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3章 最強主人公
477日目その5~序列1位へ各々の戦い(火火野vs不知火戦)~
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夢野のいつものコールで、入場する。
いつもとは別人と見間違うくらい、不知火は本気モードだ。
右手を銃にして火を灯す。
フッっと息を吹きかけ火を消す。
不知火「さすがに余裕だな。」
火火野「いやそうでもないさ。これが俺の原点(サイショ)だから、コレやると落ち着くんだ。」
クスっと笑い、不知火は続けた。
不知火「さっきの風嵐妹の放った力。お前と同じだな。」
火火野「??どういうことだ?」
不知火「普通はひとつの力しか使えないんだ。俺達は火だけしか使えない。」
俺もそのつもりだった。
だから、雷華の雷には驚いた。
不知火「お前は、別の力を使っている。」
火火野「…そんなつもりはないんだがな。」
不知火「自覚がないのか?ハッハッハー!!相変わらず規格外だ!!」
いや、冗談でもない。マジで火の能力しか使っているつもりはないんだが。
不知火「爆発だよ。最初、俺たちに見せたあの爆発での移動。俺たちには出来ない。」
火火野「!そうなのか…自然に使えるようになってたから、気付かなかった。」
不知火「それが出来る人間を俺は一人しか知らなかった。今は三人になった…いや、多分、五人いる。高位の能力者は…」
珍しく小さい声で聞こえにくかった。さらに夢野の先頭開始コールが被って、聞こえなかった。
不知火「最初から全力でぶっ潰す!!」
構えを取る不知火。
俺は、手を出して静止する。
火火野「まぁ、待て。俺はお前をリスペクトしているんだ。」
自然体で構える。俺。
火火野「だから、俺も…全力で相手をしてやる…!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
会場が微かに揺れる。
火火野~我が使うは破壊の力 破り、壊し、滅ぼす その権化へと成らん~
俺から火が噴き出る。
火が巻き付き、俺をすっぽり覆いつくす火球と化す。
火火野「…これが…俺の本気だよ。」
火球が、空間にほつれていく。
不知火「何…だと!?」
火球から現れたのは、白髪…ではない、銀髪で長髪になった俺。
火火野~破壊神降臨(モードゴッドオブデストロイ)~
里水「…お前も…」
雷華「まぁ…ね。」
天岩「そうこなくっちゃよ~」
別々の場所で、序列1位達がその光景を笑みを浮かべて…いや、里水は変わらず無表情だった。
火火野「さぁ、お前の全てを破壊してやる。」
不知火「それでこそ…それでこそだ!!いくぞぉぉお!!」
不知火~内に秘めたる沸き立つ炎 躰より噴出し鎧と化せ~
不知火~創出 鎧炎 超絶出力(フルバーニン)~
火狩戦の時より凄まじい炎が、不知火から噴き出る。
ドドン!!
不知火「ぐぉ!?」
不知火がよろめく。
火火野「ぼーっとしてんなよ。よく見ろ。お前はもう、俺の攻撃にさらされている。」
不知火「なんだと!」
周りを見ると、鳥の羽のようなものが舞っている。
フワフワと、その一枚が不知火の炎に触れる。
ドンッ!
羽、一枚一枚が小さな爆弾なのだ。
不知火は、冷たい汗が頬を伝うのを感じた。
火火野「おいおい、せっかく本気になったんだ。少しは頑張ってくれよ。」
不知火「元より、そのつもりよぉ!!だが、長くは無い。この一撃に全部乗せる!!」
不知火~鎧の炎よ 全てこの腕(カイナ)に宿れ この一撃は全てを灰塵に帰す~
鎧の炎が全て不知火の右腕に集まる。
その炎が当たるたびに、羽が爆発しているが、不知火は耐えている。
深紅に染まった右腕を引き絞る。
不知火~鎧炎 灰塵腕 強振(カイジンカイナ フルスイング)~
そのままの体制で、不知火は羽の中を突進してくる。
爆発を意に介さず、猪突猛進する。
火火野「全く。本当に凄い男だよ。」
火火野~我が拳は瞬きの間に千撃放つ その爆撃は夜空に舞い咲く花火の如し~
不知火は自身の射程に入った瞬間に、拳を振り抜く。
火火野~奥義 破の段の極 一瞬千撃 破哭火(ハナビ)~
地美戦で放った技より速く、多く、そして爆発も大きい。
ドドンッ!!!
音もほとんど一撃分しかしない。
その間に無数の爆拳を叩き込む。
不知火は、突進してきた道を真っすぐ吹っ飛んで戻り、入場口付近に横たわっている。
火火野「あ…やり過ぎたか…」
拳から煙を出しながら、不知火の元へ駆けつける。
火火野「おい!!大丈夫か!?」
完全に意識が飛んでいる不知火。
白目向いている。
火火野「やっべぇ。」
夢野「はーい、救護班!がんばれ~」
と、夢野の声で里水が入ってくる。
火火野「里水?」
里水「…言っただろ。」
火火野「あぁ。すまんが、よろしく頼む。」
里水「あぁ、任せておけ。」
不知火を軽々と抱え、里水は入場口から出ていく。
夢野「火序列1位 火火野 晃太。久々の入れ替わりね。これから頑張ってね。」
不知火の事は気になるが、里水に任せておけば大丈夫だろう。
俺は勝ち名乗りに応え、会場を後にする。
そして、不知火が運ばれた救護室へ向かう。
いつもとは別人と見間違うくらい、不知火は本気モードだ。
右手を銃にして火を灯す。
フッっと息を吹きかけ火を消す。
不知火「さすがに余裕だな。」
火火野「いやそうでもないさ。これが俺の原点(サイショ)だから、コレやると落ち着くんだ。」
クスっと笑い、不知火は続けた。
不知火「さっきの風嵐妹の放った力。お前と同じだな。」
火火野「??どういうことだ?」
不知火「普通はひとつの力しか使えないんだ。俺達は火だけしか使えない。」
俺もそのつもりだった。
だから、雷華の雷には驚いた。
不知火「お前は、別の力を使っている。」
火火野「…そんなつもりはないんだがな。」
不知火「自覚がないのか?ハッハッハー!!相変わらず規格外だ!!」
いや、冗談でもない。マジで火の能力しか使っているつもりはないんだが。
不知火「爆発だよ。最初、俺たちに見せたあの爆発での移動。俺たちには出来ない。」
火火野「!そうなのか…自然に使えるようになってたから、気付かなかった。」
不知火「それが出来る人間を俺は一人しか知らなかった。今は三人になった…いや、多分、五人いる。高位の能力者は…」
珍しく小さい声で聞こえにくかった。さらに夢野の先頭開始コールが被って、聞こえなかった。
不知火「最初から全力でぶっ潰す!!」
構えを取る不知火。
俺は、手を出して静止する。
火火野「まぁ、待て。俺はお前をリスペクトしているんだ。」
自然体で構える。俺。
火火野「だから、俺も…全力で相手をしてやる…!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
会場が微かに揺れる。
火火野~我が使うは破壊の力 破り、壊し、滅ぼす その権化へと成らん~
俺から火が噴き出る。
火が巻き付き、俺をすっぽり覆いつくす火球と化す。
火火野「…これが…俺の本気だよ。」
火球が、空間にほつれていく。
不知火「何…だと!?」
火球から現れたのは、白髪…ではない、銀髪で長髪になった俺。
火火野~破壊神降臨(モードゴッドオブデストロイ)~
里水「…お前も…」
雷華「まぁ…ね。」
天岩「そうこなくっちゃよ~」
別々の場所で、序列1位達がその光景を笑みを浮かべて…いや、里水は変わらず無表情だった。
火火野「さぁ、お前の全てを破壊してやる。」
不知火「それでこそ…それでこそだ!!いくぞぉぉお!!」
不知火~内に秘めたる沸き立つ炎 躰より噴出し鎧と化せ~
不知火~創出 鎧炎 超絶出力(フルバーニン)~
火狩戦の時より凄まじい炎が、不知火から噴き出る。
ドドン!!
不知火「ぐぉ!?」
不知火がよろめく。
火火野「ぼーっとしてんなよ。よく見ろ。お前はもう、俺の攻撃にさらされている。」
不知火「なんだと!」
周りを見ると、鳥の羽のようなものが舞っている。
フワフワと、その一枚が不知火の炎に触れる。
ドンッ!
羽、一枚一枚が小さな爆弾なのだ。
不知火は、冷たい汗が頬を伝うのを感じた。
火火野「おいおい、せっかく本気になったんだ。少しは頑張ってくれよ。」
不知火「元より、そのつもりよぉ!!だが、長くは無い。この一撃に全部乗せる!!」
不知火~鎧の炎よ 全てこの腕(カイナ)に宿れ この一撃は全てを灰塵に帰す~
鎧の炎が全て不知火の右腕に集まる。
その炎が当たるたびに、羽が爆発しているが、不知火は耐えている。
深紅に染まった右腕を引き絞る。
不知火~鎧炎 灰塵腕 強振(カイジンカイナ フルスイング)~
そのままの体制で、不知火は羽の中を突進してくる。
爆発を意に介さず、猪突猛進する。
火火野「全く。本当に凄い男だよ。」
火火野~我が拳は瞬きの間に千撃放つ その爆撃は夜空に舞い咲く花火の如し~
不知火は自身の射程に入った瞬間に、拳を振り抜く。
火火野~奥義 破の段の極 一瞬千撃 破哭火(ハナビ)~
地美戦で放った技より速く、多く、そして爆発も大きい。
ドドンッ!!!
音もほとんど一撃分しかしない。
その間に無数の爆拳を叩き込む。
不知火は、突進してきた道を真っすぐ吹っ飛んで戻り、入場口付近に横たわっている。
火火野「あ…やり過ぎたか…」
拳から煙を出しながら、不知火の元へ駆けつける。
火火野「おい!!大丈夫か!?」
完全に意識が飛んでいる不知火。
白目向いている。
火火野「やっべぇ。」
夢野「はーい、救護班!がんばれ~」
と、夢野の声で里水が入ってくる。
火火野「里水?」
里水「…言っただろ。」
火火野「あぁ。すまんが、よろしく頼む。」
里水「あぁ、任せておけ。」
不知火を軽々と抱え、里水は入場口から出ていく。
夢野「火序列1位 火火野 晃太。久々の入れ替わりね。これから頑張ってね。」
不知火の事は気になるが、里水に任せておけば大丈夫だろう。
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そして、不知火が運ばれた救護室へ向かう。
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