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いかめしホイホイ

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正義のカウンセラーと正しい自殺の仕方

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登場人物

楠木正義(くすのきまさよし)   32歳、男。 スーツ姿。正義カウンセリング事務所のカウンセラー。口が悪く、よく皮肉を言う。

白咲ゆり(しろさきゆり)       女子高生。バイトで楠木の助手をしている。純粋な子。

無桐哲也(むきりてつや)       40歳。男。元とある会社の社長。現在は倒産し、妻と娘はいなくなり、2億円程度の借金が残る。着ているスーツがブランドもの。

無桐の父親                  息子を優秀に育てるためにエリート教育をほどこす。ちなみに妻は失踪した。

小学生たち                  小学生低学年の集団4~5人。楠木正義を悪人と思っている。


















正義のカウンセラーと正しい自殺の仕方

愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。
                                         新約聖書 コリント人への第一の手紙 13章4節

○町から正義カウンセリング事務所への通り道
      白咲が歩いている。前から小学生低学年ぐらいの集団が4~5人歩いてくる。小学生らが、白咲に気づくと道端の石を拾い、投げつけてくる。
小学生たち「悪党の手下め、この町から出ていけ」
白咲「いたっ、痛い。先生は悪党なんかじゃない!先生は正義の味方よ!」
小学生たち「嘘つけ!正義っていうのは名前だけだろ!実際は悪いことしてるんだろ!」
      なおも石を投げつけてくる。
白咲「先生は、この世で最も正しい人間よ!それが、わからないのは、あなた達が子供だからよ」
小学生たち「この女、馬鹿だー。うちの父ちゃんだって、お前らは悪党だって言ってたぜ。みんな他の大人たちだって言ってるのに知らねーの?」
      白咲は言い返さずに走って逃げ出す。

○正義カウンセリング事務所
      丘の上に立っている一軒家。正義カウンセリング事務所と看板がある。
      白咲が事務所のドアを開けて中に入る。ちょうどガシャンと窓ガラスが割れる音がする。白咲が楠木の心配をして急いで部屋に向かう。部屋では、楠木が頭から血を流して立ちすくんでいる。窓ガラスが割れていて、石が床に転がっている。どうやら外から石が投げ込まれ、それが楠木の頭に当たったらしい。
楠木「バカヤローめ!投げ込むなら、石じゃなく火炎瓶だろ!」
      楠木が窓の外に向かって怒鳴る。
白咲「先生!挑発しないでください」
楠木「どうせ、もういない」
白咲「頭、大丈夫ですか?」
      白咲が包帯を取り出し、あたまにまこうとする。
楠木「どうせ、かすり傷だ」
      楠木は、包帯を無理やりうばって自分でまく。白咲は割れた窓ガラスを片づけはじめる。
白咲「先生、いい加減に自分は正しいことをしてるって主張したらどうですか?」
楠木「悪いが、俺は善人なんかじゃない。俺が善人だってのは、お前の幻想だ」
白咲「またまたー」
      割れた窓ガラスのところにベニヤ板をかぶせる。
楠木「俺は、この世で最も悪い人間だ。町中の人たちが言ってるじゃないか」
白咲「そんなことないです。先生は、この世で最も良い人間です!」
      「ピンポーン」とインターフォンの音がする。
楠木「客だ。はやく出ろ!」
白咲「はーい」
      白咲が玄関に向かいドアを開けると無桐が立っている。
白咲「ようこそ、正義カウンセリング事務所へ」
      無桐哲也を部屋に入れ、正義と対面するイスに座らせる。
楠木「カウンセリングには俺とあんたの他に白咲も同席する。彼女は俺の助手だが、同時にカウンセラーの勉強中なんだ。いいだろ」
白咲「もちろん、プライバシーが気になるなら、私は出ていきますよ」
無桐「はあ・・・」
白咲「・・・出て行きますね」
楠木「馬鹿が!『はぁ』ってことはOKってことだろ」
白咲「いえ、『はぁ』ってことは、出ていけってことでしょ」
無桐「はあ・・・」
白咲「・・・」
楠木「・・・で、俺が楠木正義だ。あんたが電話で言ってた、無桐・・・なんだっけ?」
無桐「無桐哲也です」
      無表情でしゃべる
楠木「そうそう、哲也だ。なんだかパッとしない名前だなぁ」
白咲「先生、失礼ですよ」
無桐「いいんです。その通りパッとしない人間ですから」
楠木「いいんだってよ白咲。わかったらカウンセリング中は、口をはさむな」
白咲「・・・・・・」
無桐「あのー。ホームページに書いてあることは本当ですよね?」
楠木「書いてあることって、何のことだ?」
無桐「だから、その・・・『正しい自殺の仕方をお教えします』って」
楠木「・・・本当だが、簡単には教えん。まず、何があって自殺を考えるようになったか話して見ろ」
無桐「私は、ある会社の社長をしていたんです。ですが、会社が倒産してしまい。2億円程度の借金が残りました。妻はこんな私を見はなし娘を連れてどこかに行ってしまいました」
楠木「薄情な奴だな。だが心配するな人間なんて、そんなもんだ」
白咲「先生!」
楠木「事実を言ったまでだ。人間という生き物は孤独で、いつも一人だ。一人で戦う生き物だ」
無桐「そうですよね。人間は孤独で一人ですよね。妻や娘はてっきり支えてくれるものかと・・・」
楠木「それで、人生に悲観して自殺を?」
無桐「えぇ」
楠木「くだらん!」
白咲「先生!そんな言い方することないじゃないですか!」
楠木「お前は黙ってろ!2億円の借金を背負い、妻や娘に逃げられ、未来に希望が持てないから自殺だと!?借金なんてあっても気にしなければいいだけじゃないか!妻と娘が出て行っても、結婚する前にもどっただけじゃないか!」
無桐「ですが、2億円ですよ!支えてくれる人は誰もいないんですよ!」
楠木「何度も言わせるな。たかが2億だ。支えてくれる人がいない?人間は常に一人だ」
無桐「・・・それで『正しい自殺の仕方』を教えてもらえますか?」
楠木「お前は不合格だ。本当に自殺したけりゃ、また三日後にでも来い!だが、その時は、もっとマシな自殺する本当の理由を考えてこい!」
      無桐を無理やり追い出す。楠木と白咲の二人きりになる。
白咲「なぜですか?」
楠木「何がだ?」
白咲「2億円も借金があって、奥さんと娘さんに捨てられたら自殺したくなるのは、あたりまえでしょう?なのに、別の理由を求めるのは、なぜですか?」
楠木「あいつが自殺する本当の理由は借金や嫁、娘とは関係ないからさ」
白咲「なぜ、わかるんです?」
楠木「あいつは様々なことがあって感情欠落している。2億の借金の恐怖なんてものは、存在しないし、孤独による恐怖も感じてない」
白咲「感情が欠落していることには気づいていました。ですが、感情欠落したからこそ自殺するのでは?」
楠木「たしかに、感情欠落したからこそ自殺に向かうという考えは正しい。だがそもそも、あいつが感情欠落したのは借金や妻と娘関係が原因じゃない」
白咲「じゃぁ、何が?」
楠木「本来、うちに来る患者の多くは、過去に自殺未遂をおこしている例が多い。次に死ぬ時は確実に死ぬために『正しい自殺の仕方』を聞きにくるんだ。最近、あいつが自殺未遂をしたなら首や手に最近の傷あとがあっても良いはずだが、実際は古い傷あとだったんだ。」
白咲「では、借金の前にすでに感情欠落を?」
楠木「そうだ。だからこそ、あいつの根本的な問題は、それ以前にあるんだ」
白咲「・・・可哀そうに」
楠木「奴は社長だったことと、着ていた高いスーツから見ても高学歴であった可能性が高い。自殺を考える原因は、おおかた父と子の関係。父が息子に英才教育をほどこし、子は、それを嫌がった。しかし嫌とは言えず、苦しみの毎日で死にたくなったとか、そんなことだろうよ」
白咲「・・・次、来ますかね?」
楠木「また来るだろう。でなきゃ『正しい自殺の仕方』を教えたい俺が困る」
白咲「またまたー」

○三日後。正義カウンセリング事務所
      楠木、無桐が対面してイスに座っている。そばに白咲もいる
楠木「どうだ、一日たって、自殺する理由は変わったか?」
無桐「えぇ、あれから自殺する本当の理由を考えてみたんです。」
楠木「で、どんな結論にいたった?」
無桐「父のせいです。」
楠木「自殺するのは、父と子の関係に問題があったということか。これは予想もできなかった驚く話だなぁ、白咲」
白咲「先生!」
楠木「だが、ちょっとはマシな理由が聞けるようだ。自殺するのは、自分のせいではなく、
他人のせいだなんて、しかも父親のせいだなんて、実に人間らしい。・・・つづきを聞かせろ」
無桐「父はエリート思考が強い人間でした。私は幼いころから勉強漬けの毎日でした。本当は遊びたかったんです。でも勉強にあけくれました。名門高校に入り、名門大学に入りました。でも名門大学に行きたかったわけではありません。父のために入ったのです。」
楠木「その間、父親に反抗しなかったのか?」
無桐「一切、反抗しませんでした」
楠木「こりゃあ、参った。今度、反抗しないで優等生を演じる秘訣を俺にも教えてくれ」
白咲「先生!茶化さないでください」
楠木「悪かった。つづけろ」
無桐「その後、一流企業に就職しました。父が望んでたからです。ですが、なかなか出世しない私に嫌味を言うようになりました。それで、独立して会社を起業し社長になったのです。すると父は喜んでくれたのです。その後、父を喜ばせるために結婚もしました。けして結婚したかったわけではありません。父を安心させたかったんです」
楠木「すると何か、愛してない女と結婚したわけか?」
無桐「そうかもしれません。そして会社は倒産し妻は、私が愛していないことに気づき出て行ったのだと思います。私は、今になって父のために生きてきて、自分のために生きていなかったことに気づきました。何も良いことがなかった人生でした。だから、私は自殺するのです」
楠木「・・・お前はバカヤローだ。自殺して父親の呪縛から逃れようと?」
無桐「『正しい自殺の仕方』教えてもらえますよね」
楠木「まだダメだ。・・・ちなみに、お前の父親の家は、ここから近いか?」
無桐「車で一時間くらいのとこですが」
楠木「とりあえず、お前の父親のところに行くぞ、案内しろ! 」
無桐「なぜです?」
楠木「行けばわかる」
白咲「私は、どうすれば」
楠木「もう今日は帰っていいぞ」
白咲「・・・変なことしませんよね」
楠木「これでも、お前が思ってるように俺は善人なんだ。変なことなどしない」
白咲「先生が自分のことを善人だと言う時は大抵、やばいことをする時なんですが・・・」
楠木「いいから、お前は帰れ」

○無桐の父親の家の前
      楠木と無桐は家の近くに車を止める。車から出て、家の前に行き呼び鈴を鳴らす。ガチャっと音がしドアが開くと無桐の父親がいる。
無桐の父親「おぉ、どうした哲也。会社は上手くいってるか?・・・ん、こちらの方は?」
      楠木を不思議そうに見る。
無桐「・・・」
楠木「俺は正義の味方だ。とりあえず家に入れろ」

○無桐の父親の家 リビング
      周りには食器や本棚などが見える、小ぢんまりとした部屋。テーブルの上に楠木、無桐が座っている。無桐の父親がお茶を出してから座る。
無桐の父親「哲也が友達を連れてくるなんて、めずらしい。この子は、昔からおとなしい子だったからねぇ、なかなか友達なんていなかったのですよ」
楠木「お前が作らせなかったんだろ」
無桐の父親「?」
無桐「・・・」
無桐の父親「嫁はどうした?孫は今日、連れて来なかったのか?」
楠木「何も知らないようだから、俺が言ってやる。こいつの妻と娘は、こいつに愛想をつかして出て行ったんだ」
無桐の父親「なんだと!本当なのか哲也!世間体が悪いじゃないか!」
無桐「・・・」
無桐の父親「黙ってないで何とか言え!」
無桐「あんたが文句を言える立場にないだろ!あんただって母さんから逃げられたくせに!」
楠木「おおっと、これはビックリした。親子そろって女に逃げられるとは!」
無桐の父親「あなたは黙っててください」
楠木「黙る前に、もうひとつ。こいつの会社は倒産したんだ」
無桐の父親「なに!会社もダメにしたのか!?お前は、どうしようもない人間のクズだな!」
無桐「うるさい!」
      怒鳴りながら無桐が立ち上がる。しばらく、にらみ合いの沈黙がつづく。
楠木「殴れ!」
無桐、無桐の父親「は?」
楠木「反抗期がなかったんだろ。今が反抗期だ。父親を殴っとけ」
無桐の父親「何を馬鹿なこと言ってるんだ。うおっ!」
      無桐が父親を殴る。
楠木「ついでに暴れて部屋の中をめちゃくちゃにしてやれ」
無桐「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
      本棚やら食器やらを壊して、家の中をめちゃくちゃにする。
無桐の父親「もう、やめてくれ」
無桐「お前のせいで、人生めちゃくちゃだ。俺は名門大学になんていきたくなかったんだ。社長にだってなりたくなかったんだ。結婚だってしたくなかったんだ」
無桐の父親「・・・」
楠木「二人で思う存分喧嘩してくれ。あとは、俺は帰るからな。そうそう無桐哲也、次のカウンセリングは四日後だ」
      楠木が家から出ていく。無桐の父親の家では、まだ怒鳴り声がつづく。

○四日後。正義カウンセリング事務所
楠木、無桐が対面してイスに座っている。そばに白咲もいる
無桐「先生、昨日はあれから大変だったんですよ。めちゃくちゃになった部屋を二人で片付けて」
      ニンマリと笑みをうかべてしゃべる。
白咲「・・・何をやったんですか?」
      冷や汗をかく。
楠木「その後、父親との関係は?仲が悪くなったか?」
無桐「いえ、意外と仲直りしたんです。子供のころに無理矢理に勉強させたことも謝ってきて・・・。私は父とはじめて本当のコミュニケーションをした気がしました」
楠木「ほう、それは良かった」
無桐「それから、妻と娘が帰って来てくれたんです。借金があっても良いって・・・」
楠木「でも、お前は愛していないんじゃなかったのか?」
無桐「あれは、一種の口から出た誤りでして」
      苦笑いをする。
楠木「まぁ、いい」
無桐「先生は、一つだけ間違ったことも言いました」
楠木「間違ったこととは?」
無桐「人間は一人だと言いましたが、私は妻に支えられて、娘に支えられて、父に支えられて、先生に支えられました。先生だって助手の白咲さんに支えられてるじゃないですか。」
楠木「たしかに、その点は間違っていたかもしれん」
無桐「それから、こんなことを言うのもなんですが、『正しい自殺の仕方』は、もう教えていただけなくても良いかなと・・・」
楠木「そんなことなら早く教えておくんだったな」
無桐 「今まで父のために生きてきた気がしますが、今後は自分のために生きようと思うんです」
楠木「いいんじゃないか。お前の人生だからな」
無桐「ですが・・・」
楠木「ですが?」
無桐「未来が不安で、会社を潰した経験があるので、何をやっても上手くいかなくなる気がして。借金もありますし」
楠木「・・・お前に、こんな言葉を贈ろう」
無桐「?」
楠木「過去を追うな。未来を願うな。過去はすでに終了した。未来はまだ存在しない。だから現在だけを見て、息も絶え絶え、危うくも、きわどくも、今、現在を生きてみろ!」
無桐「ありがとうございます。頑張ってみます」
楠木「また自殺したくなったら来い。次は、もしかしたら『正しい自殺の仕方』を教えるかもしれんからな」
無桐「でも、もう大丈夫です。先生、本当にありがとうございました」
      深々とお辞儀をする。
楠木「俺からも言わせてくれ。自殺を思いとどまってくれて、ありがとう」
      無桐が帰っていく。部屋には楠木と白咲が、のこっている。
楠木「あーぁ、せっかく『正しい自殺の仕方』を教えようとしたのにな」
白咲「先生、無桐さんも気づいてたんじゃないですか?『正しい自殺の仕方』なんて存在しないってこと」
      ガシャンと窓ガラスが割れる音がして、火炎瓶が部屋に投げ入れられ、床に火がうつる。
白咲「先生、火事になっちゃう!消火器!」
楠木「消火器なんて、そんなものあるか!カーテンに水をつけて消せ」
      二人で濡れたカーテンで火を消す。
白咲「先生が、『火炎瓶だろ』って言うから」
楠木「・・・スマン」
白咲 (先生は口が悪い。先生は表面上、悪人を装っている。だけど、本当は善人だ。『正しい自殺の仕方をお教えします』と看板をかかげて、自殺しようとしている人をあつめ、カウンセリングを行い、たくさんの人を救っている。でも世間一般の人々は先生の表面だけを見て、自殺を進める悪人と決めつけて嫌がらせをしてくる。時には石を投げられ、時には火炎瓶を投げ込まれる。先生は自分の実績を言えば悪評はなくなるだろうに、それをしない。私は、そんな先生を尊敬している)
楠木「なぁ、白咲。俺って悪党の中の悪党だよな」
白咲「いいえ、違います」
楠木「だって、火炎瓶を投げられるくらいなんだぜ」
白咲「先生は、正義のカウンセラーです!」











正義のカウンセラーと正しい自殺の仕方
あらすじ

正義カウンセリング事務所でカウンセリングをおこなっている楠木正義と助手の白咲ゆりの物語。二人は町中の嫌われ者。嫌われている理由は「正しい自殺の仕方をお教えします」と言ってカウンセリングを行っているからだ。町を歩けば「悪党」などと言われ石を投げられ、家にいても窓に石をぶつけられたりする。だが、楠木は「正しい自殺の仕方」を本当に教えているわけではない。そう言って、自殺志願者を集めカウンセリングをおこない、たくさんの人々を救っているのだ。
今日もまた、自殺志願者が正義カウンセリング事務所にやってくる。名前は無桐哲也。彼は2億もの借金を背負い、妻と娘に逃げられた。それで自殺をしようとしている。自殺を考える原因は借金と妻や娘がいなくなったことと説明する無桐に、楠木は根本的な原因は他のところにあると指摘する。そして本質を理解した無桐に対して、荒療治をするのだった。
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