俺TUEEE出来るって常識だよね?

チガーイ

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第五章

久しぶりの会合

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「さてと、久しぶりだな。元気だったか?」

 俺の部屋に集まり、椅子に座りながら以前と変わらない笑顔でギアさんが喋り始めた。

「まぁ、元気ですよ。ギアさんは⋯⋯」

「あぁ、これか。これはさっきの戦いでやられちまったやつだ」

 そう言いながら、左の二の腕から無くなってしまった腕を見せてくれた。
 切断されてしまった冒険者を見るのは初めてじゃない―――、それでもよく知る人がそうなってしまった姿を見るのは厳しい。

「そんな顔すんなって、冒険者なんだ。何時こうなったっておかしくは無いんだからな」

「確かにそうかも知れませんが⋯⋯」

「まぁ、あれだ。話しをしよう」

 なぜそこまで明るくいられるのかは謎だが、タカさんもアンザさんも落ち込んでいるって感じでは無い。


「81階から暫くは順調だった。確かに今までとは違ったが、マイコさんの話しは大袈裟だったんじゃ無いのか?  なんて笑い話すら出てたからな」

「たしかにね。僕達はそれだけ強くなったと実感も出来たよ。⋯⋯でもね、まず84階で僕の目が潰された。ザンディーブッカにね」

 そう話すタカさんの顔は右目の上に大きな切り傷後が残っていた。

「で、でも切り傷ならポーションや、薬草で回復出来るじゃないですか?」

「最初はそう思ったよ。でもね、ザンディーブッカの攻撃は特殊で回復は出来るけど痕は消えない」

「⋯⋯ッ!」

 ザンディーブッカとは大型モンスターの後ろをちょこちょこしているナイフを持った素早いやつだ。それ単体なら雑魚だが、戦闘中に隙をみては攻撃してくるウザいやつだ。

「片眼が見えなくなったところで、スキル持ちの僕には支障は無いよ。だからそのまま進むことにしたんだ」

「回復アイテムはまだに持ってたし、わざわざ戻るほどでも無いと思っちまった」

「⋯⋯そうなんですね」

「あぁ、だからそのまま進んだ。だが85階から思い知らされた。戦闘が長引けば他のモンスターが乱入してるって事にな」

 70階層までは、戦闘周辺にモンスターがいれば乱入はしてくるが、全く別のところから他のモンスターが乱入してくる事なんてまず無い。

「俺達はビックリしたさ。一息着く間もなく戦闘だからな。それでも何とかはなっていたが、デスソードバギルと出会ってからは、回復アイテムが予定より減り始めた」

「⋯⋯やっぱりアイツは別格ですか?」

「あぁ、⋯⋯アイツだけはな。それがさっきの戦闘だ。あの広場は、モンスター群が集まるスポットだったんだろうな。一体、一体とモンスターが増え続け戦闘が続いた。⋯⋯そこにデスソードバギルだ」

 さっきの戦闘を思い出したようで、次第に三人とも暗い顔になっていく。―――だからと言って俺に何か出来ることは実際なにも無い

「⋯⋯そうだったんですね。これからどうするんですか?」

「そりゃ戦えるから挑み続けるさ。前よりは厳しい戦いにはなるだろうがな。ってか、お前はどうしてそんなに強くなった?  まだまだ俺達とは差があったろ?」

 三人の目線が俺へと向けられる。そりゃそうか、急激過ぎるもんな。

「マイコの手紙にあったステータスってやつです。保有してるポイントがあって、そのポイントで手に入れたいスキルが手に入るんですよ」

「はぁ~?  無敵じゃねーか!」

「いや、何でも手に入るわけじゃないですし、ポイントがどうすれば増えるかも不明ですから」

「そういうレベルじゃねーだろ?  一個スキル手に入れるのだって簡単なもんじゃないんだぞ⋯⋯。まぁそれで助かったんだ。良いことだけど、とんでもないな」

 やはりとんでも事になってるのは間違いないな。興味津々でいまだにこっちをガン見してるし。

「あ、あの~⋯⋯。この五人でパーティー組むって言うのはどうでしょう⋯⋯?」

 全員が発言したユキの方を向く

「私はそこまでじゃないのはわかってますが、今のヒデさんは凄いですよ」

 あ~。と三人が納得したのかギアさんが

「お前の力を借りられるなら俺達としては助かる」

「いえ、こちらとしても二人よりは五人の方が楽になりますし」

 ―――――。

 ってことで、ここからは五人でパーティーを組み頂上を目指すことになった。
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