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111(スクイズ視点)

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離れていても思っている。


アムルが初めてワガママを言った。


父様も母様も僕もアムルのワガママを聞いて上げたいけどこのワガママは聞き入れて上げたく無いワガママだ。


僕達寄りもアムルの熱意が強くて渋々父様が許可を出してしまった。


僕は何で!如何して!許可を出してしまうのか分からなかった。


だってだってアムルが行きたい国はアムルが逃げて来た国フラディー国何だ!
もし!もしも!又アムルの命が狙われる事が有ったら!アムルが居なくなってしまったら!
僕は、、、僕は、、、


僕は何で許可を出したのか父様と母様の寝室に行き詰め寄った。


「父様!何故許可をお出しになったのですか!アムルに何か有ったら如何するのですか!」


父様は僕が納得して居ないのは分かって居たみたいだった。


「スクイズまぁー落ち着けそして座れ」


「落ち着けって!落ち着けられるはず無いでは無いですか!」


父様は溜息を付きもう一度(落ち着いて座れ)と言ってきたので僕は渋々ソファーに座った。


「スクイズお前の言いたい事は分かるがこれはアムルリアに頼るしか無いんだ」


「そんな!何故!アムルはまだ小さいのに!アムルには危険な国です!」


「分かっているが、、、父の話を聞いてくれないか?」


僕は直ぐに父様が許可を取り下げて欲しいけど、、、父様の話を聞くことにした。


父様が言うには今フレディー国は大変な事になっているらしい、ならば尚更アムルを行かせる訳には!
と思ったけどアムルはラルクリム様の愛しい者になって居るので、
ラルクリム様に動いて貰うにはアムルに頼るしか無いと言う何故ならラルクリム様は人に興味が無い為だ。


ラルクリム様に動いて貰うにはアムルの力が必要と、、、。


「そんなの!フレディー国国王様が如何にかすれば良いでは無いですか!」


「フレディー国の国王も頑張っておられる、、、だが如何しようも無い事も有る、
 それに、、、フレディー国王様はアムルリアの、、、

 アムルリアの本当の父の兄上、アムルリアに取ってはたった1人の血の繋がりが有るお方なのだ、、、
 それに私は合わせてあげたい、、、スクイズには悪いが父のワガママを分かってくれぬか?」


父様は寂しそうな顔に笑った。


「そんな!そんなの、、、」


そんな顔をされては僕の方がワガママに聞こえてしまうでは無いか!
父様にそんな顔をさせたくて僕は反対して居るのでは無いのに、、、。


父様は今迄アムルの本当の家族の事は言った事はなかった、
何故ならきっと父様母様、僕が本当のアムルの本当の家族になる為に、、、
もう僕達がアムルの本当の家族だとアムルが本当の事を知っても寂しい思いをさせない為に、、、。


僕は兄としてアムルをこのままフレディー国に送り出して見守る事しか出来ないのか、、、
僕は何も出来なくて悔しくて拳をギュッと握り締め爪が手に喰い込んでしまっていた。


するとそんな僕の悔しい思いを知ってか知らないか分からないが父様が有る事を言ってきた。
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