異世界では人並みに幸せになれますように

bokutinkei

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馬車に乗るのも初めて、こんなに外に長時間いるのも初めてで、凄くワクワクしていた。


休憩時間も何度も取りお茶をしたり、馬に触ったり、護衛の皆んなと話したり、景色を見たりと、
凄く楽しく馬車旅?馬車旅行?馬車に乗れた、皆んな私を気に掛けてくれて凄く楽しく過ごせた、
もうこのまま王宮に行かないでも良いんでは?と思ったりしたのは、内緒です。


もう少しで王宮につく頃に私はフードを被る用に言われた。


「アムルちゃん、王宮には誰が居るかわからないから、フードを被ってね」


「ずっとなの?」


「いいえ、ずっとって事では無いけど、脱いでも良くなるまでね」


私は何でだろう?と思ったけど、お母様が言うので素直に被る事にした。


王宮に付くと王宮の執事さんがお迎えしてくれた。

「ようこそいらっしゃいました、テレジョン大公婦人アリシア様、アムルリア令嬢様、
 お部屋にご案内させて頂きます、此方へどうぞ」


「有難う」


お母様はなれた様子で、執事さんの後を付いて行った私も後を付いて行く、
フードで良く見えなかったけど、王宮はまさしく!お城だったー!



足元には毛足の長い高級絨毯!天井にはシャンデリア!壁には絵や壺や花!カーテンも赤の布地に金糸を使った刺繍がしてあったりで凄い!我が家もそれなりに豪華に飾られているけど、
やっぱり王宮の方が凄い!私はキョロキョロしてしまった。


「アムルちゃん、あんまりキョロキョロしていると危ないわよー、お母様と手を繋ぎましょうね」
見られてた!恥ずかしい!顔が赤くなるのがわかり両手で覆ってしまった。


「そんな姿も可愛いけど、行きますよー」
お母様は本当に大公婦人で堂々としていて凄く素敵なのに私はまだまだだった、チョット落ち込む、
お母様と手を繋ぎ大人しく部屋に向かった。


「此方でお待ち下さいませ」


部屋に入るとその部屋もまた凄かった!茶系統の豪華家具で揃えられていて、
またキョロキョロしそうになったけど、
いけない!いけない!私はお母様の子供よ!と自分の両頬を両手でペチッと叩いた。


「如何したのアムルちゃん?ふふっ部屋に入ったしもうフードを取っても良いわよー」
お母様の許可をもらったのでメリーに手伝って貰ってフードを脱いだ。


ソファーに座ると身体を包み込む用でここで寝れる!と思ったけど、いけない!いけない!
もう豪華過ぎるのがいけないだぁー!と叫びたくなった。


王宮メイドとメリーが一緒にお茶とお菓子の用意をしてくれて、
紅茶を飲むと少し落ち着いたけど、私はつくづくまだまだなんだなぁーと思ってしまった。


お母様とお喋りしていると廊下の方がザワザワし出した、
勢いよく扉が開き金色のふわふわ髪の女性とカイルが入って来た。


「ハァー母上失礼ですよ」


「良いじゃない公式の場ではないのだから、カインは固いわね!」


?母上?カインのお母様って事は王妃様!と驚いているとお母様がスッと立ち淑女の礼をした、
私も急いで礼をする。


「カルリア王妃様、カイル殿下お久しぶりで御座います、アリシア、テレジョンで御座います、
 本日はお招き感謝致します」


「むすめの、あむるりあ、てれじょんです」


「ようこそテレジョン婦人、リア」
カイルは微笑んでくれた。



すると王妃様がクスクスっと笑った、エッ!私何か変だった!?ドキドキしていると、


「あらあらカイルったら、それに止めてよ、アリシア!公式じゃないのよ!」


エッ?エッ?と私がドキドキしていると、


「ふふっそんな事言ったって此処は王宮よ、カルリア王妃様」
お母様が普通に話し出した。


「もぅーアリシア久しぶり、全然会いに来てくれないんだもん、前は大公と一緒に来てくれたのに、
 寂しかったわー」


「そうね、私だって会いに来たかったけど、子供達の事もあって、なかなかねー」


「そうね、私もカイルがいたからお互い様ね、それでこの子がアムルリアちゃんね、
 可愛いわねーカイルが好きになるのもわかるわー」


「ナッ!何を言ってるんですか!母上!止めて下さい!リアがこの状況についてきて無いですよ!!」


うん、何が何だかわからないです、説明をお願いしますと私はうんうんと頷いた。


「もぅーカイルは意気地なし何だから、誰に似たのかしら!?ごめんなさいねアムルリアちゃん、
 私はカルリア、バルワーク、カイルの母で王妃、そしてアムルリアちゃんお母様のアリシアの幼馴染みで、
 親友よ、宜しくね」


王妃様はウインクした。
王妃様を見ると、カイルに似ている、ウインクは王妃様直伝だったみたい。


「そんな事言ったって緊張するわよねーアムルちゃん、公式の場所以外ではこんな感じだけど、
 信頼出来る私の親友よーふふっ」


「当たり前じゃない、もぅーアリシアが来てくれないから、話したい事がいっぱい有るのよっ!
 聞いてくれるー」


「はいはい、今日はいっぱいお喋りしましょう」


お母様と王妃様は本当に仲良くそのままソファーに座って話し出した。


「ハァー、リア悪いな母上がああなったら誰も止められない、リアは俺の部屋に行こう、
 ラルクリム様の書物を用意して有る」


「いってもいいの?」


「ああ、母上リアを連れて行きますよ!」


「あらっ?もう行っちゃうの、ちゃんとエスコートするのよ」


「ままちゃま、いってもいい?」


「行ってらっしゃい、誰がいるかわからないからフードは一応着けて行ってね、
 お母様は此処で王妃様とお茶しているから、何時でも戻って来るのよ」


「では、母上、テレジョン婦人失礼致します、ごゆっくりどうぞ」


「おうひちゃま、ままちゃま、しつれいします」
私はカイルに手を引かれて部屋を出た、一応フードを被って。







































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