87 / 96
第五章
ボス級の強さ
しおりを挟む
ここは83階、殆どのモンスターが巨大で3m級の怪獣みたいなやつがゴロゴロいやがった。普通に攻撃したんじゃ致命傷は与えられない。
今も、先ほど倒したばかりだと言うのに、次のドフディックが後ろから、尻尾で凪ぎ払いを仕掛けてきた。
ドフディックの見た目は、ティラノサウルスの頭と尻尾にトゲトゲがあり、剣のような鋭さを持っている。
「どりゃーーー!!」
尻尾を避けながらジャンプで顔に接近し、剣で切りつける。
ドフディックの右目を潰すことに成功し、「ギャォオォォォー!」と、悲鳴を上げながら仰け反る。そこに「サンダー」と唱え追撃する。
脳天にサンダーをうけたドフディックに隙が出来る。すかさずユキが視界から腕へ連続擊を与え腕を切り落とす。
今の俺達からすれば、ドフディックは3mの巨体ではあるが、頭突きと尻尾にさえどうと言うことはない。
その他のモンスターも、最初の戦闘でしっかりパターンさえつかんでしまえば、大きなダメージを受ける事無く倒すことが出来ている。
「やっぱりヒデさんのステータスというのは凄いですね! 一人で何でも出来れば前線での連携も要りませんし」
「何でもは出来ないよ。出来ることだけ」
「は?」
そういう目で見るのは辞めてほしい⋯⋯。
「いや、なんでもない。まぁ確かに剣も魔法も回復もだからな。デスソードバギルさえ何とかすれば死ぬことは無さそうだな」
「確かにですね。アイツはボス級ですから」
デスソードバギルはヤバイ。
ドフディックより少し大きく、腕が四本あり左右どちらにも剣と盾を持っている。しかも顔はドラゴンのようで牙での噛みつき攻撃までしてくる。
盾でガードしながら剣の攻撃してくる。大振りばかりするので、そこの隙をついて攻めるか、少し距離を取って魔法をぶつけるかの二択になるのだが、倒すまでに20分はかかる。⋯⋯以前の俺なら間違いなく殺されている。
81階からちょくちょく見かけるが、基本は逃げる事を選択している。経験値とかあるならいいけど、無いのにわざわざ危険をおかすのはね。
ある程度の安全を確保出来るモンスターのみ倒すことにして進むんではいるからこそ、順調だと思うので、これは戦略的撤退。
それ以外にも多くの強敵が階を重ねる毎に増していき、流石に一瞬でも油断すれば即さよならになっていたと思える。
――――――――。
でも何故だろう。順調に進んでいると最悪な事になるのは⋯⋯。
それは、86階で起きた悲しい事件だった。
何が悪いかと言われれば、運が悪かったとしか言えない⋯⋯。
今も、先ほど倒したばかりだと言うのに、次のドフディックが後ろから、尻尾で凪ぎ払いを仕掛けてきた。
ドフディックの見た目は、ティラノサウルスの頭と尻尾にトゲトゲがあり、剣のような鋭さを持っている。
「どりゃーーー!!」
尻尾を避けながらジャンプで顔に接近し、剣で切りつける。
ドフディックの右目を潰すことに成功し、「ギャォオォォォー!」と、悲鳴を上げながら仰け反る。そこに「サンダー」と唱え追撃する。
脳天にサンダーをうけたドフディックに隙が出来る。すかさずユキが視界から腕へ連続擊を与え腕を切り落とす。
今の俺達からすれば、ドフディックは3mの巨体ではあるが、頭突きと尻尾にさえどうと言うことはない。
その他のモンスターも、最初の戦闘でしっかりパターンさえつかんでしまえば、大きなダメージを受ける事無く倒すことが出来ている。
「やっぱりヒデさんのステータスというのは凄いですね! 一人で何でも出来れば前線での連携も要りませんし」
「何でもは出来ないよ。出来ることだけ」
「は?」
そういう目で見るのは辞めてほしい⋯⋯。
「いや、なんでもない。まぁ確かに剣も魔法も回復もだからな。デスソードバギルさえ何とかすれば死ぬことは無さそうだな」
「確かにですね。アイツはボス級ですから」
デスソードバギルはヤバイ。
ドフディックより少し大きく、腕が四本あり左右どちらにも剣と盾を持っている。しかも顔はドラゴンのようで牙での噛みつき攻撃までしてくる。
盾でガードしながら剣の攻撃してくる。大振りばかりするので、そこの隙をついて攻めるか、少し距離を取って魔法をぶつけるかの二択になるのだが、倒すまでに20分はかかる。⋯⋯以前の俺なら間違いなく殺されている。
81階からちょくちょく見かけるが、基本は逃げる事を選択している。経験値とかあるならいいけど、無いのにわざわざ危険をおかすのはね。
ある程度の安全を確保出来るモンスターのみ倒すことにして進むんではいるからこそ、順調だと思うので、これは戦略的撤退。
それ以外にも多くの強敵が階を重ねる毎に増していき、流石に一瞬でも油断すれば即さよならになっていたと思える。
――――――――。
でも何故だろう。順調に進んでいると最悪な事になるのは⋯⋯。
それは、86階で起きた悲しい事件だった。
何が悪いかと言われれば、運が悪かったとしか言えない⋯⋯。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる