異世界では人並みに幸せになれますように

bokutinkei

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83(セラフィム視点)

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褒められたい。


俺は本当は自由に生きていたいんだ何にも縛られずに自由に、、、


俺の家は代々テレジョン家の執事をしているでも俺は次男、
継ぐのは兄貴だから自由に生きて良いと思うんだ。


兄貴は継ぐものが当たり前と小さな頃から教育や訓練も真面目にしている。


俺は頭を使うよりも身体を動かすのは好きなので訓練はそれなりにやっているし、
教育の方はそこそこでそれなりに遊んでもいる。


兄貴には悪いと思うが俺よりも出来が良いのは兄貴の方だから、
俺は期待されて居ないと思っていたから兄貴にも親にも反抗していた。

少し嫉妬も混ざって居たと思う。


そんな少し良い加減になっていた時に俺は大怪我をしてしまった。


一緒に酒を飲んで居た男と口論になって刺されてしまった。


ああ俺の人生も此処で終わりかぁー俺が居なくても良いよな、、、
などと思っていたが父さん母さん兄貴が旦那様に頼んで最高の医師に見せてくれたお陰で、
俺は命を救われた。


筆頭と言ってもたかが執事の次男に最高の医師に頼む何て如何かしていると思ったが、
(大事な家族の為なら何でも出来る)と父さんに言われた。


そんな事を言われても兄貴が居るんだから俺には期待何てしていないくせに!
怪我で動けないとやる事が無くて嫌な方に考えが回ってしまっていた。


怪我も治ってきて段々と歩ける用になると無口になり誰にも会いたく無くて1人で居る事が多くなった。


庭の木陰で1人佇んで居ると植木の中からひょこっと女の子が顔を出してきて俺と目が合った。


それが初めてのアムルリアお嬢様との出会いだったけどお嬢様は覚えていないだろう。


「あぁ~にぃ~ちゃ?」
すっげーニコニコと期待の目で見られてるけどめちゃくちゃ可愛いくて少し意識が飛んだけど。


「いっイヤ俺は兄貴じゃねーぞ」
えっと何て説明すれば良いんだ?こんな可愛い子が妹だったら嬉しいのだけど誰だ?


「あむゅ~、、、にぃ~ちゃ、、、どきょ~?」


えっと何だ?兄貴を探して居るのか?この家で兄貴って、、、誰だ?


「うえっえっえぇぇぇ~ん」


「イヤ待て待て泣くなっ!」


やべー如何すれば良いんだ!


「泣くなっ!泣くなっ!兄貴を探してんだろう!?一緒に探してやるから!だから泣くなっ!なっ!?」


「うえっうぅ~、、、いっちょ?」


「ああ一緒に探してやるから泣くなっ!」


そう言うと女の子は泣き止みキラキラした目でニコニコと俺に抱きついてきた。


やべーすっげー可愛いんだが俺が悶えていると女の子はきょとんとした顔で俺を見上げてきた。


やべーやべー俺やべーしか思って無いけど先ずは!
兄貴を探してやらないとなと心を落ち着かせて女の子を抱っこし歩き出した。










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