異世界では人並みに幸せになれますように

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お母様がお迎えに来てくれたので今日は帰るのかなぁ？と思っていると、
今から帰るともう遅くなってしまうので、本当に泊まる事になった。

「もう連絡して有るから大丈夫よー今日はゆっくりして、明日帰りましょうねー」


「ままちゃま、おにいちゃまとのおやくそく、まもれなくなっちゃう」
私は出掛ける時にお兄様との約束を思い出していた、どうしようと思っていた。


「大丈夫よーアムルちゃん、スクイズはきっと怒らないわよ、それにきっとねぇー」
お母様が考える仕草をしたけど直ぐに、


「大丈夫よ、アムルちゃん明日楽しみにしていなさい、ウフフッ」
お母様は楽しそうにしていた、私は意味が分からないけど？
お母様が大丈夫と言うので大丈夫だと思うのだった。


夕御飯は何故か国王様、王妃様、カイル、お母様、私で取る事になったんだけど、、、
初めは緊張していたんだけど、落ち着いているお母様はやっぱり凄いと思った。


「アムルリア嬢は、可愛いねーダレスが目に入れても痛くないって言ってたのが分かるよ、
　何時でも私の子になっても良いからね、大歓迎だよ」
ニコッと微笑みまれた。


「あの～パパちゃますきなの、ままちゃまも、おにいちゃまもなの」


「うん知ってるよー娘になるって言うのは色々有るんだよー、ねぇーカイル」


「父上煩いです、自分の事は自分でしますので、お節介は無用です」


「えぇーだってカルリアがカイルは意気地なしだって言ってたからさぁー」


「本当よ、ダレスは兎も角、アリシアには認めてもらわないと」


ねぇーと国王様と王妃様は仲良く言い合っているけど、、、
仲の良い夫婦は此処にもいた、カイルも入れて仲の良い家族だねと思っていると、
　

「クリス様、カルリア様、カイル様、アムルちゃんを困らせないで下さいね、
　きっと本人は分かっていないと思いますが、
　アムルちゃんが嫌がれば全力でテレジョン家がお相手いたしますよ」


ニコッとお母様は微笑んだ。


「アリシア大丈夫！私もそんな事になる様なら、容赦しないから、ふふふっ」


うん、母は強しと言うのは本当なんだなぁーと私は思っていた。
王妃様とお母様も仲良しさんで羨ましいです、私ももしかしたらこんなふうに、
ベーニーとできちゃうのかなぁーとチョットワクワクした。


横で国王様とカイルの笑顔がチョット引きつっていたのは知らない。


楽しく夕御飯を食べ終わると、お母様と一緒の部屋に通された。


「此処はね、私が王宮に来ると何時も泊まるお部屋よー、
　アムルちゃんも一緒で良いわよね、一緒に寝ましょう」


えっ！良いの？誰かと一緒に寝る何て、初めて何だけど！困惑していると、


「アムルちゃんお母様とは嫌？」
お母様が寂しそうに聞いてきた、私は頭をおもいっきり横に振り、


「いやじゃないの、いやじゃないの、いやじゃないの」


何度も言ってしまった、こういう時は何て言えば良いんだろう？
分からない、分からない、分からない初めての事で分からない。


「いやじゃないの～うえぇ～いやじゃないの～えっくっいやらないの～えぇ～っく」


私は分からない感情で泣いてしまった。


お母様は優しく私を抱きしめてくれて、背中を優しく撫でてくれた。
「嫌じゃないのねー、分かったわよー、
　お母様はアムルちゃんの事大好きよ、アムルちゃんはお母様の事好き？」


「すき～えっくっうぅ～すき～」


「嬉しいわーそれだけで今は良いのよー、ねっアムルちゃん」
お母様が微笑んでくれた。
私は泣きながら言葉では表せない今の感情をどんなふうに表現して良いのか分からないけど、
これだけは今分かる。


「ままちゃま、すき」


「はい、よく出来ました、ふふっお母様も大好きよアムルちゃん、
　可愛い顔が台無しね、顔を洗って一緒に寝ましょうねー」


私はお母様と一緒に寝た、お母様は凄く暖かくて、良い匂いがして、
ギュッと抱きしめると、抱きしめ返してくれて、
私は生まれて初めての事でこの感情に戸惑ったけど、
お母様に抱きしめられて凄く幸せな気持ちになった、アムルリアになれたお陰で今こんなに幸せだ。


いつかこの幸せが私のものでは無く、本当のアムルリアのものになるかも知れないけど、
今だけは私のものと思いながら、幸せを感じながら私は眠りに落ちた。