異世界では人並みに幸せになれますように

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私はカイルにしがみ付きこの感情が何なのか分からずにいた。


どうすれば良いんだろう、どうすれば、、、分から無いとグチャグチャの感情をいだいていると声が聞こえた。


(アムル、アムル、、、大丈夫だ今は考えるな、アムル大丈夫だ落ち着け私がいる、
アムル大丈夫、大丈夫)


優しい声ラルクの声だった。


(ラルク、、、有難うもう大丈夫)


(落ち着いたみたいだな良かった、早く私の所に来い待っているぞ)


(うん)


ラルクの声で私は落ち着けた、大きく深呼吸をしてカイルから身体を離すと心配そうなカイルの顔が目に入った。


「カイル、、、」


「リア落ち着いたか？」


「うんごめんね、もうだいじょうぶありがとう」


ラルクの声とずっと黙って抱き締めてくれていたカイルの温もりで私は落ち着けた。


「リア拝謁は止めとくか？止めても良いんだぞ」


カイルは心配そうに私を見つめてきた、カイルは優しいねでも止めては駄目だ今国王様への拝謁を止めたらカイルに迷惑を掛けてしまう、それに私はただの大公令嬢なんだから。


「やめないよごあいさつしないと」


私もカイルの目を見てそう告げた。


「分かった、話しは俺がするからリアは安心して俺の隣りにいればいい俺はこう見えても皇太子だからな」


目の前のカイルは威厳と言うかとても頼りがいの有る流石皇太子、逞しく見えさっきとは違う感情で心がギュッとなった。


「リア？」


「ん？」


「大丈夫そうだな」


「うん」


「ではアムルリア姫お手をどうぞ」
カイルは片手を胸に当てもう片手を差し出し優しく微笑んで来た。


私はその手にそっと手を乗せた、何だろうドキドキするお兄様と同じ事を前にした事が有るけどその時はこんな気持ちにはならなかったのに、カイルとやると何かドキドキする。


ドキドキしながらカイルを見ると優しい顔が目に入り私も微笑んだ。


「リアその顔反則だ」


カイルがボソッと何か言うと顔を隠す様に横を向いてしまった、、、あれ？駄目だった？手の置き方変だったかな？少し落ち込む。


「フゥー良し行こう」


そうだ！落ち込んでいる暇は無いカイルに手をギュッと握られて謁見の間に急いだ。


急いで歩いていると思った通りの道のりで進む、、、
そんなふうに思っていると謁見の間の扉の前に誰かいる、、、あっ！


「ジルッ！」


私が名前を呼ぶと扉の前にいる人が私とカイルの方を見た、
やっぱりジルだっ！ジルも私とカイルに気付いた見たいで手を振ってくれた。


「ジルッ！ひさしぶりだねげんきにしてた？」


「アムル！元気にしてたぞ久しぶりだな、何か今日のアムルはお嬢様だな可愛い」


「えへ、ありがとうジルもカッコいいよ」


「おう」
ジルは頬を掻きながら少し照れていた。


そうだよね今回はジルの家族を迎えに来たんだもん、ジルが居るのは当然か、そんなふうにジルと私が久しぶりの挨拶をしているとカイルも話しに入ってきた。


「ゴホンッ」


あっいけない！


「ジル久しぶりだな、話す事は有ると思うが今は国王への拝謁が先だ行くぞ」


「はいカイル殿下、アムル後で話そう」


「うん」


ジルとは後で一杯話せる！私は大きく深呼吸をして気合いを入れ直し拝謁に挑んだ。