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くすぐられるだけの撮影のはずが…
くすぐられるだけの撮影のはずが…①
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拘束/擽りのみ/撮影
攻→泉
受→鈴/視点
◇ ◆
「ホ別生中5とかねーわ」
「へぇ。いい値段だけど、よく初対面で着けず出来るね」
相手から提示された内容をつい口に出してしまうと、それを聞いていたルームメイトが冷静にそう言った。
「それな。つーかヤる気ねーし。脱ぐ気もねーわ。プロフィールに書いてんのに送ってくんなよな。はいブロックブロック~」
送られて来たDMを削除して次の新着メッセージを確認すると、今日も色んな人からのお誘いの内容が届いていた。
SNSでちょっとエッチなことするだけで大金が手に入ることを知った俺は、ちょっとしたお小遣い稼ぎとして自分の足を売っている。
足を売る、というのは「足でイカせて金を貰っている」から。フェラしろだ服を脱げだケツ出せだと言ってくる奴も居るが、好きでもない奴のために自分の大切な体を売りたくない。
けど金は欲しい。別に困っているわけでもないが、金なんてあればある程遊べるし、今後のためにもなる。
「SNSで知らない人からお金貰うより、俺と一緒に出演する方が安全じゃない?」
幼馴染でもあり、現在ルームシェアをしている泉もまた同じ。自らの体を商品として金を稼いでいる。
しかしこいつの場合はきちんと事務所に所属した所謂AV男優──のようなものだ。
「前も言ったけど、俺も泉と同じタチポジだったらやってるよ。ネコしか無理って言われたからしてねーの!」
「まぁ鈴くんは可愛いからね。可愛い攻めも需要はあるけど、やっぱり乱れてる方が受けはいいからね。そんな鈴くんに朗報。今、次に出演する撮影の相手役探しててさ。我慢さえ出来れば脱がなくていいし、エッチなこともしなくていい。──そんな撮影があったら、どうする?」
「…何それ?アダルトビデオじゃねーじゃん。どんな内容なの?」
「フェチ撮影だよ。内容はお金が欲しくてチャレンジに挑戦しにきたネコちゃんを、服の上からくすぐるだけの動画」
「くすぐる?」
「うん。結構需要があるフェチらしいよ。ただ、ちょっと面白いのがそのネコ次第で撮影内容が大きく変わるってことかな。時間内にギブアップしなければ本当にただの『くすぐり』だけなんだけど、もしもギブアップしちゃったらエッチな撮影になるんだ。この企画が人気らしくてさ。今まで俺が相手してきたネコちゃんは大抵我慢出来なくて服を脱がされてめちゃくちゃイカされちゃうことが多いかな。一人は全然効かなくて撮れ高なさすぎて演技してもらったんだけど」
「ふぅん…つーか俺くすぐられたことなんてないから分かんないんだけど。絶対に脱ぎたくない」
「鈴くんってそういうところ何故か堅いよね。じゃあ一回俺がくすぐってあげようか?それで全然平気なら一緒に撮影来てよ」
「…いいけどちょっとでも我慢出来なかったらやめろよ」
「うん。もちろん。じゃあベッドに寝てくれる?」
出演している映像を何度か見たことはあったが、こいつのテクニックを身を持って体験したことはない。
ベッドに寝転ぶと、泉は俺の腹部に腰掛けてマウントポジションへ持って行った。
「万歳して」
「へいへい」
両手を上げて無防備な部分を晒すと、一番最初に泉の手が伸びたのは脇の下。くすぐりと言えば鉄板とも言える場所の一つだ。
わしゃわしゃわしゃと激しく指が動き出したが、全くくすぐったいとは感じない。
(へぇ。くすぐり弱い奴ってもう悶えてるイメージあるけど全然じゃん)
「すごいね。弱い人は結構悶えてくれるんだけど。じゃあ次は脇腹ね。その次はお腹、腰、足の裏の順番で攻めていくから」
いつもと変わらないポーカーフェイスの泉は、次にくすぐる場所を予告してくれたので、意識もそこへ集中出来た。
わしゃわしゃわしゃ!!とビックリマークがたくさんつくくらいの指の動きに、相変わらず俺は何も感じない。
予告された通りの順番で指は降りていき、最後は足の裏をくすぐられたが、結局全く感じなかった。
「撮影当日もこのくすぐり方?相手は泉だけ?」
「うん。相手は俺だけだよ。もしギブアップしたとしてもその後エッチなことするのも俺。もちろん本番はないし、服を脱がせてイカせるくらい」
「くすぐるのは服の上からだけ?」
「半袖と半ズボンで少しだぼっとした服を着るから素肌は触るかも。試しに触ってみていい?」
「うん」
相手は泉なので、別に見られても構わない。バサっと上着を脱いで半裸状態になると、泉は先程と同じくすぐり方で直接肌を撫でた。
「全然平気そうだね。どう?出演してみない?報酬は初めてだし1万くらいだと思うけど、制限時間は30分だからそれで終われば破格だと思わない?」
「…ふぅん。まぁ俺に触んのが泉だけなら別にいいよ」
「やった。じゃあ連絡しておくね」
泉が離れていくと、俺は体を起こして脱いだ上着を羽織る。直接触れても全く問題なさそうだし、俺に触るのが一人だけなら別にいい。
「また返事がきたら、日程とか伝えるね。宜しくね、鈴くん」
普段無表情なことが多い泉が見せた久しぶりの笑顔は、とても純粋で爽やかだった。
◇ ◆
「宜しくお願いします」
その後、順調に話が進んでいき、次の週には早速撮影となった。いつもと違う営業スマイルでスタッフさんに挨拶をして回った後、控え室で指定された服を着用して撮影現場に向かった。
下着は勝負用のものを履いてきているし、最悪の最悪脱がされても泉に恥をかかせることはないだろう。この日のためにちょっと体も絞ったし。
終始ドキドキとしていると、案内されたのは可愛らしい淡いピンク色をした椅子だった。
そこへ腰掛けると、手は上げた状態で手首を固定され、足は軽く開いた状態で固定された。
「じゃあ始めていきますね。」
今回の撮影は「くすぐりチャレンジにきた男の子がただひたすら時間内くすぐられる」というものだった。30分我慢出来れば報酬が支払われ、我慢出来ずに「ギブアップ」と叫べばお仕置きされるらしい。
「宜しくね、鈴くん。俺だから安心してね」
「うん。余裕だと思う」
「──そう。楽しみだね」
「? ん、そうだな。お金入ったら美味しいお肉食べに行こうぜ」
「うん。行こうね」
お互いにしか聞こえない声色で話していると、撮影スタートの合図が送られた。
「本日はくすぐりチャレンジにご参加頂き、ありがとうございます。制限時間30分我慢出来れば豪華報酬が支払われるので頑張って下さいね」
仕事モードの泉がそう言うと、背後に回った泉が俺の体へ手を伸ばした、最初は服の上からくすぐるみたいで、脇腹に添えられた指。
前回みたいに激しく動き出すと思い少し力を込めると、サワサワとむず痒いような絶妙な力加減で指が動き出し、ピクッと体が跳ねた。
(…あれ、何かこの前とくすぐり方、違くね?)
そして俺の感じ方も前回とは異なる。撮影というこの前と違う環境だからなのか。いや、でもくすぐりってリラックスして好きな相手だからこそ効くもいう話も聞く。なのに、明らかに前より…なんだか。
脇腹を優しく撫でる指を不快に思い、口を結びながら体を捩る。
すると、ふわっと服が捲られ、早くも直接肌に指が触れた。泉の大きな手がこしょこしょと優しく動くと、更に体が跳ねた。
「~~っ……??」
この前と全く違う刺激に慌てて泉の方を見るとクスッと笑みを向けられた。
「どうしました?30分、頑張って下さいね」
ぞわぞわするような触り方が我慢出来ずに、必死に体を捩っても、指はちゃんと肌にくっついたまま。
脇腹が少し慣れてきたと思うと、するすると上へ上ってきた。
「ッ!」
トコトコと指が上がる度に、服も捲れ上がってくるので、次第に肌が露出してきた。
「あっ……!」
このままじゃ乳首が見える!いや、いいんだけど、いいんだけど!
「…み、見えるってば、泉っ」
「ん?この可愛い乳首が?」
「ひゃあっ」
きゅっと服の中で乳首が摘まれると、自分でも聞いたことない甘い声が出てカァッと顔が熱くなった。
「おい……泉!こういうのは、」
俺の発言を無視した泉の指は両方の乳首を摘んで捏ねてくる。
「!? っ、ぅ………!!」
くすぐり以外の攻撃にも関わらず、周りは何も言わない。丁度まだ服に隠れて何しているか見えないのだろうか。
くすぐったいような気持ち良いような切ない刺激に暴れると、手足に巻きついた拘束具が音を立てた。
(やばい!やばい!やばいっ…)
ブンブンと首を振って声を堪えていると、後ろからは嬉しそうな声が聞こえた。
「ごめんね、可愛いからいじめちゃった。じゃあ本気でくすぐるから、せいぜい頑張ってね」
「…え?」
すると次の瞬間、乳首から離れた指が脇の下に滑り込み、指全体で優しくくすぐり出した。
「っひ!? っ、あ!ぁッ……ひゃはははは!!あ"ははははは!?」
俺の声が盛大に弾けると、周りで撮影しているスタッフさん達は安心したような表情でこちらを見ていた。
「えっ、……なに、なっ、ひはははははは!!ちょ、ちょっ、と、やッ、や"めっ…ぁひゃああああ!!」
激しく手足を暴れさせ、ガンガンと激しく拘束具が音を立てた。閉じたくても閉じれない脇の下に這う指がくすぐったすぎて、とにかく激しい音を立てても体をのけ反らせた。
(なんで!?何で何で何で何で何で!前は全然くすぐったくなかったのに!)
大声で叫んで暴れると、一瞬手が離れてくれたのだが、ツンツン、と脇の窪みを突く動きに変わっただけで、再び強烈なくすぐったさが襲う。
「あっ、あ!あっ、ははははは!! ぁ"はははははは」
「随分大きな笑い声だね、鈴くん」
「ひっ、あっ!ぁぁぁああはははぁはははは!!やめっ、れ!!やめれぇぇぇぇ!!」
この前とは全く違うくすぐり方に対応出来ず、必死に助けを求めると、ピタッと刺激が止まった。
「──鈴くんはこうやって優しくくすぐるのが弱いみたいだね。この前は比較的に効かないくすぐり方でくすぐったんだ」
「はぁっ……はぁ…それ、卑怯……だ、ろっ」
「かもね。でもどうしても鈴くんのこといじめてみたかったんだー。可愛いし、ちょっとS気あるし。そんな子を泣かしたくてさ」
「はぁぁ…?何、言って──!?あ"ひゃははははは!」
「へぇ、こうやって脇の窪みを引っ掻いてあげるとすごい効くね」
「やめっ、でぇぇぇぇ!! っ、ひ、ひはははは!!いやぁぁぁあ!!やめっ、やめてっ、ぁはっ、はははは!!くすぐっだぃぃぃぃぃぃいい!」
「じゃあ撮影モードに戻るね」
クスクスと笑う泉は俺が悶えるくすぐり方を徹底しながら、本当に撮影モードに戻ってしまった。
「30分我慢出来そうですか?まだ5分も経ってませんけど。やめて欲しかったら「ギブアップ」って言って下さいね」
「~~っ"!! っひはっ、あ"ぁぁぁあっ!!ぁははははははっ!!苦しぃっ…苦じぃぃぃっっ」
脇の下から移動した指は、こしょこしょと腹部を擽り出した。ビクビクと痙攣する腹筋を突かれたりと、たまに動きが変わったりしてどうしても耐えられない。
(無理!我慢なんて出来ない!!)
ボロボロと涙が溢れ出し、息が苦しくなってきた頃、ついに限界を迎えた。
「ぎ、ぶっ、あっぷ!!ぎぶですっっ、やめれぇぇぇ!!ゆるひてっ、許っ、!!」
号泣しながら叫ぶと、泉の指が止まり、撮影も一旦ストップした。はぁはぁと激しい呼吸を繰り返すと、涙と鼻水と唾液が服へ滴る。
「はい、残念でした。鈴くん、少し休憩したら第二ラウンドにいきましょうね」
体力を消耗して動けない俺は、スタッフの人に手足の拘束を外されても暴れることは出来なかった。
泉に目をやるとクスッと意地悪な笑みを浮かべており、助ける気はないようで。
俺は体を綺麗にされた後、スタッフの方にベッドに移動させられた。
「もぉ…無理、で、すっ…やめて…帰らしてぇ…」
「泉くんから撮影内容きちんと聞いてますよね?事前に打ち合わせもしましたし」
淡々と話すスタッフさんに下着姿にさせられた俺は、ベッドに備え付けられた拘束ベルトに再び固定されてしまった。ポーズでいうと大の字の状態。
「やだ!やめろっ…外せよ…!」
バタバタと暴れていると、泉がこちらへやってきた。
「!てめぇっ、ざけんな!!外せ!!」
「何言ってるの?全部了承して撮影に臨んだくせに。今更やだなんて子供みたいなこと言わないでよ」
「…っ」
確かにその通りだが、くすぐり方を変えるなんて聞いてない。奥歯を噛み締めて睨み付けると、次の撮影の準備が進んでいく。
「次はエッチな撮影だよ? たくさん身体中をくすぐりながら、気持ち良いところ攻めてあげる。安心してね、鈴くんの体に触れるのは俺だけだからさ」
──鈴くんはどうやって攻めたら蕩けてくれるかな?
end.
攻→泉
受→鈴/視点
◇ ◆
「ホ別生中5とかねーわ」
「へぇ。いい値段だけど、よく初対面で着けず出来るね」
相手から提示された内容をつい口に出してしまうと、それを聞いていたルームメイトが冷静にそう言った。
「それな。つーかヤる気ねーし。脱ぐ気もねーわ。プロフィールに書いてんのに送ってくんなよな。はいブロックブロック~」
送られて来たDMを削除して次の新着メッセージを確認すると、今日も色んな人からのお誘いの内容が届いていた。
SNSでちょっとエッチなことするだけで大金が手に入ることを知った俺は、ちょっとしたお小遣い稼ぎとして自分の足を売っている。
足を売る、というのは「足でイカせて金を貰っている」から。フェラしろだ服を脱げだケツ出せだと言ってくる奴も居るが、好きでもない奴のために自分の大切な体を売りたくない。
けど金は欲しい。別に困っているわけでもないが、金なんてあればある程遊べるし、今後のためにもなる。
「SNSで知らない人からお金貰うより、俺と一緒に出演する方が安全じゃない?」
幼馴染でもあり、現在ルームシェアをしている泉もまた同じ。自らの体を商品として金を稼いでいる。
しかしこいつの場合はきちんと事務所に所属した所謂AV男優──のようなものだ。
「前も言ったけど、俺も泉と同じタチポジだったらやってるよ。ネコしか無理って言われたからしてねーの!」
「まぁ鈴くんは可愛いからね。可愛い攻めも需要はあるけど、やっぱり乱れてる方が受けはいいからね。そんな鈴くんに朗報。今、次に出演する撮影の相手役探しててさ。我慢さえ出来れば脱がなくていいし、エッチなこともしなくていい。──そんな撮影があったら、どうする?」
「…何それ?アダルトビデオじゃねーじゃん。どんな内容なの?」
「フェチ撮影だよ。内容はお金が欲しくてチャレンジに挑戦しにきたネコちゃんを、服の上からくすぐるだけの動画」
「くすぐる?」
「うん。結構需要があるフェチらしいよ。ただ、ちょっと面白いのがそのネコ次第で撮影内容が大きく変わるってことかな。時間内にギブアップしなければ本当にただの『くすぐり』だけなんだけど、もしもギブアップしちゃったらエッチな撮影になるんだ。この企画が人気らしくてさ。今まで俺が相手してきたネコちゃんは大抵我慢出来なくて服を脱がされてめちゃくちゃイカされちゃうことが多いかな。一人は全然効かなくて撮れ高なさすぎて演技してもらったんだけど」
「ふぅん…つーか俺くすぐられたことなんてないから分かんないんだけど。絶対に脱ぎたくない」
「鈴くんってそういうところ何故か堅いよね。じゃあ一回俺がくすぐってあげようか?それで全然平気なら一緒に撮影来てよ」
「…いいけどちょっとでも我慢出来なかったらやめろよ」
「うん。もちろん。じゃあベッドに寝てくれる?」
出演している映像を何度か見たことはあったが、こいつのテクニックを身を持って体験したことはない。
ベッドに寝転ぶと、泉は俺の腹部に腰掛けてマウントポジションへ持って行った。
「万歳して」
「へいへい」
両手を上げて無防備な部分を晒すと、一番最初に泉の手が伸びたのは脇の下。くすぐりと言えば鉄板とも言える場所の一つだ。
わしゃわしゃわしゃと激しく指が動き出したが、全くくすぐったいとは感じない。
(へぇ。くすぐり弱い奴ってもう悶えてるイメージあるけど全然じゃん)
「すごいね。弱い人は結構悶えてくれるんだけど。じゃあ次は脇腹ね。その次はお腹、腰、足の裏の順番で攻めていくから」
いつもと変わらないポーカーフェイスの泉は、次にくすぐる場所を予告してくれたので、意識もそこへ集中出来た。
わしゃわしゃわしゃ!!とビックリマークがたくさんつくくらいの指の動きに、相変わらず俺は何も感じない。
予告された通りの順番で指は降りていき、最後は足の裏をくすぐられたが、結局全く感じなかった。
「撮影当日もこのくすぐり方?相手は泉だけ?」
「うん。相手は俺だけだよ。もしギブアップしたとしてもその後エッチなことするのも俺。もちろん本番はないし、服を脱がせてイカせるくらい」
「くすぐるのは服の上からだけ?」
「半袖と半ズボンで少しだぼっとした服を着るから素肌は触るかも。試しに触ってみていい?」
「うん」
相手は泉なので、別に見られても構わない。バサっと上着を脱いで半裸状態になると、泉は先程と同じくすぐり方で直接肌を撫でた。
「全然平気そうだね。どう?出演してみない?報酬は初めてだし1万くらいだと思うけど、制限時間は30分だからそれで終われば破格だと思わない?」
「…ふぅん。まぁ俺に触んのが泉だけなら別にいいよ」
「やった。じゃあ連絡しておくね」
泉が離れていくと、俺は体を起こして脱いだ上着を羽織る。直接触れても全く問題なさそうだし、俺に触るのが一人だけなら別にいい。
「また返事がきたら、日程とか伝えるね。宜しくね、鈴くん」
普段無表情なことが多い泉が見せた久しぶりの笑顔は、とても純粋で爽やかだった。
◇ ◆
「宜しくお願いします」
その後、順調に話が進んでいき、次の週には早速撮影となった。いつもと違う営業スマイルでスタッフさんに挨拶をして回った後、控え室で指定された服を着用して撮影現場に向かった。
下着は勝負用のものを履いてきているし、最悪の最悪脱がされても泉に恥をかかせることはないだろう。この日のためにちょっと体も絞ったし。
終始ドキドキとしていると、案内されたのは可愛らしい淡いピンク色をした椅子だった。
そこへ腰掛けると、手は上げた状態で手首を固定され、足は軽く開いた状態で固定された。
「じゃあ始めていきますね。」
今回の撮影は「くすぐりチャレンジにきた男の子がただひたすら時間内くすぐられる」というものだった。30分我慢出来れば報酬が支払われ、我慢出来ずに「ギブアップ」と叫べばお仕置きされるらしい。
「宜しくね、鈴くん。俺だから安心してね」
「うん。余裕だと思う」
「──そう。楽しみだね」
「? ん、そうだな。お金入ったら美味しいお肉食べに行こうぜ」
「うん。行こうね」
お互いにしか聞こえない声色で話していると、撮影スタートの合図が送られた。
「本日はくすぐりチャレンジにご参加頂き、ありがとうございます。制限時間30分我慢出来れば豪華報酬が支払われるので頑張って下さいね」
仕事モードの泉がそう言うと、背後に回った泉が俺の体へ手を伸ばした、最初は服の上からくすぐるみたいで、脇腹に添えられた指。
前回みたいに激しく動き出すと思い少し力を込めると、サワサワとむず痒いような絶妙な力加減で指が動き出し、ピクッと体が跳ねた。
(…あれ、何かこの前とくすぐり方、違くね?)
そして俺の感じ方も前回とは異なる。撮影というこの前と違う環境だからなのか。いや、でもくすぐりってリラックスして好きな相手だからこそ効くもいう話も聞く。なのに、明らかに前より…なんだか。
脇腹を優しく撫でる指を不快に思い、口を結びながら体を捩る。
すると、ふわっと服が捲られ、早くも直接肌に指が触れた。泉の大きな手がこしょこしょと優しく動くと、更に体が跳ねた。
「~~っ……??」
この前と全く違う刺激に慌てて泉の方を見るとクスッと笑みを向けられた。
「どうしました?30分、頑張って下さいね」
ぞわぞわするような触り方が我慢出来ずに、必死に体を捩っても、指はちゃんと肌にくっついたまま。
脇腹が少し慣れてきたと思うと、するすると上へ上ってきた。
「ッ!」
トコトコと指が上がる度に、服も捲れ上がってくるので、次第に肌が露出してきた。
「あっ……!」
このままじゃ乳首が見える!いや、いいんだけど、いいんだけど!
「…み、見えるってば、泉っ」
「ん?この可愛い乳首が?」
「ひゃあっ」
きゅっと服の中で乳首が摘まれると、自分でも聞いたことない甘い声が出てカァッと顔が熱くなった。
「おい……泉!こういうのは、」
俺の発言を無視した泉の指は両方の乳首を摘んで捏ねてくる。
「!? っ、ぅ………!!」
くすぐり以外の攻撃にも関わらず、周りは何も言わない。丁度まだ服に隠れて何しているか見えないのだろうか。
くすぐったいような気持ち良いような切ない刺激に暴れると、手足に巻きついた拘束具が音を立てた。
(やばい!やばい!やばいっ…)
ブンブンと首を振って声を堪えていると、後ろからは嬉しそうな声が聞こえた。
「ごめんね、可愛いからいじめちゃった。じゃあ本気でくすぐるから、せいぜい頑張ってね」
「…え?」
すると次の瞬間、乳首から離れた指が脇の下に滑り込み、指全体で優しくくすぐり出した。
「っひ!? っ、あ!ぁッ……ひゃはははは!!あ"ははははは!?」
俺の声が盛大に弾けると、周りで撮影しているスタッフさん達は安心したような表情でこちらを見ていた。
「えっ、……なに、なっ、ひはははははは!!ちょ、ちょっ、と、やッ、や"めっ…ぁひゃああああ!!」
激しく手足を暴れさせ、ガンガンと激しく拘束具が音を立てた。閉じたくても閉じれない脇の下に這う指がくすぐったすぎて、とにかく激しい音を立てても体をのけ反らせた。
(なんで!?何で何で何で何で何で!前は全然くすぐったくなかったのに!)
大声で叫んで暴れると、一瞬手が離れてくれたのだが、ツンツン、と脇の窪みを突く動きに変わっただけで、再び強烈なくすぐったさが襲う。
「あっ、あ!あっ、ははははは!! ぁ"はははははは」
「随分大きな笑い声だね、鈴くん」
「ひっ、あっ!ぁぁぁああはははぁはははは!!やめっ、れ!!やめれぇぇぇぇ!!」
この前とは全く違うくすぐり方に対応出来ず、必死に助けを求めると、ピタッと刺激が止まった。
「──鈴くんはこうやって優しくくすぐるのが弱いみたいだね。この前は比較的に効かないくすぐり方でくすぐったんだ」
「はぁっ……はぁ…それ、卑怯……だ、ろっ」
「かもね。でもどうしても鈴くんのこといじめてみたかったんだー。可愛いし、ちょっとS気あるし。そんな子を泣かしたくてさ」
「はぁぁ…?何、言って──!?あ"ひゃははははは!」
「へぇ、こうやって脇の窪みを引っ掻いてあげるとすごい効くね」
「やめっ、でぇぇぇぇ!! っ、ひ、ひはははは!!いやぁぁぁあ!!やめっ、やめてっ、ぁはっ、はははは!!くすぐっだぃぃぃぃぃぃいい!」
「じゃあ撮影モードに戻るね」
クスクスと笑う泉は俺が悶えるくすぐり方を徹底しながら、本当に撮影モードに戻ってしまった。
「30分我慢出来そうですか?まだ5分も経ってませんけど。やめて欲しかったら「ギブアップ」って言って下さいね」
「~~っ"!! っひはっ、あ"ぁぁぁあっ!!ぁははははははっ!!苦しぃっ…苦じぃぃぃっっ」
脇の下から移動した指は、こしょこしょと腹部を擽り出した。ビクビクと痙攣する腹筋を突かれたりと、たまに動きが変わったりしてどうしても耐えられない。
(無理!我慢なんて出来ない!!)
ボロボロと涙が溢れ出し、息が苦しくなってきた頃、ついに限界を迎えた。
「ぎ、ぶっ、あっぷ!!ぎぶですっっ、やめれぇぇぇ!!ゆるひてっ、許っ、!!」
号泣しながら叫ぶと、泉の指が止まり、撮影も一旦ストップした。はぁはぁと激しい呼吸を繰り返すと、涙と鼻水と唾液が服へ滴る。
「はい、残念でした。鈴くん、少し休憩したら第二ラウンドにいきましょうね」
体力を消耗して動けない俺は、スタッフの人に手足の拘束を外されても暴れることは出来なかった。
泉に目をやるとクスッと意地悪な笑みを浮かべており、助ける気はないようで。
俺は体を綺麗にされた後、スタッフの方にベッドに移動させられた。
「もぉ…無理、で、すっ…やめて…帰らしてぇ…」
「泉くんから撮影内容きちんと聞いてますよね?事前に打ち合わせもしましたし」
淡々と話すスタッフさんに下着姿にさせられた俺は、ベッドに備え付けられた拘束ベルトに再び固定されてしまった。ポーズでいうと大の字の状態。
「やだ!やめろっ…外せよ…!」
バタバタと暴れていると、泉がこちらへやってきた。
「!てめぇっ、ざけんな!!外せ!!」
「何言ってるの?全部了承して撮影に臨んだくせに。今更やだなんて子供みたいなこと言わないでよ」
「…っ」
確かにその通りだが、くすぐり方を変えるなんて聞いてない。奥歯を噛み締めて睨み付けると、次の撮影の準備が進んでいく。
「次はエッチな撮影だよ? たくさん身体中をくすぐりながら、気持ち良いところ攻めてあげる。安心してね、鈴くんの体に触れるのは俺だけだからさ」
──鈴くんはどうやって攻めたら蕩けてくれるかな?
end.
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