吸血王子 と 吸血事務員 が 土食・オブ・ザ・デッドの世界を旅するはなし

aonuma seiya

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第4話 つづきは千葉電力少女シオリが語るよ

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「つまり、金髪のかわいい男の子と、デートしてきたんだ」

「はあ? ちゃんと聞いてた?」

「いーなー。喫茶店でお話ししてきたんでしょう? 差し向かいで。目の保養だったね」

「どこが。あいつ、あの餓鬼ガキ、あの金髪のセラミド小僧」

 チホは麦茶をがぶがぶ飲みながら東京での出来事を話しつづけた。

「ドトールに入ろうとしたら、これ庶民の店じゃないかだって。よくわからない商店街の外れまで歩かされて、純喫茶に入ったの。純・喫・茶だよ。庶民は不純なのかよ。コラーゲンみたいな名前してさ。世良彌堂せらみどうは、庶民を、馬鹿にするなァ―‼。で、人に高いコーヒーおごらせておいて、飲まないのよ。一滴も。においをかいでるだけ。それ、おこうじゃないから」

「セラミド君か、おもしろそうな子」

「飲まないなら、普通のブレンドにしておけって。ブルーマウンテンだぁ!? わたしも同じのにしたら、やっぱクリスタルマウンテンにするわ、だと。おれは人と同じものは飲まない主義だ、とか。飲んでねえじゃん」

「楽しそう。今度ここへ連れてきて」

「記憶の男の子と全然違うのよ。見た目は、まったく同じなのに。ショックでかいよ。美しい思い出がコッパミジンだよ」

 こんな興奮したチホを見るのは久しぶりだった。
 失礼な男の子に怒っているふりはしているけど、実は機嫌がいいのだ。
 その証拠にセロテープで電池を3本直列につないであたしを大きくしてくれた。
 身長はやっと75センチを超えた。
 6本あれば元の大きさになれるかも。

 チホは、同じ吸血者の友だち? ボーイフレンド? ができてうれしいのだろう。

 やっと、相談相手ができたのだから。

 あたしは半実在で話を聞くことしかできない。
 一六歳で死んだから、成長もここでストップだ。

 これ以上頭もよくならない。
 よいアドバイスもできない。

 この世界で、まったく無駄な存在だ。





*  *  *





 この部屋〈1420〉には、もともと双子の吸血姉妹が住んでいた。

 理科斜架リカシャカさんと蜘蛛網クモアミさんだ。

 人形みたいな服を着て変てこな名前だけど、見た目は幼い女の子だけど、本当はそうじゃないのはすぐわかった。

 二人は最低百年は生きている。
 もしかしたら二百年。

 小さな体の中に、大木みたいな年輪のある人物だ。

 二人がどんな人生を送ってきたのか、とても興味があった。
 二人に霊感はないからあたしは見えなかったみたいだけど、ずっと気配は感じていたらしい。

 あたしはくもった窓ガラスとかに字を書いて筆談もできるけどやめておいた。

 下手に接触するとおはらいとかされてしまいそうな、二人にはちょっと怖い雰囲気もあった。 

 霊にも怖いことは普通にあるって、なってみないとわからないかも。

 だから、チホが来る前まで二人とは話したことはなかった。

「理科斜架さん、蜘蛛網さん、この部屋、何か、いるぅ」
 チホの第一声はこんな感じだった。

 チホは吸血者協会の斡旋あっせんで二人と暮らすことになった。
 吸血者は集団で暮らすと血液の宅配料が格安になるのだ。
 吸血者とは、簡単に言うと吸血をやめた吸血鬼。
 そうなった経緯けいいは世界史的に複雑すぎて覚えるのやめた。
 あたしもう受験とか関係ないし。

 吸血者の団体、吸血者協会は、献血で有名な赤十字社と深い関係にあるらしいけど、あまり追求すると怖い人が来るとか来ないとか。

「蜘蛛網さん、感じませんか? この気配は……蜘蛛網さん? ……あの、さっきから全然しゃべってくれないんですけど。わたしのこと、気に入らないとか?」

「蜘蛛網はそういう人よ。気になさらないで」
 理科斜架さんはよくしゃべる。
「わたくしが見る限り、あなたのことは気に入っているわ」

「本当ですか? 睨にらまれているようにしか見えないんですけど」

「まあ、慣れることね。慣れたら微妙な変化が読み取れるようになるから」

「微妙な、ですか」

 赤っぽい服ばかり着るほうが、理科斜架さんで、黒っぽいのが、蜘蛛網さん。
 ドレスとかレースがひらひらした服が多い。
 部屋の中でも帽子をかぶる。
 あと、靴。
 あたし、部屋の中で靴く人、初めて見たよ。

 二人とも同じ長さのおかっぱの髪をして、目は茶色、鼻のあなが開いているのが不思議なくらい上品な顔立ちだった。

「それよりも、この部屋に何かいるって言ったわね? あなた、見える人なの?」
「感じる程度ですけど」
「女の子でしょう?」
「たぶん」

 チホはそう言って、あたしのほうを見た。
 ああ、見つかってしまった。
 というか、見つけてくれた。

「そこに、いるのね。ふむ。その子の面倒はあなたにまかせるわ」
「面倒って? 何をすればいいんですか?」
「それはご自分で考えましょう。楽しくなりそうね、蜘蛛網さん」
 理科斜架さんは同じ顔の妹に告げた。

 蜘蛛網さんが、口を開いた。

 何か言いそうだ。

「ハフゥ……」
 口から息が漏もれただけだった。

 じっと見守っていたチホが、前のめりにこけた。
 あたしも、こけた。

 吸血者は幼いうちに成長が止まってしまう人が多いんだとか。
 成長が止まったところから半永久的に生きられるらしい。
 病死はしないので、事故か自殺か他殺でしか死ななくなる。

 老衰についてはよくわからない。
 老衰した人がまだいないから。

 吸血者協会は、そんな吸血者の不自然な人生の辻褄つじつま合わせをしている。

 血液の配給から始まって、戸籍こせき改竄かいざんとか、吸血者でも大丈夫な仕事を探してあげたり、チホみたく住む場所がない吸血者に部屋が余っている吸血者を紹介したり、吸血者が吸血者らしく生きる手助けをしてくれるようだ。

 チホによると、
「これもすべて、アンリ・デュナンさんとフローレンス・ナイチンゲールさんのおかげよ」(注1)(注2)

 この二人は吸血者で吸血界でも偉人らしい。
 吸血者のために血を集める団体、あの赤十字社を作ったんだって。
 あたしが習った歴史とはちょっと違っているけど。

「そうね。国際赤十字というアイデアはたいしたものね。あれができたから、吸血者は近代社会を生きびられた」

 理科斜架さんはバラの紅茶を飲みながら語った。

「でも、わたくしたちには、消え去る道もあった。鬼を抱えたまま、滅びる自由は、もうないのよ。どちらがよかったのかしらね。わたくしはもう五十年くらい考えているけど、結論は出そうにない」

 理科斜架さんと蜘蛛網さん姉妹には、吸血鬼として生きた過去があった。

 チホがたずねた。
「ぶっちゃけ、誰の血がおいしかったですか?」

 当然だけど、チホは映画の吸血鬼みたいな直吸ちょっきゅうの経験がない。
 彼女にとって血と言えば、生理の時と怪我した時に流すもので、毎週クール宅急便で送られてくるあれは、あくまでも健康食品の「赤汁」なのだった。

「そうね。わたくしは、平塚らいてうひらつからいちょうさん、かしらね。あの人の血は、まろやかでコクがあって、酸味はあまりなくて、その分鉄味がどんっと力強くて。あれは血液のシャトーものね」(注3)

 理科斜架さんは、昔のいろんな有名人の血を吸ってたみたいだ。

「珍品というなら、北里柴三郎きたざとしばさぶろうかしら。うまい、というのとはちょっと違うわね。いろいろな成分がうじゃうじゃ入っていると言えばいいのかしら。何かそうな感じ。漢方薬みたいだったわ」(注4)

「スポーツ選手の血は、飲むとハイになるの。意味もなく活動したくなる。アドレナリンのせいかしらね。大掃除の前に飲むとはかどるわよ」

「別に有名人ではなくても、昔の人は総じて血に個性があったわね」
 理科斜架さんはそう言うと、なつかしそうに紅茶の香りをかいで目を閉じた。

 理科斜架さんと蜘蛛網さんは、昔の社交界で人気者だったという。
 何かわかる気がする。
 歩くマスコットキャラみたいだし。
 それで沢山の著名人と知り合ってたみたい。

「ノグチ……」
 ずっとカップを口につけて、延々と紅茶をすすっていた蜘蛛網さんが口を開いた。

「野口英世のぐちひでよ? あれはダメよ」(注5)
 理科斜架さんが、片目を開けた。
「あいつの血、激マズだったじゃない」

「チガウ。ウジョー」

「ああ、野口雨情のぐちうじょう! そっちか。あれは、まあまあだったわね。音楽家とか芸術家の血って、一見おいしそうじゃない? イメージ的に。でも、ダメなのよね。パンチがない。意外と見かけ倒し」(注6)

「えっ、そうなんだ」
 これ、あたし。
「あの、ミステリー小説を書く、推理作家の血とか、どうでした?」

文士ぶんしか。あれもダメね。ほら、ヒロポン打つでしょう。ヒロポン、知らない? 麻薬よ。薬の味か何の味か知らないけど、嫌なえごみがあったわ。わたくしは物書きや詩人より牛の血のほうがましだった」

「牛以下……そうですか」
 あたしはがっかりした。

「エドガワ・ランポ」(注7)
 蜘蛛網さんが、また口を開いた。

「あ、知ってる。怪人二十面相の人」
 チホが身を乗り出した。

「すごーい。人間椅子。黒蜥蜴くろとかげ」
 ミステリー好きのあたしも嬉うれしくなった。
「えー、吸ったんですか? 江戸川乱歩先生の血を!」

「乱歩? 蜘蛛網さん、あなた、いつ知り合ったの? わたくし、知らないわ」

 蜘蛛網さんが、目を閉じた。
「ランポノ、チ。ウマカッタ」
 少し笑ったような気がした。 
                                
 あたしはいつの間にか吸血者たちと仲よくなっていた。
 チホのおかげだ。
 乾電池の電力で、霊が実体化できることを発見したのは彼女だ。

「おいしい血か」
 チホが麦茶を飲みながら呟つぶやいた。
 彼女、実はカフェインも炭酸も苦手だ。
「わたしは誰の血を飲んでも違いがわからないんだろうな。協会の血しか知らないし」

「あなたはそれでいいのよ。もう、血に質を求める時代は終わったから。飲めるだけありがたいと思わなければ」

「でも、もうすぐ血液自由化じゃないですか。また、うまい、まずいの時代が来るんじゃないですか」

「どうかしらね。協会が会社に変わるだけで、本質的には同じだと思うのだけど」

 その年の秋から血液が自由化しちゃった。
 それまで吸血者協会が独占していた血液配給事業に民間の会社も参入できるようになった。
 血液を集めるのは今まで通り赤十字社なんだけど、小売のほうはサービスで差別化して大競争時代になるのだとか。

 要はガソリンをどこで入れるのか、エネオスにするか、出光いでみつにするか、セルフサービスがいいのか、窓はいたほうがいいのか、みたいな話。

「やっぱ、B&Bブラッド&ビルド社かMolto Rubato社のどちらかだと思うんですけど……」

 チホは送られてきた吸血企業のチラシを広げて、どこと契約しようか理科斜架さんたちと話し合っていた。

「モルト、何?」
「Rubato……これ、何て読むんですか? ルバート? へー、イタリア語。〈もっと、自由に〉って意味みたいです」
「もっと自由に社。名前はいいわね」
「協会系の㋠日本血液販売って、名前が、ちょっと」
「センスが皆無かいむね」
「もっと自由に社にしちゃいましょうか?」
「そうね。ファミリープランだと、結局どこも同じようなものなのよね」
「じゃあ、もっと自由に社に決定」

 この「もっと自由に社」が、実際フリーダムなことになるんだけど、それはまたいずれ。

 あたしは自分の部屋には帰らず、〈1420〉に入りびたっていた。
 だって、あたしの部屋にはあたしのことを知らない若い夫婦が入居してきて、やりまくっていたから。
 もうすぐ子供も生まれる。
 おめでとう。
 だから、お隣に引っ越したのだ。

 チホは毎朝、事務の仕事をしに会社へ行った。
 会社はよく変わったが、やることはだいたい同じ。
 書類をそろえたり、お金を数えたり、パソコンで入力したり……。
 チホはそれを一日七時間半もやる。

 あたしには到底とうてい無理そう。
 大人になる前に死んでよかった。

 理科斜架さんと蜘蛛網さんはお昼に起きてきて、お茶を飲む。
 ときどきお菓子を食べる。
 血はそれぞれの部屋で飲んでいるみたい。
 人前でパック入りの血液を飲むことにためらいがあるようだ。
 元吸血鬼のプライド?
 チホなら、出勤前に牛乳飲むみたいにゴクゴク飲んで、臭い消しをシュシュッとやって、「行ってきまーす」だけど。

 夜、チホが帰ってくると、部屋はにぎやかになった。
 チホは外で見たことや、会社の話をして、理科斜架さんが意見を述べる。
 それを、蜘蛛網さんがたった一言でまとめたりひっくり返したり。

 みんなで話すのも楽しかったけど、あたしは姉妹だけの永遠のような静かな時間も好きだった。

「中华精制血液公司」から手紙が来たのが、確かこのあとだった。

 全部漢字の手紙。
 書き下し文にして現代語訳してくれないとわからないよ、これ。

「チューカ・セイセイ・ケツエキ・コンス」
 蜘蛛網さんが手紙を読んで、小首をかしげた。

 チホたちが契約した「もっと自由に社」は営業開始から三か月足らずで他社に買収されちゃった。

「ふむ。そういうわけで、われら公司コンスがモルト・ルバートの業務を引き継ぐことになった、つきましては日本のみなさん、よろしく。つまり、これは、挨拶ね」
 理科斜架さんは年の功で漢字に強いので内容がわかるみたいだった。
 だいたいだけど。

「入会金とか、どうなるんですかね?」
 チホは会社を名前で選んだことを後悔しているみたいだった。
 すでに支払った六万円は彼女にとっては大金だ。

「入会金はそのまま。料金プランは一年間え置き。と、読めるわね」
 理科斜架さんと蜘蛛網さんが同時に紙面から顔を上げて、うなずき合っていた。

「もう。自由化ってこういうことなんだ。自由って自分勝手。面倒くさい。そう思わない?」
 チホがあたしのほうを見て言った。
 その時、電池は使ってなかったからチホにしか見えないあたしだった。

「すべては時代の流れよね。世界から闇は消え、やがて皆が一つになるのよ。そんな自由化の波は、もう押しとどめようがないわね」
 理科斜架さんは他人事ひとごとのようにつぶやいた。
「今は血を飲めるだけ、ありがたいと思わなければ」

 でも、理科斜架さんは中国から送られてきた「精制血液せいせいけつえき」を一口飲んでブーッとき出しちゃうんだけどね。

「チホさん、ごめんなさい。わたくし、もう飲めないわ」
 理科斜架さんは会社が変わって一週間目にを上げた。

「ムリ。コレ、モウ、ムリ」
 まずくても我慢していたのか、無表情な蜘蛛網さんもちゃんと渋い顔になっていた。

「え、そうですか……」
 血を薬だと思って飲んできたチホだから、どこの血だろうとまずくて当然なのだった。

 中国では富裕層の吸血者が上等な血液を独り占めして、余ったくず血液で商売をしていた。
「精制血液」は濃縮還元のうしゅくかんげんジュースみたいな製法で人工的に作られた血液らしい。

 チホは被害者の会でその実態を知るんだけど、それはずっと先だったね。

「入会金はわたくしたちが全部出すから、別の会社にしましょう」
 三人は次にデンマークの会社と契約した。
 ここはお試し期間があった。

「むむむ。ちと脂っぽい血ね。バタとチーズの薫りが強すぎる」

「ムムム。イマイチ。イヤ。イマニ」

「そうかな。普通、ですけど……」

 結局最後は日本へ戻ってきた。

「オー。コ、レ、ハ!」
 蜘蛛網さんはサンプルに浸した指先をペロッと舐めた瞬間、目をパチクリさせた。

「ふむ。日本人の血ね」
 理科斜架さんはうっとりしていた。
「これはおいしい。やはり、血は日本産に限るわ」

「へー、そうなんだ。これ、おいしいんだ……」
 たぶんチホにはここまで全部、同じ「血」だったよね。

「これは、まごうことなき日本男児のしぼりたての血液ね。年齢は二十五歳から三十二歳。血液型はA型」

「そ、そこまでわかるんですか!?」
 驚くチホ。

「嘘。わからないわよ」
 理科斜架さんは片目を閉じた。
「さすがに、ストレートの血液ではないわね。でも、これは日本人だけのブレンドだわ」

 理科斜架さんによると、日本人の血は塩分が濃くてお魚成分が多いからすぐにわかるんだとか。

「これはおいしいわ……同じ日本人でも協会の血より断然おいしい……」

「ウマウマ」

 双子はこの会社の血に夢中だった。

 チホは相変わらず血液味音痴だったけど、この会社に切り替えるのに異存はなかった。

 三人はおいしい日本人の血が飲める、ブラッドウィル社と契約した。

 そこは例の「㋠日本血液販売」が名前を変えた会社だった。

 純度の高い日本人の血を味見して、満足げな双子と、それを見て嬉しそうなチホ。

 あたしが覚えている、この部屋で見た一番幸せそうな絵だった。

 チホと双子とあたし、四人で暮らした二年半、思い出はほかにもあるけど、うしろのほうはあまりよくなかった。





*  *  *





 セラミド君の話が一段落つくと、チホは黙り込んでしまった。

 あたしも思い出したくないことを思い出してしまって黙っていた。

「あ、電池……」

 チホの目があたしに焦点を結んでいた。

 気がつくとあたしの体が青いシマしまだった。

 一瞬ごとに薄くなったり濃くなったり、今にも消えそうだ。

 あたしはかなり電気を食う。

 記憶を蘇よみがえらせたりすると余計に食う。

 電気が足りなくなると、動きも鈍にぶり、まぶたも重くなる。

 電気がたくさんあると元気。

 生きてた頃もこんなに単純だったらね。

「タイム。ちょっと、待ってて」

 途切れ途切れのあたしが、新しい電池を取りに向かうチホをぼんやりと見ていた。



(つづく)










(注1)
ジャン=アンリ・デュナン(1828~1910)
スイス人。1901年、第1回ノーベル平和賞受賞者。

(注2)
フローレンス・ナイチンゲール(1820~1910)
イギリス人。看護師。世界初の看護学校を設立。別名「クリミアの天使」。

(注3)
平塚らいてう(1886~1971)
女性解放運動家。雑誌『青鞜せいとう』に「元始、女性は太陽であった」を寄稿。

(注4)
北里柴三郎(1853~1931)
微生物学者。ペスト菌を発見。新千円札の人物。

(注5)
野口英世(1876~1928)
医師。細菌学者。旧千円札の人物。

(注6)
野口雨情(1882~1945)
詩人。作詞家。『七つの子』『赤い靴』『シャボン玉』『証城寺の狸囃子』『蛙の夜廻り』

(注7)
江戸川乱歩(1894~1965)
推理作家。『D坂の殺人事件』『屋根裏の散歩者』『パノラマ島奇談』『押絵と旅する男』
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