夢で会ったインキュバスが忘れられないんだが

Sui

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夢と現実の狭間

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 ルイスにとって欲していた快楽を得られたのか、嬌声が遠慮なく響いた。それはナカにも反応していて、気持ちいいくらいに何度か締め付けられ、放っていたものを全て搾り取るかのようだった。
 ルイスも白濁液を放ったことは鏡を通して確認した。前回のように失神することはなかったが、小さくふるふると背中を震わせながら呼吸を整えている。
 初めてルイスとセックスした時に色っぽさが濃くなった感じが今もそう見え、目がトロンとしていて全てが艶めかしい。

「……俺の精気ってそんなに良いのか?」
「今までの中で一番……だからもっとちょうだい」

 ルイスが上半身をひねり、俺の頬を撫でながら唇をついばむようにキスされた。後孔もナカももっとくれと言わんばかりに収縮が止まらない。
 先ほど鬱血痕を付けられキレていたのが嘘のように、すがりついてくる。
 何度もしていいのは嘘で、実は一回だけで終わらせるんじゃないかと疑ってたのだが、本当にルイスが満足するまでなんだなと実感する。

「俺が一番なのか……分かった。お前が満足するまで付き合ってやる」

 ルイスを前屈みにしてやり、四つん這いにさせた。そしてそのまま腰を動かし、後孔から抜き差しする音が聞こえてくる。また肉とぶつかる音とルイスの喘ぎ声が、なお穿いたい欲望をかきたてられる。もっと奥まで、俺しか届かないところまで──。

「ルイス……なぁルイス、夢でしか会えないなら俺をもっと求めてくれ。何度も会いたいんだ。ルイス、ルイス……お願いだ」

 就寝するときにいつも思っていたことを、言葉にする。
 やはりルイスからの返答は無かったが、応えて貰えるとは思っていなかった。だが否定の言葉や抵抗する仕草はない。もう会えないということは今のところ無いと思っていいのかもしれない。

 それならば、求めたがられるように欲しがられるようにセックスを勤しむしかないなと腹をくくると、ルイスの手が俺の後頭部に回り、キスしようと顔が近づいてくる。それを応えるべく奪うように口付け、舌をねじ込もうとすると、ルイスの舌が先に侵入され絡められた。
 このままではキスしづらいと考え、しやすい体位に変えるべく一旦後孔から俺のを抜き出した。抜き出す際に引き留めるかのように強く締め付けられるのがたまらない。
 そしてルイスを仰向けにし、すぐさま挿入したが精液と潤滑剤のおかげでスムーズに奥まで穿つことが出来た。
 そして自然とお互いキスを貪った。

「……もっと精気、ちょうだい」

 ルイスが満足するまでお互い欲しいままに求め合った。





 ルイスが満足するまで抱き合った夢から数日後、なるたけ空いてる時間を活用し資料室に通った。仕分けされていない部類の中から漁るのはなかなか根気が要ることで、本当にあるんだろうかと思うほどだったが今日ようやくインキュバス関連が記載している資料をついに見つけたのだ。
 見つけた時は思わずルイスの顔を思い浮かび、右肩を掴んだ。

 右肩を掴んだのには理由がある。ルイスとの夢が覚めた時に残っててほしいと思っていた、ルイスが爪を立てて残した痕──無数の赤い筋が残っていた。鏡でそれを確認したときは嬉しさのあまりに思わず拳を作っていた。いわゆるガッツポーズというやつだ。
 子どもの時から何もかも冷めていて、大きな依頼や高額報酬の魔物を撲滅出来たときでもこんな気持ちにはならなかった。自分の心情の変化に少しだけ気恥ずかしさを感じる。

 誰かを好きになるとこんなにも変わるのか——と。

 右肩を触れるたびに、ルイスが爪を立てたときの感触と赤い筋を思い出す。無意識に何度も右肩を触れているらしく、仕事先でワタルから肩凝ってるんですかと言われてしまったほどだ。

 しばらく右肩を撫でながら反芻したあと、インキュバスについて記載している資料に目を向けた。
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