異世界では人並みに幸せになれますように

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私が俯いていると


「ああぁー、、、子供に言う事では無かったね、ごめんごめん」


ロニーナさんは悲しそうに俯いた。


違う！ ロニーナさんに謝って貰いたいんじゃない！神殿は本当はこんな所じゃ無いのに!
どうにかしてカイルや国王様に知らせてこの人達を救って上げて欲しい。


私じゃ何も出来ないから、、、でもカイルや国王様ならきっとどうにかしてくれる!


先ずはここから出たいんだけど、、、
私はキョロキョロと周りを良くみたけど段々と私では何も出来無いと心が沈んでいった。


すると何時の間にか誰かが牢の前にいた。


「よっ、新入り起きたか？」


私は誰の事かわからずにじっと声の人を見るとさっきの青髪の人だった。


「アオっ！」


「おぉルナ、さっきは散々だったな、ほれっ」


青髪の人はルナちゃんに何かを渡していた。


「アオ～」


「何だ？」


「ルナもう子供じゃ無いよ」


「そうか？まっ良いじゃね～か、アー、、、新入りと食え」


「うん、ありがとうっ、それと新入りじゃ無くてリアちゃんね」


「あっ？リア？アー、、、リアねリア」


「うんそう、リアちゃんね」


ルナちゃんは仲良さそうに青髪の人と話していた、
私は不思議に思いちょっと口をポカンとして首をこてんとしてしまった。


するとその口の中にコロンと甘い物を入れられた、
油断していたので飲み込みそうになったがすぐにわかった、飴だっ！
私が気づいた時にはもう青髪の人がいた方を見たがその人は居なくて目の前にはルナちゃんがいた。


「リアちゃん美味しい？アオってば何時も飴なんだよね～
　甘くて美味しいけどねふ、へへっ」


ルナちゃんはさっき青髪の人からもらったと思う袋から飴を1粒掴んで自分の口の中に入れると、
両手で顔を抑えて幸せそうな顔をした。


うん不思議だ何であの人はルナちゃんに優しいのだろう？
そんな事を考えている事が私の顔に出ていたのかその疑問をロニーナさんが話してくれた。


あの青髪の人は他の人達と違って何かと面倒を見てくれる人で、
神殿に勤めている人では無い人で神殿の人に雇われている人だそうだ。


他にも雇われている人は居るみたいだけど良い人みたいで本当の名前は教えてくれないみたいなので、
青髪なので何時の間にか皆アオと呼び始めたみたいだった。


特にルナちゃんには何かと気にかけてあげてるみたいで時々今回のように、
飴をくれるみたいだ。


子供にはお菓子は嬉しいもんね、大人も甘い物好きな人もいるけど、
ルナちゃんも1人で食べないで皆で分けて食べてるって言ってた。


皆青髪の人の事は他の人よりも信用しているみたいで、
こんな酷い所でも優しい人がいて私も青髪のアオさんは信用して良い人と思った。