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第一章:天上のラストルーム
第55話:ミニマムキャット討伐⑥
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翌日から三日間はミニマムキャットの群れと遭遇することもなく、地道な討伐に終始した。
イベント開始から四日が経ち、現在のランキングはアルストが12504位、エレナが39768位、アレッサが64072位。パーティでは36491位と振るわない。
アルストですら10000位を切ってしまっている状況に、三人ともイベントを楽しもうという気持ちだけで黙々とミニマムキャットを探していた。
そんな土曜日の朝にイベント専用マップに移動した時である。
「うわあっ!」
「おおっ!」
「これは何事ですか!」
アルスト、エレナ、アレッサが驚きの声を上げる。
いつものように誰もいない方向へ移動を開始して五分後、三人はミニマムキャットの群れに遭遇したのだ。
その数は初日に遭遇した時とは比べ物にならない数で、三人はがむしゃらに討伐を開始した。
あまりの数に本来ならほとんど攻撃が当たらないアレッサの魔法ですら着弾する程の一面ミニマムキャット。
色々と疑問は残るところだが、まずは掃討してから考えるべきだとアルストも頭を切り替える。
スレイフニルを振るうだけで近くのミニマムキャットが光の粒子に変わる。
スマッシュバードを放てば進路上にいる複数のミニマムキャットを討伐。
パワーボムを放てば爆発の余波でさらに多くのミニマムキャットを巻き込んでいく。
リーチの長い武器を持つエレナもスピルニアを嬉々として振るい、ロングジャベリンをあちらこちらに放っている。
アレッサも狙いをつけることが面倒になったのか、二人を巻き込まないようにしてあらゆる方向へとフレイムを放っていた。
全てのミニマムキャットを討伐するまでに一〇分以上掛かってしまったが、掛かった時間以上の成果を手に入れられたことは間違いなかったので誰の口からも文句は出てこない。
むしろ休む暇もなかったので荒い呼吸しか聞こえてこなかった。
その場で車座になってしばらく休んだ後、アルストがゆっくりと口を開いた。
「……い、今のは、何だったんでしょうか」
「知るわけがないだろう」
「私もです」
「そう、ですよね。……運が良かったってことなんですかね?」
それだけで片付けていいのか分からないのでアルストも疑問口調になる。
「私達の場合はアルストさんがいますから、やはりその可能性を考えるべきなんだと思いますが……」
「というか、それ以外に考えられないんじゃないか?」
「……ですよねー。でもそれだったら昨日までに何もなかったことがよく分からないんですよ」
アルストも真っ先に自分の特殊能力のことを考えたのだが、それでは昨日までの三日間でミニマムキャットとほとんどエンカウントしなかったことの説明がつかない。
たまたま今日、ミニマムキャットの群れに遭遇したと考えるべきなのだろうか。
――ガサガサッ!
三人は顔を見合わせた。
まさか、と思いながらもゆっくりと音のした方へ視線を向ける。
『ギャギャーッ!』
「「「……また!」」」
二回も続けば運が良かったでは片付けられないだろう。
「しかも、さっきより多くありませんか!」
「待て待て、さすがにこれはおかしいって!」
「だがこれで、上位になれる可能性が高くなったじゃないか! あーははははっ!」
「エレナさん、キャラが変わってませんかね!」
急に変貌したエレナに若干引きつつ、アルストも群れの中に飛び込んで行く。アレッサも再び魔法を放ち始めた。
戦闘音はイベント専用マップにも響いているだろう。
これだけ派手に戦闘を繰り返して他のプレイヤーが近づいてこないのは、アルスト達がライバルだと見られていないからだった。
初日でモンスターに苦戦を強いられていた姿はもちろん、三人とも初期職ということもライバルとみられない要因になっていた。
今の戦闘音も他のプレイヤーからは『また苦戦しているのか』と鼻で笑われているだけだったのだ。
そんなこととは知らない三人は、無我夢中でミニマムキャットを討伐していく。こんな機会が三度も四度も続くはずがないと思っていた。
一二時になりランキングが更新された。
アルストが4814位、エレナが19041位、常に下位に沈んでいたアレッサが32719位と半分よりも上の順位まで上がっており、パーティでは17895位になっていた。
現時点で10000位以内にいるのはアルストのみ。エレナはすでに諦めており、アレッサも同様だ。
「もしミニマムキャットが現れたら、アルストが討伐してくれ」
「そうですね。その方がいいと思います」
「いや、ダメですよ。イベントに参加したいって言ったのは二人なんですから、二人が楽しまないと」
「だが、私達が討伐しても10000位以内に入ることなんて絶対に無理だ」
「俺は楽しみながら入れるなら嬉しいですけど、二人をないがしろにしてまで入りたいとは思いません」
「……アルストさん」
もともとはソロでプレイする予定だった天上のラストルームである。今さらイベントで上位になりたいなどと我儘を言うつもりもないし、今でもなれるとは思っていない。
ならばパーティで参加したせっかくのイベントを楽しみたいとアルストは心底思っている。
アルストの気持ちが通じたのか、二人も笑みを浮かべて頷いた。
「……分かりました、楽しみましょう!」
「そうだな。それに私はGを貯めなければいけないのだ! フレイム・ドン・スピアの為に!」
「【紫煙の光玉】を売ったらもう貯まるんじゃないですか?」
「気持ちだよ、気持ち!」
「それもそうですね」
エレナのやる気を削がないためにもアルストは苦笑しながら同意する。
だが、そんなアルストの気持ちも、二人の理解も裏切られることになる――良い形で。
『ギャギャーッ!』
「「「三度!」」」
結果、一八時の更新までに一回、さらに〇時までの更新までに一回。
土曜日だけで四回もミニマムキャットの群れに遭遇することになった。
最終日を残しての三人のランキングは、アルストが859位、エレナが5003位、アレッサが18509位。パーティでは8102位になる。
三人はこの日、パーティでも10000位以内を目指そうと誓いあったのだった。
イベント開始から四日が経ち、現在のランキングはアルストが12504位、エレナが39768位、アレッサが64072位。パーティでは36491位と振るわない。
アルストですら10000位を切ってしまっている状況に、三人ともイベントを楽しもうという気持ちだけで黙々とミニマムキャットを探していた。
そんな土曜日の朝にイベント専用マップに移動した時である。
「うわあっ!」
「おおっ!」
「これは何事ですか!」
アルスト、エレナ、アレッサが驚きの声を上げる。
いつものように誰もいない方向へ移動を開始して五分後、三人はミニマムキャットの群れに遭遇したのだ。
その数は初日に遭遇した時とは比べ物にならない数で、三人はがむしゃらに討伐を開始した。
あまりの数に本来ならほとんど攻撃が当たらないアレッサの魔法ですら着弾する程の一面ミニマムキャット。
色々と疑問は残るところだが、まずは掃討してから考えるべきだとアルストも頭を切り替える。
スレイフニルを振るうだけで近くのミニマムキャットが光の粒子に変わる。
スマッシュバードを放てば進路上にいる複数のミニマムキャットを討伐。
パワーボムを放てば爆発の余波でさらに多くのミニマムキャットを巻き込んでいく。
リーチの長い武器を持つエレナもスピルニアを嬉々として振るい、ロングジャベリンをあちらこちらに放っている。
アレッサも狙いをつけることが面倒になったのか、二人を巻き込まないようにしてあらゆる方向へとフレイムを放っていた。
全てのミニマムキャットを討伐するまでに一〇分以上掛かってしまったが、掛かった時間以上の成果を手に入れられたことは間違いなかったので誰の口からも文句は出てこない。
むしろ休む暇もなかったので荒い呼吸しか聞こえてこなかった。
その場で車座になってしばらく休んだ後、アルストがゆっくりと口を開いた。
「……い、今のは、何だったんでしょうか」
「知るわけがないだろう」
「私もです」
「そう、ですよね。……運が良かったってことなんですかね?」
それだけで片付けていいのか分からないのでアルストも疑問口調になる。
「私達の場合はアルストさんがいますから、やはりその可能性を考えるべきなんだと思いますが……」
「というか、それ以外に考えられないんじゃないか?」
「……ですよねー。でもそれだったら昨日までに何もなかったことがよく分からないんですよ」
アルストも真っ先に自分の特殊能力のことを考えたのだが、それでは昨日までの三日間でミニマムキャットとほとんどエンカウントしなかったことの説明がつかない。
たまたま今日、ミニマムキャットの群れに遭遇したと考えるべきなのだろうか。
――ガサガサッ!
三人は顔を見合わせた。
まさか、と思いながらもゆっくりと音のした方へ視線を向ける。
『ギャギャーッ!』
「「「……また!」」」
二回も続けば運が良かったでは片付けられないだろう。
「しかも、さっきより多くありませんか!」
「待て待て、さすがにこれはおかしいって!」
「だがこれで、上位になれる可能性が高くなったじゃないか! あーははははっ!」
「エレナさん、キャラが変わってませんかね!」
急に変貌したエレナに若干引きつつ、アルストも群れの中に飛び込んで行く。アレッサも再び魔法を放ち始めた。
戦闘音はイベント専用マップにも響いているだろう。
これだけ派手に戦闘を繰り返して他のプレイヤーが近づいてこないのは、アルスト達がライバルだと見られていないからだった。
初日でモンスターに苦戦を強いられていた姿はもちろん、三人とも初期職ということもライバルとみられない要因になっていた。
今の戦闘音も他のプレイヤーからは『また苦戦しているのか』と鼻で笑われているだけだったのだ。
そんなこととは知らない三人は、無我夢中でミニマムキャットを討伐していく。こんな機会が三度も四度も続くはずがないと思っていた。
一二時になりランキングが更新された。
アルストが4814位、エレナが19041位、常に下位に沈んでいたアレッサが32719位と半分よりも上の順位まで上がっており、パーティでは17895位になっていた。
現時点で10000位以内にいるのはアルストのみ。エレナはすでに諦めており、アレッサも同様だ。
「もしミニマムキャットが現れたら、アルストが討伐してくれ」
「そうですね。その方がいいと思います」
「いや、ダメですよ。イベントに参加したいって言ったのは二人なんですから、二人が楽しまないと」
「だが、私達が討伐しても10000位以内に入ることなんて絶対に無理だ」
「俺は楽しみながら入れるなら嬉しいですけど、二人をないがしろにしてまで入りたいとは思いません」
「……アルストさん」
もともとはソロでプレイする予定だった天上のラストルームである。今さらイベントで上位になりたいなどと我儘を言うつもりもないし、今でもなれるとは思っていない。
ならばパーティで参加したせっかくのイベントを楽しみたいとアルストは心底思っている。
アルストの気持ちが通じたのか、二人も笑みを浮かべて頷いた。
「……分かりました、楽しみましょう!」
「そうだな。それに私はGを貯めなければいけないのだ! フレイム・ドン・スピアの為に!」
「【紫煙の光玉】を売ったらもう貯まるんじゃないですか?」
「気持ちだよ、気持ち!」
「それもそうですね」
エレナのやる気を削がないためにもアルストは苦笑しながら同意する。
だが、そんなアルストの気持ちも、二人の理解も裏切られることになる――良い形で。
『ギャギャーッ!』
「「「三度!」」」
結果、一八時の更新までに一回、さらに〇時までの更新までに一回。
土曜日だけで四回もミニマムキャットの群れに遭遇することになった。
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