははは!あっ、あははは!」

「琥珀、おてて上げて?これじゃ毛繕い出来ないよ?」

「し、なくてっいい!もうやめてぇ!あははは!」

「でもしないと学校で悪戯されちゃうよ?」

クニクニと脇に入れた手を動かすとビクンビクン跳ねて笑いながら、必死に腕を上げようとしているのが分かった。

「い、意地悪っ、されたくなぃぃ……頑張るっ、けど、ゆっくりしてぇぇ……」

(まぁ流石にクラスの子にこんなことされないだろうけど)

そう思いながらも素直に言うことを聞く琥珀が可愛くて、優しくこちょこちょと指を動かした。

指が動く度に笑い転げながらも、必死に震えながらも手は万歳をキープしていた。

「はい。じゃあ次はこっちね」

「ひゃぅ……」

指を止め、次に狙いを定めたのは可愛らしい乳首。ピンク色に小さく存在感を出す突起を咥えると、擽ったいと笑いながらプルプル震え出した。

もちろん毛繕いにこんな箇所入っていないが、誰かに琥珀の初めてを取られたくない。

舌先でコロコロと転がしてみると、笑い声に少し甘い声が混ざる。

「もう片っぽはこうしてあげると両方毛繕い出来るからいいでしょ?」

片方は舌で愛撫しながら、もう片方は指で優しく撫でてやると、眉を下げて真っ赤な顔をしながら俺に熱い視線を向けてきた。

「ね、ねぇぇっ……これ、本当、に毛繕いなの…?」

「そうだよ?学校に行ったら習うよ」

もちろん嘘だけど。

心の中でそう呟きながら暫く乳首だけを愛撫し続けると、琥珀の声は次第に甘いものだけになった。

「お兄ちゃ…っ、もう、もうやだぁ、ちょっとずつ、していってぇぇ……学校、通うまでまだ時間、あるからぁ…」

「そうだね。あんまり詰め込みすぎると良くないね。じゃあ最後は一番大切な尻尾ね。四つん這いになって」

「え…?いつも、お母さんは普通に寝転んでしてくれたよ…?」

「学校では四つん這いになるって習ったよ?」

「……」

不思議そうにしながらも、俺が今まで嘘をついたことがないからか、琥珀は恥ずかしそうにしながらも四つん這いになって俺に尻を向けた。

尻の少し上辺りから伸びる尻尾は不安もあってか少し下がっているが、優しく尻尾の付け根に触れると、ピンと伸びた。

「ひゃぁぁぁ……なんれっ…いつも、と違うっ…」

手を輪っかにして尻尾の付け根を掴み、くしゅくしゅと上下するとビクビクと震えて顔を床に突っ伏している。

手で刺激しながらゆっくりと尻尾を舐めると、ビクンと大きく腰が跳ねた。

「ぁ、ぅぁぁ……!お母さん、と違うっ、やらぁぁ」

生まれた頃から母の毛繕いを受けていたので、おそらく母の舌使いには体が慣れてしまっているんだろう。普段と違う舌の感覚に困惑している姿は見ていてとても可愛らしい。

「これからは俺の毛繕いもちゃんと覚えてね」

「ひゃぁぁっ!指、も、やらっ!離してぇ…」

「指の方が嫌?頑張ろうね」

パクリと尻尾を咥えて舌先で舐めつつ、反応の良い尻尾の付け根をクニクニと揉むと、ぺしゃりと床に体を預けてビクビクと震える体。

じんわりと汗を浮かべる背中はとても綺麗だった。

「尻尾、らめぇぇ…も、やっ!あっあぁぁ……」

これ以上はお互いのために良くないと思い、尻尾の愛撫を中止することにした。

全く触れていない状態でも余韻があるのか、ピクピクと震える姿は、ちょこっとだけエッチ。

「……」

誰にも見せたくない。学校に行けば授業でも毛繕いはあるので、必ずそれまでに俺にしか感じないような体にしたい。

そう思いながら、ポンポンと優しく頭を撫でた。

「……お兄ちゃん」

「ん?」

「き、気持ち良かったぁ……明日も、してくれる…?」

顔を上げて上目遣いで見つめてくる瞳は、涙で潤んでとてつもなく可愛くて。

「──これから、毎日俺がしてあげる」

そう答えると、琥珀はほっぺたを赤くしたまま、ふにゃっと嬉しそうに微笑んだ。

end.
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