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2章 邂逅
450日目その4~秘密事と寮生活の始まりと~
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駆と水元が水の寮へ向かうために部屋を出てから数十秒。
部屋には、各能力の序列1位のみが残っている。
夢野「その表情は、何を問われるのか当たりが付いているようね。」
火火野「えぇ。自分でもずっと考えていたので。」
里水「単刀直入に聞くが、火以外に別の能力を持っているな?」
全く表情が変化しない。
周りは…期待?興味津々?といった感じだ。
火火野「あぁ。あるよ。」
里水は軽く頷き、続ける。
里水「やはりか。どんな能力かを聞く前に、言っておこう。俺達にもあるんだ。別の力が。」
やはりか。
俺だけ、ということはないと思っていた。
ただ、”レア”だという事は明らかだった。
雷華「私たちから、どんな能力なのか、お伝えしましょう。」
火火野「いいのか?人払いしたってことは、組織内でも秘密事項にしているんだろ?」
夢野が頷く。
夢野「そうよ。だから、序列1位と個別の能力を持っている者しか知らないわ。」
まぁ、納得いく人選だと思った。
夢野「もう言っちゃうけど、不知火君以外は個別能力を持っているわ。あなた含めて4人だけ、今後現れるかどうかは分からないけどね。」
火火野「そうなんですね。」
雷華「では、私から。火火野さんは、ある程度見当がついてるでしょうから。」
雷華はニッコリしながら、続ける。
不知火の顔には、そうなのか?が書いている状態でコチラを見てくる。
俺はソレに頷きで返す。
火火野「能力者が分かるんだろ?あんたが放った風に触れるか何かすると。」
雷華「ご明察ですね。少し風の中に留まっていただく必要がありますけど、どの能力を扱えるのか感じることができます。」
不知火「へぇー。お前すごいな。俺はいつ見つかったのかすら分からんかったぞ!」
ガッハッハと豪快に笑っている。
まぁ、普通の能力者はそうだろうな。
天岩「次は私で良いかな。私は、ある程度だけど、強さが見えるよ。対象者が能力を発動していないといけないけどね。」
火火野「へぇー。かなり便利だね。チームを組むときにすごい有用だ。」
天岩は少し照れくさそうにしている。
スッと、割って入る里水。
里水「最後になったが、俺は他人の治癒が可能だ。ある程度重症だとしてもかなり早く治すことが出来る。病気を治したりすることは出来なかった。千切れた腕を生やしたりするのは”多分”無理だ。死んだ人間を生き返らしたりも不可能だと思う。」
火火野「多分無理?」
里水「どこか千切ってみるか?」
火火野「あー、理解した。」
皆の視線が俺に集まる。
火火野「じゃ、俺の番ね。俺は人が能力を使用しているのが”視える”んだ。雷華さんの風に捕まらなかったのも、俺には視えていたから。さっきの落とし穴も同じで、視えてたから落ちなかった。」
雷華「何で私の風を避けていたのですか?」
火火野「簡単な話さ、”誰”のどんな能力かは分からない。悪人の攻撃かもしれない能力に触れる奴はいないでしょ。」
不知火が大きく、おーきく頷く。
火火野「まぁ、能力者を探しているんだろうってのには、気付いていたんだけどね。夢野長官まだ時間あります?」
夢野「大丈夫ですよ。この後は特に予定はありませんので。」
火火野「じゃ、ちょっと掘り下げて、雷華さん、天岩さんはどんな感じで分かるの?」
雷華と天岩は顔を見合わせて。
雷華「”さん”は要りません。火火野さんの方が、年上ですので。」
天岩「私も土筆でいーよ。」
火火野「あー。癖みたいなもんだね。年齢関係なく、”さん”付けが染みついちゃってるからさ。じゃ、お言葉に甘えて。雷華から聞かせてくれるかな。」
雷華はニッコリしてから始めた。
雷華「私は、風が触れたものの感覚なので、なんとなく熱かったり、冷かったり、ザラザラしてたり、フワフワしてたりします。」
火火野「本当に、感覚なんだな。土筆は?」
天岩「私は、透明なモヤみたいなものが見えるな。大きさで判断する感じ。能力者によって違いはなくて、本当に大きさだけ。」
火火野「隠すことはできるの?」
天岩「多分できないよ。ちょっとだろうが、全力を出そうが、モヤの大きさは変わらなかったよ。あと見ようと思った時だけ視える感じだよ。」
俺は、フムフムと思っていたら。
雷華「火火野さんは?どんな感じに視えるんですか?」
火火野「あー、聞きっぱなしだったな。俺は、色が付いて視えるよ。灰色のキャンパスに水彩絵の具で薄く色を塗ってる感じかな。能力者からその色が伸びていて、発動しようとしている場所に溜まってる。」
里水「かなり戦闘に有益な力だな。奇襲とか意味がないな。」
火火野「まぁ、目で見てればな。俺の能力は視てないと意味がないから、背後から襲われたりすると分からないな。」
不知火「うーーん。でも月末はタイマンだから、ものすごい有利だなぁ。こっちの能力は視切られて、そっちは隙間から攻撃を当てられるんだろ。」
火火野「まぁ、戦いの中ではかなり優位に立てると思う。けど、今まで能力者とあんまり戦ってないから、もっといろいろ検証しないと、実戦で頼りにしすぎるのは危険かな。」
不知火「そうか。だが、ものすごい頼りになりそうな味方が増えて何よりだ!!」
また、でかい声で笑っている。
里水「落とし穴の件。避けるだけで良かったんじゃないか。」
少し、怪訝そうな表情になったように見えた。
火火野「俺の持論だけど、トラブルの時にこそ”本質”ってやつが見えるもんだ。だから、ちょっともめ事を起こして、どう対応するのかを見てみたかったんだ。まぁ、あいつ等が仕掛けて来なければ、こっちから仕掛けようと思ってたんだ。」
里水「そういう事か。俺の対応は想定通りだったか。」
火火野「いや、そんなに何もかも予想している訳じゃないよ。ただ、余りにも素早い対応だったから、今回が初めてじゃないとは思ったけどね。」
不知火「ハッハッハー!俺は見事に落ちてしまったがなぁ!!冗談抜きでぶん殴ってやろうと思ったぞ!」
火火野「でも、皆もその時に、俺の能力についてなんとなく気づいたんだろ?」
皆頷く。
天岩「アイツ等、それなりに練習してるから、あの落とし穴のクオリティーもかなり高いしね。」
雷華「初めましての、あの状況で気づくのは難しいですね。」
里水「分かった。ただ、今後はあまり揉め事を率先して起こすことはやめてもらいたいものだ。」
火火野「あぁ。こちらもすまなかった。お前の対応のおかげで、大事にならなくて助かったよ。」
里水はまた、無表情に戻っている。
夢野「一通り聞きたいことは聞けたわね。他に何かある?」
俺は少し考え、確認してないことを思い出す。
火火野「敵…雷華達より先に現れたアイツ等について、教えてください。」
長官は少し、表情が暗くなる。
夢野「私たちの、いえ非能力者の天敵になりうる組織よ。と言っても5人しか確認できてないけどね。」
火火野「たった5人ですか?それなら、こちらがちゃんと対応すれば、脅威にならないのでは?」
夢野「4人は、何とでもなると思うわ。ただ…」
長官の表情に影が落ちる。
夢野「たった1人。あちらの最強が、全能力者の最強なの。里水君や不知火君、駆君は戦ったことがあるけど、こちらは本気、あちらは戯れ。何か月か前の話だけど、その実力差は絶望的ね。」
里水「…俺はあの時よりかなり強くなったが…」
不知火「全然、届かんよな。」
火火野「…」
あの時の悪寒。間違いないだろう。
最強の能力者。
夢野「その能力者は、『龍皇』と呼ばれているわ。始まりの能力者で、私の父よ。」
さすがに驚く。
火火野「父親と敵対しているのか。…ですか?」
長官の暗さが少し和らぐ。
夢野「クスッ。無理矢理に敬語にしなくてもいいわよ。簡単な意見の相違よ。でもとんでもない人数の人達を巻き込んだド派手な親子喧嘩ね。まぁ、私は無能力者なんだけどね。」
えーーーーー!!
声にならない声が出た。
最後にとんでもないカミングアウトが何個もあって、長い長い今日が終わっていく。
部屋には、各能力の序列1位のみが残っている。
夢野「その表情は、何を問われるのか当たりが付いているようね。」
火火野「えぇ。自分でもずっと考えていたので。」
里水「単刀直入に聞くが、火以外に別の能力を持っているな?」
全く表情が変化しない。
周りは…期待?興味津々?といった感じだ。
火火野「あぁ。あるよ。」
里水は軽く頷き、続ける。
里水「やはりか。どんな能力かを聞く前に、言っておこう。俺達にもあるんだ。別の力が。」
やはりか。
俺だけ、ということはないと思っていた。
ただ、”レア”だという事は明らかだった。
雷華「私たちから、どんな能力なのか、お伝えしましょう。」
火火野「いいのか?人払いしたってことは、組織内でも秘密事項にしているんだろ?」
夢野が頷く。
夢野「そうよ。だから、序列1位と個別の能力を持っている者しか知らないわ。」
まぁ、納得いく人選だと思った。
夢野「もう言っちゃうけど、不知火君以外は個別能力を持っているわ。あなた含めて4人だけ、今後現れるかどうかは分からないけどね。」
火火野「そうなんですね。」
雷華「では、私から。火火野さんは、ある程度見当がついてるでしょうから。」
雷華はニッコリしながら、続ける。
不知火の顔には、そうなのか?が書いている状態でコチラを見てくる。
俺はソレに頷きで返す。
火火野「能力者が分かるんだろ?あんたが放った風に触れるか何かすると。」
雷華「ご明察ですね。少し風の中に留まっていただく必要がありますけど、どの能力を扱えるのか感じることができます。」
不知火「へぇー。お前すごいな。俺はいつ見つかったのかすら分からんかったぞ!」
ガッハッハと豪快に笑っている。
まぁ、普通の能力者はそうだろうな。
天岩「次は私で良いかな。私は、ある程度だけど、強さが見えるよ。対象者が能力を発動していないといけないけどね。」
火火野「へぇー。かなり便利だね。チームを組むときにすごい有用だ。」
天岩は少し照れくさそうにしている。
スッと、割って入る里水。
里水「最後になったが、俺は他人の治癒が可能だ。ある程度重症だとしてもかなり早く治すことが出来る。病気を治したりすることは出来なかった。千切れた腕を生やしたりするのは”多分”無理だ。死んだ人間を生き返らしたりも不可能だと思う。」
火火野「多分無理?」
里水「どこか千切ってみるか?」
火火野「あー、理解した。」
皆の視線が俺に集まる。
火火野「じゃ、俺の番ね。俺は人が能力を使用しているのが”視える”んだ。雷華さんの風に捕まらなかったのも、俺には視えていたから。さっきの落とし穴も同じで、視えてたから落ちなかった。」
雷華「何で私の風を避けていたのですか?」
火火野「簡単な話さ、”誰”のどんな能力かは分からない。悪人の攻撃かもしれない能力に触れる奴はいないでしょ。」
不知火が大きく、おーきく頷く。
火火野「まぁ、能力者を探しているんだろうってのには、気付いていたんだけどね。夢野長官まだ時間あります?」
夢野「大丈夫ですよ。この後は特に予定はありませんので。」
火火野「じゃ、ちょっと掘り下げて、雷華さん、天岩さんはどんな感じで分かるの?」
雷華と天岩は顔を見合わせて。
雷華「”さん”は要りません。火火野さんの方が、年上ですので。」
天岩「私も土筆でいーよ。」
火火野「あー。癖みたいなもんだね。年齢関係なく、”さん”付けが染みついちゃってるからさ。じゃ、お言葉に甘えて。雷華から聞かせてくれるかな。」
雷華はニッコリしてから始めた。
雷華「私は、風が触れたものの感覚なので、なんとなく熱かったり、冷かったり、ザラザラしてたり、フワフワしてたりします。」
火火野「本当に、感覚なんだな。土筆は?」
天岩「私は、透明なモヤみたいなものが見えるな。大きさで判断する感じ。能力者によって違いはなくて、本当に大きさだけ。」
火火野「隠すことはできるの?」
天岩「多分できないよ。ちょっとだろうが、全力を出そうが、モヤの大きさは変わらなかったよ。あと見ようと思った時だけ視える感じだよ。」
俺は、フムフムと思っていたら。
雷華「火火野さんは?どんな感じに視えるんですか?」
火火野「あー、聞きっぱなしだったな。俺は、色が付いて視えるよ。灰色のキャンパスに水彩絵の具で薄く色を塗ってる感じかな。能力者からその色が伸びていて、発動しようとしている場所に溜まってる。」
里水「かなり戦闘に有益な力だな。奇襲とか意味がないな。」
火火野「まぁ、目で見てればな。俺の能力は視てないと意味がないから、背後から襲われたりすると分からないな。」
不知火「うーーん。でも月末はタイマンだから、ものすごい有利だなぁ。こっちの能力は視切られて、そっちは隙間から攻撃を当てられるんだろ。」
火火野「まぁ、戦いの中ではかなり優位に立てると思う。けど、今まで能力者とあんまり戦ってないから、もっといろいろ検証しないと、実戦で頼りにしすぎるのは危険かな。」
不知火「そうか。だが、ものすごい頼りになりそうな味方が増えて何よりだ!!」
また、でかい声で笑っている。
里水「落とし穴の件。避けるだけで良かったんじゃないか。」
少し、怪訝そうな表情になったように見えた。
火火野「俺の持論だけど、トラブルの時にこそ”本質”ってやつが見えるもんだ。だから、ちょっともめ事を起こして、どう対応するのかを見てみたかったんだ。まぁ、あいつ等が仕掛けて来なければ、こっちから仕掛けようと思ってたんだ。」
里水「そういう事か。俺の対応は想定通りだったか。」
火火野「いや、そんなに何もかも予想している訳じゃないよ。ただ、余りにも素早い対応だったから、今回が初めてじゃないとは思ったけどね。」
不知火「ハッハッハー!俺は見事に落ちてしまったがなぁ!!冗談抜きでぶん殴ってやろうと思ったぞ!」
火火野「でも、皆もその時に、俺の能力についてなんとなく気づいたんだろ?」
皆頷く。
天岩「アイツ等、それなりに練習してるから、あの落とし穴のクオリティーもかなり高いしね。」
雷華「初めましての、あの状況で気づくのは難しいですね。」
里水「分かった。ただ、今後はあまり揉め事を率先して起こすことはやめてもらいたいものだ。」
火火野「あぁ。こちらもすまなかった。お前の対応のおかげで、大事にならなくて助かったよ。」
里水はまた、無表情に戻っている。
夢野「一通り聞きたいことは聞けたわね。他に何かある?」
俺は少し考え、確認してないことを思い出す。
火火野「敵…雷華達より先に現れたアイツ等について、教えてください。」
長官は少し、表情が暗くなる。
夢野「私たちの、いえ非能力者の天敵になりうる組織よ。と言っても5人しか確認できてないけどね。」
火火野「たった5人ですか?それなら、こちらがちゃんと対応すれば、脅威にならないのでは?」
夢野「4人は、何とでもなると思うわ。ただ…」
長官の表情に影が落ちる。
夢野「たった1人。あちらの最強が、全能力者の最強なの。里水君や不知火君、駆君は戦ったことがあるけど、こちらは本気、あちらは戯れ。何か月か前の話だけど、その実力差は絶望的ね。」
里水「…俺はあの時よりかなり強くなったが…」
不知火「全然、届かんよな。」
火火野「…」
あの時の悪寒。間違いないだろう。
最強の能力者。
夢野「その能力者は、『龍皇』と呼ばれているわ。始まりの能力者で、私の父よ。」
さすがに驚く。
火火野「父親と敵対しているのか。…ですか?」
長官の暗さが少し和らぐ。
夢野「クスッ。無理矢理に敬語にしなくてもいいわよ。簡単な意見の相違よ。でもとんでもない人数の人達を巻き込んだド派手な親子喧嘩ね。まぁ、私は無能力者なんだけどね。」
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