異世界では人並みに幸せになれますように

bokutinkei

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97(カイル視点)

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支えて上げたい。


テレジョン邸に足を運び隣国に行く事を話し合った、
本来なら王宮に呼び出しても良いのだがリアの事が気になり自ら出向く事にした。


案の定リアは行くと言って来た少し不安になるがダレス卿がリアに折れ許可を出したので連れていく。


リアは今は安定しているが何時又体調を崩すか分からない為注意して馬車の旅をしなくてはいけない。


王宮に帰り早速準備をしなくては。


「カイル様如何致しました?お話合いは上手くいかなかったのでしょうか?」


急遽テレジョン邸に行く事にしたので内情を知っている護衛にギレットを連れて行ったが、
馬車で待たせていたので話し合いが気になる用だ。


「話し合いは上手くいった、言ったのだが、、、フゥー」


思わず溜息を付いてしまった、怒られるか?


「お話合いは上手くいったのに気になる事がお有りなのですね、
 それはアムルリア様の事でしょうか?」


溜息に付いての説教は無かったが流石付き合いの長いギレットだ、俺の考えている事が分かるらしい。


「ああ、リアも行く事になった」


ギレットは驚いた顔を一瞬したが直ぐに戻した。


「それは、、、心配ですね、他の国でしたら問題は無いと思いますけどフレディー国ですからね」


「そうなんだ」


「良くテレジョン大公様がお許しになりましたね」


「まぁな、始めは反対していたがリアが行きたいと譲らなかったんだ、
 所詮ダレス卿もリアには甘いという事だな」


「その様で御座いますね、では念入りにご用意をしないといけませんね、
 ご出発は何時頃でしょうか?」


「5日後だ」


「はあぁ?5日後ですか?直ぐでは無いですか!馬鹿じゃ無いですか?本当に直ぐでは無いですか?」


「あ、あぁすまん」
今俺の事馬鹿って言ったよな?一応俺皇太子なんだが、、、


「決まってしまったのでしたら仕方御座いませんね、カイル様みっちりご協力頂きますので覚悟してくださいね」


「わ、、、分かった」


俺の返事を聞くなりギレットは馭者に王宮に急ぐ用に指示を出した。


まさか今直ぐからなのか?今日位はと思うが、、、そうだなリアの為だと思い俺も色々と準備をしようと思った。


そしてふと思った、リアがフレディー国に行く事になったがラルクリム様は大丈夫なのだろうか?と、
この国に居るからラルクリム様とリアの繋がりは強い用に思うが、
リアがフレディー国に行っても繋がりは大丈夫なのか?と、、、


「んっ?」


「どうしましたか?」


「イヤ何でもない」


ギレットには何でも無いと答えたが、、、あの仔犬確か銀毛に金目だったなぁーとまさか、、、な、、、
イヤイヤイヤ、、、しかし、、、ああーーー確認しないといけない!


ただでさえ問題が有るのにあの方は!俺は益々頭を悩ませた。
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