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3章 最強主人公
475日目その2~トラブルバスター火火野登場~
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天岩「何で焚きつけたのよ!!」
変わらず般若のような剣幕で怒鳴ってくる。
天岩「詠唱は、絶対使っちゃいけないのよ!!また…また、」
火火野「ちょっと、落ち着け。土筆。」
俺は、水のメンバーに垂水を介抱してもらうように託し、天岩と向かい合う。
火火野「まず、過去に何があったのか知らんが、詠唱ってのは必殺技の事だな?」
天岩「えぇ、そうよ。貴方は詠唱がどれだけ危険か分かってないでしょ!!」
かなりご立腹状態だ。正論や理屈は通じそうにないな。
火火野「1ついいか。OSLCの意義は、数少ない能力者同士の全力を出せる場所だと考えている。」
今の状態の天岩は、何を言っても聞く耳を持たないだろう。
それでも、会話をしてみないと始まらない。
火火野「詠唱もそうだが、それを含めて、こういう場所で全力を出していないと、有事の際に思わぬ大事故を引き起こすと思わないか。」
天岩「そうかもしれない。でも、詠唱のせいでこれ以上、仲間が減ることだけは許されないのよ。」
仲間が減る?
コントロールを誤って事故が起こることを懸念してるのか。
火火野「ちゃんと聞いてくれ。この大会でしか対人に詠唱は使えないだろ?それを禁止するってことは、ぶっつけ本番で敵意ある能力者に対していきなり必殺技を使わないといけなくなるってことだ。ほとんど実力が拮抗している相手だったとして、練習していない必殺技をぶっ放して、もし相手を殺めてしまったらどうすんだ?」
天岩「そんなことが起きないようにするために、ペアで行動するようになっているのよ。」
火火野「ペアで行動することが、根本的な対処にはならないだろう。本当にペアで行動していたら詠唱を使うシチュエーションが来ないと思っているのか?もし、複数の能力者に囲まれたら?相手が思ったより強かったら?いくらでも最悪の状況は考えられる。それに対して準備することが、この大会の意義だろ?」
天岩「貴方の言っていることは正論でしょうよ。でも、私は”許せない”。許すことは絶対できないのよ。」
そう言って、観客席に帰ろうとする。
火火野「じゃ、事故が起こって仲間や敵が死んでしまったら、その家族に”練習してないのでやっちゃいました”って言うつもりかよ!」
天岩は一瞬立ち止まったが、そのまま去っていった。
今日は1回戦の全試合のみが行われ、明日は休養日、明後日トーナメントの決勝まで、明々後日に4人での決勝戦となる。
俺は、夢野長官を訪ねる。
火火野「今大丈夫です?」
夢野「えぇ。来ると思っていたし。でも水元君の初戦見なくていいの?」
火火野「里水相手じゃ、勝負は一瞬でしょうから、励ましの言葉を考えておくだけで十分だと思います。」
クスっと笑い、夢野は語りだす。
夢野「あれは、4か月前のOSLCだったわ。天岩さんや、垂水君、地美君ともう一人が入ってきた後の初めてのOSLC。」
お汁粉に慣れない。シリアスな話のはずなのに笑いそうになる。
会場では、里水と水元の戦いが始まっている。
里水「25日間の練習の成果を全部出せばいい。全て受け止めよう。」
水元「お願いするっす!」
水元は拙いながらも、水流を操り里水へ攻撃をしている。
里水は自分の水を使い、それらすべてをいなしている。本当に流麗な水捌きだ。
数分持ったか、持たないか、水元のスタミナが切れて、守護球が崩壊する。
里水「終わりだな。」
水元「ひーッひーッ。攻撃しながら能力を維持するのは、やっぱり大変ですねー。」
垂水のようにぶっ倒れはしなかったが、何とか立っているという状況だ。
まぁ、1か月弱の期間でこれだけできるというのは、すごいと思う。
俺はここまで出来てなかった。
夢野「終わったみたいね。じゃ、話を続けましょうか。」
火火野「えぇ、お願いします。」
そこから語られたのは、詠唱が初めて使われた大会で発生した事故の話だった。
被害は1名。
いまだに入院しているそうだ。
だから最初に38人しか居なかったのか。
夢野「天岩さんは、最初から凄くてね。”天才”というしかなかったわ。次のOSLCで序列1位になったしね。年齢もそうだったけど、面倒見も本当に良くてね。垂水君以外は土使いだったのも相まって、3人から本当のお姉さんみたいに慕われていたわ。」
火火野「その1人の事故が、今回の原因ですね。」
夢野は頷く。
夢野「その子の名は、『土田 幹人(ツチダ ミキト)』。天岩さんを追いかけて、追いかけすぎた子よ。4か月前のOSLCの時、4人ともまだ能力を使い始めてから1か月しか経っていなかったわ。このSWEETもまだまだ小さくてね、詠唱を使えるような使い手はあまり居なかった。他の使い手は、相手の事を案じてか大会で使うことは無かったの。でも、天岩さんは使った。」
火火野「使った相手が、土田だった?」
夢野は首を横に振る。
夢野「違うわ。当時土の序列2位相手だったわ。詠唱も見事で、ちゃんとコントロールして、序列2位に勝ったの。」
火火野「じゃ…」
夢野「どうして土田君は入院しているのか。それはね。そのOSLCで2戦目が土田君だったの。相手は当時の土の1位。相手は当然、土田君より遥かに強かったわ。追い詰められた彼は、使ってしまったの…さっき見てしまった、天岩さんの詠唱を。」
夢野の顔が強張る。
夢野「誰もどうなるかなんて分からなかったわ。他人の詠唱を使ったらどうなるかなんて。」
火火野「どうなったんですか。」
夢野「暴走よ。天岩さんが使った詠唱と同じ技にはならず、土がただただ荒れ狂った。序列1位が相手でなかったら、殺めてしまっていたかもしれない。土田君が力の使い過ぎで意識が無くなってからも少しの間暴走は止まらなかった。」
夢野「その時、土田君は天岩さんを見ていた…物凄い恐怖の中でただ救いを求めていた顔に見えたわ。結果、土田君は首から下の力が入らなくなり、この施設の病院に入院して今も懸命にリハビリを行っているわ。天岩さんは定期的にお見舞いに行っているみたいね。」
事のあらましは理解できた。
火火野「…夢野長官、お願いがあります。」
俺は、行動することにした。
解決につながるかどうかは、分からない。
でも、このままでいい訳ない。
夢野「天岩さんは頑固よ。何度相談しても、彼女の意志は折れる事はなかったわ。」
火火野「えぇ、そうでしょう。俺にも無理だと思います。が、土筆を縛っている鎖を断ち切るためにできることをしてみます。でも…状況が悪化した場合は、助けてくださいね。」
夢野はニッコリ笑って。
夢野「年長者なんだから、自分で責任取りなさい。」
俺は苦笑いで返す。
変わらず般若のような剣幕で怒鳴ってくる。
天岩「詠唱は、絶対使っちゃいけないのよ!!また…また、」
火火野「ちょっと、落ち着け。土筆。」
俺は、水のメンバーに垂水を介抱してもらうように託し、天岩と向かい合う。
火火野「まず、過去に何があったのか知らんが、詠唱ってのは必殺技の事だな?」
天岩「えぇ、そうよ。貴方は詠唱がどれだけ危険か分かってないでしょ!!」
かなりご立腹状態だ。正論や理屈は通じそうにないな。
火火野「1ついいか。OSLCの意義は、数少ない能力者同士の全力を出せる場所だと考えている。」
今の状態の天岩は、何を言っても聞く耳を持たないだろう。
それでも、会話をしてみないと始まらない。
火火野「詠唱もそうだが、それを含めて、こういう場所で全力を出していないと、有事の際に思わぬ大事故を引き起こすと思わないか。」
天岩「そうかもしれない。でも、詠唱のせいでこれ以上、仲間が減ることだけは許されないのよ。」
仲間が減る?
コントロールを誤って事故が起こることを懸念してるのか。
火火野「ちゃんと聞いてくれ。この大会でしか対人に詠唱は使えないだろ?それを禁止するってことは、ぶっつけ本番で敵意ある能力者に対していきなり必殺技を使わないといけなくなるってことだ。ほとんど実力が拮抗している相手だったとして、練習していない必殺技をぶっ放して、もし相手を殺めてしまったらどうすんだ?」
天岩「そんなことが起きないようにするために、ペアで行動するようになっているのよ。」
火火野「ペアで行動することが、根本的な対処にはならないだろう。本当にペアで行動していたら詠唱を使うシチュエーションが来ないと思っているのか?もし、複数の能力者に囲まれたら?相手が思ったより強かったら?いくらでも最悪の状況は考えられる。それに対して準備することが、この大会の意義だろ?」
天岩「貴方の言っていることは正論でしょうよ。でも、私は”許せない”。許すことは絶対できないのよ。」
そう言って、観客席に帰ろうとする。
火火野「じゃ、事故が起こって仲間や敵が死んでしまったら、その家族に”練習してないのでやっちゃいました”って言うつもりかよ!」
天岩は一瞬立ち止まったが、そのまま去っていった。
今日は1回戦の全試合のみが行われ、明日は休養日、明後日トーナメントの決勝まで、明々後日に4人での決勝戦となる。
俺は、夢野長官を訪ねる。
火火野「今大丈夫です?」
夢野「えぇ。来ると思っていたし。でも水元君の初戦見なくていいの?」
火火野「里水相手じゃ、勝負は一瞬でしょうから、励ましの言葉を考えておくだけで十分だと思います。」
クスっと笑い、夢野は語りだす。
夢野「あれは、4か月前のOSLCだったわ。天岩さんや、垂水君、地美君ともう一人が入ってきた後の初めてのOSLC。」
お汁粉に慣れない。シリアスな話のはずなのに笑いそうになる。
会場では、里水と水元の戦いが始まっている。
里水「25日間の練習の成果を全部出せばいい。全て受け止めよう。」
水元「お願いするっす!」
水元は拙いながらも、水流を操り里水へ攻撃をしている。
里水は自分の水を使い、それらすべてをいなしている。本当に流麗な水捌きだ。
数分持ったか、持たないか、水元のスタミナが切れて、守護球が崩壊する。
里水「終わりだな。」
水元「ひーッひーッ。攻撃しながら能力を維持するのは、やっぱり大変ですねー。」
垂水のようにぶっ倒れはしなかったが、何とか立っているという状況だ。
まぁ、1か月弱の期間でこれだけできるというのは、すごいと思う。
俺はここまで出来てなかった。
夢野「終わったみたいね。じゃ、話を続けましょうか。」
火火野「えぇ、お願いします。」
そこから語られたのは、詠唱が初めて使われた大会で発生した事故の話だった。
被害は1名。
いまだに入院しているそうだ。
だから最初に38人しか居なかったのか。
夢野「天岩さんは、最初から凄くてね。”天才”というしかなかったわ。次のOSLCで序列1位になったしね。年齢もそうだったけど、面倒見も本当に良くてね。垂水君以外は土使いだったのも相まって、3人から本当のお姉さんみたいに慕われていたわ。」
火火野「その1人の事故が、今回の原因ですね。」
夢野は頷く。
夢野「その子の名は、『土田 幹人(ツチダ ミキト)』。天岩さんを追いかけて、追いかけすぎた子よ。4か月前のOSLCの時、4人ともまだ能力を使い始めてから1か月しか経っていなかったわ。このSWEETもまだまだ小さくてね、詠唱を使えるような使い手はあまり居なかった。他の使い手は、相手の事を案じてか大会で使うことは無かったの。でも、天岩さんは使った。」
火火野「使った相手が、土田だった?」
夢野は首を横に振る。
夢野「違うわ。当時土の序列2位相手だったわ。詠唱も見事で、ちゃんとコントロールして、序列2位に勝ったの。」
火火野「じゃ…」
夢野「どうして土田君は入院しているのか。それはね。そのOSLCで2戦目が土田君だったの。相手は当時の土の1位。相手は当然、土田君より遥かに強かったわ。追い詰められた彼は、使ってしまったの…さっき見てしまった、天岩さんの詠唱を。」
夢野の顔が強張る。
夢野「誰もどうなるかなんて分からなかったわ。他人の詠唱を使ったらどうなるかなんて。」
火火野「どうなったんですか。」
夢野「暴走よ。天岩さんが使った詠唱と同じ技にはならず、土がただただ荒れ狂った。序列1位が相手でなかったら、殺めてしまっていたかもしれない。土田君が力の使い過ぎで意識が無くなってからも少しの間暴走は止まらなかった。」
夢野「その時、土田君は天岩さんを見ていた…物凄い恐怖の中でただ救いを求めていた顔に見えたわ。結果、土田君は首から下の力が入らなくなり、この施設の病院に入院して今も懸命にリハビリを行っているわ。天岩さんは定期的にお見舞いに行っているみたいね。」
事のあらましは理解できた。
火火野「…夢野長官、お願いがあります。」
俺は、行動することにした。
解決につながるかどうかは、分からない。
でも、このままでいい訳ない。
夢野「天岩さんは頑固よ。何度相談しても、彼女の意志は折れる事はなかったわ。」
火火野「えぇ、そうでしょう。俺にも無理だと思います。が、土筆を縛っている鎖を断ち切るためにできることをしてみます。でも…状況が悪化した場合は、助けてくださいね。」
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