異世界では人並みに幸せになれますように

bokutinkei

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私は何でカイルまで来ているのか分からなくてお兄様とカイルの顔を交互に見てしまった。


「あーあぁーチッ」


舌打ちぃー!と思いながカイルをじっと見つめると、カイルが私の何処にきて涙を拭いてくれた。


「リア何で俺が此処に居るのか分かっていない用だな?」


私はポカーンとした顔でコクコクと頭を縦に振った、クスクスッとお兄様に笑われてしまった。


「リアが神殿に行ったと聞いて丁度神殿長が王宮に来ていたから一緒に来たんだ、
 リア無事で良かった、もう2度とこんな思いをするのは嫌だからな」


「あっうん、カイルごめんなさい」


「あぁ、今回だけだからな、神殿長ラルクリム様の事は任せる」


「はい、カイル皇子、今回の事は私神殿長としての責任も取らせて頂きます、
 申し訳御座いません」
神殿長はカイルの前で跪き頭を下げた。


えっと、神殿長は悪く無いよね責任って、私が悪いよね、、、


「おにいちゃまおろして」


「んっ?如何したの?アムル」


私はお兄様に降ろしてもらうとカイルの側に行き神殿長の横に私も跪き頭を下げた。


「カイルおうじちゃま、わるいのはわたしです、しんでんちょうさんはわるくないの、
 だから、だから、せきにんはわたしがとります、ごめんなさい」


私はどんな罰が待ってるか分からないけど、悪いのは私なので両手をギュッと握り覚悟をした。


「リア、リアが責任を持つって、そんな事したら又ラルクリム様が暴れるんじゃないか?」


「ああ、アムルに手出しする様なら私が許さない」
ラルクは再び怒ろうとしていた。


「なっ?それに他にも怒る奴が大勢いるぞ、ハァー」
カイルは困った顔をした。


「でも、わるいのはわたしなの、しんでんちょうさんはわるくないの、みんなわるくないの」


「アムルリア様、私を庇って頂いて有難う御座います。
 ラルクリム様が愛しい者とアムルリア様とお会いできて嬉しく思います。
 しかし神殿長として止められなかった責任は取らねばなりません、この様に神殿も壊れてしまいました」


「そんな!だって、だって、、、あっ!そうだ!カイルチョットまっててね」


私は立ち上がりラルクの何処に行ってラルクの耳元でお願いをした。


「そんなの容易い事だ、アムルの願い叶えよう」
ラルクはペロッと私の頬を舐めると魔力を身体から放出し出した。


するとキラキラと光の粒が沢山ラルクの身体から出て神殿中に広がり初めた、
凄く眩しくて目を開けられなくなり暫く目を瞑っていると、


「アムル終わったぞ、目をあけて見てみろ」


ラルクの声が聞こえて目をあけて見ると、
さっきまで崩れて酷かった神殿がキラキラと輝き私がラルクと神殿に来た時の用に綺麗になっていた。


「ラルク!ありがとう~」
私はラルクに抱きついた。


「アムルが喜んでくれるなら、こんな事私には容易い事だ」
再びラルクは私の頬をペロッと舐めた。


皆も目をあけて神殿が綺麗になっている事に驚いていた。
だってラルクが
(力を解放すると何時もこんな感じの場所が生まれる)って言ってたからもしかして!?と思ったんだもん。


「カイル!これならいいよね!?もとどおりだよ、ねっ!」
私は満面の笑顔でカイルに言った。


「ウッ!リアその笑顔は卑怯だぞ、、、ゴホンッ分かった、分かった、、、
 神殿長、お前の責任は解かれたこれからも神殿長を命じる。
 だが副神殿長とそこに転がっている者達には処罰を与える用に」


「はい、足し困りました神殿長の名にかけてこれからも誠心誠意尽くして参ります、有難う御座います」


「これでいいか?リア」


「うん、ありがとうカイルおうじちゃま」
ペコッと頭を下げてカイルに微笑んだ。


「本当にリアには参ったよ、それに可愛すぎる」


「「「ウンウン」」」


カイルの言葉の最後の方にはラルクに再び抱き付いていたので聞こえ無かったけど、
皆んなが揃って頷いていた。









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