誰かこの暴君を殴ってくれ!

木樫

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第一話 後輩暴君の暴挙

05※

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 マジかよクソッタレ。こいつ人のケツをなんだと思ってやがんだクズ野郎め。

 怒りが湧いて腹立たしさが増す。
 商売女だってもっと労られるだろうにいろいろ雑に解され、謎の怒りが湧く。もっと優しくしたっていいはずだ。先輩だぞ俺ァ。

 納得がいかなくて、ギリ……ッ、と奥歯を噛み締めて牙を剥く。
 相手はいつだって俺を振り回してきた暴君だが、ここまでの暴挙は流石にトップランク入りでムカつく。

 引き攣れて痛みをじんわりと滲ませる穴の中で、三本の指は軒並み根元まで深く潜り込んでいる。

 プリン液でぬかるんだ肉襞は指を追い出そうと蠕動するが、三初は容赦なく螺旋状の動きで掻き回しねじ込む。

 俺の中で抜き差しを繰り返す指は窮屈そうにヌチュ、ヌチュッ、と音を立てながら、身じろぎした。抜け。気持ち悪い。あとちょっとなんか変な感じする。


「ねぇ先輩、もっと緩めてくださいよ。俺に抗ってもあとで痛い思いすんのは先輩だけなんですけど」

「今もイテェよアホか! もういいから早く抜けッ。今ならゲンコ一発で許してやるから、ぁッ……!?」

「はっ、ゲンコ嫌なんで抜きません」


 ニヤリと笑った三初が中の指をググッと曲げて粘膜を引っ掻いた途端──ビクンッ……! と腹筋が縮んで、痺れた足をぶっ叩かれたような快感モドキが、三初の指先から俺の脳を駆け抜けた。


「ちょうどいいもん見つけたし、ね」

「あっ? なに、っぉ、……っ!」


 続けざまにコリッコリッと同じところを三本の指で抉られ、おもちゃのように何度もビクビクと震える。

 なんだ、これは。

 自慰する時のような直接的でわかりやすい快感ではなく、陰茎の根元の裏を腹の中から擦られているような感覚だ。

 気持ちいいのかわからない。
 でも、指がクンッと突きあげるたび、意識とは関係なく筋肉が弾かれた。
 微かな声が僅かに甘みを持ち、押し出されるように漏れてしまう。

 俺が今まで知らなかった快感の得方。
 未開の秘部が変貌し、快楽の琴線がバカになる。馴染みがない。

 そこを強く押されると、勃起していないのに透明な粘液が内側から押し出されそうな気分になるのだ。

 背筋を駈ける違和感から反射的にキュッ…キュッ……と中を締めつけて三初の指の動きを襞でなぞると、うっかり勃起してしまいそうな淫惑があった。


「ぅわ、ひ、っ、っ」

「ふ。そーゆースイッチみたい」

「んッ……な、なんッ? そこや、やめッ……勃つから、やめろッ」

「いいんじゃないですか? 先輩も一緒に勃たせて、お互い気持ちよくイキましょう?」

「馬……ッ、触ンな、ぁッ…ッ……ふッ」


 ジュポッジュポッと激しく指で襞をこそがれながら、体にぴたりとひっつくほど両足を押さえつけられ、そのまま剥き出しの陰茎を擦られる。

 勃起こそしていなかったがじゅわじゅわと粘液を滲ませつつあった肉茎が、確実に淫靡な思考をもたらし始めた。

 三初の滑らかな手で柔らかく揉み込むように擦られ裏も表も同時に責め立てられると、屹立の先端から赤い粘膜が顔を出し、トロ……と粘液が滴る。

 そして次第に、抑えきれない喘ぎ声が唇の隙間から唾液とともに漏れ出す。

 そうやって何分か、何十分か。


「……っ……ん…ぁ……はっ……」


 気がつけば俺は、与えられる快楽にまんまと耽ってしまっていた。

 ぢゅぷぢゅぷと粘着質な音を立ててかぎ爪状に曲げた指が三本、深く潜り込み、中のしこりをゴリゴリ削る。

 血管の浮いた裏筋を艶めかしく撫でられると、急いた蜜が濃厚に溢れて鈴口から吐き出す。
 そのたびに三初はそれを遊びのように親指で拾い、ヌトヌトと執拗に赤剥けた粘膜へ塗りこむ。ずっと、何度も。

 正直言って……気持ちいい。

 初めは確かに不快だったはずだ。
 しかし妙に時間をかけてほぐしながら見知った陰茎での快感を与えられ続けて慣れさせられると、いつの間にか不快感は薄れ、熱を持ったアナルが快感を拾い始める。

 指を挿れられた時は鳥肌が立ったし、シンプルに気持ち悪かった。

 なのに散々ほじくられた尻穴がこなれてくると、前立腺への刺激は、むしろ普段の自慰では感じたことのないスパイスのようだ。




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