吸血王子 と 吸血事務員 が 土食・オブ・ザ・デッドの世界を旅するはなし
宅配のサブスク血液を飲む吸血鬼 と 土を食うゾンビ…それは優しい世界のはずだった
日本吸血者協会────。
それは、日本に住む吸血者に安全で新鮮な血液を供給し、住居と職業の相談斡旋を主な業務とする互助的な団体である。
始まりは明治維新、大久保利通ら旧薩摩藩の吸血者グループが中心となって組織した、全国規模の吸血者の情報網がその元型となった。
有史以来、差別と弾圧に苦しんできた日本の吸血者たちは、この日本吸血者協会、NKKを通して世界各国の吸血者集団と結託、社会の裏面で平和と血液を享受してきたのだ。
【主な登場人物】
チホ 千葉に住む女性吸血者。24歳。日本吸血者協会会員。世良彌堂と二人で吸血者の奇病・イトマキ症の謎を追っている。
世良彌堂(せらみどう) 日英ハーフの吸血少年。12歳にしか見えない24歳。日本吸血者協会には所属していない「野良吸(のらきゅう)」。
理科斜架と蜘蛛網(りかしゃか くもあみ) チホと一緒に暮らしている双子の吸血姉妹。日本吸血者協会会員。見た目は10歳、実年齢は100歳以上。イトマキ症で繭になっている。
歌野潮里(うたのしおり) チホが住むマンションの隣の部屋に監禁されていた高校生。死後、浮遊霊となりチホと友達になる。電気があると立体映像化する。
沼崎六一郎(ぬまざきろくいちろう) 東京都杉並区でチホの実家が経営する風呂なしアパートに住むサバイバリスト。ブログで世界の危機を発信。47歳。
枠林(わくばやし) チホのマンションの管理人。宇宙生命体・ヒトノエに寄生されている身長193センチの老人。
ドンビ SES(土食症候群)患者のこと。ゾンビのように動き回る。チホの父親も元気に闘病中。
霧輿龍次郎(きりこしりゅうじろう) 日本吸血者協会理事長。
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