私は聖女になります、性女（娼婦）にはなりません

第20章 帝国予算の為に………

４４３★筋肉痛でひっくり返っている聖女候補達の治療をしましょう

　これからあの美少女達も守護騎士達が………。
　果たして彼女達は、暑苦しいまでに重い忠誠心を捧げてくる騎士達に対抗出来るでしょうか？　

　ふとそんなコトを思ったエリカだったが、自分が平気だから、彼女達も大丈夫だろうと思いなおす。
　そして、彼女達の元へと歩き出す。

　エリカは、聖女候補達の部屋に着いくと、先触れの騎士達が扉を音も無く開けてくれる。
　先触れの守護騎士達は、白い鳥の魔法でエリカの伝言を、ベッドで全身の筋肉痛に呻いている聖女候補達に伝えていました。

　また、それに聖女候補達は、何とか答えています。
　部屋にエリカが来れば、治癒魔法をかけてもらえると思ったので………。
　そして、エリカは、ベッドで固まっている聖女候補達に話しかける。

　「おはよう、筋肉痛が辛いなら治癒魔法をかけましょうか？」

　「「「「「「お願いしますぅぅぅ」」」」」」

　涙目で応える美少女達に、エリカは苦笑しながら詠唱覇気で強力な治癒魔法をかけるのだった。
　すると部屋中にキラキラと金色の暖かい光が乱舞する。

　エリカは、美少女達が起き上がるのを静かに待つ。
　すると、ガバッという言葉が似合う勢いで、美少女達がベッドから起き上がる。
　そして、一斉にエリカにお礼を言う。

　「「「「「「ありがとう、エリカちゃん」」」」」」」

　「良かったわ、それじゃシャワーを浴びて着替えてね
　　私はリビングで待っているわ。何か食べたい物はある？」

　エリカの提案に、美少女達は自分の要求を次々と言う。

　「和食なら何でも」

　「私も和食が良いわ」

　「具沢山のお味噌汁が飲みたいわ」

　「あっ私もお味噌汁が欲しい」

　「親子丼が食べたいわ」

　「それも良いけど、出し巻き卵焼きと照り焼きが食べたいわ」

　その内容に、エリカは魔倉庫の中身を考える。
　以前に作ったものがあるので、エリカはにっこり笑って応える。

　「わかったわ、用意しておくね」

　「「「「「「ありがとー」」」」」」

　美少女達は、自分達の我が侭を叶えてくれるエリカににっこり笑顔でお礼を言う。
　そして、一斉に浴室に消えて行くのだった。

　その姿を見送るとエリカは、室内全てにクリーンの魔法をかける。
　そして、ベッドを手早く整えると、今度はリフレッシュの魔法をかける。

　お見舞いに来る夫候補達との会話の後は、ヒキニートに近い生活をしていた聖女候補達が、心身共に疲れてベッドに倒れこむと、エリカは思ったからだった。

　それから、エリカはリビングに移動して、魔倉庫から色々な料理を人数分用意する。
　その頃に、今日の授業をする教師が、従者にワゴンを押させて部屋の前に着いたのだった。

　そのコトをアランから聞いたエリカは、苦笑しながら言う。
　
　「部屋に入ってもらって、応接スペースに案内して
　　お茶とお菓子を出すから持っていて欲しいの

　　ついでに、ちょっと待っていてと伝えて…………
　　彼女達が、ここに着いたらそこに行くからって、お願いね。アラン」

　「わかりました」